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リチウム二次電池の技術革新と将来展望

[コードNo.01NTS024]

■体裁/ B5判 上製 200頁
■発行/ 2001年 6月22日
(株)エヌ・ティー・エス
■定価/ 41,140円(税込価格)


エヌ・ティー・エス主催「リチウム二次電池のイノベーション・アロアンスと今後の市場動向を探る」セミナー(2000年3月)を講演録
として編集。開発課題から他の高性能電池との競合・共生を視野に入れた将来展望までを解説。
また、正極材料、負極材料、電解質材料の三面から構成材料を論述した。


執筆者一覧(執筆順)

小山 昇(おやま のぼる)
  昭和47年3月、茨城大学大学院修士課程修了(工業化学)。
  東京工業大学工学部助手(電気化学科)、カリフォルニア工科大学研究員、東京農工大学工学部教授。
  工学博士。高分子電極の基礎と応用の研究に従事。電気化学会佐野進歩賞、日本化学会学術賞、
  米国電気化学会各賞選考委員会委員。電気化学法(講談社)など。専門は電子化学。

奥下 正隆(おくした まさたか)
  昭和48年3月、成蹊大学工学部機械工学科卒業。
  同年4月、大日本印刷株式会社入社。以来、包装部門の開発に従事。
  4年前よりリチウム電池包材に取り組み、平成11年9月より開発プロジェクトを発足。現在に至る。

高見 則雄(たかみ のりお)
  昭和63年3月、東京理科大学大学院博士課程修了。工学博士。
  現在、株式会社東芝研究開発センター主任研究員。高エネルギー電池材料の開発に従事。

大野 弘幸(おおの ひろゆき)
  昭和51年、早稲田大学理工学部卒業。昭和56年、同大学院博士課程修了。工学博士。
  早稲田大学助手、米国でのポスドク等を経て、昭和63年から東京農工大学助教授。
  平成9年から同教授。分子集合体、導電性高分子の研究。最近は、DNAの材料化も研究している。

原田 泰蔵(はらだ たいぞう)
  昭和54年3月、熊本大学大学院修士課程修了(工業化学)。
  株式会社ユアサコーポレーション入社後、ニカド、ニッケル水素電池開発に従事。
  平成7年より、リチウムポリマー二次電池の研究開発に従事し、現在に至る。

渡邉 正義(わたなべ まさよし)
  昭和55年、早稲田大学大学院理工学研究科博士前期課程修了。工学博士。
  現在、横浜国立大学大学院工学研究院教授。東京大学大学院工学系研究科客員教授。
  電気化学的な機能を有する合成高分子・生体高分子の研究に従事。

吉野 彰(よしの あきら)
  昭和47年、京都大学工学部修士課程修了。
  同年4月、旭化成工業株式会社に入社。機能性樹脂、電子材料等の研究開発業務に従事。
  リチウムイオン電池の開発で日本化学会、米国電気化学会より技術賞を受賞。

構成と内容

第1講 商品としての次世代リチウム二次電池の開発目標と技術的課題

     小山 昇 東京農工大学工学部応用化学科物質応用化学講座教授
          米国コーネル大学上級客員サイエンティスト

 1.はじめに
 2.リチウム二次電池の概要
  2.1 エネルギー密度
  2.2 材料
   2.2.1 正極
   2.2.2 電解質
  2.3 評価
  2.4 新しいポイント
  2.5 市場規模
  2.6 省エネルギー
  2.7 コスト競争力
  2.8 産業上の特徴
  2.9 国際技術移転
  2.10 電気自動車への活用
 3.今後の開発課題
  3.1 ポリマー電池の特徴
  3.2 負極
  3.3 加工プロセス
   3.3.1 セパレーター
   3.3.2 バインダー
  3.4 電解質
  3.5 正極材料
   3.5.1 正極材料開発の現状
   3.5.2 硫黄化合物の反応性
   3.5.3 ジスルフィド複合電極
 4.おわりに


第2講 リチウム二次電池用ソフトパックの開発

     奥下 正隆 大日本印刷(株) 産業資材本部BP開発チームリーダー

 1.はじめに
 2.ソフトパック電池
  2.1 ソフトパックの特徴と欠点
   2.1.1 特徴
   2.1.2 欠点
  2.2 ソフトパック電池の将来予測
   2.2.1 携帯電話向け電池
   2.2.2 用途別
  2.3 ソフトパックの形態
   2.3.1 形態の検討
   2.3.2 電池包材の仕様
 3.リチウムイオン電池包材の機能
  3.1 電解液耐性
  3.2 成形時のCPP白化
  3.3 ラミネーション方式と包材性能
  3.4 成形性と包材の部材
  3.5 成形金型
   3.5.1 成形金型の概要
   3.5.2 成形金型の概略図
  3.6 シール機


第3講 チウムイオン電池の薄型化と炭素電極

     高見 則雄 (株)東芝 研究開発センター給電材料デバイスラボラトリー主任研究員

 1.はじめに
 2.リチウムイオン電池の動向
 3.電池薄型化と炭素負極
 4.炭素負極の種類と特徴
 5.黒鉛質材料の特性改善
 6.次世代薄型リチウムイオン電池(アドバンスト・リチウムイオン電池)
 7.炭素負極(黒鉛質材料)の高性能化
  7.1 表面処理
  7.2 異種元素の導入
  7.3  超薄型電池の高容量化
 8.リチウムインターカレーション
 9.まとめ


第4講 溶融塩電解質の現状と高分子化も含めた将来展望

     大野 弘幸 東京農工大学工学部生命工学科応用生物工学講座教授


 1.はじめに
 2.イオン伝導材料
  2.1 電解質溶液の変遷
  2.2 電解質溶液の特徴
  2.3 イオン伝導体高分子の変遷
  2.4 フィルム化
 3.溶融塩の種類と特徴
  3.1 無機塩系
  3.2 有機塩系
  3.3 塩化アルミニウム系
  3.4 オニウム塩系
  3.5 イミダゾリウム塩系溶融塩
 4.室温溶融塩の合成法
  4.1 アニオン交換法
   4.1.1 銀塩を用いる方法
   4.1.2 リチウム塩を用いる方法
   4.1.3 アニオンの効果
  4.2 イミダゾリウム誘導体の物性
   4.2.1 イオン伝導度の温度特性
   4.2.2 ポテンシャルウィンドウ
 5.室温溶融塩のモデル(ゲル電解質)
 6.室温溶融塩の高分子化
  6.1 ポリエーテル系
  6.2 構造と物性
   6.2.1 分子量
   6.2.2 基の影響
   6.2.3 カチオンによる影響
  6.3 高分子側鎖への導入
   6.3.1 ポリカチオン系
   6.3.2  中和法
  6.4 融点やガラス転移温度と構造
  6.5 重合とイオン伝導度
   6.5.1 置換基と特性
   6.5.2 加える塩の量
  6.6 アニオンのポリマー化
 7.今後の展望
  7.1 今後の課題
  7.2 改善対策
  7.3 まとめと展望


第5講 ソリッドオーディオ用ポリマー電池について

     原田 泰蔵 (株)ユアサコーポレーション開発研究所第4部部長代理

 1.はじめに
 2.ポリマー電池とは
  2.1 特徴
  2.2  構造
 3.開発の歴史
 4.ソリッドオーディオ用ポリマー電池<第一世代>
 5.ソリッドオーディオ用ポリマー電池<第二世代>
  5.1 第二世代電池の開発の概要
  5.2 第二世代電池の特性
  5.3 高温保存特性について
  5.4 安全性の評価および保護回路について
  5.5 ソリッドオーディオの概要とICオーディオの現状
 6.ソリッドオーディオ用ポリマー電池<第三世代>
 7.今後の動向


第6講 高分子固体電解質とその電気化学界面

     渡邉 正義 横浜国立大学大学院工学研究院機能の創生部門教授

 1.はじめに
 2.次世代リチウム二次電池と高分子固体電解質
  2.1 リチウムイオン二次電池
  2.2 リチウムメタル
  2.3 高分子固体電解質
  2.4  高分子中のイオンの拡散泳動現象
 3.ポリエーテル型高分子固体電解質の分子設計
  3.1 分子設計の原点
  3.2 多分岐型ポリエーテル
   3.2.1 マクロモノマーを重合した架橋体
   3.2.2 高分子量分岐型ポリエーテル
  3.3 リチウムイオン輸率の制御
 4.高分子固体電解質が形成する電気化学界面
  4.1 溶解析出型電極とイオン挿入型電極
  4.2 リチウムメタルとポリマーの界面
  4.3  正極とポリマーの界面
 5.今後の展望〜リチウムポリマーバッテリーへの展開
  5.1 電気化学デバイス特性の支配因子
  5.2 バルク抵抗値およびリチウム電極界面抵抗値
  5.3 セルのインピーダンス
  5.4 抵抗成分(電解質、正極界面、負極界面)の分離
  5.5  リチウムポリマーバッテリーの今後の展開
 6.おわりに


第7講 商品としてのリチウムイオン電池の展望

     吉野 彰 旭化成(株)
           エレクトロニクス事業部門イオン二次電池事業推進Gr.部長

 1.はじめに
 2.LIBの動向
  2.1 LIBの市場動向
   2.1.1 LIBの月別出荷数量
   2.1.2 LIBの月別販売金額
   2.1.3 LIBの平均単価
   2.1.4 各社別出荷数量
   2.1.5 LIBの月別出荷容量
   2.1.6 LIB市場の現状
  2.2 LIBの技術動向
   2.2.1 この8年間のLIBの容量アップ推移を振り返る
   2.2.2 これまでの容量アップの要因と限界
   2.2.3 現在のLIBの実力と金属リチウム一次電池との対比
 3.新しい高性能電池
  3.1 新型電池開発動向
   3.1.1 ポリマーリチウム電池への期待点
   3.1.2 ポリマーバッテリーの現状
   3.1.3 1,000Wh/lの新型電池を目指して
   3.1.4 空気亜鉛電池の動向
   3.1.5 燃料電池(PEMFC)の動向
  3.2 LIBとの競合・共生
   3.2.1 将来の電源システムの位置付け
   3.2.2 LIBと新型電池との競合・共生
 4.おわりに



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