第1講 オレフィン重合触媒によるポリオレフィンのプロダクトイノベーション
伊牟田 淳一 三井化学株式会社研究開発本部特別研究室主席研究員
柏 典夫 三井化学株式会社研究開発本部特別研究室シニアリサーチフェロー
浜田 直士 三井化学株式会社高分子研究所ポリオレフィングループエボリューチーム
チームリーダー(主任研究員)
1.はじめに
2.なぜプロダクトイノベーションか
3.プロダクトイノベーションとプロセスイノベーションの歴史
4.触媒技術開発の歴史
5.メタロセン触媒の分類
6.メタロセン触媒プロピレン系ポリマーについて
7.メタロセン触媒エチレン系ポリマーについて
8.おわりに
第2講 エチレン−スチレン共重合触媒とポリマー物性
荒井 亨 電気化学工業株式会社 中央研究所 高分子研究部 触媒基礎研究グループリーダー
1.はじめに
2.イントロダクション
2.1 配位重合触媒研究の動向
2.2 エチレン−スチレン共重合体への期待
2.3 メタロセン触媒について
2.4 オレフィン重合機構
2.5 立体規則性の発現
2.6 メタロセン触媒/CGC触媒/ハーフメタロセン触媒の特徴
2.7 オレフィン重合触媒からのアプローチ
2.8 スチレン重合触媒からのアプローチ
2.9 当社の戦略〜メタロセン触媒からのアプローチ
3.ジルコノセン触媒によるエチレン−スチレン共重合
3.1 触媒設計のポイント
3.1.1 架橋基
3.1.2 Cp基の置換基
3.1.3 錯体の対称性
3.2 立体規則性
3.3 シークエンス制御
4.エチレン−スチレン共重合体の特長
5.エチレン−スチレン共重合体の改良
6.おわりに
第3講 直メタ法MMA研究から生まれたTHF開環重合触媒
〜触媒技術シーズの横展開
山松 節男 旭化成株式会社 研究開発本部 技術戦略部 海外技術室 室長
1.はじめに
2.高濃度ヘテロポリ酸触媒によるTHF開環重合反応
2.1 「反応場」の新着想
2.2 従来技術
2.3 理想のプロセス
2.4 THF重合新触媒への挑戦
2.5 狭分子量分布PTMGの実現
2.6 相間移動重合
3.イソブテン選択水和反応
4.金属間化合物触媒による直メタ法MMA合成
4.1 直メタ法MMA
4.2 酸化エステル化反応
4.3 金属間化合物触媒
4.4 副反応の抑制
4.5 Pbの役割
4.6 「還元的酸化反応場」の視点からの触媒設計
4.7 スキン構造触媒
5.おわりに
第4講 1,4−ブタンジオール/THF製造技術の進歩とそのポリマー展開
原 善則 三菱化学株式会社 横浜総合研究所 理化研究所 主席研究員
1.はじめに
2.概要
2.1 主要誘導品
2.2 生産量
2.3 C4化学品の製造ルート
3.BD/THFの製造技術
3.1 1,4−BD製造技術の推移
3.2 Reppe法
3.3 Oxo法
3.3.1 Oxo法の概要および特徴
3.3.2 Oxo法のプロセス
3.4 Kvaerner(DavyMackee)法
3.4.1 Kvaerner法の概要および特徴
3.4.2 Kvaerner法のプロセス
3.5 Geminox(BP/Lurgi)法
3.5.1 Geminox法の概要および特徴
3.5.2 Geminox法のプロセス
3.6 酸化的アセトキシ化法
3.6.1 酸化的アセトキシ化法の概要および特徴
3.6.2 酸化的アセトキシ化触媒
3.6.3 ブタジエン生産量と触媒性能
3.6.4 酸化的アセトキシ化法のプロセス
3.6.5 パラジウム触媒とロジウム触媒
3.6.6 酸化的アセトキシ化反応の課題
3.7 新しい技術
3.8 1,4−BD製造技術のまとめ
4.PBTおよびPTMG製造技術
4.1 1,4−BDとTHFの重合
4.2 PBTの生産能力
4.3 PTMGの製造方法と生産能力
4.4 各種ゼオライト触媒の重合性能
4.5 各種複合酸化物の重合性能
4.6 PTMG製造プロセス(三菱化学法)
5.まとめ
第5講 酵素に学んだ酸化重合触媒の開発と新規スーパーエンプラ合成への展開
東村 秀之 住友化学工業株式会社筑波研究所技術・経営企画室主席部員
1.はじめに
2.研究の背景・方針
3.“Radical−Controlled”酸化重合触媒によるPPLの酸化重合
4.その他のフェノール類の“Radical−Controlled”重合
5.まとめ
第6講 アレン類のリビング配位重合の開拓と応用
〜極性・非極性モノマーに適応できる一般性の高いリビング重合〜
冨田 育義 東京工業大学総合理工学研究科物質電子化学助教授
1.はじめに
2.アレン類の配位重合のリビング性
3.開始触媒の構造および溶媒の重合挙動への影響
4.モノマー上の置換基の可能性
5.リビング性を用いた高分子設計
6.おわりに
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