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<セミナー詳細>

セミナーコード:20170411   このセミナーの受付は終了しています


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★高温用合金系、酸化マグネシウム/水系、流動型および非流動型有機系、多成分混合物質による蓄熱技術
 の開発動向と応用、また熱伝導度・熱的安定性向上などについて、斯界の第一線でご活躍中の講師陣に詳説
 頂きます。
★午前(T部)のみ、午後(U〜W部)のみのご受講も受け付けております。

蓄熱技術と蓄熱材の開発動向と応用
〜高温、中温、中低温、LNG冷熱利用〜
●講 師 北海道大学大学院工学研究院附属
エネルギー・マテリアル融合領域研究センター
エネルギーメディア変換材料分野 准教授
能村貴宏 氏
●講 師 東京工業大学 科学技術創成研究院
先導原子力研究所 教授
国際エネルギー機関 蓄熱分科会(IEA/ECES)
Annex 30 日本代表専門委員
加藤之貴 氏
●講 師 信州大学 工学部 物質化学科 准教授 酒井俊郎 氏
●講 師 玉川大学 大学院工学研究科 教授 大久保英敏 氏
●日 時 2017年 4月 13日(木) 10:00〜16:50
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 ◆1日受講(T〜W) 49,680円
 【1名につき(※テキスト代、消費税を含む)】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
◆プログラムTのみ受講 29,700円
 【1名につき(※テキスト代、消費税を含む)】
◆プログラムU・V・Wのみ受講 37,800円
 【1名につき(※テキスト代、消費税を含む)】
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
|
12:00
T.高温用蓄熱技術と材料の最新開発動向

<講演要旨>
 エクセルギーの観点から熱の有効利用を考えると、高温の熱源はその温度でしか起こりえないエネルギー変換に利用されるべきであり、ここに高温蓄熱・熱輸送技術の必要性が出てきます。そこで本講では300℃以上の高温蓄熱技術と材料の最新開発動向を概説します。特に、高温用合金系潜熱蓄熱材料の最新開発状況とその応用展開について詳論します。

 1.高温蓄熱技術の必要性
  1.1 産業排熱回収における高温蓄熱技術の必要性
  1.2 太陽熱発電技術の進展と高温蓄熱技術の必要性
  1.3 エクセルギーの視点からの蓄熱技術の検討
 2.高温蓄熱技術の種類
  2.1 液体顕熱蓄熱技術
  2.2 固体顕熱蓄熱技術
  2.3 潜熱蓄熱技術
  2.4 化学蓄熱技術
 3.高温蓄熱技術と材料の開発動向
  3.1 液体顕熱蓄熱技術
  3.2 固体顕熱蓄熱技術
  3.3 潜熱蓄熱技術
  3.4 化学蓄熱技術
 4.高温用合金系潜熱蓄熱材の開発状況と応用展開
  4.1 高温潜熱蓄熱材料としての金属・合金の可能性
  4.2 潜熱蓄熱材のカプセル化技術の必要性とその課題
  4.3 合金系潜熱蓄熱材のマクロカプセル化技術
  4.4 合金系潜熱蓄熱材のマイクロカプセル化技術
  4.5 合金系潜熱蓄熱材による新たな蓄熱技術基盤の構想
 5.まとめ
 6.質疑応答・名刺交換
(能村 氏)
13:00
|
14:10
U.化学蓄熱材の開発・応用・実用化と高性能化のための熱伝導度向上技術

<講演要旨>
 本講演では、次世代技術と期待される化学蓄熱の現状を基礎及び開発事例から解説する。再生可能エネルギー・エンジン等から排出される200〜400℃域の中温熱の回収・有効利用向けの化学蓄熱が注目されている。これに対応が可能な酸化マグネシウム/水系化学蓄熱技術を中心にその原理、応用事例を示す。さらに、新たな材料開発事例として熱伝導度向上技術などに言及し、化学蓄熱技術の実用化の発展可能性を解説する。

 1.化学蓄熱の基礎と最近の開発動向
  1.1 化学蓄熱の基礎 
  1.2 化学蓄熱導入のための技術ポイント
  1.3 化学蓄熱の分類と最近の開発動向
 2.開発事例:酸化マグネシウム/水系化学蓄熱
  2.1 化学蓄熱装置構成 
  2.2 化学蓄熱装置の原理と応用
  2.3 化学蓄熱装置の研究開発事例
  2.4 化学蓄熱装置の実用化
 3.化学蓄熱の高性能化のための熱伝導度向上技術
  3.1 高熱伝導度化学蓄熱材料の開発
  3.2 高熱伝導度化学蓄熱材料の性能価値
  3.3 高熱伝導度化学蓄熱材料を用いた反応装置事例
 4.まとめ:開発の要点、将来展望
 5.質疑応答・名刺交換
(加藤 氏)
14:20
|
15:30
V.有機系相転移材料(PCM)を利用した蓄熱材の開発と熱的安定性向上
 〜熱を使いたい時に使いたい場所で、流れる蓄熱材、漏れない蓄熱材〜


<講演要旨>
 有機系相転移材料(Phase Change Material : PCM)は0℃以上に固体-液体相転移温度(融点)を持ち、大きな潜熱を持つことから、人間の生活空間の温度調節、農作物の生育や魚類の養殖における温度調節など、多岐にわたり活用が期待される。この有機系PCMを蓄熱材として使用するためには、固体-液体相転移温度(融点)以下において有機系PCMが固化しても流動性を失うことなく連続的(流動的)に供給することができる蓄熱材および固体-液体相転移温度(融点)以上において有機系PCMが融解しても基材から漏出しない蓄熱材の開発が必要である。本講座では、有機系PCMの固体-液体相転移温度(融点)以下においても流動性を維持している流動型有機系潜熱蓄熱材および有機系PCMの固体-液体相転移温度(融点)以上においても漏出しない非流動型有機系潜熱蓄熱材について紹介する。

 1.温度管理の必要性
  1.1 生活の中の温度管理
  1.2 現代の熱エネルギー活用と熱エネルギー源
 2.新規エネルギー循環システムの開発
  2.1 蓄熱材を利用した未利用熱エネルギー有効活用
  2.2 有機系相転移材料(PCM)の潜熱蓄熱材としての可能性
 3.有機系相転移材料(PCM)の潜熱蓄熱材としての課題
  3.1 有機系相転移材料(PCM)の流動性
  3.2 有機系相転移材料(PCM)の固定
 4.流動型有機系潜熱蓄熱材(エマルション型潜熱蓄熱材)の開発
  4.1 エマルション型潜熱蓄熱材の課題:過冷却
  4.2 エマルション型潜熱蓄熱材の課題:熱的安定性
 5.非流動型有機系潜熱蓄熱材(ゲル状潜熱蓄熱材)の開発
  5.1 ゲル状潜熱蓄熱材の課題:熱的安定性
 6.質疑応答・名刺交換
(酒井 氏)
15:40
|
16:50
W.流動性のある潜熱蓄冷・蓄熱材の開発

<講演要旨>
 LNG冷熱や中低温排熱の有効利用を目的として開発した「流動性のある潜熱蓄冷・蓄熱材」について解説します。
互いに液相中で溶け合っている多成分混合物質を液相状態から冷却すると、固相と液相が共存する固液共存相を経て、固相線温度以下の温度で固相となります。
流動性のある潜熱蓄冷・蓄熱材は、この固液二相状態を実現し、高性能のブライン等に利用する熱輸送担体です。


 1.相平衡状態図
 2.多成分混合物質の結晶成長
  2.1 マッシー層
  2.2 浮遊性結晶
 3.多成分混合物質の熱物性
  3.1 密度およびみかけの密度
  3.2 比熱およびみかけの比熱
  3.3 潜熱
  3.4 熱伝導率およびみかけの熱伝導率
  3.5 粘度
 4.流動性のある潜熱蓄冷・蓄熱材の利用
 5.質疑応答・名刺交換
(大久保 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。