●講 師 |
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 先端基礎研究センター 研究主席 |
長縄弘親 氏 |
●講 師 |
東京工業大学 名誉教授 上海交通大学 客員教授 東京工業大学 大学院理工学研究科 原子核工学専攻 教授(2016年3月末まで) |
小澤正基 氏 |
●講 師 |
東京工業大学 先導原子力研究所 教授 |
竹下健二 氏 |
●講 師 |
(株)東芝 電力システム社 電力・社会システム技術開発センター 原子力化学・サイクル技術開発部 化学プロセス・システム技術開発担当 グループ長 |
大村恒雄 氏 |
●日 時 |
2016年 4月 12日(火) 10:30〜16:50 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,680円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
<アカデミック割引> 【大学等の学校法人格を有している団体に在籍する方には割引制度がございます。 詳しくはこちらをご覧いただくか06-6358-0141までお問い合わせ下さいませ。】 |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
10:30 | 12:00
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T.放射性廃液処理の現状と新技術
〜エマルションフロー法による迅速・安全・簡便・高効率処理技術〜
<講演概要>
放射性廃液に含まれる白金族元素、レアアース等のレアメタルを分離回収する方法として、溶媒抽出(水の中の目的成分を油のような水と混じり合わない溶媒に抽出する方法)が有効である。エマルションフロー法とは、溶媒抽出の新手法であり、ポンプなどによる送液のみで、水相と油相が乳濁するまでの混合と2液相が完全に透明になるまでの相分離が同時に進行する。エマルションフロー法を利用した装置は、撹拌、遠心力などの機械的な外力を用いないため、シンプル・低廉であり、ポンプのような駆動部は装置本体の外に配置するため、安全でメンテナンスしやすい。また、水相と油相の乳濁混合と完全な相分離という理想的な溶媒抽出を実現できるため、高性能(高抽出率)かつ迅速であり、処理速度が大きいことからコンパクトな装置にできる。従来法による溶媒抽出装置との比較において、最も高い性能と最も低いコストを両立させるとともに、最も安全な装置にできるという、画期的な手法である。
<質疑応答・名刺交換>
(長縄 氏)
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13:00 | 14:10
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U.放射性廃液の処理と分離変換・回収技術
〜白金族・レアメタル等の資源化〜
<講演概要>
核燃料サイクルの有用物質利用を目指した先進オリエントサイクル(Adv.-ORIENT Cycle)研究の一環で、電気化学的手法による高レベル放射性廃液中の白金族元素の分離回収を検討している。Pd2+析出によるPdadatomのUPD(Under Potential Deposition)効果により、共存するRuNO3+、TcO4-(及びReO4-)の電解析出率が、硝酸・塩酸環境を問わず、著しく増大する。UPDを利用する電解法では有機試薬の添加が一切不必要であり、電流密度などの電解条件も緩和できることから、分離に纏わる経済性が向上する。またPd、Ru及びTc以外に、Rh3+や長寿命核分裂生成物のSe及びTeも同時回収可能である。一方、このUPD電析物は、水素製造触媒として白金黒電極を上回る著しい高活性を呈することが分かった。Adv.-ORIENT Cycleをさらに発展させた、原子炉の中性子捕獲反応を利用する白金族元素や希土類元素の創製を目指すAprès ORIENT構想に言及する。
<質疑応答・名刺交換>
(小澤 氏)
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14:20 | 15:30
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V.フェロシアン化金属による模擬高レベル放射性廃液からの
白金族元素及びモリブデン回収
<講演概要>
高レベル放射性廃棄物中の白金族元素(Ru, Rh, Pd)やMoを除去すると、ガラス固化体の発生量増大をもたらすガラスメルターの洗浄運転や廃液の低濃度化が不要となり、ガラス固化体の大幅な発生量減少と高品質化を同時に達成することができる。本研究では、セラミックス担体にフェロシアン化アルミニウムを中心としたフェロシアン化物を含浸した無機吸着剤を開発し、高レベル放射性廃液からのMoと白金族元素の一括回収法及び回収されたMoと白金族元素の個別分離を行う溶媒抽出法を開発している。本システムの導入によりRu、Rhなど数十年後にはクリアランスレベルを下回る元素を高レベル放射性廃棄物から高効率回収することが可能である。
<質疑応答・名刺交換>
(竹下 氏)
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15:40 | 16:50
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W.放射性廃液等の廃棄物からのLLFP分離とレアメタル回収技術
1.東芝ハイブリッド再処理
2.高レベル廃液からの長寿命核種分離回収
3.ウラン抽出尾液からのレアメタル回収
4.溶融塩を用いたレアアースリサイクル
5.総括
6.質疑応答・名刺交換
(大村 氏)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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