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エコ材料の最先端
〜電線におけるノンハロゲン難燃材料の開発状況〜
[コードNo.05NTS110]

■体裁/ B5判 224頁
■発行/ 2004年 11月 1日
(株)エヌ・ティー・エス
■定価/ 19,872円(税込価格)

 グリーン調達に呼応して、環境に配慮したエコ電線・エコケーブルの普及が図られるようになり5年が経過した。
しかし、電線分野でのエコ材料は歴史が浅いこともあり、技術的な進歩改良の余地がまだ多く残されている。
 本書では環境にやさしい電線被覆材料であるノンハロゲン難燃材料の材料物性・押出成形加工性・信頼性向上
などを目指し、その開発状況・課題について解説する。さらにメーカーおよびユーザーへのアンケート調査をもと
にした実態調査結果も収録している。

※(社)電線総合技術センター主催「エコ電線の最先端」セミナー(2004年6月)を編集。

序文
 地球環境保全の動きのなか、昨今では様々な分野で環境配慮型製品が市場投入されています。
電線分野でも、官庁及び民間各社のグリーン調達に呼応して、環境配慮型電線であるエコ電線・
ケーブルが開発され、普及が図られております。エコ電線は登場しておよそ5年を経過しており
ますが、徐々にユーザー認知度はり高まっており、品種によっては20%近くが塩化ビニル電線
からエコ電線に置き換わりつつある状況です。しかしながら電線の世界では、エコ電線は歴史
の浅い製品であるだけに、まだ技術的に進歩改良の余地があるということも事実であり、材料
物性、押出加工性及び信頼性の向上などを目指して電線メーカー、材料メーカーの方々は日々
ご苦労されていると思います。
 第55回JECTECセミナー「エコ材料の最先端」では、このエコ材料開発の最前線でご活躍され
ている方々にお願いして、ご苦労の成果をご紹介いただくとともに、エコ技術はどこまで進歩
したのかその一端をお話頂きました。
 エコ電線の差別化要素は被覆材料技術、すなわちノンハロゲン難燃技術でありますが、この
技術は電線メーカーあるいは電線材料メーカーにとって30年近い実績がある技術であり、技術
的に全く新しいものではありません。それにもかかわらず、エコ電線技術に不断の進歩が要求
されるのはエコ電線という製品の、そもそもの成り立ちから来ているのではないかと思います。
 これまでの電線というのはより多くの電力、情報をよりコンパクトな設備で伝えるというコ
ンセプトで、機能性と経済性を追求して開発されてきたわけです。一方、エコ電線は、電線本
来の機能ではない“地球環境にやさしい”ということを商品の基本的な開発コンセプトにして
います。この基本コンセプトである“環境にやさしい”ということの意味は、国あるいは地方
によって異なることはいうまでもありませんが、業種あるいはメーカーによって異なることも
ありえるでしょうし、さらに時間経過に沿っても変化してゆきます。ここに従来とは異なるエ
コ電線の難しさがあるのではないかと思います。
 エコ電線が、常に“環境にやさしい電線”であり続けるためには、環境規制、消費者の指向
など社会全体の動向をよくウオッチして、要求される最高レベルの製品を作っていく必要があ
ります。したがって、情報を迅速に入手し、対応してゆくことが必要不可欠であって、そのた
めの情報サービスがエコ電線のキーポイントの一つと思っております。
 こういった観点から、JECTECでは、エコに関する情報サービスを重点事業のひとつとして積
極的に取り組んでおります。2003年にエコに関する調査研究会を立ち上げて、2004年4月から
は第2次調査研究会として調査活動を続けており、調査研究会とセミナーを組み合わせて有効な
情報発信を図っていきます。
 また、当センターではエコに関してハード面での調査研究にも取り組んでいます。エコ材料
は、電線押出時のダイスかすが多いという声があることから、ダイスかすの低減方法について、
2003年度からマルチクライアント形式で調査研究を開始しています。さらに、使用済みエコ電
線の分別リサイクルを行う際に、エコ材料は塩ビに比重が近いため分別しにくいという問題が
指摘されておりますので、高精度分別技術についても今後検討を行なっていきたいと考えてい
ます。
 これらの活動を通じて、エコ電線の普及促進にお役に立てればと考えておりますので、今後
とも、JECTECの活動に対して、よろしくご支援のほど御願い申し上げます。

               社団法人電線総合技術センター センター長 会田二三夫

執筆者一覧(執筆順)
会田二三夫 
位地 正年
糸井 秀行

宮地 保好

八木 敬祐
江島 靖和
立川 毅

瀬田 寧
新美 佳治
川端 秀雄
清水 修
(社)電線総合技術センターセンター長
日本電気(株)基礎・環境研究所エコマテリアルTG研究部長
General Electric International, Inc. Plastics Division,
Global Marketing,Global Application Technology, Manager
味の素ファインテクノ(株)電子・機能材料事業本部
研究開発部機能化学品グループ長 
アプコ(株)技術本部開発部開発リーダー
昭和化成工業(株)技術開発部非塩ビ開発課長心得
日本ユニカー(株)電線材料事業部樹脂技術研究所電線グループ
難燃新規開発チームリーダー
リケンテクノス(株)材料開発研究所応用開発研究東京グループ研究員
プラス・テク(株)カストマーサービスセンター主任研究員
日本ポリエチレン(株)研究開発センター5グループグループリーダー
(社)電線総合技術センター業務部長

詳細目次
第1講 電子機器用バイオプラスチックの最新動向
     位地正年  日本電気(株)
 1. はじめに
 2. 最近の環境動向
  2.1 環境にかかわる最近の傾向
  2.2 グリーン調達、グリーン購入
  2.3 グローバル化するグリーン調達
 3. NECにおけるグリーン調達
  3.1 環境配慮型製品のコンセプト
  3.2 NECの環境対応目標
  3.3 NECのグリーン調達
  3.4 エコマテリアルへの挑戦
 4. バイオプラスチックの最新動向
  4.1 ポリ乳酸への期待
  4.2 NECのバイオプラスチックへの取り組み
  4.3 ケナフ添加ポリ乳酸の開発
  4.4 難燃性ポリ乳酸の開発
  4.5 自己修復性バイオプラスチックの開発
 5. まとめ

第2講 電線被覆用ノリル®樹脂
     糸井秀行  General Electric International, Inc
 1. ノリル®樹脂について
 2. 開発コンセプト
  2.1 市場の要求
  2.2 電線被覆材用途に対するノリル®樹脂の位置付け
 3. ノリル®電線グレードの位置付け
 4. 電線用ノリル®樹脂の基本特性
 5. 成形加工性
 6. まとめ

第3講 エコ材料へ対応する高分子添加剤
     宮地保好  味の素ファインテクノ(株)
 1. はじめに
 2. 天然水酸化マグネシウム系難燃剤
  2.1 難燃剤の国内市場動向
  2.2 日本におけるエコケーブル市場
  2.3 合成水酸化マグネシウムと天然水酸化マグネシウムの特徴
  2.4 天然水酸化マグネシウムの課題
  2.5 天然水酸化マグネシウムの改善
     高純度化
     着色性の改善
     微量不純物による樹脂特性劣化の改善
     難燃性の改善
  2.6 天然水酸化マグネシウム系難燃剤ポリセーフMG
 3. 無機系酸吸着安定助剤
 4. おわりに

第4講 ノンハロゲン電線材料の開発動向
     八木敬祐  アプコ(株)
 1. はじめに
 2. アプコ(株)について
 3. ノンハロゲン電線材料の開発背景の変遷
 4. ノンハロゲン電線材料の配合
  4.1 PVC電線材料との配合の違い
  4.2 金属水和物の難燃機構
 5. アプコ(株)のノンハロゲン電線材料
  5.1 柔軟性、耐傷付き性の向上
  5.2 シラン系助剤
  5.3 難燃剤
  5.4 混練技術
  5.5 ニューエコ電線材料
 6. シラン架橋ノンハロゲン電線材料
 7. ノンハロゲン電線材料の特性
  7.1 押出加工性
  7.2 吸湿性
  7.3 耐熱寿命、耐候性、低温柔軟性
  7.4 ノンハロゲン電線材料の課題点
 8. PVC代替検討時の注意事項
 9. おわりに

第5講 電線用オレフィン系材料の最新技術
     江島靖和  昭和化成工業(株)
 1. はじめに
 2. 非塩ビ化の市場要求
 3. 塩化ビニル系およびオレフィン系コンパウンドの配合
 4. オレフィン系コンパウンドの物性の改良
  4.1 機械的物性
     モルフォロジーから見たゴムブレンド効果
      S−Sカーブから見たゴムブレンド効果
  4.2 耐熱性
  4.3 耐酸性
  4.4 難燃性評価
 5. 成形加工と装置
 6. オレフィン系コンパウンドの課題とアピールポイント
 7. 昭和化成工業(株)のオレフィン系コンパウンド

第6講 ポリエチレン系エコ材料
     立川 毅  日本ユニカー(株)
 1. はじめに
 2. 樹脂設計のコンセプト
 3. 日本ユニカー(株)のノンハロゲン難燃性ポリエチレン
  3.1 ナックセーフTM
  3.2 ナックセーフエコTM
  3.3 加工性の改善
 4. 加工トラブルとその対策
  4.1 吐出量の改善
  4.2 表面荒れ対策
  4.3 目脂対策
 5. まとめ

第7講 耐酸性トリニティFR
     瀬田 寧  リケンテクノス(株)
 1. はじめに
 2. トリニティFR
  2.1 トリニティFRの構造
  2.2 ノンハロゲン電線被覆材の課題
  2.3 トリニティFRの耐酸性
     水酸化マグネシウムの問題点
     ノンハロゲン電線の“汗”
 3. 耐酸性トリニティFR
  3.1 開発コンセプト
  3.2 試作二芯平行コード
  3.3 成形加工条件の設定
     混練状態
     水酸化アルミニウムの発泡
     ポリプロピレン
     温度設定
     スクリューパターン
  3.4 長期性
  3.5 まとめ
 4. トリニティFR新規主要グレード

第8講 ノンハロゲン難燃材料“ライデックス”の開発
     美 佳治  プラス・テク(株)
 1. ライデックスについて
  1.1 ライデックスREMシリーズ
  1.2 ライデックスKEMシリーズ
 2. 耐傷性材料
  2.1 耐傷性の向上について
  2.2 耐傷性改善新規材料ライデックスKEM4000シリーズ
     KEM4000シリーズの物性
     KEM4000シリーズの加工条件例
 3. 新規材料の開発
  3.1 耐油性新材料
  3.2 射出成形用グレード
 4. まとめ

第9講 ノンハロゲン難燃ポリエチレンの各種評価法
     川端秀雄  日本ポリエチレン(株)
 1. はじめに
 2. ノンハロゲン難燃化への経緯
 3. 難燃化の方法
  3.1 難燃剤の選定
  3.2 ベース樹脂の選定
 4. 難燃性の評価法と問題点
  4.1 酸素指数法
  4.2 UL燃焼性試験
  4.3 コーンカロリーメータ
  4.4 ケーブルの難燃性試験
 5. 発煙性の評価
  5.1 発煙量
  5.2 煙の安全性
  5.3 発生ガスの腐食性
 6. 長期信頼性
  6.1 耐熱老化特性、耐薬品性
  6.2 二酸化炭素による白化
 7. 日本ポリエチレン(株)のノンハロゲン難燃ポリエチレン

エコ電線についての電線メーカーおよび電線ユーザーへのアンケート調査結果
 清水 修  (社)電線総合技術センター
 1. はじめに
 2. 電線メーカーへのアンケート調査結果
  2.1 エコ電線に対する取り組みの状況
  2.2 現在のエコ電線販売先と採算性
  2.3 エコ電線の材料・製造(技術)について
  2.4 エコ電線のビジネス、市場性について
 3. 電線ユーザーへのアンケート調査結果
  3.1 現状のエコ電線に対する認識
  3.2 PVC電線の調達方針
 
資料1 電線メーカーへのアンケート調査の設問と集計結果
資料2 電線ユーザーへのアンケート調査の設問と集計結果
資料3 「エコ電線の実態と動向調査研究会」委員

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