第1講 ダブルライナー型最終処分場をとりまく技術動向と課題
日本技術開発(株) 環境施設部部長代理 樋口 壯太郎
1. はじめに
2. ダブルライナー型最終処分場の現状
2.1. 諸外国の状況
2.2. 日本の状況
3. 遮水シートおよび漏水検知システムの現状
4. 管理
5. おわりに
第2講 最終処分場の遮水技術
鹿島建設(株) 技術研究所 第二研究部 第3研究室長 土弘 道夫
1. はじめに
2. 地下水調査
2.1. トレーサ法と比抵抗法を用いた帯水層評価技術
2.2. 単孔式地下水流向・流遮計
3. 遮水技術
3.1. ソイルセメント遮水工法
3.2. 自己修復性遮水シート(KAJIMA−ハイテクシート)
4. モニタリング技術
4.1. 地下水モニタリングシステム
4.2. 廃棄物処分場電気式浸出水漏水検知システム
5. まとめ
第3講 ダブルライナー型最終処分場システムとその信頼性
太陽工業(株) 顧問 土木エンジニアリング事業部 正井 敬人
1. はじめに
2. 米国のダブルライナーシステムの歴史的背景
2.1. 米国のダブルライナーシステムの種類
3. 新しく提案するダブルライナー型最終処分場
4. ダブルライナーシステムの設置の利点
5. ダブルライナー型最終処分場の施工例
5.1. 神奈川県二宮町−般廃棄物最終処分場
5.2. ジオロック工法
5.3. ジオロック工法の紹介
5.3.1. ウォータージェット貫入方式
5.3.2. オーガー貫入方式
5.3.3. ジオロック工事の写真での紹介(写真2,3,4参照)
5.4. 埼玉県崎葛一般廃棄物処分場
6. 遮水シートの損傷位置検知システム(センサーDDS)
6.1. センサーDDSの原理
6.2. センサーDDSの種類
6.3. センサーDDSの施工例−その1(横浜市神明台一般廃棄物最終処分場)
6.4. センサーDDSの施工例−その2(群馬県富士見村一般廃棄物最終処分場)
7. 遮水工の信頼性の向上についての提案
7.1. 遮水シートの設計
7.2. 遮水シートの施工
7.3. 遮水シートの水密性の確保
7.3.1. 表面白色導電性シートの性質
7.3.2. 表面白色導電性シートの利点
7.3.3. 表面白色導電性シートの採用状況
7.4. シート接合部の水密性の確保
7.5. 保護土および廃棄物投入後の遮水シートの水密性の確保
7.6. 最終処分場の維持管理への利用
8. おわりに
第4講 二重シート型遮水工最終処分場
(株)ブリヂストン
加工品技術・生産本部 土木・海洋商品開発部 課長補佐 近藤 三樹郎
1. はじめに
1.1. 遮水シートの破損
2. 遮水工
2.1. 遮水システムの構成
2.2. 遮水工の構造
3. 遮水工の設計と施工
3.1. 遮水シート
3.2. 保護マット
3.3. 下地地盤
4. 二重シート
4.1. 二重シートの安全性
4.1.1. 二重シートの構造
4.1.2. 二重シートの施工
5. まとめ
第5講 二重シートの設計と施工
東洋ゴム工業(株)
R&P技術本部 加工品技術部 防水・遮水・担当課長 坪井 正行
1. はじめに
2. 二重シートの基本構造
2.1. 排水層の機能
2.1.1. 二重シートの基本型
2.1.2. 二重遮水工法
2.1.3. 遮水機能監視型二重遮水構造
2.1.4. 自己修復型の遮水工システム(SPVWL)
2.1.5. 自己修復遮水システム(SPGCL-WL)
2.2. 遮水層のクッション性
3. 保護マットの種類と特性
3.1. 保護マットの位置
3.1.1. 2ndライナーと地盤の間
3.1.2. 1stライナーの上側
3.1.3. 二重シートの排水層=中間
3.2. 突き刺し試験
3.3. 突き刺し試験の概要
3.4. 素材単層による実験
4. 二重シートの安全性
4.1. 多層構造の突き刺し試験
4.2. 安全性のまとめ
5. 二重シートの固定と施工
5.1. 二重シートの留意点
5.2. 固定重量の確保
6. おわりに
第6講 T&OHシステム〜補修ができる漏水検知システム〜
(株)大林組 土木技術本部 技術第四部 部長 小谷 克己
(株)大林組 土木技術本部 技術第四部 主任 黒岩 政夫
大洋興業(株) 建設資材部 次長 河口 武志
1. 真の管理型処分場を求めて
1.1. 処分場の管理項目
1.1.1. 廃棄物の無害化進行
1.1.2. 周辺環境の保全
1.1.3. 管理しやすい最終処分場の提案
1.2. 遮水シートの漏水検知
1.3. 損傷部の補修
2. T&OHシステムの概要
2.1. T&OHシステムとは
2.2. T&OHシステムの構造
2.2.1. 袋構造体の構造
2.2.2. 管理ホース
2.2.3. 真空管理装置の構成
2.2.4. 移動式自動真空管理装置
3. T&OHシステムの漏水検知
3.1. T&OHシステムの原理
3.2. T&OHシステムの判定方法
3.2.1. 判定実施例
3.3. 検知の手順
4. T&OHシステムによる漏水防止対策
4.1. 圧縮空気による応急対策
5. T&OHシステムによる遮水シートの補修
5.1. 注入による遮水層の造成
5.2. 注入による損傷部の遮水
5.3. T&OHシステムによる補修後の管理
6. T&OHシステムの施工実績
6.1. T&OHシステムの施工順序
6.1.1. 遮水シートの施工
6.1.2. 管理ホースの施工
6.2. 透水試験概要
6.3. 拘束圧と透水係数
6.4. 現場注入試験
6.5. 補修後の注入試験
6.5.1. そのl〜加圧検査〜
6.5.2. その2〜高圧力載荷条件〜
7. テープ検査による接合部のチェック
7.1. テープ検査法の概要
7.2. テープ検査法の特徴
7.3. 検査実施例
7.3.1. 工場内での検査
7.3.2. 作業現場での検査
8. 遮水シートの設置に関して
8.1. 中層マットの素材
9. コストについて
9.1. T&OHシステムのコスト
9.2. テープ検査法のコスト
第7講 電位法による遮水機能診断システムと補修方法
大成建設(株)
技術本部 技術開発第二部 資源リサイクル開発室長 押方 利郎
1. 遮水機能診断システム
1.1. 遮水機能診断システムの必要性
1.1.1. 最終処分場の立地に対する地域住民の懸念事項
1.1.2. 遮水シートの破損要因
1.1.3. 遮水シートの破損検知方法
1.2. 遮水機能診断システムの測定原理
1.3. 阻害要因解析のための実験結果例
1.3.1. 不均一性による影響
1.3.2. 破損の違いによる影響
1.4. 実施例〜北海道室蘭市一般廃棄物処分場〜
1.4.1. 配置図と仕様
1.4.2. 検査フロー
1.4.3. 設置状況
1.5. 電位分布図の解析と精度
2. 遮水シートの補修
2.1. 二重シートの遮水機能診断システム
2.2. 遮水シートの補修
2.3. ポリウレタン製遮水シートの補修
3. おわりに
第8講 ELLシステム
ELLシステム研究会 事務局長 新井 斉
1. はじめに
1.1. ELLシステムについて
1.2. 漏水検知システムの現況
2. 測定原理
2.1. 電気的なシステムのそれぞれの特徴
3. 補正
4. 実施例
5. 補修
5.1. 実験と三つの問題点
5.2. シートに必要な三つの要素
6. まとめ
第9講 ダブルライナーの排水層の設計と漏水検知修復遮水システム
三ツ星ベルト(株) 建材事業部 生産部 設計技術課 課長 加納 光
1. はじめに
2. システムの原理
2.1. 検知システムの構成
2.2. 検知作業の手順
3. 排水層の設計
3.1. 重要機能
4. ダブルライナーの施工フロー
5. 修復
5.1. 修復例
5.2. 修復剤の性能
6. 維持管理
6.1. 日常管理
6.2. 設備の定期点検
6.3. 修復方法
7. おわりに