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水素利用技術集成
〜製造・貯蔵・エネルギー利用〜

[コードNo.04NTS095]

■体裁/ B5判 上製 604頁
■発行/ 2003年11月 1日
(株)エヌ・ティー・エス
■定価/ 51,920円(税込価格)


世界中で実用化競争が進む中、もはや水素エネルギーは「次世代」のものではなく、確実に化石燃料エネルギーとの交代を遂げようとしている。本書は単なる技術・開発動向のレポートにとどまらず、 水素抽出、輸送・貯蔵技術、インフラ整備など水素社会の構築に向けた現実的な問題と、それに対する具体的な解決方法を多数紹介する。水素エネルギー技術書籍の決定版。


執筆者一覧(執筆順)

岩崎和市 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 燃料電池・水素技術開発部主査
市川 勝 北海道大学触媒化学研究センター教授
関根 泰 早稲田大学理工総研講師
角  茂 東京工業大学機械制御システム専攻エネルギー事象分野/日本学術振興会特別研究員
大宮吉博 宇部興産株式会社エネルギー・環境Div.環境ビジネスユニット技術部 EUPグループグループリーダー
堂免一成 東京工業大学資源化学研究所教授
松本寛人 出光興産株式会社中央研究所燃料電池プロジェクトプロジェクトリーダー
松村幸彦 広島大学大学院工学研究科機械システム工学専攻助教授
堀内 勲 株式会社応微研代表取締役社長
平間 稔 株式会社応微研研究開発部/試験研究センター長部長
若松 憲 株式会社応微研研究開発部新エネルギー課
若山 樹 独立行政法人産業技術総合研究所ティッシュエンジニアリング研究センター
動物実験代替システムチーム特別研究員
三宅 淳 独立行政法人産業技術総合研究所ティッシュエンジニアリング研究センター センター長
玉浦 裕 東京工業大学炭素循環エネルギー研究センター教授
高野伸一 石川島播磨重工業株式会社エネルギー・プラント事業本部事業開発部課長代理
堂元直哉 石川島播磨重工業株式会社 ガスタービンプラント事業部営業部ビジネス企画グループ部長
森 幹郎 石川島プラントエンジニアリング株式会社プロジェクト室技術長
横澤 均 株式会社IHIマリンユナイテッド開発部課長代理
高野俊夫 JFEコンテイナー株式会社GSE事業部技術・開発部部長
李 洲鵬 株式会社水素エネルギー研究所取締役研究統括室長
岩瀬安慶 株式会社水素エネルギー研究所研究統括室長水素貯蔵材料開発室長
今村速夫 山口大学工学部機能材料工学科教授
酒多喜久 山口大学工学部機能材料工学科
北川 宏 九州大学大学院理学研究院化学部門教授
山内美穂 九州大学大学院理学研究院化学部門助手
栗山信宏 独立行政法人産業技術総合研究所関西センター
生活環境系特別研究体新エネルギー媒体研究グループグループ長
大塚 潔 東京工業大学大学院理工学研究科応用化学専攻教授
竹内 壮 東京工業大学大学院理工学研究科応用化学専攻
伊藤直次 宇都宮大学工学部応用化学科教授
河村 基 三井情報開発株式会社総合研究所調査研究部研究員
岡野一清 水素エネルギー協会理事
岡田 治 大阪ガス株式会社エネルギー技術研究所エグゼグティブリサーチャー(理事) 兼次世代改質システムプロジェクト部長
金田武司 株式会社三菱総合研究所 先進エネルギー研究チームチームリーダー(主任研究員)
小澤由行 高砂熱学工業株式会社総合研究所仙台研究室参与
金谷年展 慶応義塾大学大学院政策メディア研究科助教授

詳細目次

総論 水素エネルギーの現状と将来に向けて
 1. はじめに  2. WE−NETについて   2.1 WE−NET第T期について    ● 第T期の開発項目     ● 第T期研究開発の結果    ● WE−NET第T期最終評価  ● WE−NET第T期最終評価   2.2 WE−NET第U期開発    ● 燃料電池技術とWE−NET    ● WE−NET第U期開発の成果    ● WE−NETの終了と後継プロジェクト  3. 水素安全利用等基盤技術開発について   3.1 技術開発内容    ● 安全技術   ● 実用化技術   3.2 燃料電池自動車水素容器技術   3.3 水素供給ステーションの保安距離  4. 将来に関する考察  5. おわりに
第1編 抽出技術
第1章 有機ハイドライドの活用による水素貯蔵・供給技術開発と展開  1. 燃料電池と水素の貯蔵・供給技術  2. 燃料電池自動車用水素燃料の選択  3. 有機ハイドライドの物性と水素貯蔵・供給性能  4. 燃料電池自動車用の水素供給システムのLCA総合エネルギー効率  5. 有機ハイドライドを利用する水素供給技術の経済評価とCO2排出原単位  6. 有機ハイドライドを利用する高速水素発生装置と技術開発  7. 有機ハイドライドを利用する水素ステーション  8. 有機ハイドライドを利用する燃料電池社会向け水素ネットワーク    (デカリンハイウエー構想と北海道プロジェクト)  9. まとめと将来展望 第2章 放電を利用した水素製造技術  1. はじめに  2. 背景   2.1 (燃料電池システム向けとしては)自立発電が可能であること   2.2 高い効率を有すること   2.3 低いS/C(Steam/Carbon)比での運転が可能であること   2.4 製造・ランニングにおいて低コストであること   2.5 長時間の運転および頻繁な起動、停止や変動に耐えられる耐久性   2.6 限定された空間に納まるコンパクトなシステム設計   2.7 始動および応答性のよさ  3. LEP放電とは   3.1 装置   3.2 メタンの二酸化炭素リフォーミング   3.3 メタンのスチームリフォーミング反応   3.4 放電の効率について   3.5 多様な燃料へのLEP放電の適用   3.6 リフォーミング以外の反応はどうか   3.7 LEP放電の反応メカニズム   3.8 触媒とLEP放電の複合化について  4. LEP放電を用いた水素製造装置の実証化  5. まとめ 第3章 廃プラスチックのガス化による水素ガス製造  1. はじめに  2. 廃プラスチック・リサイクルの課題  3. 廃プラスチックのガス化による水素ガス製造の概要   3.1 プロセスの概要    ● 前処理工程        ● 原料供給、低温ガス化工程    ● 高温ガス化・除じん工程  ● スラグ回収および廃水処理工程    ● ガス冷却工程   3.2 本プロセスの特徴  4. 運転状況   4.1 原料   4.2 ガス化条件とガスの性状   4.3 副産物、廃棄物    ● 不燃物(低温ガス化炉から抜出し)    ● スラグ    ● 塩化アンモニウム(塩安)  5. 生成ガスの有効利用   5.1 CO転化設備   5.2 脱硫設備   5.3 脱炭酸設備   5.4 水素精製設備  6. おわりに 第4章 光触媒を用いた水素製造技術  1. はじめに  2. 光触媒による水分解の原理について   2.1 固体光触媒のバンド構造について   2.2 光触媒による水分解の原理  3. 水を全分解する固体光触媒   3.1 バルク型光触媒TiO2   3.2 Zスキーム型光触媒系Fe3+/Fe2+−RuO2/WO3   3.3 バルク型光触媒SrTiO3、ZrO2   3.4 トンネル構造をもつ光触媒   3.5 層状構造を有する光触媒   3.6 高活性光触媒NaTaO3   3.7 水の全分解反応への光触媒の修飾  4. 水の可視光全分解への試み   4.1 ドーピングによる可視光応答化   4.2 価電子帯形成元素の制御による可視光化(材料の開発および探索)    ● 材料開発   ● 材料探索  5. おわりに 第5章 灯油からの高濃度水素製造技術  1. はじめに  2. 化石燃料からの水素製造方法  3. 水素源としての灯油  4. 灯油からの高濃度水素製造技術   4.1 灯油脱硫技術   4.2 灯油改質技術  5. 灯油からの高濃度水素製造システム   5.1 燃料電池への適用例   5.2 水素ステーションへの適用例  6. おわりに 第6章 超臨界水ガス化を用いたバイオマスからの水素製造  1. バイオマスをめぐる昨今の動き   1.1 バイオマスとは   1.2 バイオマス導入の動き   1.3 バイオマスからの水素生産の概要   1.4 超臨界水ガス化の位置づけ  2. 超臨界水ガス化とは   2.1 超臨界水とは   2.2 超臨界水ガス化の原理   2.3 超臨界水ガス化の特徴  3. 水素化技術   3.1 水素化反応   3.2 水素化技術  4. 超臨界水ガス化の技術開発動向   4.1 基礎研究   4.2 ベンチプラント研究ならびに実証研究   4.3 新エネルギー・産業技術総合開発機構の事業  5. 超臨界水ガス化のシステム評価   5.1 実用上の検討   5.2 エネルギー効率   5.3 経済的な検討  6. 超臨界水ガス化を用いた水素製造の将来展望 第7章 生ゴミからの水素製造と水素工場の実用化  1. はじめに  2. バイオマスからのエネルギー回収  3. 生ゴミからの水素製造  4. 微生物を用いての水素製造   4.1 微生物を用いての水素発生報告例    ● ペンシルベニア州立大学−地中細菌−    ● キチン質分解の微生物    ● 白アリからの分離菌    ● 光合成微生物とクロストリジウム細菌を用いた場合   4.2 研究例からの展開   4.3 水素発生後の生ゴミ   4.4 装置的な工夫   4.5 メタン発酵と水素発酵とのH2利用面からみた比較  5. 原料収集の問題  6. システムの使われ方と展開  7. おわりに 第8章 光合成細菌を利用したバイオ水素の製造  1. はじめに  2. 基本説明   2.1 光合成細菌とは   2.2 バイオ水素とは   2.3 バイオマスとは   2.4 太陽光とは   2.5 エネルギーの安全保障とは  3. 光合成細菌を利用したバイオ水素の製造の原理と特徴   3.1 バイオ水素を製造可能な微生物   3.2 原理   3.3 バイオ水素の製造に関与する器官   3.4 バイオマスを用いたバイオ水素の製造   3.5 多段階培養、混合培養によるバイオ水素の製造  4. 光合成細菌を利用したバイオ水素の製造における技術的課題   4.1 光合成細菌に由来する技術課題   4.2 太陽光に由来する技術課題   4.3 光の性質に由来する技術課題  5. PBRの改変による技術的課題の改善   5.1 PBRの基本情報    ● 光源・照射方法   ● 光測定方法   5.2 光合成細菌に由来する技術課題の改善   5.3 太陽光に由来する技術課題の改善   5.4 光の性質に由来する技術課題の改善  6. 光合成細菌の改変による技術的課題の改善   6.1 光合成細菌に由来する技術課題の改善   6.2 太陽光の性質に由来する技術課題の改善   6.3 光の性質に由来する技術課題の改善  7. 光合成細菌を利用したバイオ水素の製造に要求される性能   7.1 性能評価に用いられる単位    ● 光エネルギー変換効率   ● 水素収率   7.2 小規模エネルギー供給を想定した場合   7.3 大規模エネルギー供給を想定した場合  8. フィージビリティースタディー   8.1 前提条件の決定   8.2 プラントのコスト  9. 光合成細菌を利用したバイオ水素の製造の3Eによる評価   9.1 経済効率への貢献   9.2 環境保全への貢献   9.3 エネルギーの安全保障問題への貢献  10. 光合成細菌の機能を利用したバイオ水素の製造   10.1 バイオ水素製造用バイオ分子デバイス   10.2 水素検出用バイオ分子バイス   10.3 新たな技術分野の開拓  11. バイオ水素の製造関連の研究者間ネットワーク   11.1 学会活動   11.2 バイオ水素の製造を目指した国内プロジェクト   11.3 IEAの活動  12. まとめ 第9章 集光太陽熱による水素製造技術  1. はじめに  2. ビームダウン型集光系と経済性  3. 集光太陽熱の化学エネルギー変換  4. 二段階プロセス水素製造用の太陽反応炉の開発状況  5. 亜鉛フェライト系での二段階水分解サイクルプロセスによるソーラー水素製造技術  6. ウスタイト系による二段階水分解プロセスによるソーラー水素製造技術  7. ソーラーハイブリッド水素・ソーラーハイブリッドメタノール生産  8. 集光太陽熱の二段階水分解サイクルプロセスによる水素生産と    ソーラーハイブリッド燃料生産との統合  9. 集光太陽熱の天然ガス改質反応によるソーラー水素生産 10. 石炭・天然ガス・バイオマスガス化用の太陽反応炉の開発状況 11. おわりに
第2編 貯蔵
第1章 液体水素貯蔵・輸送技術の開発  1. はじめに  2. 水素の特徴と設計・運用上の注意点   2.1 水素の特徴   2.2 液体水素を取扱う設備の設計上の注意点   2.3 液体水素を取扱う場合の運転上の注意事項  3. 液体水素貯蔵技術の開発   3.1 液体水素貯蔵タンクの仕様   3.2 水素貯蔵タンクの形式    ● 液体水素の特殊性        ● 断熱材、断熱構造の選択    ● 屋根および側部断熱構造の比較  ● 断熱シールドの適用範囲    ● タンク形式の選定        ● タンク形状の決定    ● 内槽              ● 底部    ● タンク材料           ● 平底円筒タンク以外のタンク形式   3.3 真空劣化の影響   3.4 検討結果と今後の課題    ● 検討結果   ● 今後の主な検討課題   3.5 PUFの熱伝導    ● 伝導率測定  ● 熱伝導率理論解析  ● 研究成果  4. 液体水素輸送技術の開発   4.1 海上輸送の必要性   4.2 海上輸送方式    ● 輸送形態   ● 輸送方式の選定基準   4.3 輸送船    ● 液体水素輸送船         ● 高圧水素運搬船    ● 有機ハイドライド方式輸送船   ● 水素吸蔵合金方式水素輸送船   4.4. まとめ 第2章 車両搭載および水素供給用高圧水素貯蔵容器の開発  1. はじめに  2. 圧縮水素方式のFCVの事例  3. FCV用容器の開発の現状   3.1 天然ガス自動車燃料装置用容器の構造   3.2 C−FRP容器の製造プロセス   3.3 燃料電池自動車(FCV)と圧縮天然ガス自動車(CNGV)の比較    ● 急速充填時のガス温度挙動   ● アルミ合金の水素軍脆化   3.4 CNGV用容器をFCVに適用するための課題   3.5 FCV用高圧水素容器の要求性能   3.6 さらなる高圧化に向けて   3.7 日本の取組み  4. 燃料電池自動車の高圧水素燃料ユニットの開発   4.1 高圧水素燃料系の技術課題   4.2 70MPa燃料電池自動車用高圧水素燃料系評価プロジェクト  5. 高圧水素供給インフラの開発   5.1 超高圧水素容器を採用した新水素貯蔵・輸送システム   5.2 国内における水素輸送システムの現状    ● 輸送方法   ● 輸送容器の現状と開発状況   5.3 海外における水素輸送システムの現状    ● 輸送方法   ● 輸送システムの現状と開発状況   5.4 水素輸送用大型高圧水素容器   5.5 水素充填所蓄ガス器用大型高圧水素容器    ● 日本の蓄ガス器用容器の現状    ● 海外の70MPa高圧水素供給インフラの実証プロジェクト  6. 規制緩和への取組み   6.1. 燃料電池実用化推進協議会   6.2. 規制緩和への取組み  7. おわりに 第3章 水素化ホウ素ナトリウム水溶液を用いた水素貯蔵・供給システム  1. はじめに  2. 水素化ホウ素化合物   2.1 水素貯蔵密度   2.2 水素化ホウ素ナトリウム水溶液の物性    ● 比重               ● 粘度    ● NaBH4溶解度および溶液凝固温度  ● 水素発生後メタホウ酸塩の結晶化    ● 溶液の安定性  3. 水素化ホウ素ナトリウムの製造   3.1 金属ナトリウムとホウ素化合物からの水素化ホウ素ナトリウムの形成    ● B(OCH3)3とNaHとの反応    ● 硼砂、ケイ砂、金属Naおよび水素との反応    ● ナトリウム水素化物、ホウ素酸化物との反応   3.2 金属マグネシウムとホウ素酸化物からのNaBH4の形成    ● 金属マグネシウム水素化物と四ホウ酸ナトリウムとの反応    ● 金属マグネシウム水素化物とメタホウ酸ナトリウムとの反応   3.3 ジボランとアルコキシ金属または金属のアルコキシホウ酸塩の反応   3.4 その他  4. 水素化ホウ素ナトリウムの加水分解反応   4.1 加水分解反応の仕組み   4.2 水素発生触媒  5. 水素化ホウ素ナトリウム水溶液を用いた水素供給システム   5.1 水素発生器の設計   5.2 NaBO2の除去  6. 使用済み燃料のリサイクル  7. 水素化ホウ素ナトリウム水溶液を用いた水素貯蔵・供給システム実用化の課題   7.1 技術的課題   7.2 経済的課題 8. まとめ 第4章 グラファイトとナノ複合化したMg−炭素系コンポジットの水素吸蔵性  1. はじめに  2. Mg/Gコンポジットの特徴   2.1 ボールミリングによるナノ複合化法   2.2 ミリング過程での構造変化   2.3 コンポジットの表面特性  3. コンポジット中の水素と吸蔵特性   3.1 マグネシウムによる水素吸蔵   3.2 TPDによる吸蔵水素の検討  4. おわりに 第5章 水素吸蔵能力ならびに、高水準プロトン伝導性を併せ持った     高分子複合材料  1. はじめに  2. 対象物質  3. 固体物性研究の立場から  4. 水素吸蔵能およびプロトン伝導性を有する有機−無機ハイブリッド材料   4.1 プロトン共役酸化還元特性   4.2 結晶構造   4.3 プロトン共役酸化還元特性の確認   4.4 水素誘起物性   4.5 交換相互作用と電気伝導性との相関   4.6 プロトン伝導性とその相対湿度(RH)依存性および置換基効果   4.7 熱重量分析、示差熱測定、高温X線粉末回折   4.8 プロトン伝導率の温度依存性  5. ポリマー保護金属ナノ粒子による水素吸蔵  6. まとめ  7. 今後の展望 第6章 水素貯蔵材料の現状と課題  1. はじめに  2. 水素吸蔵合金   2.1 水素吸蔵合金の歴史   2.2 水素吸蔵合金の組成・構造と特性(AB5型希土類系水素吸蔵合金を例として)   2.3 水素吸蔵合金の種類と特徴    ● AB5型水素吸蔵合金      ● Ti系およびZr系ラーベス相水素吸蔵合金    ● Ti系AB型水素吸蔵合金    ● 体心立方(bcc)構造固溶体型水素吸蔵合金    ● MgおよびMg系水素吸蔵合金  ● Mg系およびCa系新規水素吸蔵合金  3. 無機系水素貯蔵材料   3.1 錯体系水素貯蔵材料    ● アラネート系材料    ● ボロハイドライド系材料    ● その他の錯体系材料   3.2 窒化物系材料   3.3 イオン性水素化物系材料   3.4 鉄(Fe)−酸化鉄(Fe3O4)系反応サイクル  4. 有機系水素貯蔵材料  5. 炭素系材料および多孔質材料  6. 種々の水素貯蔵技術と水素貯蔵材料  7. おわりに 第7章 酸化鉄の還元・酸化による水素貯蔵技術  1. はじめに  2. 酸化鉄と鉄の酸化還元を応用した新規水素貯蔵・発生法  3. 鉄の水素貯蔵能力  4. 高活性化ナノ鉄粒子発生媒体の開発   4.1 尿素法による酸化鉄微粒子の調製   4.2 酸化鉄の高活性化(シンタリングの抑制)   4.3 酸化鉄の高活性化(低温での水素生成)  5. 酸化鉄のメタンによる直接還元法  6. 実用化開発の現状  7. 今後の展望 第8章 液体化学系水素貯蔵媒体からの高純度水素回収  1. はじめに  2. 水素貯蔵媒体の特徴   2.1 媒体の性状と輸送性   2.2 化学系水素貯蔵媒体  3. 化学系媒体を水素貯蔵媒体として利用する場合の課題  4. 水素貯蔵媒体としてのシクロヘキサンからの水素回収反応の特徴   4.1 シクロヘキサン系の反応平衡   4.2 常圧下での脱水素反応   4.3 加圧下での脱水素反応  5. メンブレンリアクタ方式による高純度水素回収法   5.1 原理と期待される効果   5.2 反応器操作法による性能比較    ● スイープガスを用いる並流、向流操作による生成物の分離    ● 減圧・真空法    ● 高純度水素製造のための反応器操作法  6. 水素透過膜開発の現状  7. メンブレンリアクタを用いた脱水素反応   7.1 反応装置および水素透過速度   7.2 シミュレーションによる最適反応操作条件の予測   7.3 反応実施例    ● 反応温度275℃での結果   ● 反応温度の水素回収率への影響  8. 水素供給ステーション用メンブレンリアクタの設計   8.1 触媒層と膜管との位置関係   8.2 圧力依存性   8.3 膜厚依存性   8.4 温度依存性   8.5 300Nm3/hrメンブレンリアクタの設計概容  9. まとめ
第3編 評価
第1章 水素クリーンエネルギーシステムのLCAおよびLCC分析  1. はじめに  2. LCIおよびLCC分析手法および分析内容   2.1 分析手法   2.2 分析内容  3. 水素クリーンエネルギーシステムのLCI分析   3.1 分析手順   3.2 分析結果  4. 水素クリーンエネルギーシステムのLCC分析   4.1 分析手順    ● LCCの考え方    ● LCC分析手順    ● 変動費推計に用いる水素製造用原料の原単価    ● 将来コストの推定方法   4.2 LCC分析結果  5. さいごに
第4編 燃料電池
第1章 自動車用水素インフラの開発動向  1. はじめに  2. 水素ステーションに必要な水素源  3. 水素ステーションのシステム   3.1 水素ステーションのシステム   3.2 水素ステーション機器とその課題    ● 天然ガス改質装置   ● 水電解装置   ● その他   3.3 水素ステーションの安全対策  4. 日本における水素インフラ技術の開発   4.1 WE−NETプロジェクト   4.2 燃料電池車実証試験(JHFC)プロジェクト   4.3 水素安全利用等基盤技術開発プロジェクト   4.4 民間の水素ステーション   4.5 技術開発の今後の課題  5. 海外の水素インフラ開発と燃料電池車実証試験プロジェクト   5.1 アメリカの開発動向    ● アメリカエネルギー省(DOE)の水素プログラム    ● フリーダムカープロジェクト    ● シカゴとバンクーバーの燃料電池バスプロジェクト    ● パームスプリングスの燃料電池バスプロジェクト    ● カリフォルニア燃料電池パートナーシッププロジェクト    ● ラスベガスの水素とハイタンガス、燃料電池プロジェクト    ● カナダの燃料電池バスプロジェクト  6. ヨーロッパの水素インフラと燃料電池車実証試験プロジェクト   6.1 ドイツハンブルグのW.E.I.T.プロジェクト   6.2 ミュンヘン空港プロジェクト   6.3 ベルリンCEP(Clean Energy Partnership)プロジェクト   6.4 ドイツバースの水素−酸素プロジェクト   6.5 ヨーロッパCUTE(Clean Urban Transport for Europe)プロジェクト   6.6 ヨーロッパCITYCELLプロジェクト   6.7 イタリアミラノの水素プロジェクト   6.8 アイスランドの水素プロジェクト  7. その他各国のプロジェクト   7.1 国連の発展途上国援助プロジェクト   7.2 オーストラリアパースの燃料電池バスプロジェクト  8. 世界の水素インフラ整備の動向  9. 水素燃料の経済性 10. 水素エネルギー、燃料電池自動車および燃料電池に係わる法規制と規制緩和 11. 水素インフラの構築と水素エネルギー産業 12. 水素エネルギーの市場導入の課題   12.1 水素インフラ整備の課題   12.2 標準化と技術基準の策定   12.3 一般市民の啓蒙活動 13. 水素インフラと水素利用の将来展望 第2章 燃料電池における燃料改質装置の実用化技術  1. 燃料電池における燃料改質技術   1.1 燃料電池の種類と使用可能燃料   1.2 燃料と改質システム   1.3 燃料電池用天然ガス改質システム  2. 燃料電池用改質触媒技術   2.1 脱硫触媒    ● 一般的な脱硫方式   ● より高次な脱硫   2.2 改質触媒    ● 改質方式  ● 水蒸気改質法  ● 部分酸化法およびオートサーマル法   2.3 CO変成触媒   2.4 CO除去触媒  3. PEFC用天然ガス改質装置の開発状況  4. おわりに
第5編 将来展望
第1章 諸外国の水素社会に向けた取組み  1. なぜ先進国は水素に向かっているのか…   −各国の思惑−  2. アメリカの水素政策  3. アイスランドの水素化計画  4. カナダの燃料電池を核とした技術開発政策  5. EUの水素政策  6. まとめ 第2章 水素の多角的機能を活用したエネルギーマネージメント    〜水素エネルギーの汎用利用法の開拓に向けて〜  1. はじめに  2. 水素エネルギー利用とは   2.1 これまでの水素エネルギー関連の各種の構想に対する総括   2.2 エネルギーキャリアーとしての水素の役割  3. 可逆セルスタックと水素貯蔵からなるエネルギーシステムの開発   3.1 可逆セルスタックの開発   3.2 可逆セルスタックと水素貯蔵のシステム統合技術の開発  4. 水素の多角的機能を活用したエネルギーマネージメント   4.1 水素を用いた電力負荷平準化システム   4.2 水素による建築設備用のエネルギーシステムの革新    ● 週単位の負荷平準化    ● 非常用発電/無停電電源装置の兼用    ● 純酸素の利用    ● 自動車への水素/電力の供給ステーション化    ● オンサイトでの再生可能エネルギーの年間水素貯蔵と活用    ● 電力自由化の具現    ● 将来の水素エネルギー社会への先導と整合   4.3 エネルギー需給の自律/自立    ● ローカルエネルギーネットワーク構想    ● エネルギー自律/自立型水素島構想    ● 中小都市圏型水素電車構想  5. おわりに 第3章 燃料電池・水素エネルギー社会の展望  1. 燃料電池・水素エネルギー社会への扉が開く  2. 市場投入前夜の家庭用燃料電池  3. 燃料電池普及に針の一穴“エネルギー特区”  4. 携帯機器用燃料電池もいよいよ商品化  5. 燃料電池自動車はどこまできたのか?  6. 燃料電池車の効率はディーゼル車を超えられるか  7. 燃料電池車はいつエンジン車並みの価格になるのか  8. 燃料選択は車上から水素供給ステーションへ  9. 燃料電池自動車普及の最大の課題“にわとり−卵”問題 10. 地方自治体発・水素エネルギーコミュニティ 第4章 水素が拓く21世紀  1. “水素燃料電池社会”の幕開け  2. 燃料電池社会に向けた水素供給インフラ技術開発  3. メタン資源を利用する水素と石油化学製品の製造技術開発  4. バイオガスを利用するメタン直接改質技術開発  5. 有機ハイドライドを利用する充電可能な直接型燃料電池の開発  6. 燃料電池社会を結ぶ新しい水素ネットワーク  7. 21世紀の水素エネルギーを活用するコミュニティ  8. 「北海道プロジェクトX」の発進と水素エネルギー開発事業  9. まとめと将来展望



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