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光触媒 基礎・材料開発・応用

[コードNo.05NTS138]

■体裁/ B5判・1112頁
■発行/ 2005年 5月27日
(株)エヌ・ティー・エス
■定価/ 68,420円(税込価格)


 光触媒の基礎から応用まで幅広く網羅。200名を超す執筆者が、過去・現在・未来から各々独自の切り口で光触媒技術を解説する。図表、写真等データが豊富で、光触媒研究の百科事典といえる。


発刊にあたって

 光触媒の最初の本格的応用商品は1990年代半ばに発売された抗菌タイルといってよいであろう。その後、現在に至る10年ほどの間に、セルフクリーニング機能をもつ外装建材や空気浄化機能内装建材、あるいはコーティング剤、防曇ミラー、空気清浄機など実に様々な製品が発売されている。また、水浄化や土壌浄化、大気浄化、さらには省エネなど環境保全・改善技術としての応用研究もかなり実用化に近いレベルにまで達しており、実規模でのプラント試験が進められている。
 一方、光触媒によるエネルギー変換、すなわち水の完全分解反応の研究も大変活発になり、紫外光を使えば10年前には全く考えられなかった高い効率で水からの水素、酸素の同時発生が可能となり、また、効率はまだまだ低いものの可視光においても水分解に成功したとの報告がなされるようになってきた。
 以上のように光触媒の研究は、環境・エネルギーという今後人類が本格的に直面することになる深刻な課題において、20世紀と21世紀をまたぐこの10年の間に大きな発展を遂げつつある。しかもよく言われているように、光触媒は基礎研究、応用研究、商品開発のいずれの段階においても日本がリードしてきた、まさにオリジナル技術として日本が世界に誇れる分野である。
 光触媒の本格的な市場展開が進み、さらに欧米諸国やアジア各国が必死に追い上げをみせようとしている今、光触媒の基礎・応用知識、さらに製品に関するあらゆる情報を集大成した書を作ることは、まさに今後もこの分野における世界のリーダーとして日本が進んでいくために必要な作業と思い、本書を企画した。現段階における最新、最良の知識と情報を盛り込むため、研究開発、商品開発の最前線にいる研究者、技術者の諸氏に無理をお願いして原稿執筆を依頼したところ、ほとんどの方に快くお引き受けいただけたことは望外の喜びである。
 最後に、本書が日の目を見ることができたのは、編集を手伝ってくれた入江寛博士(東京大学大学院工学系研究科)、砂田香矢乃博士(東京大学先端科学技術研究センター)、および厳しい原稿の催促をしてくれた(株)エヌ・ティー・エスの臼井唯伸氏のおかげである。ここに深く謝意を表する。                                                  2005年5月 編著者を代表して 橋本和仁


編著者

橋本和仁東京大学先端科学技術研究センター教授
大谷文章北海道大学触媒化学研究センター教授
工藤昭彦東京理科大学理学部応用化学科教授

執筆者(執筆順)

藤嶋昭(財)神奈川科学技術アカデミー理事長
大谷文章北海道大学触媒化学研究センター教授
橋本和仁東京大学先端科学技術研究センター教授
中戸義禮大阪大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻教授
山下晃一東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻教授
神坂英幸東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士研究員
大古善久(独)産業技術総合研究所環境管理技術部門光利用研究グループ研究員・科学技術振興機構さきがけ研究員
立間徹東京大学生産技術研究所助教授
田中啓一ムタ大学工学部化学工学科客員教授(ヨルダン)Visiting Professor, Mutah University, Jordan
松村道雄大阪大学太陽エネルギー化学研究センター教授
野坂芳雄長岡技術科学大学工学部化学系教授
叶 深北海道大学触媒化学研究センター助教授
西田拓磨北海道大学触媒化学研究センター
野口秀典北海道大学大学院理学研究科化学専攻助手
魚崎浩平北海道大学大学院理学研究科化学専攻教授
真嶋哲朗大阪大学産業科学研究所教授
立川貴士大阪大学産業科学研究所 日本学術振興会特別研究員
坂井伸行(独)物質・材料研究機構物質研究所特別研究員
大西 洋神戸大学理学部化学科教授
山下弘巳大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻教授
安保正一大阪府立大学大学院工学研究科応用化学専攻教授
和田雄二大阪大学大学院工学研究科助教授
柳田祥三大阪大学先端科学イノベーションセンター特任教授
佐藤次雄東北大学多元物質科学研究所教授
殷ジュ東北大学多元物質科学研究所助教授
古南博近畿大学理工学部応用化学科助教授
村上伸也北海道大学触媒化学研究センター博士研究員
池田茂大阪大学太陽エネルギー化学研究センター助教授
松本太輝(独)物質・材料研究機構物質研究所光学単結晶グループ 日本学術振興会特別研究員・信州大学繊維学部精密素材工学科産学官連携研究員
村上泰信州大学繊維学部精密素材工学科助教授
柴田竜雄(独)科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業研究員
入江寛東京大学先端科学技術研究センター助手
重里有三青山学院大学大学院理工学研究科機能物質創成コース教授
石川善恵(独)産業技術総合研究所界面ナノアーキテクトニクス研究センター高密度界面ナノ構造チーム・日本学術振興会特別研究員
松本泰道熊本大学大学院自然科学研究科教授
吉川暹京都大学エネルギー理工学研究所教授
Thammanoon Sreethawong京都大学エネルギー理工学研究所
田中庸裕京都大学大学院工学研究科(分子工学専攻)教授
山添誠司京都大学大学院工学研究科(分子工学専攻)
吉田寿雄名古屋大学エコトピア科学研究所助教授
横野照尚九州工業大学工学部物質工学科教授
原田久志明星大学理工学部化学科教授
垣花眞人東北大学多元物質科学研究所教授
工藤昭彦東京理科大学理学部応用化学科教授
佐藤真理元 北海道大学触媒化学研究センター
佐山和弘(独)産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門主任研究員
荒川裕則東京理科大学工学部工業化学科教授
高田剛東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻助手
堂免一成東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻教授
戸田健司新潟大学大学院自然科学研究科助教授
佐藤峰夫新潟大学工学部化学システム工学科教授
町田正人熊本大学工学部物質生命化学科教授
松嶋茂憲北九州高等専門学校物質工学科教授
井上泰宣長岡技術科学大学工学部化学系教授
加藤英樹東京理科大学理学部応用化学科助手
石原達己九州大学大学院工学研究院応用化学部門教授
葉金花(独)物質・材料研究機構エコマテリアル研究センター主席研究員
原亨和東京工業大学資源化学研究所助教授
辻一誠東京理科大学理学部応用化学科
田路和幸東北大学大学院環境科学研究科教授
荒井健男(独)産業技術総合研究所エネルギー技術環境部門博士研究員
阿部竜(独)産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門研究員
下平祥貴東京理科大学大学院理学研究科化学専攻
小林久芳京都工芸繊維大学工芸学部物質工学科教授
鳥本司名古屋大学大学院工学研究科教授・(独)科学技術振興機構さきがけ研究員
桑畑進大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻教授
海老名保男(独)物質・材料研究機構物質研究所研究員
佐々木高義(独)物質・材料研究機構物質研究所ソフト化学グループディレクター
杉浦隆岐阜大学大学院工学研究科助教授
箕浦秀樹岐阜大学大学院工学研究科教授
田中淳昭和電工(株)技術本部技術戦略部スタッフマネージャー
野浪亨中京大学生命システム工学部身体システム工学科教授
若村正人(株)富士通研究所基盤技術研究所新材料研究部主任研究員
石灰洋一石原産業(株)機能材料研究開発室四日市研究グループグループリーダー
山口太一テイカ(株)岡山研究所アシスタントマネージャー
井筒裕之多木化学(株)研究開発本部研究所無機材料グループ主任研究員
山本伸多木化学(株)研究開発本部研究所長
河野将明岡山セラミックス技術振興財団研究所
高濱孝一松下電工(株)先行技術開発研究所機能材料研究室室長
井村達哉川崎重工業(株)営業推進本部プロジェクト部光触媒グループグループ長
寺田誠二川崎重工業(株)技術開発本部技術研究所化学技術研究部参与
野々山登(株)フジタ エンジニアリング営業部環境・エネルギーエンジニアリング部主席コンサルタント
仲山典宏宇部日東化成(株)研究開発部門岐阜研究所主任研究員
高見和之宇部日東化成(株)研究開発部門岐阜研究所リーダー研究員
黒山時房三井鉱山(株)マテリアルサービス事業本部建設資材部東京営業グループ課長
斎藤一徳日本曹達(株)高機能材料研究所無機材料研究部主席研究員
蓮覚寺聖一富山大学工学部物質生命システム工学科教授
中村優子富山大学機器分析センター
一ノ瀬弘道佐賀県窯業技術研究センターファインセラミックス部専門研究員
金森太郎JSR(株)高分子研究所・エマルジョン開発室
伊藤博幸JSR(株)エマルジョン事業部機能化学品部主査
西川昭JSR(株)高分子研究所・エマルジョン開発室主任研究員
中林亮旭化成ケミカルズ(株)機能材料開発研究所主幹研究員
太田一也旭化成ケミカルズ(株)機能材料開発研究所主査
松下文夫旭化成ケミカルズ(株)機能材料開発研究所長
森和彦日本パーカライジング(株)総合技術研究所表面技術研究センター センター所長
大崎壽東京大学先端科学技術研究センター特任教授
渡部俊也東京大学先端科学技術研究センター教授
森川健志(株)豊田中央研究所無機材料研究室主任研究員
多賀康訓(株)豊田中央研究所研究顧問(リサーチアドバイザー)
梅林励東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻・富士フイルム(株)デジタル&フォトイメージング材料研究所
八巻徹也日本原子力研究所高崎研究所材料開発部有機機能材料研究グループ
浅井圭介東北大学大学院工学研究科応用化学専攻教授
東本慎也大阪工業大学工学部応用化学科講師
竹内雅人大阪府立大学大学院工学研究科助手
松岡雅也大阪府立大学大学院工学研究科講師
由井樹人名古屋大学大学院工学研究科結晶材料工学専攻助手
高木克彦名古屋大学大学院工学研究科結晶材料工学専攻教授
酒谷能彰住友化学(株)基礎化学品研究所主任研究員
奥迫顕仙住友化学(株)基礎化学品研究所主任研究員
吉田祐子住友化学(株)基礎化学品研究所研究員
沖泰行住友化学(株)基礎化学品研究所主任研究員
安東博幸住友化学(株)基礎化学品研究所主任研究員
小池宏信住友化学(株)基礎化学品研究所主席研究員
古谷正裕(財)電力中央研究所原子力技術研究所主任研究員
常磐井守泰(財)電力中央研究所CS推進本部研究参事
田中伸幸(財)電力中央研究所CS推進本部主任研究員
宮内雅浩東陶機器(株)総合研究所
村瀬隆史東京大学先端科学技術研究センター
加古哲也(独)物質・材料研究機構エコマテリアル研究センター
杉原慎一エコデバイス(株)代表取締役
西川貴志石原産業(株)機能材料研究開発室四日市研究グループ
山岡裕幸宇部興産(株)宇部研究所無機機能材料研究部主席研究員
中村達郎日本バイリーン(株)研究所課長
西井由和HOYA CANDEO OPtrONICS(株)戸田事業所
松永年正宇部日東化成(株)岐阜研究所
矢代弘文宇部日東化成(株)岐阜研究所主任研究員
渡邉裕和(株)ノリタケカンパニーリミテド研究開発センター
加藤真示(株)ノリタケカンパニーリミテド研究開発センター
石川栄盛和工業(株)研究部主任研究員
佐伯義光東陶機器(株)総合研究所所長
豊田宏太陽工業(株)空間技術研究所
福井英夫YKK AP(株)素材統括部
番匠信幸YKK AP(株)素材統括部
鴨木理祥JFE建材(株)商品研究所要素技術室課長
永石博JFE建材(株)商品研究所要素技術室副部長
安崎利明日本板硝子(株)硝子建材カンパニー機能硝子事業部技術開発部 商品開発グループ
田中博一日本板硝子(株)硝子建材カンパニー機能硝子事業部技術開発部 商品開発グループ
太田和亘積水樹脂(株)技術研究所副所長
石崎有義東芝ライテック(株)技術統括部技監
山本秀樹セントラル硝子(株)硝子研究所主任研究員
牧田研介セントラル硝子(株)硝子研究所所長
砂田香矢乃東京大学先端科学技術研究センター協力研究員・(財)神奈川科学技術アカデミー光科学重点研究室
窪田吉信横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学教授
姚燕燕横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学客員研究員
西岡求大阪大学大学院基礎工学研究科助手
田谷正仁大阪大学大学院基礎工学研究科教授
大村浩之松下電工(株)住建総合技術センター課長
三木慎一郎松下電工(株)住建総合技術センター
下村直三菱樹脂(株)商品開発センター基盤技術第1部/機能材料研究室担当課長
白川伴幸三菱樹脂(株)商品開発センター基盤技術第1部/機能材料研究室課長代理
安藤貴弘(株)ノリタケカンパニーリミテド研究開発センター主任
中村達男住江織物(株)テクニカルセンター次長
米澤修一住江織物(株)テクニカルセンター係長
竹内浩士(独)産業技術総合研究所環境管理技術研究部門総括研究員
村田義彦(株)宇部三菱セメント研究所埼玉センター主席研究員
阿部和広太陽工業(株)空間技術研究所
下吹越光秀東陶機器(株)総合研究所基礎研究部機能材料研究Gグループリーダー
齋藤修一光陽電気工事(株)環境事業部主任研究員
中島章東京工業大学大学院理工学研究科材料工学専攻助教授
大上勝志三菱製紙(株)機能材料事業部フィルター事業室担当課長
松原弘一岐阜県製品技術研究所紙研究部専門研究員
高田誠岐阜県製品技術研究所紙研究部部長
上野幸治大光電機(株)研究開発部主任
生方勉市光工業(株)生産技術部生産技術企画課主管
船越邦夫東京農工大学工学部化学システム工学科博士研究員
大平猛自治医科大学消化器外科
永井秀雄自治医科大学消化器外科
高田保之九州大学大学院工学研究院教授
岡本誉士夫ダイキン工業(株)空調生産本部商品開発グループ主任技師
吉田秀アンデス電気(株)環境システム事業部技術部技師補
工藤武志アンデス電気(株)開発本部機能材料開発部技師補
長谷川章八戸工業高等専門学校物質工学科助教授
野口寛(株)明電舎総合研究所
三浦憲嗣東京都下水道サービス(株)
小野準之助平山設備(株)顧問
入内嶋一憲平山設備(株)課長代理
奥野義博JFEエンジニアリング(株)ソリューションエンジニアリングセンター流通システム部部長
水野成治(株)ノリタケカンパニーリミテド環境エンジニアリング事業本部
松原章(株)ノリタケカンパニーリミテド環境エンジニアリング事業本部
中島哲人千葉県立柏中央高等学校教諭
日高久夫明星大学地球環境科学センターセンター長(理工学部化学科教授)
小池崇喜明星大学大学院理工学専攻(化学)
山崎鈴子山口大学理学部化学・地球科学科教授
磯和俊男(株)エコグローバル研究所取締役社長
桐谷久恵東京大学先端科学技術研究センター
山崎裕アデカ総合設備(株)開発部
深山陽子神奈川県農業技術センター経営情報研究部
草野一敬神奈川県農業技術センター農業環境研究部技師
植草秀敏神奈川県農業技術センター農業環境研究部主任研究員
大西伸夫東京大学先端科学技術研究センター特任研究員
弥永都東京大学先端科学技術研究センター
中田信之YKK AP(株)開発統括部技術開発部プロジェクトリーダー
紫藤隆一YKK AP(株)開発統括部技術開発部
谷口武志YKK AP(株)開発統括部技術開発部
田中啓介日本板硝子(株)生産技術部担当部長
好川富郎泉(株)産業資材第一事業部部長
平田晴久泉(株)産業資材第一事業部課長代理
中田貴之太陽工業(株)空間技術研究所材料開発グループ主任
中川郷司JFEスチール(株)建材技術部建築技術室
駒木秀明(社)日本ファインセラミックス協会標準部長
小島栄一東陶機器(株)総合研究所分析技術部分析技術第一Gグループリーダー
本橋健司(独)建築研究所材料研究グループ長・建築生産研究グループ長
垰田博史(独)産業技術総合研究所サステナブルマテリアル研究部門環境セラミックス研究グループ長
木村太門東陶機器(株)総合研究所分析技術部部長

詳細目次

光触媒の広がり
 
第1編光触媒の基礎

第1章総論
 
第2章光触媒反応の機構
1.酸化チタン光触媒研究の歴史
2.半導体光電気化学の基礎
3.光触媒表面種の解析
4.光触媒の電子構造
5.気相系光触媒反応の基礎
6.液相光触媒酸化分解反応
7.酸化チタンの結晶面と光触媒活性の関係
8.発光およびESRによる光触媒反応の中間体検出
9.光触媒反応の振動分光的研究
10.光触媒反応初期過程と中間種の検出
11.酸化チタン光触媒による一電子酸化反応
12.光誘起超親水化現象の反応機構
13.光触媒反応の時間分解観察
 
第3章光触媒の設計と調製
1.高分散光触媒の設計と調製
2.超微粒子半導体の光触媒化学
3.酸化チタン微粒子光触媒の設計と調製
4.層状半導体材料の調製と応用
5.大表面積と高結晶化度を両立させた高活性光触媒の調製と評価
6.光触媒の欠陥構造の評価と活性制御
7.触媒を用いた酸化チタン光触媒合成
8.光触媒超親水化現象におよぼす材料応力の影響
9.エッチングを利用した高感度化光触媒
10.スパッタ法による光触媒薄膜の調製
11.陽極酸化アルミナ内固定型酸化チタン
12.メソポーラス酸化チタンの光触媒機能
 
第4章いろいろな光触媒反応
1.光触媒による非接触反応
2.光触媒を用いたアンモニア脱硝―光SCR
3.金属硫化物半導体ナノ結晶の光触媒作用
4.シリカ系光触媒
5.酸化チタン光触媒を用いた有機合成反応
6.光触媒反応の選択性制御ならびに超音波化学反応との複合化
7.錯体重合法による高活性光触媒の合成
 
第2編光エネルギー変換に向けた光触媒材料の開発
〜水分解による水素製造から光機能材料の開発まで〜

第1章総論
 
第2章水分解のための光触媒材料
1.チタニア光触媒による水の完全分解反応
2.水の完全分解反応のための各種金属塩添加効果
3.チタン・ニオブ系層状酸化物光触媒による水の完全分解反応
4.タンタル系層状ペロブスカイト酸化物光触媒による水の完全分解反応
5.層状酸化物光触媒による水の完全分解反応
6.水の分解反応に対するトンネル構造をもつ金属酸化物光触媒
7.タンタルおよびニオブ系複合酸化物による水の完全分解反応
8.タンタル酸カリウム光触媒による水の完全分解反応の高効率化
9.水分解反応に活性なd10電子状態の典型金属酸化物光触媒
 
第3章可視光応答性光触媒の開発
1.複合酸化物光触媒材料の開発
2.可視光応答性オキシナイトライド光触媒
3.水素生成に高活性を示す可視光応答性硫化物光触媒
4.ストラティファイド光触媒による可視光照射下での水素製造
5.色素増感光触媒による可視光水素生成
6.チタニア光触媒を用いたZスキームによる水分解反応
7.可視光応答性光触媒を用いたZスキーム型反応による水の完全分解
8.水分解光触媒設計のための計算化学
 
第4章光機能材料への展開
1.光化学的手法による半導体ナノ粒子の精密粒径制御
2.半導体ナノコロイド発光材料
3.エネルギー貯蔵型光触媒
4.銀/酸化チタン複合系光触媒の多色フォトクロミズム
5.層状酸化物光触媒の層剥離
6.半導体ナノシート
7.電気泳動法による光触媒薄膜電極の作製
8.光エッチングによる光触媒ポーラス電極の作成
 
第3編環境保全・改善のための光触媒

第1章総論
 
第2章材料
1.粉末・ゾル
1.1ブルッカイト型酸化チタン
1.2アパタイト被覆酸化チタン
1.3光触媒チタンアパタイト
1.4高活性光触媒用酸化チタン
1.5光触媒用酸化チタン
1.6光触媒用酸化チタン
1.7ソルボサーマル法によるブルッカイト型酸化チタンナノ結晶の合成とその光触媒特性の評価
2.薄膜材料
2.1建築材料用光触媒コーティング材
2.2常温塗布可能な光触媒コーティング材の開発
2.3建物外壁などの光触媒による汚れ防止(フォトプロテクト)工法
2.4無機/有機成分傾斜材料を利用した透明・高耐久光触媒中間層
2.5光触媒酸化チタン水溶液コーティング「ミラクルチタン光触媒コート」
2.6光触媒酸化チタンコーティング剤
2.7アドバンストゾル―ゲル法による薄膜作製
2.8ペルオキソチタン系コーティング剤
2.9高透明光触媒コーティング剤
2.10有機基材に適用可能な光触媒コート材(ダイナセラ:登録商標)の開発
2.11自己傾斜型光触媒コーティング材の開発
2.12水系中性ゾル型光触媒コーティング剤
2.13スパッタ法によるチタニア薄膜の作製
3.可視光応答光触媒材料
3.1窒素ドープ酸化チタン
3.2イオウカチオンまたは炭素カチオンをドープした可視光応答型酸化チタン
3.3イオウ添加酸化チタンの開発と性能評価
3.4ソルボサーマル反応による可視光応答性酸化チタン
3.5さまざまな可視光応答型酸化チタン
3.6イオン工学的手法による可視光応答型酸化チタン光触媒の創製
3.7有機色素/無機層状半導体光触媒の階層化と可視光応答化
3.8可視光応答型酸化チタン光触媒
3.9高耐久性可視光応答型酸化チタン
3.10酸化タングステン可視光反応型光触媒
3.11TiO2/WO3複合光触媒による高感度化親水性材料
3.12窒素とランタンをコドープしたSrTiO3による光触媒の可視光化
3.13タンタルオキシナイトライド
3.14新規可視光応答型光触媒ニオブ酸ビスマス化合物の有機物分解特性
3.15環境浄化素材としての光触媒系材料
3.16ニオブオキシフルオライド
3.17ハロゲン化白金担持酸化チタン
4.光触媒担持各種材料
4.1光触媒繊維(チタニア繊維)
4.2光触媒担持不織布
4.3漏光型ガラスファイバーを用いた光触媒フィルタとゼロガス空気発生器
4.4理想的な光触媒水浄化システムを得るための光触媒担持ユニットの基本設計
4.5ダイオキシン分解プラスチック
4.6高機能光触媒フィルタ
4.7光触媒セラミックフィルタの開発
 
第3章建築材料への光触媒の利用
1.セルフクリーニング
1.1光触媒タイルの開発
1.2光触媒テント
1.3光触媒防汚アルミ建材
1.4光触媒付与 環境浄化型建材
1.5光触媒クリーニングガラスの開発
1.6光触媒を用いた道路関連製品の開発
1.7光触媒応用トンネル照明器具
1.8光触媒ガラス
1.9光触媒利用放熱部材の開発―外装建材
2.抗菌
2.1抗菌効果のメカニズム
2.2医学・医療への応用
2.3酸化チタン光触媒による微生物不活性化の定量的評価
3.室内VOC NEDOプロジェクト
3.1可視光型光触媒による室内環境浄化部材
3.2光触媒応用住宅等内壁部材
3.3可視応答型光触媒による住宅換気システム
3.4可視光応答型光触媒を用いたインテリア内装材の開発
4.窒素酸化物(NOx)
4.1大気汚染物質の除去
4.2吸着剤と光触媒を複合化した材料による窒素酸化物の除去
4.3自動車排気ガス処理能力をもつフォトロード工法
4.4光触媒コンクリート
4.5光触媒テントのNOx分解特性
5.その他
5.1光触媒利用放熱部材
5.2光カソード防蝕技術
5.3光触媒を含有した超撥水膜
 
第4章光触媒を使った紙製品
1.光触媒の空気清浄化フィルタへの応用
2.光触媒の和紙への応用
 
第5章光触媒を使った照明器具
1.光触媒を用いた室内照明器具
2.光触媒の照明器具への応用検討
 
第6章防曇効果
1.光触媒親水膜ミラー
2.デンタルミラーの防曇加工
3.鏡視下手術における酸化チタン防曇デバイスによる視野確保の有用性
4.親水性を利用した相変化伝熱の制御
 
第7章空気清浄
1.光触媒利用家庭用空気清浄機
2.業務用光触媒空気清浄機
3.角柱状酸化チタン光触媒利用空気浄化機
4.光触媒による臭気・腐食性ガスの除去
5.光触媒利用空調システム
6.光触媒空気浄化システム
7.光触媒利用空気清浄装置
 
第8章水浄化
1.環境ホルモン分解
2.光触媒水処理装置
3.界面活性剤の分解
4.海水殺菌システム
5.水浄化システム
 
第9章土壌浄化
1.揮発性有機塩素化合物の光触媒分解
2.光触媒シートと太陽光を利用したVCOCs汚染土壌浄化
3.光触媒による土壌地下水浄化技術
 
第10章農業用途への利用
1.光触媒による農薬廃液処理技術
2.光触媒を利用したトマト養液栽培
3.光触媒を利用した残留農薬軽減への可能性の検討
4.光触媒を利用した温室の冷却
 
第11章省エネ・都市温暖化緩和への利用
1.光触媒の親水性を利用した冷却システム
2.光触媒放熱アルミ建材の開発
3.光触媒利用放熱ガラス
4.光触媒を利用したビル冷却システムの実験
5.膜構造材料における光触媒利用放熱部材の新規開発
6.光触媒金属系外壁パネルの放熱部材適用
 
第12章光触媒産業の拡大をめざして
1.規格化・標準化
2.光触媒材料のセルフクリーニング性能試験方法
3.建築分野におけるセルフクリーニング評価
4.光触媒水質浄化性能評価
5.抗菌評価
6.空気浄化性能評価
7.可視光応答型光触媒の安全性、性能評価
 
索引



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