●講 師 |
(株)東芝 電力・社会システム技術開発センター 化学システム・プロセス開発部 廃棄物処理・処分技術開発担当グループ長 |
三倉通孝 氏 |
●講 師 |
秋田大学 大学院工学資源学研究科 附属環境資源学研究センター 講師 博士(理学) |
村上英樹 氏 |
●講 師 |
(株)創造科学研究所 取締役(技術担当) (元)近畿大学 教授 (現)千葉商科大学大学院 客員教授 工学博士 |
岩村淳一 氏 |
●講 師 |
(独)産業技術総合研究所 ナノシステム研究部門 グリーンテクノロジー研究グループ長 博士(理学) |
川本 徹 氏 |
●講 師 |
(独)物質・材料研究機構 環境・エネルギー材料部門 環境再生材料ユニット 触媒機能材料グループ 主幹研究員 JSTさきがけ「元素戦略と新物質科学」研究者 天津大学 客員教授 神奈川大学 客員教授 学術博士 |
阿部英樹 氏 |
●日 時 |
2012年 4月 6日(金) 9:40〜16:50 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・総評会館・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,980円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,730円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
9:40 | 10:50
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T.可搬型の放射性セシウム汚染除去処理システム
1.除染対象とセシウム除去方法
2.セシウム溶離方法
3.セシウム回収方法
4.使用溶離液のリサイクル、分解方法
5.可搬式システムの構成
6.質疑応答・名刺交換
(三倉 氏)
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11:00 | 12:10
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U.根酸構成成分を用いた土壌からのセシウムの抽出とその減量方法
【講演要旨】
福島第一原子力発電所の事故に伴い放出された放射性セシウムやストロンチウムの農産物への影響を最小化するために、人工的に根酸と同等の物質(各種有機酸)で模擬汚染土壌の洗浄を行った結果を報告する。また、洗浄で生じた放射性廃液の減量を凝縮剤を用いて効果的に実施する方法を提案する。本技術で使用する凝縮剤(ゲル化剤)は、セシウムやストロンチウムと強く結び付き、両放射性物質を同時に処理することができる。
1.技術の特徴
2.技術の基となる研究成果
3.根酸(有機酸)による可溶性セシウムの抽出試験
4.セシウム含有水溶液の脱水と放射性廃棄物の減量
5.除染のフローチャート
6.質疑応答・名刺交換
(村上 氏)
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13:00 | 14:10
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V.川下から見た放射性セシウム汚染土壌・水の除染技術
【講演要旨】
除染に当って、除染の精度が向上するのに平行して、放射線量も上昇し、作業する人達の健康が懸念されます。そこで私達はまず、@ 洗浄により生じた高レベルの廃棄物の仮置技術の確立と操作の自動化を目指しました。A 現在進められている含水レベルの高い廃棄物をフレコンパックに入れて、貯蔵する方法には私達が経験したことの無いフレコンパックとα、β、γ線等との反応による破損が危惧されます。そこで B 含水率を10%以下にして仮置きする技術と連続乾燥技術の確立。C 洗浄等によって生じた放射性セシウム含有シルト又は懸濁物の洗浄技術について紹介したい。
【質疑応答・名刺交換】
(岩村 氏)
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14:20 | 15:30
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W.プルシアンブルーを利用した環境中のCs除染技術
1.セシウム吸着材としてのプルシアンブルー
(1)セシウム吸着材の比較とプルシアンブルーの位置づけ
(2)プルシアンブルーのセシウム吸着機構
(3)プルシアンブルーの実績(チェルノブイリ、内部被曝薬等)
(4)有機材料を基材とした吸着材の開発
(5)吸着材の吸着容量と吸着速度
(6)プルシアンブルー吸着材の様々な形態と用途
2.土壌・焼却灰からのセシウム抽出・回収技術
(1)土壌中の放射性セシウム除去:ニーズと先行事例
(2)プルシアンブルーを利用した土壌からのセシウム抽出技術
(3)焼却灰の放射性セシウム除去:ニーズと先行事例
(4)プルシアンブルーを利用した焼却灰からのセシウム抽出技術
3.まとめ・質疑応答・名刺交換
(川本 氏)
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15:40 | 16:50
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X.セシウム吸蔵・安定閉じ込め材料の開発
【講演要旨】
福島原発事故に伴う環境汚染が、我が国の安心・安全を揺るがしている。特に、放射性セシウム同位体:セシウム137による土壌汚染が深刻な社会問題となっている。セシウム137は、半減期が30年と比較的長く、また水溶性が高いため、最終的には、熱的・化学的に安定な固体化合物(固化体)に吸蔵させた上で地下深く埋設処分する必要がある。しかし埋設処分は莫大な管理コストを要するため、少ない体積で大量のセシウムを吸蔵(高濃度吸蔵)し、さらに外部への溶出を長期間にわたって抑える(安定閉じ込め)ことのできる固化体が求められている。
本研究では、熱・化学安定性に優れた酸化チタン(TiO2)を固化体として利用することにより、セシウムの高濃度吸蔵を実現した。酸化チタンとセシウムを溶解した酸化モリブデン(MoO3)熔融体を電気分解することによって、チタン酸固化体(単結晶状:太さ<20μm、長さ<5,000μm)1cm3あたり1gの高濃度セシウムを吸蔵させることに成功した。チタン酸固化体は、標準的な固化体の一つであるホウケイ酸ガラスと比べ、100倍以上のセシウム安定閉じ込め効果を発揮することを実証した。
1.背景:セシウムとは何か
2.チタン酸固化体によるセシウム吸蔵
3.チタン酸固化体のセシウム安定閉じ込め効果
4.チタン酸固化体によるストロンチウム吸蔵・安定閉じ込め
5.まとめと将来展望
6.質疑応答と名刺交換
(阿部 氏)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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