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機能性ペプチドの開発最前線    
Latest Developments in Functional Peptides
[コードNo.2015T970]

※ 本書籍はご試読頂けません ※

■監修/ 有原圭三
■体裁/ B5判 240ページ
■発行/ 2015年4月3日 (株)シーエムシー出版
■定価/ 66,960円(税込価格)
■ISBNコード/ 978-4-7813-1067-1

 
★食品・化粧品・ペットフードに利用される機能性ペプチドの最新応用展開を記載!
★化粧品・オーラルケア分野での最新開発動向を詳述!
★製法、特許、商品開発事例など、貴重な情報を掲載!

キーワード

アミノ酸 / タンパク質 / ペプチド / 食品 / 化粧品 / ペットフード / アンチエイジング / 界面活性ペプチド / サーディンペプチド / 大豆ペプチド / コラーゲンペプチド / 酵母ペプチド / マリンジェンペプチド

刊行にあたって

2009年に刊行された『機能性ペプチドの最新応用技術 -食品・化粧品・ペットフードへの展開-』は、幸いにして好評を得て多くの方々に活用していただいた。ペプチドを対象とした書籍が少なかった当時、研究開発の現場において貴重な情報源となったようである。最良と自負した書籍の刊行から5年が経過し、機能性ペプチドに関する最新情報を提供するために、本書『機能性ペプチドの開発最前線』が企画された。前書では、機能性ペプチドについて網羅的な記載を目指した一方で、掘り下げが不十分な面もあった。本書は、前書で及ばなかった部分を補完したうえで、全体としてよくまとまった良書に仕上がったと思っている。

本書第I編(総論)では、これまでにペプチドに接する機会が少なかった読者にも配慮しつつ、機能性ペプチドの科学と利用について多方面から論じた。すでにペプチドに詳しい読者にとっても、知識の整理や広く機能性ペプチドを俯瞰するのに有用である。第II 編(食品)は、機能性ペプチドの用途として依然として食品が重要であることを鑑みて設けた。ただし、前書との重複を避けるとともに、執筆者には最新情報を提供していただいた。2015年度には食品の機能性表示制度が導入されるが、ペプチド利用においても追い風が吹くかもしれない。第III編(化粧品・オーラルケア)は、本書の大きな特徴のひとつとなっている。化粧品関連の領域はペプチド素材に対する関心が大きいが、機能性ペプチドに関する情報源が比較的少ない。この領域で研究開発にかかわる方々に有用な情報を提供できたと思う。IV編(製品開発事例)では、各領域の具体的な開発事例を10章にわたって紹介した。本書は製品開発における寄与を大きな目的としているが、特に第W編はペプチド素材を利用した製品や新たな素材開発の即戦力となるであろう。

機能性ペプチド関連領域の第一線で活躍する執筆者32名による本書は、各章に執筆者のメッセージが強く込められており、それが本書を魅力あるものとしている。それぞれの章は独立して貴重な資料となっているが、本書全体の通読により機能性ペプチドの全体像を把握でき、ペプチドの持つ意外な一面にも遭遇することができる。本書を前書とともに活用していただくことにより、機能性ペプチドを利用した画期的な製品が誕生することを期待したい。

有原圭三

著者一覧

有原圭三北里大学
山下裕司千葉科学大学
坂本一民千葉科学大学
M田芳男神戸薬科大学
木曽良明長浜バイオ大学
高橋辰行北里大学
黒瀬陽平北里大学
本多裕之名古屋大学
米倉政実茨城大学
田辺創一広島大学
大畑素子北里大学
小磯博昭三栄源エフ・エフ・アイ(株)
井村知弘(独)産業技術総合研究所
平敏彰(独)産業技術総合研究所
天満昭子大阪大学
中神啓徳大阪大学
森下竜一大阪大学
小林恵理子(株)成和化成
谷口正之新潟大学
落合秋人新潟大学
二宮聖生仙味エキス(株)
筬島克裕仙味エキス(株)
中田創森永乳業(株)
仲原丈晴キッコーマン(株)
内田理一郎キッコーマン(株)
勝又忠与次MCフードスペシャリティーズ(株)
楠畑雅(株)ニッピ
柳澤恵広(株)カネカ
長野卓人(株)カネカ
平山卓麿ビーエイチエヌ(株)
井川恵介エイチ・ホルスタイン(株)
肥塚正博新田ゼラチン(株)

目 次

【第I編 総論】
第1章機能性ペプチドの科学  (有原圭三)
1はじめに
2ペプチドの構造
3ペプチドの生成
3.1生体内におけるペプチド合成
3.2体外から取り込むペプチド
3.3ペプチドの調製方法
4機能性ペプチド
5ペプチドの作用機序
5.1消化管内分泌系を介する経路
5.2ペプチドトランスポーターを介する経路
6ペプチドのニュートリゲノミクス
7おわりに
第2章食品・ペットフードにおける機能性ペプチドの利用  (有原圭三)
1はじめに
2食品タンパク質からのペプチド生成
3機能性ペプチドの保健的機能
4機能性ペプチドを利用した食品
5ペットフードにおけるペプチドの利用
6ペプチドとメイラード反応
7おわりに
第3章化粧品分野におけるペプチド  (山下裕司 / 坂本一民)
1はじめに
2化粧品におけるペプチドの位置づけ
3ペプチド原料の市場動向
4最近の機能性ペプチド原料開発
5化粧品原料としてのペプチドの新機能
6おわりに
第4章ペプチド医薬品  (M田芳男 / 木曽良明)
1はじめに
2ペプチドホルモン
3GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害剤
4レニン阻害剤
5HIV-1プロテアーゼ阻害剤およびHIV-1膜融合阻害剤
6BACE1阻害剤
7プラスメプシン阻害剤
8C型肝炎ウイルスNS3プロテアーゼ
9おわりに
第5章家畜生産とペプチド  (高橋辰行 / 黒瀬陽平)
1家畜生産におけるペプチドの意義
2ペプチドによる摂食の調節
2.1摂食中枢-脳
2.2脳の栄養感知システム
2.3末梢由来の摂食調節ホルモン
2.3.1消化管由来の摂食抑制ペプチド
2.3.2消化管由来の摂食促進ペプチド
2.3.3膵臓由来の摂食抑制ペプチド
2.3.4脂肪組織由来の摂食抑制ペプチド
3エネルギー代謝調節に関わる消化管ペプチドホルモン
3.1グレリン
3.2グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)
第6章機能性ペプチドの探索技術  (本多裕之)
1はじめに
1.1ペプチドの多様性
1.2ファージディスプレイとの比較
1.3受容体ライブラリーによる探索
1.4ペプチドアレイ細胞機能アッセイ法
1.5アミノ酸配列の残基置換
2配列―機能相関
2.1コレステロール吸収抑制ペプチドのルール
2.2細胞接着ペプチドのルール
3その他の機能性ペプチド探索
3.1遊離ペプチドライブラリー
3.2細胞内機能性ペプチドライブラリー
4おわりに
第7章特許情報から探る機能性ペプチドの研究開発動向  (有原圭三)
1はじめに
2特許制度の概要
3特許情報の検索
4ペプチドに関わる特許の状況
5公開特許公報と特許公報の読み方
6おわりに
【第II編 食品】
第8章食品の熟成・発酵中における機能性ペプチドの生成  (有原圭三)
1はじめに
2食品中におけるペプチドの生成
3熟成中に生成する機能性ペプチド
3.1食肉の熟成中に生成するACE阻害ペプチド
3.2卵製品の熟成中に生成するACE阻害ペプチド
4発酵食品中に生成する機能性ペプチド
4.1発酵乳製品中に生成するACE阻害ペプチド
4.2発酵食肉製品中に生成するACE阻害ペプチド
5おわりに
第9章食品で注目されるペプチドの機能  (米倉政実)
1はじめに
2血圧降下作用を有するペプチド
3抗血栓作用を有するペプチド
4抗酸化作用を有するペプチド
5脂質代謝調節作用を有するペプチド
6抗肥満作用を有するペプチド
第10章腸管バリア保護ペプチド  (田辺創一)
1はじめに
2腸管バリアとしてのタイトジャンクションと、腸管における物質透過
3腸管バリアの損傷と、それに関連する疾患
4腸管バリアを保護・増強する食品成分
5腸管バリアを保護・増強する乳タンパク質由来ペプチド
5.1酵素処理チーズ由来ペプチド、NPWDQ
5.2DNAマイクロアレイを用いたペプチド添加時の遺伝子発現変化解析
5.3エダムチーズ由来ペプチド、DKIHPF
6今後の課題
第11章ペプチドに由来する味と香り  (大畑素子)
1はじめに
2呈味性ペプチド
2.1甘味ペプチド
2.2苦味ペプチド
2.3塩味、酸味、旨味ペプチド
3ペプチドのメイラード反応により生成する香気
3.1嗜好性に関与する香気成分
3.2機能性に関与する香気成分
3.3食肉タンパク質分解物由来の香気成分の血圧低下作用
3.4血圧低下に関与する香気成分の検索
第12章ナイシンと抗菌ペプチドとしてのリゾチーム   (小磯博昭)
1はじめに
2食品添加物としてのナイシン
3物理化学的特性
4抗菌スペクトル
4.1作用機序
5食品への応用事例
5.1ホイップクリーム類
5.2チーズ類
5.3洋菓子
5.4ソース類
5.5卵加工品
5.6食肉製品
5.7味噌
6抗菌ペプチドとしてのリゾチーム
7おわりに
【第III編 化粧品・オーラルケア】
第13章界面活性ペプチド  (井村知弘 / 平敏彰)
1はじめに
2化学合成ペプチド
2.1構造と特徴
2.2Surfpep22の合成と界面活性
2.3Surfpep22による脂質ナノディスク形成
3バイオ合成ペプチド(発酵法)
3.1構造と特徴
3.2サーファクチン(SF)
3.3ライケンシン(Lch)
3.4アルスロファクチン(AF)
4おわりに
第14章アンチエイジング効果と抗菌作用を併せ持つ機能性ペプチド素材の開発  (天満昭子 / 中神啓徳 / 森下竜一)
1はじめに
2抗菌作用とアンチエイジング効果を併せ持つペプチド「コスメペプチン」
2.1抗菌活性
2.2線維芽細胞増殖作用
2.3ヒアルロン酸産生促進作用
2.4コラーゲンゲル収縮作用(抗しわ・たるみ)
3抗菌ペプチド「キュアペプチン」
4育毛ペプチド
5ショートペプチドの開発
6おわりに
第15章毛髪表面構造に着目して開発した植物ペプチド由来のヘアコンディショニング成分  (小林恵理子)
1はじめに
2開発の背景
3Vegetamideとは
4Vegetamideの毛髪への吸着特性
4.1イオンコンプレックス化による利点
4.2毛髪表面の状態と吸着特性の関係
5Vegetamideのダメージ毛髪補修効果
5.1毛髪表面物性の正常化
5.1.1毛髪表面の極性
5.1.2毛髪表面の状態
5.2ダメージに伴う悩みの改善
5.2.1くし通り性
5.2.2官能特性
6化粧品製剤への応用
6.1シャンプーへの応用
6.2ヘアコンディショナーへの応用
7おわりに
第16章コメ由来生体防御ペプチドの多機能性を活用した素材の開発  (谷口正之 / 落合秋人)
1はじめに
2コメ由来生体防御ペプチドの特徴
3コメ由来生体防御ペプチドの抗菌活性
3.1Cyanate lyase由来ペプチド
3.2Heat shock protein 70 由来ペプチド
3.3α-Amylase由来ペプチド
3.4コメタンパク質由来ペプチドの抗菌活性
4コメ由来生体防御ペプチドのプロテアーゼ阻害活性
5コメ由来生体防御ペプチドの抗炎症活性
6コメ由来生体防御ペプチドの管腔形成促進活性
7コメ由来生体防御ペプチドの細胞毒性と溶血活性
8今後の課題とまとめ
【第IV編 製品開発事例】
第17章イワシ由来ペプチド  (二宮聖生 / 筬島克裕)
1概要
2開発の歴史
3「サーデンペプチド」の有効性
4サーデンペプチドの安全性
5サーデンペプチドの新たな機能
6もう一つのイワシ由来ペプチド「ペプタイドα-1000N」
7おわりに
第18章ペプチド配合ミルク  (中田創)
1はじめに
2加水分解乳の分類
2.1高度分解乳(Extensively hydrolyzed formula)
2.2軽度分解乳(Partially hydrolyzed formula)
3ペプチドの製造技術
3.1各種乳ペプチド
3.1.1カゼインペプチド
3.1.2ホエイペプチド
3.1.3ラクトフェリンペプチド
3.2原料の選択
3.3製造工程
4ペプチドの特徴
4.1風味
4.2分子量分布
4.3抗原性
5おわりに
第19章大豆ペプチドの血圧降下作用を活用した「まめちから大豆ペプチドしょうゆ」の開発  (仲原丈晴 / 内田理一郎)
1はじめに
2高血圧の現況
3ペプチドを高含有した大豆発酵調味液の開発
4大豆ペプチドの消化管における安定性
5大豆ペプチドの血中移行性
6大豆発酵調味液投与ラットにおける臓器ACE阻害作用と血清アルドステロン低下作用
7血圧が高めのヒトを対象とした連続摂取試験
8安全性試験
9おわりに
第20章メイラードペプタイド  (勝又忠与次)
1はじめに
2基本味に対するMRPsの影響について
3MRPsによる塩味修飾効果の評価
3.1方法
3.2結果
4MRPsの作用する塩味レセプターについて
5おわりに〜MRPsの持つ多様な可能性
第21章ペプチドを利用した機能性と嗜好性に優れたペットフードの開発   (有原圭三)
1はじめに
2機能性ペットフード
3ペプチドとペットフード
4抗ストレス食品素材
5ペットとストレス
6抗ストレスペットフード
7抗ストレス作用と嗜好性に優れたペプチド素材
8ペプチド素材を配合したキャットフード「MiawMiaw」の誕生
9抗ストレスフードの表示問題
10「a-iペプチド」による戦略
11おわりに
第22章コラーゲンペプチド   (楠畑雅)
1コラーゲンペプチドの概要
2コラーゲンペプチドの構造と特徴
3機能性食品としての利用
3.1肌に対する機能
3.2肌以外への作用
4作用メカニズム
5研究手法
6今後の展開
第23章界面活性作用を有する環状リポペプチド「サーファクチン」 (柳澤恵広 / 長野卓人 / 井村知弘 / 平敏彰)
1はじめに
2サーファクチンとは
2.1構造
2.2生理活性
2.3界面活性
3サーファクチンナトリウム「カネカ・サーファクチン」の性能と産業利用
3.1工業生産
3.2環境調和性
3.3界面活性
3.4コサーファクタント効果
3.5液晶形成能
3.6環状シリコーンに対する乳化特性
3.7金属イオン認識能
3.8オイルジェル
4おわりに-サーファクチンの未来展望―
第24章食欲抑制素材“酵母ペプチドDNF-10”の抗肥満作用  (平山卓麿)
1はじめに
1.1酵母ペプチドDNF-10とは
2作用メカニズム
2.1食欲抑制効果
2.2脂質合成抑制効果
2.3ヒト臨床試験T
2.4ヒト臨床試験U
3DNF-10の知的財産権の使用に関して
3.1酵母ペプチドDNF-10の姉妹品に関して
4おわりに
第25章Perfection Peptide P3 ―皮膚を若返らせる生体模倣落屑作用ペプチド―  (井川恵介)
1加齢によって乱れる角質層の再生
1.1生体のバリアである角質層
1.2落屑は角質のデスモソームによって引き起こされる
1.3加齢によって落屑は悪化する
2落屑過程のバランスを整える生体模倣ペプチド
2.1生物学的活性のあるペプチドのデザイン
2.2Perfection Peptide P3の生体模倣メカニズム
2.3Perfection Peptide P3の利点
3非常に高いスムージング効果
3.1皮膚の自己防衛能を上昇させる
3.2欠点をなくす
4試験結果
4.1落屑過程の促進 (In Vivo)
4.2角質層構造の改善 (In Vivo)
4.3皮膚表面への影響 (In Vivo)
4.42週間後の強い保湿作用 (In Vivo)
4.54週間後のスージング効果 (In Vivo)
4.6目じりのしわにおける抗しわ効果 (In Vivo)
5原料情報
5.1原料名
5.2配合対象商品
5.3処方関連情報
5.4INCI / CTFA-Declaration
5.5表示名称
6まとめ
第26章化粧品素材としてのマリンジェンペプチドMP(PF)  (肥塚正博)
1はじめに
2マリンジェンペプチドMP(PF)の概要
3マリンジェンペプチドの機能性
3.1皮膚浸透性
3.2コラーゲン産生促進作用
3.3ヒアルロン酸産生促進作用
3.4ヒト皮膚再構成モデルを用いた検討
4マリンジェンペプチドMP(PF) のヒト肌改質試験
4.1肌弾力性試験
4.2肌荒れ改善試験
5化粧品原料としての有用性
6おわりに



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