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次世代光医療    
―レーザー技術の臨床への橋渡し―
Novel Photo Therapy―Mediation of Laser Technique to Clinical―
[コードNo.2010T752]

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■監修/ 粟津邦男(大阪大学 教授)
■体裁/ B5判 252ページ
■発行/ 2010年11月 (株)シーエムシー出版
■定価/ 70,200円(税込価格)
■ISBNコード/ 978-4-7813-0256-0

 
★レーザー発振50年、医療分野における第一線の研究者、医師、技術者による執筆
★レーザー治療の各分野の最新技術と機器情報を網羅


■ 関連書籍 ■

MEMSマテリアルの最新技術 (監修:江刺正喜 2007年11月刊 73,500円(税込) B5判、368ページ)
レーザーマイクロ・ナノプロセッシング (監修:杉岡幸次、矢部明 2004年11月刊 68,250円(税込) B5判、386ページ)


刊行にあたって

 Laser発振50周年の今年あちこちで記念イベントが開かれている。
 レーザーは発明された翌年から眼科や歯科での応用が試みられ、その後新しいレーザー光源が世に出ると、その特徴を活かした治療法の開発が進み、現在では多診療科において幅広く用いられている。ただ、昨今のレーザー・光科学の急速な進歩に対し、この恩恵を臨床での光医療が被るには、残念ながら数年以上のタイムラグがあると言っても過言ではない。レーザーを中心とした光医療をさらに優れた診断・治療法と位置づけると共に開発タイムラグを短くするには、対象となる生体組織とレーザーとの相互作用に対する基礎的検討とその結果を活かす治療法の開発、迅速なデバイス開発などが喫緊の課題である。
 このような状況の中、本書「次世代光医療」を執筆・刊行することとなった。各分野のリーディング研究者による渾身の執筆のおかげで、2010年時に近未来として望める次世代光医療を俯瞰するにふさわしい幅広く深い内容となった。既にこの分野で活躍の方、また今後、光診断・治療を研究・ビジネス等の対象とされる方にお読みいただければ幸いである。
(「刊行にあたって」より抜粋)
2010年11月  大阪大学 粟津邦男

執筆者一覧(執筆順)

粟津邦男大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 量子エネルギー工学講座 教授
興雄司九州大学 大学院システム情報科学研究院 情報エレクトロニクス部門 准教授
松浦祐司東北大学 大学院医工学研究科 教授
間久直大阪大学 大学院工学研究科 附属高度人材育成センター 助教
澤田修滋賀医科大学 医学部 医学科 眼科学講座 助教
大路正人滋賀医科大学 医学部 医学科 眼科学講座 教授
加藤純二東京医科歯科大学大学院 摂食機能保存学講座 う蝕制御学分野 講師
岡田昌義国際先端総合医学研究所 所長;神戸循環器クリニック 院長;兵庫大学 健康科学部 教授
渡辺晋一帝京大学 医学部 皮膚科 主任教授
市川広太東海大学 医学部 外科学系形成外科 講師
宮坂宗男東海大学 医学部 外科学系形成外科 教授
岩村正嗣北里大学 医学部 泌尿器科 准教授
馬場志郎北里大学 医学部 泌尿器科 教授
池田勝久順天堂大学 医学部 耳鼻咽喉科学教室 主任教授
奥仲哲弥国際医療福祉大学 臨床医学研究センター 教授;山王病院 副院長 呼吸器センター長
臼田実男東京医科大学 第一外科 講師
三好憲雄福井大学 医学部 腫瘍病理学領域 助教
伊藤慎治福井大学 医学部 腫瘍病理学領域
福永幸裕福井大学 医学部 腫瘍病理学領域
木下英荘福井総合病院 歯科口腔外科
岩月幸一大阪大学 医学部付属病院 脳神経外科 講師
梶本宜永大阪医科大学 脳神経外科 講師
櫛引俊宏大阪大学 大学院工学研究科;科学技術振興機構さきがけ「光の創成・操作と展開」;Massachusetts General Hospital;Harvard Medical School
石井克典大阪大学 大学院工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 量子エネルギー工学講座 量子ビーム応用工学領域 助教
松村耕治防衛医科大学校 共同利用研究施設
石原美弥防衛医科大学校 医用工学講座 准教授
近江雅人大阪大学 大学院医学系研究科 保健学専攻 助教
橋新裕一近畿大学 大学院総合理工学研究科 東大阪モノづくり専攻 准教授
鈴木由香(独)医薬品医療機器総合機構 医療機器審査第一部 部長
菊地克史東北大学 未来医工学治療開発センター 審査・評価部門長
黒川良望東北大学 未来医工学治療開発センター 教授
岡上吉秀(株)モリタ製作所 レーザー研開部 部長

構成および内容

【第1編 医療におけるレーザー利用の基礎】

第1章医療用レーザー(興雄司)
1医療用レーザー
1.1紫外領域
1.2青色-青緑色領域
1.3緑領域
1.4黄・オレンジ領域
1.5赤領域
1.6近赤外域
1.7中赤外域・遠赤外域
1.8おわりに
第2章医療用導光システムの技術(松浦祐司)
1石英ガラス光ファイバ
2赤外光伝送用ファイバ
2.1酸化物・フッ化物ガラスファイバ
2.2カルコゲナイドガラスファイバ
2.3多結晶ファイバ
3中空光ファイバ
4光ファイバを利用した先端光学素子
第3章光と生体組織との相互作用(粟津邦男、間久直)
1はじめに
2生体組織の特性を示すパラメーター
2.1光学的特性
2.2熱的特性
2.3機械的特性
3光照射条件を表すためのパラメーター
4熱的相互作用と機械的相互作用
4.1熱的相互作用
4.2機械的相互作用
5相互作用の制御

【第2編 分野別レーザー治療】

第4章眼科における診断・治療(澤田修、大路正人)
1はじめに
2角膜のレーザー診断機器
2.1IOLマスター(Carl Zeiss社)
2.2波面センサー
2.3Visante OCT(Carl Zeiss社)
2.4Heidelberg Retina Tomograph II Rostock-cornea-module(Heidelberg Engineering社)
3角膜のレーザー治療機器
3.1治療的レーザー角膜切除術
3.2レーザー角膜内切削形成術
3.3フェムトセカンドレーザー
4網膜のレーザー診断機器
4.1走査レーザー検眼鏡
5網膜のレーザー治療機器
5.1レーザー網膜光凝固
5.2マイクロパルスレーザー
5.3パスカルレーザー(OptiMedica社)
5.4光線力学療法
6緑内障のレーザー治療機器
6.1レーザー虹彩切開術
6.2選択的レーザー線維柱帯形成術
6.3レーザー毛様体破壊術
7おわりに
第5章歯科におけるレーザー治療の現状(加藤純二)
1はじめに
2現在使用されている歯科用レーザーの機種
3臨床における歯科用レーザーの応用
3.1レーザーメスとしての口腔外科手術への応用
3.2レーザーによる齲食予防
3.3レーザーによる歯の切削
3.4レーザーの歯周病への応用
3.5レーザーの歯髄処置への応用
3.6レーザーによる疼痛緩和
3.7レーザーによる齲食診断
3.8レーザーによる溶接
4波長とパワー密度からみた歯科用レーザーの使用法
5まとめ
第6章循環器疾患に対するレーザー治療の有用性とその対策(岡田昌義)
1はじめに
2末期的虚血性心疾患に対するレーザーの応用
2.1心筋の微小循環と心筋内貫通孔との関係
2.2心筋内貫通孔の作成法
2.3心筋内貫通孔の組織反応
2.4心筋内貫通孔と心筋内圧、左室内圧との関係
2.5心筋梗塞作成後と心筋内貫通孔作成後の心筋血液量と血清酵素の比較
2.6心筋梗塞作成後と心筋内貫通孔作成後の肉眼的な変化について
2.7心筋貫通孔の長期開存性について
2.8心筋内貫通孔作成(TMLR)の臨床応用
3細小血管に対するレーザーによる血管吻合法
3.1レーザーによる血管縫合の目的とその理論
3.2レーザーエネルギーの条件と血管壁との反応
3.3レーザーによる血管吻合法
3.4血管吻合部の組織所見とその強度
3.5レーザー血管吻合の臨床応用
4レーザーによる血管内治療について
4.1レーザーの条件と組織的所見
4.2レーザー血管内治療の方法とその要点
4.3レーザー血管内治療法の臨床応用
5おわりに
第7章皮膚科医がおこなうレーザー治療(渡辺晋一)
1皮膚科におけるレーザー治療の分類
2Selective photothermolysis(SP)とは
2.1波長
2.2照射エネルギー
3レーザー治療機器
4色素性皮膚病変に対するレーザー治療
4.1メラニンなどの色素が真皮に増加している病変
4.2メラニンが表皮内に増加している病変
5血管腫(赤あざ)
5.1単純性血管腫
5.2イチゴ状血管腫
6レーザー(光)脱毛
7レザーによる皮膚の若返り(skin rejuvenation)
7.1Photoablation
7.2Nonablative laser
7.3Fractional laser skin resurfacing
8レーザーメス
第8章形成・美容皮膚科におけるレーザー治療(市川広太、宮坂宗男)
1はじめに
2総論
2.1レーザーおよび関連機器の種類と選択
2.2レーザー治療の安全管理
2.3皮膚レーザー治療に共通する基本事項
2.4合併症と禁忌
2.5市場の動向と将来の潮流
3治療各論
3.1Abrativeレーザーリサーフェシング
3.2皮膚若返り、nonabrativeなリサーフェシング
3.3脱毛
3.4シミ
3.5ホクロ、皮膚腫瘍
3.6毛細血管拡張症、下肢静脈瘤
3.7肥厚性瘢痕、皮膚線状
3.8脂肪
3.9刺青
3.10白斑
3.11ニキビ
3.12発毛
4おわりに
第9章泌尿器科におけるレーザー治療(岩村正嗣、馬場志郎)
1泌尿器科領域におけるレーザー治療の歴史
2泌尿器科領域に用いられるレーザーとその特性
2.1Nd:YAGレーザー
2.2KTPレーザー
2.3Ho:YAGレーザー
2.4ダイオードレーザー
2.5CO2レーザー
3主な泌尿器科疾患に対するレーザー治療の現状
3.1前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia;BPH)
3.2尿路結石に対するレーザー破砕術
3.3尿道および尿管狭窄に対する内視鏡的切開術
3.4尿路上皮癌のレーザー治療
4新たなレーザー
4.1Frequency doubled double-pulse Nd:YAG(FREDDY)レーザー
4.2Erbilium(Er):YAGレーザー
4.3Thuliumファイバーレーザー
5将来展望
第10章耳鼻咽喉科・頭頸部外科におけるレーザー治療(池田勝久)
1はじめに
2耳科領域
3鼻副鼻腔領域
4咽頭領域
5喉頭領域
6頭頸部癌
7近未来・次世代のレーザー医療

【第3編 応用と新展開】

第11章光線力学療法(PDT)の適応拡大と将来(奥仲哲弥、臼田実男)
1はじめに
2PDTの歴史と許認可について
3光線力学的治療とは
3.1光感受性物質
3.2レーザー装置
3.3治療方法
3.4メカニズムの解析
4認可されている四腫瘍の適応拡大への現状と課題
4.1肺がんに対するPDT
4.2早期食道がんに対するPDT
4.3早期胃がんに対するPDT
4.4早期子宮頚部がんに対するPDT
5その他の腫瘍への適応拡大
6がん以外での適応拡大
7おわりに
第12章利用拡大を目指した5-ALAを用いたがんのPDD・PDT(三好憲雄、伊藤慎治、福永幸裕、木下英荘)
1はじめに
2PDT用レーザー製造の危機的状況
35-ALAがなぜ有望か?
4今後の光線力学治療法で今後改善できるもの
第13章腰椎間板ヘルニアのレーザー治療(岩月幸一)
第14章脳神経外科のレーザーなどの光診断と治療(梶本宜永)
1はじめに
2脳神経外科領域におけるPDD
2.1蛍光手術顕微鏡の開発
2.2各種蛍光色素とその適応
2.35-ALAによる蛍光ガイド下手術
2.4悪性神経膠腫以外の腫瘍
3脳神経外科領域におけるPDT
3.1バイナリー治療としてのPDT
3.2脳腫瘍のPDTの歴史
3.3各種の光感受性物質
4 ALA-PDT
4.1Leserphyrin(Talaporfin sodium)PDT
第15章光がおよぼす細胞作用―低出力レーザーによる細胞増殖効果―(櫛引俊宏)
1細胞内光受容体
1.1チトクロム c オキシダーゼ(Cytochrome c oxidase)
1.2ポルフィリン
1.3フラボタンパク質(フラビンタンパク質)
1.4その他
2光照射後の細胞内シグナルカスケード
2.1酸化還元経路
2.2転写因子
2.3細胞増殖に関するセルシグナリング
3おわりに
第16章生体分子振動領域での新しいレーザー診断・治療(石井克典、粟津邦男)
1分子振動と中赤外波長
2分子振動領域での臨床・研究例
2.1Ho:YAGレーザー
2.2Er、Cr:YSGGレーザー
2.3Er:YAGレーザー
2.4CO2レーザー
3分子振動領域での選択的治療に向けた研究の動向
3.1波長5.75μmを用いた動脈硬化治療
3.2波長6.02μmを用いた齲蝕除去治療
3.3波長10.6μmを用いた内視鏡的消化器がん治療
3.4波長6μm帯を用いた新規レーザーメス
第17章再生医療の実現に貢献するレーザー・光技術(松村耕治、石原美弥)
1はじめに
2フローサイトメトリーの再生医療への応用
3光音響法の再生医療への応用
4分子イメージングの再生医療への応用
5おわりに
第18章光イメージング・OCT(近江雅人)
1はじめに
2OCTのイメージング光学系と基本特性
3OCTによる医療診断
4高分解能OCT
5高速OCT
6OCTの生理学分野への応用
7今後の展望

【第4編 安全の確保とその対策】

第19章光およびレーザーの安全(橋新裕一)
1はじめに
2安全・安心の基本
3光・レーザーの性質・特徴
3.1直進性・平行性
3.2単色性
3.3高集光性・高出力性
3.4高干渉性
4光・レーザーと生体との相互作用
4.1光・レーザーと物質との相互作用
4.2光・レーザーと眼球との相互作用
4.3レーザーパワー・エネルギー、照射時間の影響
5光・レーザーによるヒヤリハット・事故例
6光・レーザーの安全対策
第20章新レーザ医療機器の開発と審査(鈴木由香、菊地克史、黒川良望)
1はじめに
2医療機器の規制について
3承認審査について
4レーザ医療機器における承認審査関連の基準と安全性評価
4.1レーザ医療機器に関する承認基準
4.2レーザ手術装置に関する通知
4.3レーザの安全性に関する国際規格
4.4その他、参考となるガイドライン等
4.5基準適用外のレーザ医療機器
5市販後の安全管理について
6課題
7おわりに

【第5編 機器・装置】

第21章歯科レーザー装置(岡上吉秀)
1はじめに
2歯科用レーザーの現状
2.1Nd:YAGレーザー
2.2半導体レーザー
2.3炭酸ガスレーザー
2.4Er:YAGレーザー
3歯周病治療への応用
4これからの歯科用レーザー装置
第22章自由電子レーザー装置の応用・用途(間久直)
1自由電子レーザーとは
2自由電子レーザーの原理
3自由電子レーザー装置
4自由電子レーザーの応用・用途
5まとめ



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