【受講対象】
レアメタル・貴金属・レアアース等有価物回収・リサイクルに関連するエンジニア・技術・研究・設計・施設・製造のご担当の方。
自社のバイオ技術をレアメタル・レアアース等の回収リサイクルに活用したいとお考えの方。
非鉄金属メーカーでレアメタル・レアアース等のリサイクルに関心がおありの方。
環境・リサイクル関連業でレアメタル・レアアース等のリサイクルに関心がおありの方。
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【予備知識】
上記対象者であれば、専門知識がなくても理解できるように解説致します。
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【修得知識】
レアメタル、レアアースだけでなく、ベースメタルをも対象に、湿式回収に適用可能なバイオ要素技術(バイオミネラリゼーション、バイオリーチング、バイオソープション)とその適用可能性。
バイオ技術によるレアメタル(白金族元素、インジウム、ガリウム、マンガンなど)・レアアース・貴金属の分離・濃縮・回収およびリサイクルに関する最新の研究成果。
有用金属の湿式分離・回収に関する従来技術の全体像。
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【講師の言葉】
新興国の高度経済成長による需要の急増、資源ナショナリズムの高まりなどによって、サプライチェーンの最上流である“天然資源の供給サイド”で、制約条件が強まりつつある。このような状況のなか、ハイテク産業に欠かせないレアメタル・レアアースを都市鉱山(大量発生する使用済み製品等)から分離・濃縮・回収することができる“経済的で効率の良いリサイクル技術”の開発が俟たれる。
都市鉱山を掘り起こすためには、希薄な状態に在るレアメタル等を、効率よく、経済的に回収できる新技術の研究開発が不可欠である。
コンパクトなバイオ技術は分散型社会に適しており、地域ごとで都市鉱山からのレアメタル・レアアース回収事業に貢献できる。関連企業との協働により、バイオ技術を導入したレアメタル循環システムを地域社会に構築していきたい。
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【プログラム】
T.貴金属・レアメタル・レアアース(希土類)など金属資源を取り巻く状況
1.市場状況
2.需要・供給
3.天然鉱山と都市鉱山
U.貴金属・レアメタル・レアアース回収の従来技術とその問題点
1.乾式法と湿式法
2.湿式法における要素技術(溶媒抽出法、吸着法、電解採取、化学還元など)
3.都市鉱山からの貴金属・レアメタル・レアアース回収への適用可能性
V.貴金属・レアメタル・レアアースの金属類のリサイクルに関わるバイオ要素技術
1.バイオミネラリゼーション(金属イオンの固体粒子化)
2.バイオリーチング(固体状物質からの金属の液相への抽出)
3.バイオボラタリゼーション(金属イオンの気化/揮発化)
4.バイオソープション(金属イオンの収着・蓄積)
W.微生物を活用した貴金属・レアメタル・レアアースの分離・濃縮・加工及び回収・リサイクル
1.最近のバイオ技術による貴金属・レアメタル・レアアースなどの回収・リサイクルの動向
2.バイオミネラリゼーション(バイオ沈澱、バイオ還元・析出)
(1)ミネラリゼーション微生物とその特性(金属イオン還元細菌)
(2)重金属イオンのバイオ沈澱機構
(3)貴金属イオンのバイオ還元・析出機構
(4)都市鉱山からの貴金属のナノ粒子としての高付加価値化回収
(5)貴金属ナノ粒子のバイオ調製
(各種の生物による金ナノ粒子の調製、貴金属ナノ粒子の生成条件・性状、貴金属触媒としての応用)
3.バイオリーチング(バイオ抽出)
(1)リーチング微生物とその特性
(2)金属のバイオ抽出機構
(3)低品位天然鉱石に対する商業プロセス開発
(4)都市鉱山からの有用金属回収の可能性
4.適用金属と適用例
(バイオミネラリゼーション、バイオリーチング)
〜白金族元素、レアメタル(インジウム、ガリウム、コバルト、ニッケル、マンガン等)、レアアース、
ベースメタル(銅、亜鉛等)〜
X.最近の動向と展望
1.有用金属のバイオ利用循環システムの展開
2.想定されるユーザーと市場規模
3.実用化動向
4.バイオ技術による貴金属・レアメタル・レアアース分離・回収・リサイクルの採算性
Y.質疑応答
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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