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ナノバイオ
―微細加工と計測技術の新展開

[コードNo.06NTS145]

■体裁/ B5判・約200頁
■発行/ 2005年10月 5日
(株)エヌ・ティー・エス
■定価/ 27,060円(税込価格)


 バイオの分野で発展しつつある微細加工技術について、ボトムアップ型またはトップダウン型を用いたナノ・バイオデバイスの作製・応用研究、また、それを用いた分析・観測の最新の研究例を解説する。
※高分子学会主催「ポリマーフロンティア21 主題=ナノ・バイオ―微細加工・表面とバイオへの応用」セミナー(2005年1月)を編集。


執筆者一覧(掲載順)

菊池明彦東京女子医科大学先端生命医科学研究所 先端生命医科学系専攻 助教授
庄子習一早稲田大学理工学部電気・情報生命工学科 ナノ理工学専攻 教授
大和雅之東京女子医科大学先端生命医科学研究所 先端生命医科学系専攻 助教授
小林純 東京女子医科大学先端生命医科学研究所 先端生命医科学系専攻 助手
安田賢二東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 助教授
西村隆雄旭化成(株)新事業本部研究開発センター 主席研究員
前田瑞夫(独)理化学研究所中央研究所前田バイオ工学研究室 主任研究員

詳細目次

序文(菊池明彦)

1マイクロ/ナノシステムの創製と化学・生化学への応用(庄子習一)

1はじめに
2リークフリーニューマチックマイクロバルブ
3マイクロメッシュフィルター 三次元加工技術の応用
4PTFE被覆PDMS構造形成
5極微量薬液導入マイクロバルブ集積型細胞培養セル
6生体分子制御のためのシステム
 
2液晶プロジェクタを用いたマスクレス光重合と細胞チップの調製(大和雅之・小林純)

1はじめに
2感温性高分子を使った組織工学、再生医療
2.1感温性高分子を利用した細胞の脱着
2.2ナノバイオテクノロジーへの展開
3バイオチップの必要性
3.1市販装置の限界
3.2マイクロチップと層流
4バイオ分野でマイクロ流路は何をもたらすか
4.1細胞研究へ
4.2マイクロパターンの作製
5液晶プロジェクタを利用したマスクレス光重合
5.1液晶プロジェクタの利用
5.2マイクロ流路の作製
5.3マイクロ流路の特性を確認する
5.4複雑な形状の流路をつくる
6バイオロジーでのアプリケーション
6.1層流パターニング
6.2マイクロ流路で細胞の反応を見る
7光重合マイクロファブリケーションの新しい応用
7.1細胞のパターニング
8おわりに
 
3オンチップ・セロミクス計測:細胞の持つ後天的獲得情報を測る(安田賢二)

1はじめに 研究の背景
1.1ポストゲノムプロジェクトに続くバイオ研究の流れ:遺伝型の計測から表現型の計測とエピジェネティックインフォメーションの重要性
1.2後天的情報は細胞を出発点とするアプローチ
2解析のためのストラテジー
2.1既存の解析法の問題点(1):細胞株(セルライン)を使う方法の限界
2.2既存の解析法の問題点(2):細胞培養の課題
2.3既存の解析法の問題点(3):細胞内状態の分析の課題
2.4いかに既存の解析法の問題点を解決するか
2.4.1オンチップ・セルソーター
2.4.2オンチップ細胞培養
2.4.3オンチップ1細胞内状態解析
2.5細胞の応答をみる:なぜオンチップか?
3オンチップセルソーティング
3.1従来のセルソーター
3.2新しいセルソーターの開発
4オンチップ1細胞培養
4.1アガロースマイクロエッチング
5同一遺伝子を持ッた姉妹細胞、親子細胞の相同性比較
5.1大腸菌の世代間比較
5.2大腸菌の環境情報の学習と後天的獲得情報の世代間伝承
5.3真核細胞クラミドモナスの後天的獲得情報の世代間伝承
6心筋細胞ネットワークの解析
6.1アガロース1細胞培養システム
6.2心筋細胞のネットワークの拍動同期化ダイナミクス解析
7神経細胞ネットワークの解析
7.1多電極アレイ・アガロース1細胞培養システム
8まとめ
 
4マイクロ/ナノファイバーを用いた細胞分離(西村隆雄)

1はじめに
2細胞分離技術の分類と応用
3マイクロファイバーによる白血球分離
3.1繊維フィルターによる基礎検討
3.2白血球除去フィルターの開発
3.3血液体外循環治療への展開
3.4再生医療への展開
4ナノファイバー組み込みによる高機能化の試み
4.1バクテリアセルロースとの複合体
4.2フィブリル化セルロースとの複合体
5表面化学修飾による選択性の付与
5.1ポリマーコートによる血小板通過
5.2抗体固定による特異的分離
6白血球除去のメカニズムの考察
7今後の課題とまとめ
 
5SNPs解析を可能とする遺伝子担持ナノ粒子を用いた新しいバイオ計測技術の開発(前田瑞夫)

1はじめに
2DNAナノ粒子が示す界面化学現象
2.1DNAチップの基本原理
2.2DNAコンジュゲート物質の開発
2.3DNAコンジュゲートの特性
2.4金コロイドへの応用
2.5ポリスチレン微粒子への応用
2.6一塩基プライマーを用いる方法
2.7マイクロ流路への応用
2.8電気泳動への応用
2.9従来の研究との違い
3遺伝子精密診断のためのDNAコンジュゲート
3.1従来の電気泳動チップによる解析
3.2DNAコンジュゲートを利用した電気泳動チップによる一塩基解析
3.3マイクロ化アフィニティー電気泳動チップ
4PDMSマイクロチップ
5まとめ



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