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<セミナー詳細>

セミナーコード:20151210   このセミナーの受付は終了しています


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★バイオ燃料生産、有用物質生産、環境浄化など藻類利用が注目されています。
★本セミナーでは、藻類の特性及び目的に合った品種選定と探索・収集・生育・取り扱い方・機能強化など
 品種改良のポイント、又、大量培養技術の動向と課題・展望について、ビジネスの最新動向を織り交ぜ、
 斯界の第一線でご活躍中の中原氏、星野氏両博士に詳説頂きます。

藻類培養技術の基本からビジネス展開の最新動向
●講 師 (株)ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)
取締役 光合成事業統括
博士(バイオサイエンス)
中原 剣 氏
  <略歴>
2003年、奈良先端科学技術大学院大学博士課程終了後、
有限会社ヴィラデストワイナリーに入社、
ワイナリーの立ち上げ及びワインの栽培醸造を行う。
2006年ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)に入社、
事業開発関連職を担当後、2007年チーフ、2009年マネージャー、2011年より現職。

<専門および得意な分野・研究>
・バイオマス(藻類を含めた)を起点した研究開発プロジェクトの立案・プロジェクト運営
・バイオマス系廃棄物の有効利用を目的とする研究開発プロジェクトの立案・運営
・循環型農業の事業構築、商品開発サポート
●講 師 (株)ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)
事業開発部 研究員
博士(農業工学)
星野孝仁 氏
  <略歴>
2010年、アリゾナ大学にて博士課程終了後、
2015年までアリゾナ大学にて上級研究員として微細藻類バイオマス大量生産を
目的としたフォトバイオリアクターの開発・研究に携わる。
2015年ちとせ研究所(旧ネオ・モルガン研究所)に入社、事業開発関連職を担当。

<専門および得意な分野・研究>
・微細藻類バイオマス生産を目的としたフォトバイオリアクターの開発・研究
・微細藻類種の培養環境の最適化研究
・微細藻類に関する研究・事業コンサルティング
●日 時 2015年 12月 8日(火) 10:30〜16:30
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【受講対象者】

新規事業の立ち上げを企画されている方。
環境に優しい素材を開発している方。
藻類の利用・応用など本テーマに興味のある方なら誰でも受講可能です。
【必要な予備知識】

藻類分野に興味のある方であれば、専門知識は特に必要ございません。
【本セミナーで習得できること】

藻類を産業利用するための生物学の基礎知識
藻類産業の最新動向
藻類産業の将来展望
【講師の言葉】

過去、エネルギー問題、食料問題が持ち上がる度に、藻類バイオマス生産事業のブームが起こりました。しかし、社会における藻類バイオマス生産の意義・本質を理解しないままブームに便乗した多くの投資は、大きな実を結ぶことなく萎んでしまいました。近年では、2008-2012年頃米国で起きた藻類ベンチャーの乱立がそれを良く表しています。藻類ベンチャーに数兆円に上る投資が集まりましたが、5年以上経った今、その内のいくつが商業的に成功しているでしょうか?ここ数年、日本国内においても藻類培養事業が注目を集めています。しかし、このままでは米国が経験した失敗を、5-10年遅れで繰り返すだけの結果に繋がる恐れがあります。本セミナーでは、持続的藻類バイオマス生産事業を確立する上で、必要な藻類の品種選定、品種改良ならびに大量培養などの知識とビジネス展開の最新動向までを解説し、我々が今何をするべきか議論する機会にしたいと考えています。
【プログラム】

1.今なぜ藻類培養なのか?

 1.1.現状のバイオマス循環の限界、将来的な破たん
   現行の一次生産の限界、余剰バイオマス利用の限界、化石燃料依存の限界
 1.2.2050年までに何が起こるのか?
   人口増加、食糧問題、エネルギー問題、水資源問題、環境問題、生物多様性
 1.3.新しい一次生産としての藻類培養
  1.3.1.藻類生産は現行一次生産を超えられるのか?(現行農業との比較)
     生産性、農地問題、低廃棄物、水資源、経済性、高付加価値、多様性
  1.3.2.藻類培養の歴史
     藻類生産の歴史、藻類生産の現状
  1.3.3.なぜ藻類ベンチャーは失敗するのか?
     技術的な挑戦、市場認識に関する問題点、藻類由来燃料生産事業の問題、
     藻類ベンチャーの嘘

  1.3.4.藻類ビジネスの未来


2.藻類の特性と目的にあった品種選定法

 2.1.微細藻類と大型藻類
  2.1.1.藻類の種類と特性(ラン藻・珪藻・緑藻その他)
 2.2.目的にあった藻類の品種選定法
  2.2.1.産業利用を目的とした藻類の特性
     燃料:ボツリオコッカス、オーランチオキトリウム、シュードコリシスティス、
         ソラリス株、ユーグレナ等
     有用物質:スピルリナ、クロレラ、ヘマトコッカス、ラビリンチュラ、ナンノクロロプシス等
 2.3.目的にあった藻類品種選定のポイント
  2.3.1.品種選定の基本的な考え方
     市場ニーズと大規模培養系の確率について
     環境条件培養条件・種の強さ等にあった品種選定のポイント


3.藻類の品種改良の具体策 〜各種藻類の育種技術〜

 3.1.藻類の探索ポイント
   狙うべき特性に合わせた探索戦略
   持参すべき器具、場所の選定、採取方法他
   候補株から有用株への絞り込み方
 3.2.藻類の生育と代謝ポイント
   藻類はどのような活動をしているのか
   藻類の生態と生育条件
   藻類の栄養源と代謝
 3.3.藻類の取り扱い方
   藻類の観察方法
   藻類の分離ポイント
   培地の選定(どのような培地が良いのか)
   藻類の保存方法
 3.4.藻類の品種改良(機能強化)のポイント
   藻類の機能評価
   藻類の生産性向上のポイント
   藻類の各種耐性付与のポイント
   藻類の増殖回復について
   変異導入法による藻類育種の実際


4.藻類大量培養技術の動向と課題・展望

 4.1.藻類培養システムの種類
  4.1.1.開放型システムの種類・概要
     生産性、コスト、問題点、例)Cyanotech(米国)、BASF(オーストラリア)
  4.1.2.閉鎖型(半閉鎖型)システムの種類・概要
   4.1.2.1.バイオフェンス型
       生産性、コスト、問題点、例)Algatech(イスラエル)
   4.1.2.2.ホライゾンタルチューブラー型
       生産性、コスト、問題点、例)ベングリオン大学(イスラエル)、Cellana(米国)、
       Joule Unlimited(米国)
   4.1.2.3.フラットパネル型
       生産性、コスト、問題点、例)Algenol(米国)、Subitec(ドイツ)、
       フローレンス大学(イタリア)
  4.1.3.その他の藻類培養システムの紹介
  4.1.4.フォトバイオリアクターにおける技術的な挑戦


5.質疑応答
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。