<セミナー詳細>

セミナーコード:20231215   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、灰(焼却灰、石炭灰、バイオマス灰)の有効利用及び有価金属回収への取組み、
 要素技術・研究開発動向について、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★12月15日のみ、12月22日のみのご受講も受け付けております。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。
★建築・設備施工管理CPD制度の認定セミナーとなります。

灰【バイオマス灰、石炭灰、焼却灰】等の有効利用と
有価金属回収に関する取組み/技術・研究開発動向
●講 師 太平洋セメント株式会社
中央研究所 研究開発推進部 研究推進チーム
今井敏夫 氏
 会 場 
●講 師 早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科 教授 小野田弘士 氏
 会 場 
●講 師 株式会社神鋼環境ソリューション
技術開発センター 新技術インキュベーション部
藤原 大 氏
 会 場 
●講 師 前橋工科大学 工学部 環境・デザイン領域 准教授 佐川孝広 氏
 会 場 
●講 師 地方独立行政法人北海道立総合研究機構
森林研究本部 林産試験場 利用部 バイオマスグループ 主査
西宮耕栄 氏
 会 場 
●講 師 株式会社フジタ
技術センター GX推進研究部 地球環境グループ 次長
久保田 洋 氏
 会 場 
●講 師 一般財団法人電力中央研究所
サステナブルシステム研究本部
生物・環境化学研究部門 主任研究員
小川翔平 氏
 会 場 
●講 師 東京電力ホールディングス株式会社
技術戦略ユニット 土木・建築統括室
兼 経営技術戦略研究所 技術開発部
環境・エネルギーエリア スペシャリスト
松浦忠孝 氏
 会 場 
●日 時 2023年 12月 15日(金) 13:00〜17:00
2023年 12月 22日(金) 10:00〜16:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

●受講料 ◆2日間受講(12月15日と22日) 79,750円
  【1名につき(※受講者が12月15日 と 12月22日で異なる場合でも可)】
◆12月15日のみ受講       38,500円
  【1名につき(同時複数人数お申込みの場合1名につき33,000円)】
◆12月22日のみ受講       49,940円
  【1名につき(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)】
※上記全てテキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
12月15日(金)
13:00
|
14:00
T.都市ごみ焼却灰の固化と炭酸化

 環境省の推計によれば、令和3年度の都市ごみ(一般廃棄物)の総発生量は4,095万トン、このうち3,149万トンが焼却されて776万トンの焼却灰が発生した。その40万トンに相当する308万トンが最終処分場に埋立処分された。最終処分場に埋立処分された焼却灰は、地中で固化して不透水層を形成し有機物の分解を阻害する。この焼却灰の固化が、最終処分場の維持管理期間が長引くことの一因とされている。都市ごみ焼却灰の固化現象を解明するため、実際の最終処分場から、埋立処分後2年程度経過した固化した焼却灰を採取し、その化学組成および鉱物組成を解析するとともに、複数の焼却処理施設から排出された焼却灰を用い、実験室内で乾湿の操作を繰り返し、鉱物組成の経時変化および固化の進行度合いを調査した。最終処分場現地から採取した固化焼却灰は、上層が炭酸カルシウムに卓越した固化度合いの高い白色層、下層がエトリンガイト、石英およびアノーサイトなどから成る、やや固化度合いが低い灰色層であった。室内実験の結果では、水を介在したCO2の拡散により、焼却灰中に含まれる生石灰、エトリンガイトおよびフリーデル氏塩などが、次第に炭酸カルシウムに変化することが確認された。この炭酸カルシウムがバインダーとなることで、焼却灰の固化が進行すると考えられた。炭酸カルシウムは、CaOとCO2との反応により生成するため、都市ごみ焼却灰はCO2固定化材としても活用することができる。

 1.都市ごみ焼却灰の発生、有効利用、処分の現状
 2.各種リサイクルのセメント資源化
 3.都市ごみ焼却灰の特徴
 4.都市ごみ焼却灰の固化現象
 5.都市ごみ焼却灰の炭酸化とCO2の固定化
 6.質疑応答・名刺交換
(今井 氏)
14:15
|
15:30
U.焼却灰の山元還元に関するこれまでの取り組みと今後の展望

 焼却残渣は、都市ごみの焼却方式の変遷と密接に関係する。本報では、焼却方式の変遷を振り返るとともに、溶融飛灰の山元還元や還元溶融に関する産学連携の取り組みを共有する。また、ライフサイクルの視点で、焼却残渣の処理・リサイクルシステムの評価を試みた事例を紹介するとともに、近年の事例を紹介する。最後に、脱炭素社会に向けた議論が活発化するなかで、焼却残渣の位置づけを述べる。

 1.焼却方式の変遷と焼却残渣の処理
 2.溶融飛灰の山元還元に関する取り組みのレビュー
 3.ライフサイクルの視点からみた焼却残渣の処理・リサイクル
 4.還元溶融による山元還元の取り組み
 5.その他の焼却残渣の有効利用に向けた取り組み
 6.まとめ
 7.質疑応答・名刺交換
(小野田 氏)
15:45
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17:00
V.高速炭酸化技術によるCO2固定・資材化技術と流動床炉における
  貴金属回収技術について


 灰は建設資材としての利用や有価金属の回収などが行われるのに加え、近年ではCO2を固定する材料としても着目され、資源循環・有効利用に向けた検討がなされている。本報告では、Part1では、灰を排ガス中のCO2と直接反応させる高速炭酸化技術について、一般廃棄物処理施設や木質バイオマス灰へ適用した、実証・検討内容について述べる。Part 2では、一般廃棄物処理を行う流動床炉からの金等の有価金属回収の取り組みについて紹介する。

Part 1:高速炭酸化技術によるCO2固定・資材化技術
 1.高速炭酸化技術の概要
 2.一般廃棄物焼却施設における飛灰処理技術としての検証
 3.木質バイオマス灰へのCO2固定化・資材化技術の実証
 4.炭酸化物(造粒物)ののセメント系材料への適用性に関する検討
 5.今後の展望
Part 2:流動床炉における貴金属回収技術
 1.流動床炉における貴金属回収の取り組み
 2.これまでの実績と今後の展望
Part 3:質疑応答・名刺交換
(藤原 氏)
12月22日(金)
10:00
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11:00
T.石炭灰・バイオマス焼却灰の建設材料への適用 −最近の研究開発動向

 建設材料への適用に要求される灰の特性および反応性の評価方法について概説し、石炭灰・バイオマス焼却灰の建設材料への適用に関する最近の研究事例を紹介する。

 1.建設材料への適用に求められる灰の特性
 2.灰のキャラクタリゼーション
 3.石炭灰の建設材料への適用
  (1)埋立石炭灰の有効利用
  (2)木質バイオマス混焼の影響
 4.木質バイオマス焼却灰の建設材料への適用
  (1)セメント混和材・地盤改良材
  (2)ジオポリマー活性フィラー
 5.質疑応答・名刺交換
(佐川 氏)
11:15
|
12:15
U.木質バイオマスのエネルギー利用に伴う燃焼灰の発生状況と有効利用
 〜北海道における調査事例について〜


 地域資源の有効利用などの観点から木質バイオマスの燃料としてのエネルギー利用が拡大している。しかし、燃焼によるエネルギー利用では、数%前後の燃焼灰が残さとして発生する。一般的に燃焼灰は産業廃棄物として処理されるため、廃棄費用の削減、廃棄による環境負荷の低減、資源の循環利用といった観点から燃焼灰の有効利用が必要となっている。そのためには、燃焼灰の発生状況、利用実態の把握や、利用技術の開発などが必要であるが、現状ではそれらの取り組みが不十分な状況にある。そこで、北海道において、木質バイオマス燃料を用いる燃焼装置を有し、得られたエネルギー利用する事業者を対象に燃焼灰の発生状況や利用実態について調査し、道内事業者における燃焼灰の発生量や利用実態を把握するとともに、燃焼灰利用に対する事業者の意識、課題について分析した。ここではその結果と現在取り組んでいる有効利用技術について紹介する。

 1.北海道における燃焼灰の発生状況
 2.北海道における燃焼灰の利用実態
 3.燃焼灰利用技術
 4.質疑応答・名刺交換
(西宮 氏)
13:15
|
14:15
V.CO2を固定化した木質バイオマス燃焼灰の資源化技術の開発

 木質バイオマス発電から発生する燃焼灰の新たなリサイクル方法として、炭酸化処理を施した燃焼灰を用い、高い透水性を有する緑化資材を製造する技術について紹介する。技術開発にあたり、炭酸化したバイオマス燃焼灰の重金属類溶出挙動や炭素分析の取組みについても説明する。

 1.CO2を固定化した木質バイオマス燃焼灰(BECCS灰)の緑化資材化技術
 2.炭酸化した木質バイオマス燃焼灰の重金属溶出挙動
 3.炭酸化焼却灰中の炭素分析
 4.質疑応答・名刺交換
(久保田 氏)
14:30
|
15:30
W.灰処分場を活用した石炭灰およびバイオマス灰へのCO2固定システムの
  構築に向けた研究


 石炭灰やバイオマス灰等の燃焼灰を活用したCO2の鉱物化による固定が近年注目されている。本発表では、石炭灰とバイオマス灰の排出・利用に関する現状と化学的特徴およびCO2固定ポテンシャルについて解説するとともに、これらの灰と灰処分場を活用したCO2固定に関する研究について要素技術開発の成果を紹介する。

 1.石炭灰等の有効利用・処分の現状と課題
 2.石炭灰とバイオマス灰の組成とCO2固定ポテンシャル
 3.灰処分場を活用したCO2固定に関する研究の概要
  (1)研究の全体構成
  (2)灰処分場を想定した条件でのCO2固定手法の評価
  (3)CO2固定化後灰の化学性評価
  (4)灰処分場でのCO2固定化手法別のLCCO2とコスト評価
  (5)今後の取り組み
 4.質疑応答・名刺交換
(小川 氏)
15:45
|
16:45
X.石炭ガス化複合発電から副生するスラグの骨材利用普及に向けた取り組み
 〜コンクリート骨材利用の規格化・標準化〜


 2023年、石炭ガス化スラグ細骨材に関する学会指針が土木学会ならびに日本建築学会から刊行された。石炭ガス化スラグ細骨材は、石炭ガス化複合発電(IGCC)と呼ばれるクリーンコール技術から副生する溶融スラグから成るコンクリート用骨材であり、この利用普及は、IGCCの安定稼働と普及を後押しし、発電効率の向上によるCO2排出削減、利用炭種拡大による電力安定供給性の向上に貢献する。また、従前から課題認識されている良質な天然骨材の枯渇に対する再生資源活用の観点でも有効となる。本報告では、石炭ガス化スラグ細骨材という新しい材料の普及に向けて、その骨格となるJIS規格化、学会標準化の活動を紹介するとともに、石炭ガス化スラグ細骨材およびこれを用いたコンクリートの特徴について解説する。

 1.活動の背景
 2.石炭ガス化スラグ細骨材の特徴
 3.石炭ガス化スラグ細骨材を用いたコンクリートの特徴
 4.利用普及に向けて
 5.質疑応答・名刺交換
(松浦 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。