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廃塩化ビニルの脱塩素化・リサイクル技術
[コードNo.01NTS022]
■体裁/ |
B5判 上製 200頁 |
■発行/ |
1999年 6月30日 (株)エヌ・ティー・エス |
■定価/ |
39,820円(税込価格) |
エヌ・ティー・エス主催「廃塩ビ処理の最前線〜塩素分の分離除去およびリサイクル技術」セミナー(1998年12月)を編集。
塩ビの正確な理解と無害な処理・リサイクルを目指し、多面的な解説を加えた。
構成と内容
第1講 塩化ビニル樹脂の現状と今後の動向
中條 澄 K・C・リサーチ(技術コンサルタント事務所)代表 理学博士
1. はじめに
2. 塩化ビニル樹脂産業の発展
3. 塩化ビニル樹脂の種類/製造方法
3.1. 塩化ビニル樹脂の種類
3.2. 塩化ビニル樹脂の用途別平均重合度
3.3. 塩化ビニル樹脂の代表的配合
3.4. 軟質塩化ビニルの用途別可塑剤
3.5. 塩化ビニル樹脂の共重合およびポリマーアロイ化による改質
3.6. 塩化ビニル樹脂用添加剤
3.7. 塩化ビニル系樹脂の製造法
3.7.1. 重合
3.7.2. 高分子反応
3.7.3. 外部可塑化
3.7.4. ポリマーアロイ
3.7.5. ポリマー/フィラー複合化
3.8. 塩化ビニルの重合
3.8.1. バッチ重合
3.8.2. 懸濁重合
3.9. 塩化ビニル樹脂の成形加工の分類
3.10. 主要プラスチックの成形法の割合
4. 塩化ビニル樹脂の特徴
5. 塩化ビニル樹脂の市場用途
5.1. 塩化ビニル樹脂の販売量・価格の推移
5.2. 世界の主な塩化ビニル樹脂メーカーの年間生産能力
5.3. 塩化ビニル樹脂の用途別構成比
5.4. 塩化ビニル樹脂製品の需要推移
6. 塩化ビニル樹脂の環境問題とその対策
6.1. プラスチックの環境問題
6.2. 塩化ビニル樹脂関連の環境問題とその対策
6.2.1. 廃水処理
6.2.2. 残存モノマー
6.2.3. 重金属を含む安定剤
6.2.4. 高温分解時の発生物質
6.2.5. 内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)
6.2.6. スクラップ処理
6.3. 「環境ホルモン」として話題になっている物質
6.4. プラスチックスクラップ問題に起因する材料代替の動き
6.5. 軟質塩化ビニルの代替方法
7. 塩化ビニル樹脂の今後の動向
7.1. 塩化ビニル樹脂に関する研究開発テーマ
7.2. 塩化ビニル樹脂の今後の方向
7.2.1. 塩化ビニル樹脂の欠点の改良
7.2.2. 環境問題への対応
7.2.3. 事業統合の推進
8. おわりに
第2講 廃棄PVCの乾式処理と塩素ガスの回収
上野晃史 静岡大学工学部物質工学科教授 理学博士
1. 日本におけるプラスチックの生産量と廃棄物処理技術
2. 廃プラスチックの燃料化技術
2.1. 燃料化利用
2.2. 固体燃料化
2.2.1. RDF燃料
2.2.2. コークス代替
2.2.3. 固体燃料の特性
2.2.4. ごみ発電
2.3. 液体燃料化
2.4. 気体燃料化
2.4.1. Uhde社のWinklerプロセス
2.4.2. テキサコ法の利用
2.4.3. 広島市/三菱重工業(株)の廃プラスチックのメタノール化設備
2.4.4. 一段式と二段式の違い
3. 混合廃プラスチック処理技術
3.1. 塩化ビニル樹脂の生産量
3.2. 燃料油、塩素ガス回収プロセス
3.3. (株)マツダの塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチック油化装置
3.4. (株)東芝の油化システム
3.5. 加熱型異軸回転押出器による脱塩素
3.6. アルカリ中和処理法
3.7. 湿式電解法
4. 塩化水素からの塩素回収
4.1. MTクロル法による塩素ガスの回収
4.2. 触媒による塩素ガスの回収(Carrier Catalyst Process;CCP法)
4.3. CCP法の問題点
第3講 塩ビ業界のリサイクルへの取り組み
新居宏美 塩ビ工業・環境協会環境委員会リサイクル担当
三菱化学(株)化成品カンパニー塩ビ事業部環境担当部長
1. はじめに
2. 塩ビについて
2.1. 塩ビ生産量
2.2. 塩ビの用途
3. 塩ビ製品のリサイクルの現状
3.1. 塩ビ製品の再資源化、処理処分の状況
3.2. 農ビのマテリアルリサイクル
3.2.1. 使用済み農業用プラスチックの排出量
3.2.2. 使用済み農ビの排出量
3.2.3. 使用済み農ビのマテリアルリサイクルフロー
3.2.4. 農ビのリサイクル推進上の課題
4. 塩ビ業界のリサイクルへの取り組み
4.1. 業界組織
4.1.1. 塩ビ工業・環境協会(略称;VEC)
4.1.2. 塩化ビニル環境対策協議会(略称;JPEC)
4.2. パイプのマテリアルリサイクル推進
4.3. JPECのマテリアルリサイクルへの取り組み
4.4. VECのリサイクルへの取り組み
4.4.1. 製鉄高炉還元剤利用
4.4.2. 塩ビモノマーへのリサイクルおよびセメント原燃料化
4.4.3. ガス化原燃料化
5. おわりに
第4講 塩化ビニルの熱分解処理技術
鶴賀重徳 (株)東芝 京浜事業所 機器装置部 機器装置設計担当 主査
1. はじめに
2. 一段階油化と一括回収
2.1. 二段階油化
2.2. 一段階油化と油、塩酸の一括回収
3. 純粋DOPの加水分解
3.1. DOP(フタル酸ジ2エチルヘキシル)とは
3.2. DOPの無水分解生成物の分析結果
3.3. DOPの加水分解生成物の分析結果
3.4. DOPの加水分解生成物による配管閉塞抑制効果
4. 加水の作用効果
4.1. 水蒸気蒸留
4.2. 有機塩素化合物の抑制
4.3. 配管の洗浄効果
5. 塩化ビニルの分解事例
5.1. XLPE85%、PVC15%の熱分解
5.2. 塩化ビニルペレット(100%)の熱分解
5.3. 一廃プラスチックAの熱分解
5.4. 一廃プラスチックBの熱分解
5.5. 塩化ビニル脱塩素処理への適用
6. 水のリサイクル(中和サイクル)
7. おわりに
第5講 塩化ビニルの高炉原料化リサイクル技術
根本謙一 日本鋼管(株) 京浜製鉄所 銑鋼部
資源リサイクルグループマネージャー
1. はじめに
2. 高炉とは
3. 廃プラスチック高炉原料化システム
3.1. 開発の経緯
3.2. 固形廃プラスチック処理
3.3. フィルム系廃プラスチック処理
3.4. 高炉吹き込みシステム
3.5. リサイクル実績
3.5.1. 固形廃プラスチックのリサイクル
3.5.2. フィルム系廃プラスチックのリサイクル
4. 塩化ビニルを含むプラスチックの高炉リサイクル
4.1. リサイクルシステム
4.2. 塩化ビニル脱塩素技術
5. 今後の計画
6. 結言
第6講 塩化ビニルを含む廃プラスチックの油化技術
尾形博文 (株)エクアール 社長
1. 事業化の経緯(当社の設立経緯)
2. 廃プラスチック処理の現状(プラスチックごみの特異性)
2.1. 処分場の逼迫
2.2. 容器包装リサイクル法
3. 油化処理技術(これまでの事業)
3.1. 油化装置の開発経緯
3.2. 自由連鎖店(ボランタリーチェーン)化
3.3. 廃プラスチックガス化システム
3.4. 廃プラスチックリサイクル技術の種類
3.5. 油化装置の基本思想
3.6. 川崎重工業/エクアール「廃プラスチック油化システム」[ビデオ説明]
3.6.1. システムの流れ
3.6.2. システムの特徴
4. 今後の対応(必要性)
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