第1講 機能性液晶ゲルと超分子液晶
加藤 隆史
東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 助教授
1.はじめに
2.水素結合の特徴
3.液晶物理ゲル
3.1. 液晶物理ゲルの特徴
3.2. 液晶物理ゲルの生成方法
3.3. 液晶物理ゲルの構造
3.4. ゲル化剤の水素結合変化
3.5. ゲル化剤の相転移温度
3.6. 液晶物理ゲルの電気光学特性
3.7. ゲル化剤による応答速度
3.8. 液晶ゲルのミクロ複合素材としての側面
3.9. 液晶ゲル高速応答化の理由
4.新しいとり組み
4.1. 異方的自己組織化現象
4.1.1. 液晶ゲルの作成
4.1.2. スメクチック液晶中での組織化
4.1.3. ネマチック液晶中での組織化
5.今後のマテリアル設計
第2講 液晶フォトニクス
池田 富樹
東京工業大学 資源化学研究所 高分子材料部門 教授
1.はじめに
2.強誘電性液晶モノマーの光重合を利用した光記録
3.アゾベンゼン液晶の光相転移現象を利用した光スイッチング・記録
4.アゾベンゼン液晶の光誘起配向変化を利用した光制御
第3講 重合性基を有するディスコチック液晶化合物および
その光学異方性薄膜への応用
岡崎 正樹
富士写真フィルム株式会社 足柄研究所 主席研究員
1.はじめに
2.ディスコチック液晶化合物
3.トリフェニレン誘導体の合成と性質
4.光学異方性薄膜の形成
5.結び
第4講 静的および動的な光の制御を可能にする中分子
コレステリック液晶 ─可逆的フルカラー記録─
玉置 信之
通商産業省 工業技術院 物質工学工業技術研究所 主任研究官
1.はじめに
2.コレステリック液晶の色
3.高分子コレステリック液晶による干渉色の固定
4.コレステリック液晶性中分子
4.1. 特徴と合成
4.2. ガラス転移温度とコレステリック液晶の干渉色
4.3. コレステリック固体膜とその光学的性質
4.4. 液晶性化合物の分子構造とコレステリック液晶固体の性質との関係
4.5. 液晶性化合物の分子量とコレステリック液晶固体の性質との関係
4.6. コレステリック固体状態の安定化のメカニズム
4.7. コレステリック固体の溶液からの形成
5.コレステリック液晶性中分子による熱記録
6.コレステリック液晶性中分子による光記録
7.終わりに
第5講 高分子薄膜のエレクトロルミネッセンス
城戸 淳二
山形大学 大学院理工学研究科 助教授
1.はじめに
2.動作機構
3.ポリマーEL材料
3.1. π共役ポリマー
3.2. 色素含有ポリマー
4.ポリマーマルチカラー素子
5.ポリマーELディスプレイの現状
6.まとめ
第6講 非線形光学材料としてのデンドリマー
横山 士吉
郵政省 通信総合研究所 関西先端研究センター ナノ機構研究室 主任研究官
1.コア・シェル型デンドリマーと分子配向型デンドリマー
1.1. 有機分子,高分子およびデンドリマーの分子構造と光機能
1.2. コア・シェル型デンドリマーと分子配向型デンドリマーの構造式
2.コア・シェル型デンドリマーの発光特性
2.1. コアシェル型デンドリマーの構造式
2.2. ローダミン色素の濃度消光
2.3. ローダミンデンドリマーの吸収・蛍光スペクトル
2.4. ローダミンデンドリマーを用いた誘導放出
3.分子配向型デンドリマーの合成
3.1. 合成方法
3.2. 高世代デンドリマーの合成
3.3. 液体クロマトグラフィーの測定
3.4. マススペクトルの測定
4.分子配向型デンドリマーの非線形光学特性
4.1. デンドリマー分子膜の作製
4.2. デンドリマー分子膜の表面観察
4.3. デンドリマーの大きさと分子膜の膜厚
4.4. デンドリマーLB膜の非線形光学現象
4.5. 分子配向特性と分子超分極率
5.シミュレーションによる分子配向型デンドリマーの3D構造
6.分子配向型デンドリマーのコンフォメーション
第7講 液晶/高分子複合体の表示素子への応用
高津 晴義
大日本インキ化学工業株式会社 液晶材料技術本部 技術本部長
1.はじめに
2.反射型LCDへの応用
2.1. 光散乱型LCD
2.2. 光散乱型LCDの課題
2.2.1. ヒステリシスと駆動電圧
2.2.2. 後方散乱
3.高分子安定化LCD
3.1. 材料による安定化の比較実験
3.2. モノマーAを用いた場合
3.3. モノマーBを用いた場合
3.4. モノマーCを用いた場合
3.5. 実験結果
4.UVキュアラブル液晶
5.配向パターン化位相差フィルムへの応用
6.温度依存性をもつ位相差フィルムへの応用
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