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<セミナー詳細>

セミナーコード:20120105   このセミナーの受付は終了しています

★福島原発から放散した放射性物質の処理・回収・除染・浄化などに向け、研究開発が急速に進んでいる!!
★本セミナーでは、放射性セシウム、ストロンチウム、ヨウ素などの汚染水及び汚染土壌の浄化・除染のための各技術・最新の
 取組みについて、斯界の第一線でご活躍中の講師陣に事例を交え詳説頂きます。

放射能汚染水・放射性汚染土壌の浄化と除染技術
●講 師 広島国際学院大学 工学部長
工学部 総合工学科 バイオ・リサイクル専攻 教授
工学博士
佐々木 健 氏
  ※恐縮に存じますが、都合により、講師を変更させて頂くことになりました。

     
広島国際学院大学 地域連携センター内
(有)名水バイオ研究所 主任研究員
森川博代 氏
●講 師 東京工業大学
原子炉工学研究所 物質工学部門 教授
工学博士
竹下健二 氏
●講 師 大成建設(株)
環境本部 土壌・環境事業部
第一技術室 室長
博士(工学)、技術士(総合技術監理部門、建設部門)
樋口雄一 氏
●講 師 (株)日本バイオマス研究所
代表取締役
筑波大学大学院 非常勤講師
湯川恭啓 氏
●日 時 2012年 1月 27日(金) 10:45〜16:55
●会 場 東京・新お茶の水・総評会館・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,980円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,730円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:45
|
12:00
T.光合成細菌と回収型セラミックを用いた放射性物質の回収・除去

【講演趣旨】
 広く低濃度の放射能物質で汚染された、土壌や水のバイオレメディエーション技術はいまだ開発されていない。我々は広島にある大学として、10年前より、イランやイラク、そのほかの地区での劣化ウラン弾による放射能汚染の浄化を念頭に、ヒロシマ発の技術として、低濃度汚染放射性物質のバイオ技術による回収、除去技術の開発を行ってきた。
 そして、3年前に重金属除去能力のある、一部の光合成細菌を固定化した特殊セラミックで、放射性物質であるウラン、コバルト、ストロンチウムを3〜5日で60〜99%除去できる技術を開発し、論文発表(Sasaki et al. Japanese J. Water Treat. Biol., 46(3), 119-127 (2010)を行い特許出願した。その後、同じシステムでストロンチウム、セシウムを同時に除去できることも確認した。
 この度、福島原子力発電所の事故で、この技術は急に注目を浴びている。この技術は、回収型セラミックを磁石で回収でき、高濃度に濃縮された液状にすることができ、低濃度に広く放射能汚染された土壌の浄化にも有効であると思われる。本セミナーでは、これらの技術内容および福島での水・ヘドロ土壌の除染状況についても解説する。

 1.微生物による放射性物質の回収
 2.光合成細菌によるウラン、コバルト、ストロンチウムの除去
 3.光合成細菌固定化回収型多孔質セラミックによる
   ウラン、コバルト、ストロンチウムの除去

 4.光合成細菌の放射性物質除去のメカニズム
 5.回収型特殊セラミックによるセシウム、ストロンチウムの同時除去
 6.土壌からの低濃度放射性物質の回収
 7.福島での放射能除染の実際
 8.質疑応答
(森川 氏)
13:00
|
14:15
U.福島原発事故から飛散した放射性物質による環境汚染の現状と除染技術の進展

【講演要旨】
 東日本大震災の大津波をきっかけに起こった福島第一原子力発電所の事故では、3つの炉がメルトダウンを起こし、更に原子炉建屋及び格納容器の爆発によって大量の放射性物質が環境中に放出されました。これらの放射性物質は原発周囲の地域ばかりでなく、遠く離れた関東地方の環境をも広範に汚染しました。事故から9カ月を経て、放射性物質のうちヨウ素131はほぼ減衰し、現状では主に放射性セシウム(セシウム134、セシウム137)が除染対象だと思われます。
 本講演ではセシウムで汚染された農地、林野、下水汚泥の状況を説明すると共に、東工大を中心に開発されている最新の除染技術について紹介します。この除染技術は、水熱分解と凝集沈殿の2つの化学プロセスからなります。水熱分解プロセスでは亜臨界水を用いて汚染物を分解し、吸着されたセシウムを水相に移動させます。ついで水相中のセシウムはフェロシアン化物と無機凝集剤を用いた凝集沈殿プロセスにより沈殿(固相)中にほぼ完全に回収できます。福島市の実下水汚泥を使った実験(汚染物の放射能濃度:10万Bq/kg)では、本除染技術の適用によって96%のセシウムを回収することに成功しています。更に講演では、最終処分を見据えた廃棄物処理・処分技術についても解説します。
(竹下 氏)
14:25
|
15:35
V.放射性物質を含む土壌・地下水の対策の取り組み

 1.既往の土壌・地下水浄化技術のレビュー
 2.放射性物質を含む土壌・地下水への対策技術
 3.対策における諸課題
 4.質疑応答
(樋口 氏)
15:45
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16:55
W.新種藻類による放射性物質汚染水の除去・浄化

 1.新種藻類の特性
  〜他の藻類との違い〜
 2.新種藻類による放射性物質汚染水の除去・浄化のメカニズムとその効果
  〜他の処理方式との比較、処理水質、コストなどについて〜
 3.新種藻類を利用した放射性物質汚染水の除去・浄化の実際
  (1)セシウム
  (2)ヨウ素
  (3)ストロンチウム
  (4)その他
 4.質疑応答
(湯川 氏)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。