第1講 悪臭防止法の改正一経緯と動向
1. はじめに
2. 悪臭問題の現状と課題
2.1. 悪臭苦情の現状
2.2. 現行制度の仕組みと課題
2.2.1. 悪臭防止法の仕組み
2.2.2. 現行規制基準の考え方
2.2.3. 現行制度の問題点
3. 嗅覚測定法の導入について
3.1. 嗅覚測定法について
3.2. 新しい規制の枠組みおよび規制基準
3.3. 事業者の悪臭防止対策
3.4. 近隣悪臭問題への対応
4. 今後の課題
第2講 悪臭防止法の改正とその対策
1. はじめに
2. 嗅覚測定法において測定される値
2.1. 閾値の定義
2.1.1. 検知閾値
2.1.2. 認知閾値
2.1.3. 弁別閾
2.2. 閾希釈倍数(臭気濃度)と臭気指数
3. においの三要素
3.1. におい物質の強度
3.2. 快・不快度
3.3. におい質
3.4. 評価尺度
3.4.1. 強度尺度
3.4.2. 快・不快度尺度
3.5. 嗅感覚の相互作用
4. 臭気濃度の測定および算出方法
4.1. 日本における嗅覚測定法の特徴
4.2. 臭気濃度算出の具体例
4.2.1. 敷地境界の臭気濃度算出法
4.2.2. 排出口の臭気濃度算出法
4.3. 臭気濃度と臭気指数
4.4. 臭気排出強度(OER)
5. 特定悪臭物質
6. 各種の脱臭方法の特徴
6.1. 消臭と脱臭の相違点
6.2. 各種の脱臭方法
6.2.1. 活性炭吸着法
6.2.2. 燃焼法
6.2.3. 薬液洗浄法
6.3. 生物脱臭法
7. 生物脱臭法の分類と特徴
7.1. 生物脱臭法の分類
7.2. 生物脱臭法と微生物
7.3. 生物脱臭法の現状
第3講 悪臭の拡散と環境アセスメント
1. はじめに
1.1. 悪臭予測評価をめぐる状況
1.2. 悪臭の予測評価の現状
2. 大気拡散の基礎
2.1. 点源、定常排出、風速一定:プリューム式(ガウス型拡散式)、地面反射項
2.2. 煙の形と温度勾配、温度成層:温位勾配
2.3. 風速の高さ方向の分布:対数分布と巾乗分布
2.4. 煙の上昇:運動量による上昇と浮力による上昇の和
2.5. 拡散係数の見積もり
2.6. 大気安定度と拡散係数の関係
2.7. 平均化時間
2.8. 複雑な地形、建物の後流、地表面粗度
2.9. 拡散シミュレーション
2.9.1. 広域拡散定常モデルの使用
2.9.2. 短期非定常計算
2.9.3. 規則基準対応の拡散予測
2.9.4. 拡散調査の方法
3. 悪臭の拡散と予測手順
3.1. 悪臭物質濃度予測に関する問題
3.2. 悪臭予測手順
3.3. 事例
3.3.1. 住宅工業混合地域での複合臭気実態調査事例
3.3.2. オーストラリアでの広域事例
3.3.3. スウェーデンでの事例
3.3.4. 愛知県製紙工場の調査事例
4. 排出水中の悪臭物質の大気拡散(蒸散)
4.1. ヘンリーの法則
4.2. 悪臭物質の蒸散のパラメータ
5. 悪臭の環境アセスメントと事例
6. 予測と評価の問題点
6.1. 予測
6.2. 評価
6.3. アセスメント事例
6.3.1. 事例1
6.3.2. 事例2
第4講 嗅覚を用いた臭気の評価方法について
1. はじめに
2. 嗅覚を用いた臭気表示方法の概要
2.1. においから直接的に判定する方法
2.1.1. 臭気強度表示方法
2.1.2. 快・不快度表示方法
2.1.3. においの質
2.1.4. その他
2.2. 希釈法
3. 三点比較式臭袋法による臭気濃度の測定方法
4. 測定上の留意事項
4.1. 採取者(サンプリング担当)の留意事項
4.1.1. 目的に対する理解
4.1.2. 設備の事前把握
4.1.3. 安全性の確認
4.1.4. 試料採取の使用機器の選択
4.1.5. 排出口の試料採取時の留意点
4.1.6. その他
4.2. 調整者(オペレータ)の留意事項
4.2.1. 希釈倍数の決定
4.2.2. 判定者の管理
4.3. 判定者(パネル)の留意事項
4.3.1. 判定者の心構え
4.3.2. 職員を判定者とする際の留意点
4.4. データの誤差
5. 結果の算出方法
5.1. 排出口法による測定結果の求め方
5.2. 環境法による測定結果の求め方
6. 測定結果の評価
6.1. おわりに
第5講 複合臭気の評価方法
1. はじめに
2. 嗅覚の学説
3. 嗅覚テストの種類
3.1. 質
3.2. 強度
3.3. 認容性
3.4. 広播性
4. 嗅覚テスト器(オルファクトメーター)
4.1. オルファクトメーターとセントメーターの例
4.2. 嗅覚値測定装置(圧力比法)
4.3. サイクロオルファクトメーター
4.4. 嗅覚刺激装置
5. 実際の嗅覚測定法および器材
6. 嗅覚測定法を利用した評価の例
6.1. 閾値の測定
6.2. 複合臭の臭気強度と希釈倍数の回帰線
7. おわりに
第6講 においセンサの最新技術動向
1. はじめに
2. においセンサ開発の経緯
3. 検知原理とその種類
3.1. 半導体センサ
3.1.1. 半導体式センサのガス検知メカニズム
3.1.2. 熱線型半導体式センサ
3.1.3. 基板型半導体式センサ
3.2. 合成二分子膜被覆センサ
4. においセンサについて
4.1. ポータブル型においセンサ(]P−329型)
4.2. 定置型臭気モニタ(X−819型)
4.3. 可搬型臭気モニタ(X−859型)
4.4. その他
4.4.1. 2センサ方式(FA−KB201型)
4.4.2. 6センサ方式
5. においセンサの使用例,応用例
5.1. 使用例,実験例
5.1.1. 香り分布測定
5.1.2. 脱臭装置(吸着)の評価
5.1.3. 養鶏場での臭気管理
5.1.4. 下水処理上での臭気管理
5.2. 応用例
5.2.1. 電気品異常過熱監視装置
5.2.2. 生コン中混和剤測定器
5.2.3. ビル漏水診断検知器
第7講 亜炭・褐炭の脱臭性および植物生育性
1. まえがき
2. 悪臭公害と臭気対策
3. 土壌の脱臭性
4. 土壌中の腐植
5. 亜炭・褐炭
6. フミン酸
6.1. フミン質の分類
6.2. 天然フミン酸の性質
6.3. フミン酸の基
6.4. 天然フミンと再生フミン
6.5. フミン酸の利用
7. フミン酸の脱臭・殺菌性
8. フミン酸を使った生ごみの脱臭・殺菌・燃料化
9. フミン酸を使った港湾スラッジの脱臭
10. 各国での亜炭・泥炭の利用状況
第8講 生物脱臭法とその研究開発動向
1. はじめに
1.1. 脱臭技術
1.2. 好気的条件について
1.3. 脱臭の歴史
2. 生物脱臭法の開発経緯
3. 生物脱臭法の脱臭機構
3.1. 臭気の除去メカニズム
3.2. 関与する微生物
4. 各種の生物脱臭法
4.1. 生物脱臭法の分類
4.2. 土壌脱臭法
4.3. ピート脱臭法
4.4. コンポスト脱臭法
4.5. 活性汚泥ばっ気法
4.6. スクラバー式活性汚泥脱臭法
4.7. 充填塔式生物脱臭法
4.7.1. 充填塔式生物脱臭法の実例
5. 開発研究時の留意点
第9講 室内環境の臭気評価及び悪臭対策
1. はじめに
2. 室内における臭気評価の歩み
2.1. 嗅覚と化学感覚
2.2. Yaglouの実験と結果
2.3. Fangerの実験と結果
2.4. Cainと岩下の実験と結果
3. 知覚空気汚染の評価単位、オルフとデシポル
3.1. オルフについて
3.2. デシポルについて
3.3. オルフとデシポルの有用な使い方
4. 実際の室内空間における悪臭対策
4.1. 病院の空気環境
4.1.1. ある病院の空気質について
4.1.2. ヨーロッパの換気基準とにおいの評価
5. 今後の展望
第10講 各種脱臭方法と複合悪臭防止対策
1. はじめに
2. 各種脱臭法
3. 脱臭原理とその特徴
3.1. 洗浄法の原理と特徴
3.1.1. 洗浄法の原理
3.1.2. 洗浄法の特徴
3.2. オゾン酸化法の原理と特徴
3.3. 吸着法の原理と特徴
3.3.1. 吸着法の原理
3.3.2. 吸着法の特徴
3.4. 燃焼法の原理と特徴
3.4.1. 燃焼法の原理
3.4.2. 燃焼法の特徴
3.5. 生物処理法の原理と特徴
3.5.1. 生物脱臭法の原理
3.5.2. 生物脱臭法の特徴
3.6. 消臭剤噴霧法の原理と特徴
4. 各種脱臭装置の設計法
4.1. 洗浄法における脱臭装置の設計法
4.1.1. 洗浄塔直径と洗浄水量
4.1.2. 充填高さ
4.1.3. 充填材の選択について
4.2. 吸着法による脱臭装置の設計
4.2.1. 脱臭装置設計の考え方
4.2.2. 吸着塔断面
4.2.3. 吸着剤層高
4.3. その他の脱臭方法の設計
5. 各種分野における悪臭発生状況と効果的脱臭法
6. 悪臭防止対策事例
6.1. 事例1〜建設現場における悪臭防止対策例〜
6.2. 事例2〜大手コーヒーメーカーの悪臭防止対策例〜
6.3. 事例3〜化学工場における悪臭防止対策例〜
|