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食物アレルギーの現状とリスク低減化食品素材の開発    
The Actual Condition of Food Allergy and Development of the Risk-Reducing Food Materials
[コードNo.2015T963]

※ 本書籍はご試読頂けません ※

■監修/ 森山達哉、穐山浩
■体裁/ B5判 299ページ
■発行/ 2015年3月2日 (株)シーエムシー出版
■定価/ 71,280円(税込価格)
■ISBNコード/ 978-4-7813-1057-2

 
★社会問題ともいわれ、多様化する(食物)アレルギーの発症メカニズムの解明
★高度なアレルゲン検出法と評価系、食品産業での対応までも紹介
★エビデンスの高い機能性食品素材と食物の低アレルゲン化技術を詳述

キーワード

即時型 / 遅延型 / クラス1 / クラス2 / アナフィラキシー / 交差反応 / 経皮感作 / 特定原材料 / in vitro / IgE測定 / ELISA法 / ExiLe法 / 感作能評価 / 免疫 / ヒスタミン遊離抑制 / 低分子化 / アレルゲン除去 / タンパク質除去

刊行にあたって

 食物アレルギーとは食品が引き起こすアレルギー症状であり、免疫学的機序が関与するものである。アレルギーは、その存在は紀元前から知られていたが、主に先進国においてその存在が大きく注目され始めたのは生活環境の清浄化と相関していることが疫学的な研究から明らかにされてきてからである。この「衛生仮説」として知られる現象が、自然免疫の研究成果ともあいまって分子レベルでも概ね証明されてきている。このような背景から、特に先進国では(食物)アレルギーは増加しており、大きな社会問題となっている。
 我が国においても、近年増加傾向を示しており、文部科学省の調査で小学生における食物アレルギーの有病率は2004年には2.8%であったが、2013年度には4.5%となっている。中学生でも同じく2.6%から4.7%へ、高校生でも同様に1.9%から4.0%となり、約10年でほぼ倍増している。
 さらに、花粉症の蔓延によって引き起こされる新たな食物アレルギー(クラス2食物アレルギー)についてもこれまで十分知られておらず、新規な発症機序での食物アレルギーとして注目を集めている。実際にこのタイプの食物アレルギーが豆乳等による大豆の新規な食物アレルギーとして2013年12月に独立行政法人 国民生活センターより注意喚起が公表された。
 このように、食物アレルギーに関連する最近の状況としては、症状や感作経路、原因アレルゲンなどの多様性の存在がクローズアップされてきたことが注目すべき点として挙げられる。一方で、アレルギーや免疫の分子機構の詳細な研究成果が進み、その予防や免疫療法等による治療の可能性についても日進月歩の成果が得られつつある。
 本書は、食物アレルギーの多様性も含めた基礎と臨床、食物アレルゲン分子に関する情報、さらには評価系を含めた研究手法、そして、実際の予防改善を目指した食品素材の開発の実例、食品表示等によるリスク低減化の対応までを網羅したものとなっており、最前線の著名な先生方のご協力を賜りご執筆いただいた。最先端の食物アレルギーの情報を整理し、その対策を狙った研究開発を行う研究者や実務者にとって極めて有益な情報を網羅することができた。改めてご執筆いただいた著者の皆様に心よりお礼申し上げます。

(「はじめに」より抜粋)

著者一覧

森山達哉近畿大学
穐山浩国立医薬品食品衛生研究所
今井孝成昭和大学
浅海智之相模原病院
柳田紀之相模原病院
海老澤元宏相模原病院
足立厚子兵庫県立加古川医療センター
矢上晶子藤田保健衛生大学
松永佳世子藤田保健衛生大学
手島玲子国立医薬品食品衛生研究所
伊藤節子同志社女子大学
塩見一雄東京海洋大学名誉教授
近藤康人藤田保健衛生大学
高松伸枝別府大学
森雄司藤田保健衛生大学
安達玲子国立医薬品食品衛生研究所
原田晋はらだ皮膚科クリニック
澤上一美プレシジョン・システム・サイエンス(株)
村上明一琉球大学
東隆親東京理科大学
岡ア史子京都女子大学(2015年4月より龍谷大学)
成田宏史京都女子大学
北條江里日本ハム(株)
山川宏人(株)日清製粉グループ本社
沼田聡高知県立大学
橋田誠一徳島文理大学
東畑有希(株)森永生科学研究所
境雅寿(株)森永生科学研究所
木戸博徳島大学
品原和加子徳島大学
高橋悦久徳島大学
佐々木陽平応用酵素医学研究所(株)
鈴木宏一応用酵素医学研究所(株)
橘田和美(独)農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
中山哲サーモフィッシャーサイエンティフィック ファディア(株)
北村薫サーモフィッシャーサイエンティフィック ファディア(株)
東浦匡仁塩野義製薬(株)
中村亮介国立医薬品食品衛生研究所
立花宏文九州大学
藤村由紀九州大学
室田佳恵子近畿大学
木本眞順美岡山県立大学
片山茂信州大学
平野可奈金城学院大学
松田幹名古屋大学
石川良子国立成育医療研究センター研究所;昭和大学
松本健治国立成育医療研究センター研究所
志田寛(株)ヤクルト本社
下田博司オリザ油化(株)
山本(前田)万里(独)農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
庄司俊彦(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所
稲熊隆博帝塚山大学
菅原卓也愛媛大学
佐々木智子愛媛大学
近藤倫世愛媛大学
小野瀬淳一東京農業大学
菅谷紘一東京農業大学
阿部尚樹東京農業大学
園山慶北海道大学
藤原大介キリン(株)
菅原達也京都大学
真鍋祐樹京都大学
岩本洋森永乳業(株)
渡辺純(独)農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
矢野裕之(独)農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所
高橋浩司(独)農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所
近藤徹弥あいち産業科学技術総合センター
中村宗一郎信州大学
和泉秀彦名古屋学芸大学
山田千佳子名古屋学芸大学
小川正(合)低アレルギー食品開発研究所
清末正晴日清ペットフード(株)
宮地邦明イオン(株)
小田川平(株)生活品質科学研究所
佐合徹也ハウス食品グループ本社(株)
太田裕見サントリー食品インターナショナル(株)

目 次

総論 食物アレルギーの現状と多様性  (森山達哉)
1はじめに
2食物アレルギーとは
3食物アレルギーの臨床型による分類
4食物アレルギー発症機構による分類
4.1クラス1食物アレルギー
4.2クラス2食物アレルギー
5食品が関係する特殊なアレルギー
6年齢別でみた食物アレルギー原因食品
〔第1編 食物アレルギーの多様性と発症メカニズム〕
第1章即時型食物アレルギーとアナフィラキシー  (今井孝成)
1定義・概念
2即時型
2.1病態
2.2疫学・自然歴
2.3症状
2.4その他の病型
2.4.1新生児乳児消化管アレルギー
2.4.2食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎型
2.5診断
2.5.1問診
2.5.2特異的IgE抗体検査
2.5.3食物経口負荷試験
3経口免疫療法(減感作療法)
第2章食物依存性運動誘発アナフィラキシー  (浅海智之、柳田紀之、海老澤元宏)
1はじめに
2有症率
3原因抗原
4臨床像
5診断
6鑑別診断
7発症要因
8管理
9予後
第3章口腔アレルギー症候群  (足立厚子)
1口腔アレルギー症候群(OAS)とは
2pollen-food allergy syndrome (以下PFAS)との混同について
3OASとPFASの関係
4OASの臨床症状
5OASの診断手順
5.1問診
5.2血液検査
5.3プリックテスト・スクラッチテストなどの皮膚テスト
6OASの診断:どれに当てはまるか?
6.1カバノキ科花粉症に伴う果物や野菜によるOAS:PFAS
6.2ヨモギ・ブタクサ花粉症関連PFAS
6.3豆乳によるOAS症例の特徴
6.4ラテックス・フルーツ症候群(LFS)
7OASの診断および治療
8OASの展望
第4章経腸管感作および交叉反応性に基づく食物アレルギー  (矢上晶子、松永佳世子)
1経腸管感作による食物アレルギー
2花粉やラテックス抗原による交叉反応性に基づく食物アレルギー
2.1交叉反応性抗原の特徴
2.2幅広い交叉反応性が誘発される理由
2.3代表的な交叉反応性抗原
2.4その他の交叉反応性抗原
3おわりに
第5章経皮感作が関与する食物アレルギー  (手島玲子)
1はじめに
2食物アレルギーの経皮感作と惹起のメカニズムについて
3動物モデルを用いる食物タンパク質の経皮感作の事例について
4ヒトにおける食物タンパク質の経皮感作の事例について
5おわりに
〔第2編 主要なアレルゲン〕
第1章卵、牛乳、小麦、そば、落花生  (伊藤節子)
1鶏卵
2牛乳
3小麦
4そば
5落花生
第2章魚介類(特定原材料および特定原材料に準ずるもの)  (塩見一雄)
1はじめに
2魚類のアレルゲン
3甲殻類のアレルゲン
4軟体動物のアレルゲン
5魚卵のアレルゲン
第3章果実(特定原材料に準ずるもの)アレルゲン―リンゴ、モモ、オレンジ、バナナ、キウイ―  (近藤康人、高松伸枝、森雄司)
1はじめに
2感作経路の違いによるアレルゲンの特性
3交差反応に係るタンパク質群
3.1生体防御タンパク質(pathogenesis-related protein:PR-P)
3.1.1PR-10群
3.1.2PR-5群:Thaumatin-like protein (TLP)
3.1.3PR-14群:Lipid transfer proteins (LTP)
3.2Profilin
3.3Class 1 chitinase
3.4イソフラボン還元酵素(isoflavone reductase)
4現時点で交差反応の報告がないタンパク質群
4.1モモアレルゲン
4.1.1Gibberellin-regulated protein (Peamaclein)
4.2オレンジアレルゲン
4.2.1Germin-Like proteins
4.3バナナアレルゲン
4.3.1β-1,3-glucanase
4.4キウイアレルゲン
4.4.1アクチニジン
4.4.2Kiwellin
4.4.3その他のキウイアレルゲン
第4章その他(特定原材料に準ずるもの)  (安達玲子)
1大豆
2種実類(ごま、くるみ、カシューナッツ)
3肉類(牛肉、鶏肉、豚肉)
4ゼラチン
5やまいも
第5章低分子化合物の食物アレルギーについて  (穐山浩)
1はじめに
2エリスリトールの食物アレルギー
3コチニール色素のアレルギー
第6章スパイス  (原田晋、森山達哉)
1はじめに
2症例供覧
3セリ科スパイスアレルギーとは?
4本邦でのセリ科スパイスアレルギーの現状
5おわりに
〔第3編 アレルゲンの検出・定量およびアレルゲン性評価法〕
第1章in vitro評価系
1食物アレルゲンのバイオインフォマティクス  (手島玲子)
1.1はじめに
1.2食物アレルギーの研究のために開発されたデータベースとバイオインフォマティクス手法を用いるタンパク質のアレルゲン性の予測について
1.3低分子アレルゲンデータベースについて
1.4食物アレルゲンと花粉アレルゲンの交差反応性について
1.5おわりに
2迅速・簡易自動測定システム  (澤上一美、村上明一、東隆親)
2.1背景
2.2迅速・簡易・安価な自動検査法の開発
2.2.1多項目同時解析ツールBISTとは
2.2.2BIST用抗体
2.3全自動反応測定装置LuBEA
2.4えび・かに識別用BISTを用いた特定原材料の測定
2.5今後
3ELISA法(一般)  (岡ア史子、成田宏史)
3.1はじめに
3.2ELISAの種類
3.2.1抗原固相化ELISA
3.2.2抗原固相化競合ELISA
3.2.3サンドイッチELISA
3.3サンドイッチELISA
3.4定量値の理解
3.4.1検出限界と定量限界
3.4.2絶対値ではない
3.4.3影響因子
3.5定量系の工夫
4ELISA法(特定原材料検査キット)  (北條江里)
4.1食物アレルギー表示制度
4.2アレルギー物質を含む食品の検査方法
4.3ELISA法
4.4複合抗原検出系と単一(精製)抗原検出系
4.5抽出法・操作法
4.5.1抽出操作
4.5.2ELISA操作
4.5.3データ解析
4.6結果の判定
4.7ELISA法の注意点
4.7.1特異性
4.7.2回収率
5PCR法  (山川宏人)
5.1はじめに
5.2PCR検査を実施する上での留意点
5.3アレルギー物質を含む食品の検査法の実際
5.3.1小麦
5.3.2そば
5.3.3落花生
5.3.4えび、かに
5.3.5大豆
5.3.6くるみ
5.3.7キウイ
5.3.8肉類
5.4おわりに
6食物アレルゲンおよび抗体の高感度ELISA法  (沼田聡、橋田誠一)
6.1はじめに
6.2酵素免疫測定法(ELISA)
6.3免疫複合体転移酵素免疫測定法
6.4食物アレルゲンに対する免疫複合体転移酵素免疫測定法
6.5抗食物アレルゲン抗体に対する免疫複合体転移酵素免疫測定法
6.6おわりに
7ウエスタンブロット法・イムノクロマト法の原理と特性  (東畑有希、境雅寿)
7.1はじめに
7.2ウエスタンブロット法
7.3イムノクロマト法
7.4測定法を組み合わせた工程管理
7.5おわりに
8抗体固定化蛋白チップによるアレルゲンの評価法―食品のみならず母乳などの生体材料や環境中のアレルゲン測定への応用―  (木戸博、品原和加子、高橋悦久、佐々木陽平、鈴木宏一)
8.1はじめに
8.2乳児アレルギー予防のための母乳と環境中のアレルゲン測定
8.3抗体アレイによるアレルゲン定量
8.4生体材料に含まれるアレルゲンの定量
8.5おわりに
9人工消化試験  (手島玲子)
9.1はじめに
9.2食物中のアレルゲンの性質について
9.3タンパク質の消化性試験について
9.4タンパク質の消化性試験とアレルギー患者血清との反応性試験の併用の例について
9.5おわりに
10遺伝子組換え食品のアレルゲン性評価法  (橘田和美)
10.1はじめに
10.2安全性評価における国際的議論から国際規格策定へ
10.3わが国における組換え食品の安全性評価
10.3.1組換えDNA技術応用食品の安全性評価指針
10.3.2安全性審査の義務化
10.3.3食品安全委員会による安全性評価
10.4遺伝子組換え食品(種子植物)の安全性評価基準
第2章臨床検査および細胞・動物による評価系
1特異的IgE検査の現状と将来展望  (中山哲、北村薫)
1.1はじめに
1.2測定原理
1.2.1固相
1.2.2アレルゲンおよびアレルゲン試薬
1.2.3抗ヒトIgE抗体(標識抗体)
1.2.4IgE標準品
1.3特異抗体測定の定量性
1.4特異的IgE検査の臨床応用
1.5コンポーネントマイクロアレイ
2ヒスタミン遊離試験(アラポート®HRT)  (東浦匡仁)
2.1はじめに
2.2アラポート®HRTの測定原理
2.3HRT検査の臨床的有用性
2.3.1in vivo で起こるヒスタミン遊離反応を in vitro で再現する検査
2.3.2診断的有用性
2.3.3耐性獲得の推定における有用性
2.4おわりに
3EXiLE法  (中村亮介)
3.1はじめに
3.2培養マスト細胞株
3.3EXiLE法
3.4EXiLE法の基本プロトコル
3.4.1RS-ATL8細胞の培養
3.4.2感作
3.4.3洗浄
3.4.4刺激
3.4.5発光の測定
3.5EXiLE法の応用例
3.5.1診断のための抗原特異的IgEの測定
3.5.2抗原の物理化学的変化が抗原性に及ぼす影響の解析
3.5.3無細胞タンパク質合成系を用いたアレルゲンのスクリーニング
3.5.4IgEのaffinity成熟の解析
3.5.5その他
3.6おわりに
4マスト細胞・好塩基球を用いた脱顆粒抑制試験  (立花宏文、藤村由紀)
4.1はじめに
4.2脱顆粒抑制活性評価のための培養細胞
4.3脱顆粒抑制成分の探索とその作用機構:茶成分を例として
4.4おわりに
5Caco-2 細胞を用いたアレルゲンの吸収試験  (室田佳恵子、木本眞順美)
5.1はじめに
5.2アレルゲンの腸管吸収経路
5.3アレルゲンの吸収評価に用いられる培養細胞系
5.4Caco-2 細胞培養系を用いた報告事例
5.5その他の培養系
6培養細胞株を用いた抗原感作性の評価法  (片山茂)
6.1はじめに
6.2THP-1の樹状細胞様への分化
6.3各種I型アレルゲンに対するTDDCの抗原提示能
6.4プロシアニジンの抗原提示抑制作用
6.5おわりに
7動物を使ったアレルゲン性の評価:アレルギー感作能と即時型症状誘発能  (平野可奈、松田幹)
7.1食物のアレルゲン性の定義
7.2食物アレルギー感作能:経口投与による実験動物のアレルギー感作
7.3食物アレルギー症状誘発能:アレルギー感作動物への経口投与による即時型アレルギー症状の誘発
7.4実験動物(マウス、ラット)での研究結果のヒトへの外挿における課題
〔第4編 アレルギー対策食品・素材の開発〕
第1章抗アレルギー食品・素材
1乳酸菌(プロバイオティクス)  (石川良子、松本健治)
1.1はじめに
1.2プロバイオティクス、プレバイオティクス、シンバイオティクス
1.3プロバイオティクスの腸管への働き
1.4プロバイオティクスの腸管免疫での働き
1.5プロバイオティクスとアレルギー疾患
1.6プロバイオティクスのアレルギー疾患への効果
1.7プロバイオティクスを利用したアレルギー疾患への効果の限界と今後
1.8おわりに
2Lactobacillus caseiシロタ株のアレルギー抑制効果  (志田寛)
2.1はじめに
2.2アレルギー疾患制御へのプロバイオティクスの利用
2.3L. caseiシロタ株のTh1/Th2バランスの制御を介するアレルギー抑制効果
2.4L. caseiシロタ株のIL-12産生誘導効果
2.5L. caseiシロタ株のIL-12非依存的な作用
2.6花粉症患者に対する臨床試験
2.7おわりに
3シソ種子エキスおよびフキエキスの抗I型アレルギー作用  (下田博司)
3.1はじめに
3.2シソ種子エキスおよびフキエキスのマスト細胞における脱顆粒抑制活性およびその活性成分
3.3シソ種子エキスおよびフキエキスの花粉症に対する作用
3.4おわりに
4べにふうき緑茶  (山本(前田)万里)
4.1はじめに
4.2「べにふうき」緑茶の機能性
4.2.1抗アレルギー作用を持つメチル化カテキン類
4.2.2「べにふうき」緑茶のヒト介入試験
4.2.3低カフェイン「べにふうき」緑茶の製造法の検討
4.2.4「べにふうき」緑茶を使用した製品開発
4.3機能性給茶機の開発
4.4おわりに
5リンゴポリフェノール  (庄司俊彦)
5.1はじめに
5.2リンゴのポリフェノール
5.3リンゴの抗アレルギー作用
5.3.1T型アレルギー抑制作用
5.3.2食物アレルギー予防効果
5.4果実アレルギー
5.5最後に
6トマトリコペン  (稲熊隆博)
6.1トマトリコペンとは
6.2トマトリコペンの免疫への作用
6.2.1アレルギー症状に対して
6.2.2リウマチに対して
6.3まとめ
7マンゴーの抗アレルギー効果  (菅原卓也、佐々木智子、近藤倫世)
7.1はじめに
7.2マンゴーのIgE産生抑制効果
7.3脱顆粒抑制効果
7.4まとめ
8キノコ(ツブイボタケ)  (小野瀬淳一、菅谷紘一、阿部尚樹)
8.1成分組成と構造
8.2抗アレルギー試験
8.3細胞内標的分子の探索
8.4RNA干渉試験
8.5今後の課題
9オリゴ糖  (園山慶)
9.1はじめに
9.2オリゴ糖とは
9.3難消化性オリゴ糖のアレルギー抑制効果
9.4動物モデルを用いた解析
9.5おわりに
10抗アレルギー作用を有するLactobacillus paracasei KW3110株  (藤原大介)
10.1背景
10.2衛生仮説について
10.3アレルギーの発症機構について
10.4L. paracasei KW3110株の選抜
10.5アレルギーモデルマウスにおけるKW3110株経口投与の効果
10.6アトピー性皮膚炎モデルマウスにおけるKW3110株の効果
10.7KW3110株のヒトにおける効果の検証
10.8KW3110の作用機構の解析
10.9おわりに
11β-カロテン強化摂取による食物アレルギー発症抑制について  (穐山浩)
11.1はじめに
11.2カロテノイドとビタミンA
11.3β-カロテンの疫学的研究
11.4レチノール代謝と経口免疫寛容
11.5β-カロテン摂取とI型アレルギー
11.6β-カロテン経口投与による慢性アレルギーの改善
12海藻カロテノイド  (菅原達也、真鍋祐樹)
12.1はじめに
12.2海藻カロテノイドについて
12.3耳介浮腫モデルマウスを用いた評価
12.4培養細胞モデルを用いた作用メカニズムの検討
12.5おわりに
第2章アレルゲン低減化・除去技術と食品
1牛乳アレルギー用ミルク  (岩本洋)
1.1小児の牛乳アレルギーと牛乳アレルギー用ミルクの必要性
1.2育児用ミルクの低アレルゲン化の戦略
1.3牛乳アレルギー用ミルクの特徴
1.3.1加水分解乳
1.3.2アミノ酸乳
1.3.3大豆乳その他
1.3.4アレルギー用ミルクに共通する栄養成分上の特徴
1.4牛乳アレルギー用ミルクの法的な位置づけと規格基準
1.5アレルギー用ミルクの課題と今後の方向性
2小麦の低アレルゲン化  (渡辺純)
2.1はじめに
2.2小麦アレルゲンの同定
2.2.1α-アミラーゼインヒビターと低分子量グルテニン
2.2.2糖タンパク質糖鎖
2.2.3マンノグルカン
2.3低アレルゲン化小麦粉の開発とその臨床評価
2.4低アレルゲン化小麦粉のアレルギー予防・治療効果の解析
2.4.1低アレルゲン化小麦粉によるアレルゲンの腸管透過抑制
2.4.2低アレルゲン化小麦粉による免疫寛容誘導
2.5おわりに
3蛋白質ジスルフィド構造に着目した低アレルゲン食品の開発研究  (矢野裕之)
3.1はじめに
3.2ジスルフィド結合の切断によるアレルゲン蛋白質の低減化
3.3ジスルフィド改変によるグルテンフリー米粉パンの開発
3.4おわりに
4成分育種によるアレルゲン低減化ダイズ品種の開発  (高橋浩司)
4.1はじめに
4.27Sグロブリンα,α′,βサブユニット
4.3Gly m Bd 30K
4.4Gly m Bd 28K
4.5Kunitz型トリプシンインヒビター
4.6クラス2型アレルゲン
5シリカゲルを用いたキウイ果汁中のアレルゲンタンパク質の低減化  (近藤徹弥)
5.1はじめに
5.2キウイ果汁中のタンパク質
5.3シリカゲルによるタンパク質除去
5.4タンパク質除去に及ぼす接触条件の最適化
5.5シリカゲル処理果汁の品質
5.6おわりに
6メイラード反応を利用した低アレルゲン化抗原の調製と経口免疫寛容への応用  (中村宗一郎)
6.1はじめに
6.2メイラード反応を利用した食品タンパク質への多糖鎖の導入と機能改変
6.3メイラード型多糖修飾による低アレルゲン化抗原の調製
6.4低アレルゲン化抗原の経口免疫寛容誘導効果
6.5おわりに
7低アレルゲン米  (和泉秀彦、山田千佳子)
7.1米アレルギー
7.2米タンパク質とアレルゲン
7.314-16kDaアレルゲン
7.4低アレルゲン米
7.5米の低アレルゲン化
8クラス2食物アレルギーリスクの変動と低減化  (森山達哉)
8.1クラス2食物アレルギーの概略
8.2クラス2食物アレルギーの実際:花粉症と関連する大豆アレルギーを例に
8.3クラス2食物アレルギーのリスク変動要因と低減化
8.3.1食品の形状と濃度
8.3.2プロテオリシスや発酵
8.3.3ゲル化
8.3.4加熱変性
8.3.5高濃度の植物性タンパク質溶液
8.3.6栽培方法や収穫後処理
9低アレルゲン化大豆食品  (小川正)
9.1はじめに
9.2大豆および大豆食品の低アレルゲン化戦略
9.2.1大豆アレルゲンの同定とターゲットの選択
9.2.2アレルゲン性の評価
9.2.3アレルゲン低減化品種のスクリーニングと創出
9.2.4物理化学的手法による低減化
9.2.5発酵食品の利用と酵素処理を応用した低減化法
9.2.6その他の低アレルゲン化の試み
9.2.7大豆油のアレルゲン性と低減化問題
9.2.8大豆煮おけるクラス2アレルゲンとその挙動
9.3おわりに
10食物アレルギー対応ペットフード  (清末正晴)
10.1はじめに
10.2ヒトとペットの食物アレルギーの違い
10.2.1原因食物
10.2.2症状
10.2.3メカニズム
10.3食品とペットフードの違い
10.3.1栄養素
10.3.2嗜好性
10.4食物アレルギー対応ペットフードの開発手法
10.4.1新奇タンパク
10.4.2加水分解タンパク
10.5食物アレルギー対応ペットフードの開発事例
10.6おわりに
〔第5編 産業界でのリスク低減化対策〕
第1章流通業界での取組み(イオン(株)におけるリスク低減化への取組み)  (宮地邦明、小田川平)
1はじめに
2商品仕様:設計品質に対する取組み
3製造と販売:製造品質に対する取組み
4商品表示:使用品質に対する取組み
5販売後の取組み
6食物アレルギーによる事故未然防止に対する取組み
7現状の課題
第2章食品メーカー現場での取り組み  (佐合徹也)
1はじめに
2お客様への情報提供について
3アレルゲン情報の収集管理
4製造現場での混入防止対策
5新製品開発・改良時に留意したいこと
6まとめ
第3章食品表示  (太田裕見)
1はじめに
2アレルゲン物質を含む加工食品の表示を理解するために必要な知識
3食品表示基準策定に伴うアレルギー表示に係るルールの改定
3.1改定のポイント
3.1.1個別表示、一括表示について
3.1.2代替表記・特定加工食品について
3.1.3「乳」の表示について
3.2改定の理由と生じる問題点
3.2.1個別表示、一括表示について
3.2.2代替表記・特定加工食品について
3.2.3「乳」の表示について
4現行アレルギー表示の問題点
4.1表示対象品目と範囲
4.2義務表示、推奨表示が存在すること
5患者の立場からのアレルギー表示
5.1よりわかりやすい表示
6最後に



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