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化粧品の安全・安心の科学    
―パラベン・シリコーン・新原料―
Science and Technology to Ensure the Safety of Cosmetics
―Paraben,Silicone and New Materials―
[コードNo.2014T944]

※ 本書籍はご試読頂けません ※

■監修/ 島田邦男
■体裁/ B5判 224ページ
■発行/ 2014年8月1日 (株)シーエムシー出版
■定価/ 69,120円(税込価格)
■ISBNコード/ 978-4-7813-0957-6

 
★ フリー処方など近年トレンドの化粧品のメリットとデメリットを解説!
★ 科学的な「安全性」を消費者の「安心」へとつなげる!
★ 新たな化粧品開発のヒントが詰まった1冊!

キーワード

化粧品/パラベン/防腐剤/微生物/防腐剤フリー/特許情報/シリコーン/ノンシリコーン/高分子材料/天然物/植物由来成分/精油/化粧品市場

刊行にあたって

パラベンやシリコーンは、これまでの製品開発においても長年有用な成分として使われてきており、他の同等成分と比較しても安全性をはじめとした各点には問題はないという意見も多い。私もそう感じている。同時に新原料を紹介することで、安全安心で効果的な処方設計の選択肢を広げることも必要であると感じていた。
消費者の選択を優先する時代の波の中で、今は暗中模索かもしれない。合成由来や天然由来という原料の狭間の中で、化粧品技術者として成功も幸せも変化に向かって、躊躇せず前へ進み新しい一歩を踏み出すしかないように思う。そして進むための正しい情報が必要になるであろう。監修者にとって、読者諸氏の実用的・実践的な情報書籍として、本書が一つの答えを出すというよりも活用の一助となれば幸甚である。

(本書「はじめに」より抜粋)

著者一覧

島田邦男東京農業大学客員教授
水野誠和歌山県立医科大学;(株)コーセー
古川福実和歌山県立医科大学
中山秀夫中山皮膚科クリニック
杉山真理子(株)資生堂リサーチセンター
矢野嘉宏知財問題研究家
松田行成上野製薬(株)
鈴木淳子東京都健康安全研究センター
土屋禎(一財)日本食品分析センター
松田潤化粧品微生物コンサルタント;元P&G
近藤秀俊東レ・ダウコーニング(株)
菅沼紀之東レ・ダウコーニング(株)
遠井慎吾(株)カネボウ化粧品
柏井利之ライオン(株)
堀江豊モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社
楊建中(株)Beauty & Health Innovation
坪井誠一丸ファルコス(株)
宮本敬子ニッコールグループ (株)コスモステクニカルセンター
勝間田祐貴日本精化(株)
柴田雅史東京工科大学
野村正人近畿大学
太田伸二広島大学
菅原詩帆広島大学
岡崎渉東洋大学

目 次

【第 I 編 化粧品評価と安全性】
第1章化粧品の安全性評価  (水野誠、古川福実)
1はじめに
2化粧品の安全性に関する規制の変遷
3化粧品の安全性評価の手順
4化粧品原料の安全性評価
5化粧品製品の安全性評価
5.1ヒトパッチテスト
5.2Human Repeated Insult Patch Test(RIPT)
5.3Repeated Open Application Test(ROAT)
5.4刺激感試験(Stinging Test)
5.5使用試験
6製造販売後安全管理
6.1安全管理情報の収集と検討
6.2安全確保措置の立案と実施
7おわりに
第2章化粧品による皮膚炎  (中山秀夫)
1化粧品で皮膚炎が起きたら、どちらが悪い? 化粧品か、それとも使用者のほうか
2障害の極致は顔の黒くなる病変であった(色素沈着型化粧品皮膚炎、女子顔面黒皮症)
3化粧品からくるアレルゲンの探索
4香粧品を治したら顔面黒皮症が治り、予防もできた
521世紀の化粧品皮膚炎
6今後の予防法
第3章低刺激性製剤の開発  (杉山真理子)
1はじめに
2原料を厳選するための刺激性評価
2.1刺激性の評価
2.1.1刺激性による皮膚障害とは
2.1.2刺激性のハザードの把握とリスクアセスメント
2.1.3原料の厳選方法
2.1.4単回適用法
2.1.5連続適用による刺激性評価
2.2感覚刺激性の評価
2.2.1感覚刺激評価法(スティンギングテスト)の感度を向上させる試み
2.2.2感性工学的手法を用いた試み
2.3敏感肌用製剤の開発における各種評価法の有用性
2.3.1低刺激性洗浄剤開発における臨床パッチテストと相関するスクリーニング法の検討
3製剤レベルによる低刺激化
3.1原料の組み合わせによる刺激低減化
3.2感覚刺激の抑制
4おわりに
【第II編 化粧品と防腐剤】
第4章日本の化粧品防腐剤の現状  (島田邦男)
1はじめに
2パラベン配合濃度
3防腐剤の環境汚染
4おわりに
第5章特許からみた最新の化粧品防腐剤  (矢野嘉宏)
1はじめに
2従来の防腐剤
3パラベン問題
4防腐剤特許出願動向
52013年の公開・公表公報にみる防腐剤関連技術
6おわりに
第6章化粧品におけるパラベンの効果と安全性について  (松田行成)
1はじめに
2パラベンの効果
3パラベンの安全性
4おわりに
第7章化粧品におけるパラベンの表示および濃度の実態について  (鈴木淳子)
1はじめに
2調査方法
3調査結果および考察
3.1パラベンの表示割合
3.2パラベンの検出数
3.3パラベンの検出濃度と濃度分布
3.4欧州委員会の規制
4おわりに
第8章化粧品の保存効力試験  (土屋禎)
1はじめに
2保存効力試験の概要
3試験法および試験実施上の留意点
3.1微生物株の入手・保存・継代培養
3.1.1使用菌株
3.1.2菌株の保存および継代培養
3.2試料の調製
3.3接種菌液の調製
3.4菌液の接種
3.5菌液接種後の試料の保存
3.6不活化剤の効果確認
3.6.1ISO 11930における不活化剤の効果確認
3.7所定期間保存後の生菌数測定
3.7.1混釈平板培養法における培養条件
3.7.2集落数の計測
4結果の判定
5おわりに
第9章防腐力試験と防腐剤フリー処方に向けての課題  (松田潤)
1はじめに
2防腐力・防腐剤の意義
2.1法律上の防腐力の位置づけ
2.2微生物汚染の例
2.3防腐系の科学的な意味
3防腐力試験の意義と試験法
3.1サンプルについて
3.1.1サンプル中の原料、包材の材料
3.1.2バッチサイズ
3.1.3スタビリティーサンプル(安定性試験サンプル)
3.1.4好ましいスケジュールの例
3.2接種菌種について
3.3接種菌数について
3.4接種回数について
3.5培養期間について
3.6接種、回収(生菌数試験)が困難なもの
3.6.1疎水性のクリーム・乳液等
3.6.2ワックス状の製品
3.6.3パウダー製品
3.6.4シート状製品
3.6.5風呂場等で用いるもの
4チャレンジテストに代わる方法
5防腐力試験以外で考慮すること
5.1水分活性
5.2pH
5.3アルコール含量
5.4製造工程
5.5容器
5.6保管法・使用法など
6防腐剤フリー化粧品に向けて考慮すること
6.1防腐剤の定義
6.1.1科学的な意味での防腐剤
6.1.2薬事法上での防腐剤の位置づけ
6.1.3消費者が考える防腐剤
6.1.4製造販売会社が言う防腐剤
6.2防腐剤フリー(少量)に向けて
6.2.1防腐剤以外に頼る
6.2.2原料の性質をよく知る
6.3その他考慮すべきこと
6.3.1薬事法
6.3.2特許
7おわりに
第10章化粧品と微生物  (島田邦男)
1はじめに
2微生物の迅速診断
2.1電場を用いた分離技術
2.2質量分析法を用いた同定および分類法の開発
2.3生死判別色素による生菌数測定の開発
3ガンマ線滅菌
4開封後の期限表示
5おわりに
【第III編 化粧品・ヘアケア剤とシリコーン】
第11章シリコーンの歴史と安全性  (近藤秀俊、菅沼紀之)
1はじめに
2シリコーンとその化学について
2.1シリコーンの誕生
2.2シリコーンの製造方法
2.3シリコーンの特性
3シリコーンの産業利用について
3.1シリコーンの市場展開
3.2化粧品への応用の歴史
3.3薬事法とシリコーン
3.4化粧品用シリコーンについて
4シリコーンの安全性について
4.1シリコーン工業会
4.2ポリジメチルシロキサンの安全性
4.3低分子ジメチルシロキサンの安全性
4.4その他のシリコーン化合物の安全性
5おわりに
第12章シリコーンによる顔料表面処理技術  (遠井慎吾)
1はじめに;顔料の表面処理技術とは
2シリコーン表面処理技術の誕生
3シリコーン処理顔料と処方設計
4メチルハイドロジェンポリシロキサンによる表面処理
5その他のシリコーン処理
6おわりに
第13章髪を美しくするためにシリコーンが果たす役割  (柏井利之)
1はじめに
2毛髪の構造
2.1キューティクルの構造
2.2細胞膜複合体(CMC)の構造
2.3コルテックスの構造
2.4メデュラの構造
3毛髪のダメージ
3.1ブラッシング
3.2スタイリング時の熱
3.3日光の影響
3.4カラーリングの影響
3.5パーマの影響
3.6複合要因の影響
4毛髪の評価法
5ヘアケアにおけるシリコーンの役割
6シリコーンの毛髪への吸着挙動
6.1ヘアケア行動の変化とシリコーンの吸着状態
6.2カチオン性会合体による再疎水化とシリコーンの吸着制御
7おわりに
第14章シリコーンヘアコンディショニング剤  (堀江豊)
1はじめに
2ヘアケア用シリコーンの種類
3各種ヘアケア用シリコーン
3.1ジメチルシリコーン
3.1.1ジメチコン
3.1.2ジメチコノール
3.2アミノ変性シリコーン
3.2.1アモジメチコン
3.2.2アミノプロピルジメチコン
3.2.3ビスアミノプロピルジメチコン
3.2.4ビスセテアリルアモジメチコン
3.3ポリエーテル変性シリコーン
3.3.1ジメチコンコポリオール、PEG/PPG-○/○ジメチコン
3.3.2シリコーン・ポリエーテルブロック共重合体
3.4フェニル変性シリコーン
3.4.1フェニルトリメチコン
3.4.2ジフェニルジメチコン
3.5シリコーンブレンド
3.5.1デカメチルシクロペンタシロキサン
3.5.2イソパラフィン
3.5.3低・中粘度ジメチコン
3.6シリコーンエマルション
4おわりに
第15章新しいヘアケア剤の開発に向けて  (楊建中)
1はじめに
2ノンシリコーンヘアケア製品の現状と特徴
3ノンシリコーンヘアケア製品の技術的問題点および開発方向
4おわりに
【第IV編 化粧品・ヘアケア剤新原料開発】
第16章自然由来の化粧品原料開発における課題と展望  (坪井誠)
1はじめに
2天然化粧品素材の開発
3機能性
4保湿
5安全性
6何を求めるか
6.1肌老化を改善するシナロピクリン
6.2美肌成分プロテオグリカン
6.3植物セラミド
6.4肌を壊す原因酵素とその阻害
6.5育毛素材
6.6美白素材
7植物エキス
8低刺激を求める
9食品
10おわりに
第17章ジメチロールプロピオン酸ヘキシルを用いた防腐剤フリー処方設計 (宮本敬子)
1はじめに
2NIKKOL ニコガード 6の溶解性
3NIKKOL ニコガード 6の油中分配
4NIKKOL ニコガード6の乳化系処方における抗菌作用
4.1添加量による影響
4.2油相の極性による影響
4.3pHによる影響
5NIKKOL ニコガード 6の水系処方における防腐作用
6NIKKOL ニコガード 6のスティンギング刺激
7おわりに
第18章全植物性シリコーン代替素材の開発とその応用  (勝間田祐貴)
1はじめに
2全植物性シリコーン代替素材について
2.1全植物性高分子シリコーン代替素材LUSPLAN ™ SR-DM4
2.2LUSPLAN ™ SR-DM4の物理化学的性質
3ヘアケア化粧品への応用
3.1ヘアトリートメントへの応用、官能評価
3.2毛髪ダメージ改善効果
3.2.1表面疎水性改善効果
3.2.2枝毛の抑制効果
3.3非ビルドアップ性の確認
3.4つるつる感の改善方法
3.5低粘度シリコーン併用によるつるつる感の改善
3.6ヘアスタイリング剤への応用
4メイクアップ、スキンケア化粧料への応用
4.1メイクアップ化粧料への応用
4.2スキンケア化粧料への応用
5おわりに
第19章有機無機複合化による天然色素の安定性向上  (柴田雅史)
1はじめに
2化粧品で用いられる天然色素とその課題
3有機無機複合化の目的と機構
4層状粘土鉱物を用いた複合色材
4.1カチオン性色素との複合化
4.2アニオン性色素との複合化
5メソポーラスシリカを用いた複合色材
5.1色素のホストとしてのメソポーラスシリカ
5.2アニオン性色素との複合化
5.3カチオン性色素との複合化
6おわりに
第20章植物由来成分の化粧品原料への応用  (野村正人)
1はじめに
2フィトンチッド液の主な成分分析と調製
3フィトンチッド液の殺菌・抗菌効果について
4フィトンチッド液の安全性について
5おわりに
第21章昆虫および海洋生物由来の老化予防物質  (太田伸二、菅原詩帆)
1はじめに
2海洋生物由来の抗老化物質
3昆虫由来の抗酸化物質
3.1熱帯タサール蚕(ヤママユガ科)の抗酸化物質
3.2ケブカクロバエに含まれる抗酸化物質
3.3カブトムシ幼虫に含まれるラジカル消去物質
3.4カイコ幼虫等の抗酸化グリセロリン脂質プラズマローゲン
3.5サイカチマメゾウムシ幼虫の新規抗酸化脂質ドルサミンA
3.6ドルサミンA類のフリーラジカル消去活性
4おわりに
第22章精油の持つ抗菌性と化粧品等への応用  (岡崎渉)
1はじめに
2微生物および精油等
2.1供試微生物
2.2精油および化学物質
3抗菌性評価法
3.1揮発成分の抗菌性試験法(蒸気法:微少空間)
3.2セパラブルフラスコを用いる方法(小空間)
4精油およびその構成成分の抗菌力
4.1Lavender oilおよびEucalyptus oil
4.2Clove bud oil、Clove leaf oilおよびTea tree oil
4.3Coriander oilおよびHo oil
4.4微生物種による抗菌性の差異
5化粧品等への応用
5.1精油等の製品中での挙動
5.2化粧品類への配合
5.3小空間における微生物生育抑制
5.4住空間における微生物生育抑制
6まとめ
第23章化粧品の未来材料の展望  (島田邦男)
1はじめに
2バロプラスチック
3アクチュエータ
4コラーゲンデンドリマーの三重へリックス構造
5コラーゲンデンドリマーの温度応答性
6おわりに
【第V編 市場動向】
第24章化粧品工業の市場と業界動向  (編集部)
1はじめに
2需給動向
3輸出入動向
4薬事法への対応
4.1化粧品受託製造の市場拡大
4.2医薬部外品の安全性
4.3UVA防止効果表示の変更
5メーカー動向
6業界の課題と展望



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