TOP セミナー 書籍 社内研修 セミナーQ&A 書籍Q&A お問い合せ 会社概要


ご購入またはご試読は、画面下の「書籍購入」あるいは「書籍試読申込」ボタンから  
化学・材料系 勝てる!特許実務    
〜技術者・研究者が自ら開発成果を活かせる最強本〜
[コードNo.11STA067]

■体裁/ B5判並製本 195ページ
■発行/ 2011年3月14日 サイエンス&テクノロジー(株)
■定価/ 54,000円(税込価格)
■ISBNコード/ 978-4-86428-017-4
 
★事例・図解解説も盛りだくさん。 特許教育、手引きに手放せない!待望の1冊。
★技術者・研究者が自身の発明を切り拓く!スキルアップ、レベルアップに最適。

書籍趣旨

 世に製品を送り出すビジネスに携わる方々にとって、特許は自分のビジネスを守るために欠かせないツールである。うまく使えば、競合他社を抑え、優位な立場でビジネスを展開できる。したがって、ビジネスに携わる方々ご自身が、特許というツールの特性を充分に理解し、自在に使いこなせるようになることが望まれる。出願戦略を考える場面、特許出願をする場面、拒絶理由へ対応して権利化を図る場面、特許権の活用を考える場面、いずれの場面においても、特許が守ろうとするビジネスについての深い理解と見通しが必要となる。知財部門にすべてを任せるのではなく、事業部門や研究開発部門の方々が、自ら、特許の問題に正面から取り組んでいくことが重要である。

 ところが、日常の特許業務やセミナー等を通じて事業部門や研究開発部門の方々と接する中で、新規性、進歩性といった基本的な概念や、出願戦略をどうするかといった問題について、少なからず誤解があることを感じる。また、特許出願する発明を的確に抽出するには、相応の技術が必要であるが、こうした技術のコアの部分は、世の中ではあまり知られていない。特許はビジネスを守るためにあるのに、ビジネスの現場にいる方々が本当に必要としている特許実務の情報はほとんど提供されていない。これが現状ではないだろうか。

 本書は、こうした事業部門や研究開発部門の方々が本当に必要としている特許の情報をわかりやすく伝えることを目的としている。できるだけ多くの事例を挙げ、図解をふんだんに使った。厳密性を多少に犠牲にしても、直観的にわかりやすく記載とすることをこころがけた。

 本書が、本のタイトルにあるように、化学・材料系技術者が自分で特許の問題に取り組むための道しるべとして役に立つことがあれば、望外の喜びである。
2011年3月 速水進治

著者

速水進治 プレシオ国際特許事務所 代表 弁理士
【第4章、第5章、第6章執筆、および全章監修】

【主な略歴】
東京大学 教養学部 基礎科学科第一 卒業
大手化学メーカーにて、電子材料、塗料原料等の研究開発に携わる。1997年弁理士登録。
国内大手特許事務所勤務を経て、2004年7月にプレシオ国際特許事務所を設立。現在に至る。
化学、材料・デバイス、ソフトウエア等の技術分野を中心に、国内外実務、中間処理、鑑定、訴訟実務などを担当。
企業向け各種セミナー、講演多数。

【主な業務】
特許出願、鑑定、侵害訴訟、審決取消訴訟代理、コンサルテーション、企業向けセミナー


同 弁理士 水長雄大 【第1章執筆】
東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生物プロセス専攻 修士課程修了
化学・バイオ分野、及び電気・電子分野の国内出願、外国出願、中間処理、調査等の業務に携わっている。

同 弁理士 黒崎文枝 【第2章執筆】
九州大学 大学院薬学府 修士課程修了
化学分野全般、バイオ分野全般及び半導体分野の国内及び外国の特許実務に携わっている。薬剤師。

同 弁理士 中谷陽子 【第3章執筆】
お茶の水女子大学 大学院人間文化研究科 ライフサイエンス専攻 修士課程修了
材料、化粧品等の化学、及び半導体分野の国内外特許実務、商標及び意匠実務、中小企業向け知的財産戦略等の業務に携わっている。知的財産管理技能検定対策講座 講師担当。

目次

第1章知っておきたい特許の知識
1特許を取得する意味
1.1特許とは
1.2なぜ特許出願をするのか
1.3有効な特許出願とは
2特許を取得するまでの流れ
2.1特許出願
2.2出願公開
2.3出願審査請求
2.4実体審査
2.5拒絶理由通知
2.6意見書・補正書
2.7特許査定・設定登録・特許公報発行
2.8拒絶査定不服審判
2.9無効審判
2.10審決取消訴訟
3特許されるための要件
3.1新規性(特許法29条1項)
3.2進歩性(特許法第29条第2項)
3.3記載要件(特許法36条)
第2章特許出願書類の作成技術−優れた特許請求の範囲、明細書の作成技術
1特許出願に必要な書類と役割
1.1願書
1.2明細書
1.3特許請求の範囲
1.4要約書
1.5図面
2請求項をどのように作るか
2.1全体構想
2.2発明の把握
2.3クレームへの展開
3良いクレームとは
3.1広い範囲をカバーするクレームとは
3.2侵害確認の容易なクレームとは
3.3審査に強いクレームとは
4良い明細書とは
4.1強力な権利行使を可能とする明細書
4.2審査に強い明細書
5事例紹介
5.1事例1
5.2事例2
5.3事例3
5.4事例4
5.5事例5
5.6事例6
5.7事例7
5.8事例8
5.9事例9
5.10事例10
6第1請求項はどこまで広くするか
6.1第1請求項の方針−考え方の一例
6.2第1請求項の意味と役割
6.3クレームドラフティングの具体例
7実施例の書き方
7.1実施例はどこまで用意するか:数値限定発明の場合
7.2実施例はどこまで用意するか:材料限定、用途の発明の場合
7.3実験データがないときは
第3章拒絶理由への対応技術−優れた応答による優良特許の創出
1拒絶理由通知とは
2拒絶理由通知の例
2.1よくある拒絶理由−根拠条文と審査基準
2.2拒絶理由通知書
3拒絶理由通知の読み方
3.1新規性
3.2進歩性
3.3記載要件不備
4拒絶理由への応答
4.1意見書とは
4.2手続補正書とは
5意見書のスタイル
5.1主な記載事項
5.2主張のポイント
6文献や実験成績証明書の提出
7拒絶理由のパターン別の対応方法
7.1組み合わせ容易の拒絶理由
7.2置換容易の拒絶理由
7.3周知慣用技術、設計事項を指摘する拒絶理由
8記載不備の拒絶理由に対して
8.1記載要件不備の拒絶理由への対応
8.2記載要件不備の拒絶理由のパターン別の対応方法
第4章開発成果を展開して出願提案にもっていくまで−広い特許を取得するために
1考え方
2実験から得られた「発見」をどのように「特許出願」にもっていくか(事例1)
3実験から得られた「発見」をどのように「特許出願」にもっていくか(事例2)
第5章特許出願の戦略−他社参入障壁として機能する特許を取得するために
1請求項の広さをどうやって決めるか
2他社製品をカバーする請求項を作るために
3他社の侵害逃れを抑止する請求項を作るために
4既存の特許網をかいくぐって権利化を図る特許出願戦略
4.1説例の説明
4.2先行技術の無い切り口を探す
4.3狭くても有効な特許を狙う
第6章他社の障害特許への対応−自社ビジネスの障害となる特許を発見したときは・・・・・
1障害特許を発見したときにするべきこと
1.1準備
1.2特許の有効性判断と権利解釈
1.3情報の収集と対応方針の検討
1.4障害特許に対する具体的アクション
2特許を無効化するための手法
2.1進歩性欠如を攻撃する
2.2記載要件不備を突く
3権利範囲の判断
3.1クレームの文言範囲と権利範囲
3.2権利範囲が狭く解釈される要因
3.3クレーム分析のプロセス
3.3.1どのようなステップで分析を進めるか
3.3.2具体例に基づく分析手順
3.4権利解釈の判断事例−判決例から
注)
 ・本書でとりあげた事例は、判決例、特許庁審査基準などから引用したものです。
 ・本書で幾つかの審判決例を紹介しました。これは、特許実務の研究を目的とするものであり、
  審判や裁判に携わった関係者の方々を批判する意図が無いことを念のために申し添えます。
Prezio Mapを収録(Prezio Mapとは・・・・・
 プレシオ国際特許事務所では、特許実務の直感的理解を助けるため、オリジナルの図解を多数用意しています。本書では、このうちの一部を紹介しました。「Prezio Map」という名称を付したものがこれにあたります。



SSL グローバルサインのサイトシール
FAXでもお申し込みいただけます。FAXお申し込み用紙(PDF)を印刷いただき、必要事項をご記入のうえ
 弊社までご送信ください。(FAX番号は、お申込用紙に印刷されています)
※PDF形式のファイルをご覧頂くための Adobe Reader は、アドビ システムズ社から無償提供されています。
                Adobe Reader 最新版ダウンロードはこちらから
■ お問い合わせの前に『よくあるご質問(書籍)』をご一読下さいませ ■
■ セミナー・講習会のご案内はこちらでございます ■