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<セミナー詳細>

セミナーコード:20100222   このセミナーの受付は終了しています


★本セミナーでは、冷凍機およびヒートポンプ設計のための総合的な基礎知識を始め、性能設計、強度・構造設計、最適設計
 等、具体的な設計のポイント、又、冷凍サイクルシミュレーションの実施例や設計例等、冷凍機設計の実際に至るまで、斯界
 の第一線でご活躍中の大博士にわかりやすく解説頂きます。

冷凍機およびヒートポンプの設計入門
●講 師 国士舘大学 理工学部
機械工学系 准教授
博士(工学) 技術士(機械部門)
大敏男 氏
  <講師紹介>
1990年、(株)東芝家電技術研究所入社。
2000年、東京都立工業高等専門学校助教授。
2003年、東京都立大学客員講師。
2007年、国士舘大学准教授。
企業で圧縮機・冷凍機・空調機の研究・開発・設計に従事してきた。
教育機関ではこれらを生かした実践的な機械設計手法や
3次元CADを活用したモノづくり手法、熱力学、伝熱工学などの
エネルギーに関する講義を担当している。
専門分野は熱工学、冷凍・空調工学。
<主要著書>
「失敗から学ぶ機械設計−製造現場で起きた実際例 81」、
「絵とき機械用語事典 設計編」、
「絵とき機械用語事典 作業編」、
「絵とき熱力学 基礎のきそ」、
「3次元CADで学ぶ機械設計入門」いずれも(日刊工業新聞社)、
「機構学」(コロナ社)、
「はじめての機械要素」(科学図書出版)。
●日 時 2010年 2月 26日(金) 10:00〜16:00
●会 場 東京・新お茶の水・総評会館・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,980円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,730円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●プログラム●
受講対象
・冷凍、空調に携わっておられる方   ・冷凍関係で何かお困りの方   ・冷凍機に興味のおあり方
予備知識
機械工学基本専門用語が理解できる方
本セミナーでの習得知識
・冷凍機(ヒートポンプ)の基礎知識      ・冷凍機(ヒートポンプ)の設計ポイント
        種類と特徴                     高効率化のポイントとQCD
        動作原理                      材料と加工法
                                    保守・保安
講師の言葉
 最近では、地球環境問題とりわけ温暖化に関する国際的な関心が高まっています。これらの問題に
技術的に対応するには、再生可能エネルギーの利用を進め、より高効率な機器を用い、また排熱や
余剰エネルギーを回収して再利用していくことが重要となります。
 「冷凍機」「ヒートポンプ」は、高効率や排熱・余剰エネルギーの回収利用が実現可能な省エネ技術
のひとつです。日本は、これらの技術で、世界をリードしています。今後ますます、これらの技術を用い
て、エンジニアの最大ミッションである人や社会を豊かに幸せにしていかなければなりません。
 本講習会では、「冷凍機」「ヒートポンプ」全般の概要と実際に製品化する際の技術的なポイントを
取り上げます。「冷凍機」と一口に言っても応用分野は広く、また用途に応じていろいろな機械があり
ます。これらの中のいくつかを取り上げ、その特徴と原理、設計ポイント等をやさしく解説します。
冷凍機やヒートポンプの初級設計技術者および関連分野に携わる技術者などに参集いただき、
冷凍機の基礎知識を活かして、「冷凍機」「ヒートポンプ」技術がますます発展することを期待します。
T.冷凍機の基礎知識と設計の考え方

 1.冷凍機の原理と構造
  (1)原理(どのように熱を取り去り冷やすか)
  (2)基本構造
  (3)構成機器と付帯設備
 2.冷凍機の種類と特徴
  (1)温度領域による分類と冷凍能力による分類
  (2)効率からみた冷凍機
  (3)吸収式冷凍機
  (4)ターボ式冷凍機
  (5)空気圧縮式冷凍機
  (6)蒸気噴射式冷凍機
  (7)蒸気圧縮式冷凍機
  (8)スターリング冷凍機
  (9)磁気冷凍機
  (10)その他の冷凍装置(ペルチェ,GM,熱音響ほか)
 3.冷凍機設計の考え方
  (1)設計フロー
  (2)冷媒の話
  (3)冷凍能力温度に関する因子とは
  (4)性能設計に関する因子とは
  (5)強度設計に関する因子とは
  (6)構造設計に関する因子とは
  (7)制御系に関する因子とは


U.冷凍機設計の手順

 1.性能設計のポイント
  (1)熱収支、圧縮比
  (2)成績係数の求め方
  (3)冷凍能力の求め方
  (4)冷凍負荷計算のポイント
  (5)凝縮負荷計算のポイント
  (6)冷凍サイクル計算のポイント
  (7)音・振動対策の進め方
  (8)信頼性・耐久性の考え方
 2.冷凍機強度・構造設計のポイント
  (1)設計要求の確認
  (2)各部の強度設計
  (3)各部の構造設計
  (4)小型冷凍機設計の留意点
  (5)大型冷凍機設計の留意点
 3.冷凍機最適設計のポイント
  (1)成績係数を向上させる方法
  (2)圧力損失を減らす方法
  (3)プロセス条件の見直し
  (4)保守を容易にする設計
  (5)漏れに対する信頼性を向上させる方法


V.冷凍機設計の実際

 1.蒸気圧縮式冷凍機用密閉型圧縮機の例
  (1)企画書と戦略
  (2)設計と評価
  (3)設計者の責務
 2.冷凍サイクルシミュレーションの実施例
  (1)小型空調機のシミュレーション
  (2)ビル用空調機のシミュレーション
 3.スターリング冷凍機の実施例
  (1)極低温用途の例
  (2)中低温用途の例
 4.吸収式冷凍機の例
 5.ターボ式冷凍機のポイント
 6.失敗から学ぶ冷凍機設計
 7.今後期待される冷凍システム


W.質疑応答
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。