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液晶ディスプレイバックライト

[コードNo.06STA004]

■監修/ 小林駿介 山口東京理科大学 教授
御子柴茂生 電気通信大学 教授
Sungkyoo Lim Dankook University 教授
■体裁/ B5判上製本 232ページ/完全翻訳(英文別冊:B5判並製本,本文71ページ)
■発刊/ 2006年 8月30日 S&T出版(株)
■定価/ 77,000円(税込価格)/英文別冊付:99,000円(税込価格)

英文別冊付をご希望の方は、申込の通信欄に「英文別冊付」とご記入ください。
※英文別冊は海外著者(B.H.Hong氏を除く)の原稿だけを英語のまま掲載したものです。
※別冊だけの購入はできません。本体とあわせてご購入ください。
※英文別冊は、限定販売予定です。無くなり次第、販売は終了いたします。


★光源、バックライト、パネル、光学フィルムの原理と世界の最新技術すべてが分かる!
★省電力化、高輝度化、広帯域色再現、高コントラスト、大型化、薄型化技術・・・!


刊行にあたり

 今日、液晶ディスプレイはテレビ、パソコン、携帯電話などに広く用いられており、人々の生活と仕事の場に不可欠な情報端末機器となっている。情報ディスプレイにはCRT、PDP、LED、ELなど発光型と液晶ディスプレイ(LCD)のような非発光型とがある。LCDには直視型と投写型の二種類があり、さらに直視型にはバックライト付きとバックライトなしの反射型とがある。よく知られているように、LCD-TV、LCDモニター、携帯電話用LCDはバックライトを必要とする。また、LCDはTVなどの家電用、PCなどの情報用、またカーナビなどの車載用のほか、膨大な産業用もあり、表示の性能に対する要求はそれぞれ違ってくる。LCDにおける課題は、35兆円の市場規模になった急速に成長しつつあるLCD-TVなどのディジタル家電の質的要求に応えながら、量的供給にも応えていかなければならないことである。さらにまた、省エネルギー型LCDの実現も大きな課題である。事実LCD-TVやLCDモニターの消費電力の70〜80%はバックライトにより消費されている。それゆえ、バックライトのエネルギー効率の向上が求められる。省エネルギーの問題解決は環境問題であり、3R(Recycle, Reduce, Reuse)を目指した生産技術を推進することであり、わが国の国策に合致している。
 本書においてはこのように人々の生活と仕事に密接な関係を持つ、LCDのバックライトについて、現状の技術および先端的技術を含めて詳しく紹介され論じられている。それゆえ、読者の皆様にお役に立てるものと確信する。                                                                  小林駿介


著者一覧

小林駿介山口東京理科大学 教授
S.LeeSamsung Electronics
山本恒典(株)日立製作所
杉浦博明三菱電機(株)
志賀智一電気通信大学
B.H.HongKwangwoon Univ(前 wooyoung Co)
青山茂オムロン(株)
山口数吉パナソニック フォト・ライティング(株)
上松武TDK(株)
S.SluytermanPhilips Lighting
J. H. KoHallym Univ.(元 Samsung Corning)
C.S.KimMirea corp.
S.LimDankook Univ.
岡本太志松下電工(株)
M.ZeilerOSRAM Opto Semiconductors GmbH
J.HuettnerOSRAM Opto Semiconductors GmbH
近藤祐司NEC液晶テクノロジー(株)
和気宏樹セイコーインスツル(株)
J.JangKyunghee Univ.
岡本信治NHK
後沢瑞芳NHK
石渡洋一旭化成ケミカルズ(株)
江澤道広GE Plastics
榛沢文久住友スリーエム(株)

目次

第1章用途別のバックライトの課題と技術

第1節液晶テレビ用バックライト
1液晶テレビ用バックライト技術 【Sangyu Lee】
 1液晶テレビ用バックライトの構造
 2液晶テレビ用バックライト光源
  2.1冷陰極蛍光ランプ(CCFL)
  2.2外部電極蛍光ランプ (EEFL)
  2.3熱陰極蛍光ランプ (HCFL)
  2.4平板蛍光ランプ (FFL)
  2.5発光ダイオード (LED)
 3液晶テレビ用バックライトの要求仕様
  3.1輝度
  3.2色再現
   3.2.1CCFLの色再現範囲
   3.2.2LEDの色再現範囲改善
  3.3色温度
  3.4温度コントロール
2バックライトによる液晶テレビの画質改善 【山本恒典】
 1液晶ディスプレイにおける動画ボヤケ
  1.1発生原理
  1.2動画質評価指標:N-BET、およびMPRT
 2動画ボヤケの原理的解決法
 3バックライトのブリンキング方式
3多原色バックライト 【杉浦博明】
 1背景
 2技術的インパクト
 3試作モニタの構成と動作
 46色LEDバックライトの詳細
 53原色−6原色変換信号処理技術
 6試作モニタの色再現範囲に関する考察
 7その他の方式による多原色液晶ディスプレイ
 8今後の課題
4バックライトの省電力化 【志賀智一】
 1液晶ディスプレイの表示方式と消費電力の低減
 2Adaptive Dimming Techniqueの信号処理
 3Adaptive Dimming におけるバックライト発光領域の分割および制御方法と消費電力
  3.1光学しきりによる消費電力低減効果
  3.20D, 1D, 2D制御の比較
  3.3ブロックサイズ、サンプリング周期と消費電力低減効果
 4Adaptive Dimming Technique のその他の特徴
第2節ノートPC、モニタ用バックライト 【B.H.Hong】
1PC用バックライトに要求される特性
2バックライト光学系
3PC用バックライト光源
4バックライト光学部品
 4.1ランプリフレクタ
 4.2導光板
  4.2.1印刷方式導光板
  4.2.2印刷レス方式導光板
  4.2.3ノートPC用プリズム導光板
第3節携帯情報端末用バックライト 【青山 茂】
1LEDバックライトの基本構成・原理
 1.1プリズム2枚方式の基本構成
 1.2LEDバックライトの基本原理
2基本構成部材の動向
 2.1導光板
 2.2シート
 2.3LED
3LEDバックライトの方式比較
 3.1逆プリズム方式
 3.2点光源方式
第2章バックライト光源の課題と技術

第1節蛍光ランプバックライト
1冷陰極蛍光ランプ(CCFL) 【山口数吉】
 1構造と原理
  1.1基本構造
  1.2動作原理
 2基本特性
  2.1電気特性
   2.1.1暗黒始動時間
   2.1.2始動電圧(Vs)
   2.1.3電流電圧特性(Ila−Vla)
  2.2光学特性
   2.2.1輝度
   2.2.2色度
  2.3寿命特性
   2.3.1輝度寿命
   2.3.2電極寿命
   2.3.3その他
 3課題
  3.1長尺化
  3.2色再現範囲
  3.3高効率化
   3.3.1高輝度化
   3.3.2低電力化
2CCFLインバータ 【上松 武】
 1液晶テレビのサイズとバックライトの構成およびインバータ方式の分類
 2ランプの電気回路モデル
 3インバータの回路方式
 4液晶テレビ用インバータのランプ駆動方式
 5多灯方式におけるランプ電流ばらつきの抑制方法
3熱陰極蛍光ランプ(HCFL) 【S.Sluyterman】
 1各種蛍光ランプにおけるHCFL光源の位置付け
 2熱陰極の使用
 3HCFLの駆動
 4HCFLの陰極寿命特性
 5光束劣化と色度変化
 6HCFLバックライトの設計
 7HCFLの走査機能とコスト
 8調光機能
4外部電極型蛍光ランプ(EEFL) 【J. H. Ko】
 1EEFLの基本特性
  1.1ランプの構造
  1.2放電特性
・ランプ電流、静電容量、駆動電圧条件
  1.3寿命
 2EEFLバックライトの特徴
  2.1消費電力
  2.2コスト
  2.3ピンホール形成
 3EEFLバックライトの最近の技術動向
  3.1EEFLの駆動方法
  3.2高輝度、高発光効率特性
  3.3狭ベゼル
  3.4色再現範囲
 4今後の開発動向
  4.1大画面液晶バックライト用長尺ランプ
  4.2非円筒形放電管
  4.3水銀レスEEFL
5平板型蛍光ランプ(FFL) 【C.S.Kim and S.Lim】
 1FFL開発の歴史
 2第1世代FFL(サンドブラスト)
 3第2世代FFL(ガラス成型)
 4第3世代FFL(外部電極)
 5第4世代FFL(排気管無し)
 6FFLの特性
 7FFLの構造
 8FFLの発光
 9FFLの製造工程
 10高輝度、高効率特性
 11長寿命特性
 12色再現範囲
6磁界結合型無電極放電ランプ 【岡本太志】
 1点灯原理
 2環境保護に対する効果
 3無電極放電ランプの特徴
 4無電極放電ランプの商品化事例
 5研究開発の動向・課題
 6バックライトへの応用
7水銀レス蛍光ランプ 【志賀智一】
 1水銀放電
 2Xeの利用
 3各種水銀レスXe蛍光ランプ
  3.1円筒放電型
  3.2微細放電型
 4水銀レスXe平面放電型ランプ
  4.1平面放電
  4.2ランプ構造と駆動方法
  4.3水銀放電とXe放電の発光特性比較
第2節LEDバックライト
1LEDバックライトデバイスの特徴 【M.Zeiler and J.Huettner】
 1LEDの動作原理と特徴
  1.1LEDの動作原理
  1.2LEDバックライトの特徴
  1.3バックライトユニットへの要求
  1.4バックライトユニット内のLEDの配置
  1.5"Thinfilm"および"ThinGaNR"技術
 2種々のバックライトへの応用
  2.1デスクトップモニタ用LEDバックライト
  2.219"LCDモニタ用ライトガイド方式LEDバックライト
  2.315.4"ノートPC用ライトガイド方式LEDバックライト
  2.4大画面テレビ用LEDバックライト
2LEDバックライトの技術 【近藤祐司】
 1 LEDバックライトとCCFLバックライトの比較
  1.1構造比較
  1.2光学設計比較
 2LEDバックライトの設計仕様
  2.1導光板型LEDバックライト
  2.2中空型LEDバックライト
  2.3直下型LEDバックライト
 3バックライト製品仕様
 4LEDバックライトの仕様
 5LEDバックライトの技術動向
 6LEDバックライトの適用市場
3LEDバックライトドライバ IC 【和気宏樹】
 1LED駆動方法とLEDドライバICの必要性
  1.1LED駆動回路の基礎
  1.2LED輝度調整方法
   1.2.1LED駆動電流値による輝度調整
   1.2.2パルス幅変調による輝度調整
  1.3定電流駆動回路を用いたLED駆動回路
   1.3.1昇圧型スイッチングレギュレータを用いたLED電流制御回路
   1.3.2チャージポンプ方式定電流駆動回路を用いたLED電流制御回路
   1.3.3チャージポンプ方式定電流駆動回路を用いたLED輝度調整方法
 2バックライトLEDドライバICの動向
  2.1高効率化
  2.2EMI対策
  2.3LEDドライバの小型化
  2.4高輝度/パワーLED用LEDドライバIC
第3節有機ELバックライト 【J.Jang】
1単一発光層型白色OLED
2積層発光層型WOLED
3色変換型WOLED
4タンデム構造WOLED
5WOLEDの応用
 5.1一般照明
 5.2液晶バックライト
6研究・開発の現状
第4節無機ELバックライト 【岡本信治】
1無機ELの種類
2デバイス構造と特性
 2.1分散型EL
 2.2薄膜型EL
3超高輝度無機ELデバイス
4バックライトの実用例
第5節フィールドエミッションバックライト 【後沢瑞芳】
1電界電子放出源
2パネル容器と真空封止
3電子線励起蛍光面
4フィールドエミッションバックライト実用化の課題
第3章 バックライト光学系コンポーネントの課題と技術

第1節導光板 【石渡洋一】
1PMMAの需要動向
 1.1シート
 1.2成形材料
2PMMAの特性
 2.1透明性
 2.2耐候(光)性
 2.3低複屈折率
3PMMAシートの製造方法
4液晶ディスプレイ用バックライトへの応用
 4.1バックライトユニットの種類について
 4.2エッジライト式バックライトの原理と構成
5導光板の素材に要求される特性
 5.1シートおよびペレット成形材料に要求される特性
 5.2シート材料に要求される特性
 5.3ペレット成形材料に要求される特性
6導光板用押出シートおよび射出成形材料
 6.1導光板用押出シート
 6.2導光板用射出成形材料
第2節拡散板 【石渡洋一】
1PMMA拡散板
2MS、PS拡散板
3賦型拡散板の開発動向
4LED光源と拡散板
第3節ポリカーボネート製拡散シート/拡散板 【江澤道広】
1ポリカーボネート(PC)製拡散シートの特徴、および光学特性
 1.1PC製拡散シート/拡散板の特徴
 1.2PC製拡散シート光学特性
2PC製拡散シートの製造方法
3イルミネックス拡散シートの評価方法
 3.1環境信頼性評価
 3.2外観品質と耐擦傷性評価
4PC製拡散シート/拡散板の今後
第4節レンズフィルム、反射型偏光性フィルム 【榛沢文久】
1反射、屈折の基本
2レンズフィルム(上向き)
 2.1レンズフィルム
 2.2張角R付き連座鵜フィルム
 2.3ランダムパターンレンズフィルム
 2.4断面波型形状(ウェーブ)フィルム
 2.5上向きレンズフィルムまとめ
3レンズフィルム(下向き)
4反射型偏光性フィルム
 4.1機能
 4.2構造
 4.3応用例
5(樹脂製)正反射型反射フィルム
6用途別組み合わせ例
 6.1携帯電話、PDA向け
 6.2ノートブック向け
 6.3液晶モニタおよび液晶テレビ向け
 6.4複合機能フィルム
7各種規格の説明



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