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快適空間創生に向けた室内空気質の改善技術
〜おいしい空気・体に良い空気から知的生産性を向上させる空間まで〜

[コードNo.09NTS229]

■体裁/ B5判・244頁
■発行/ 2009年 7月 8日
(株)エヌ・ティー・エス
■定価/ 47,080円(税込価格)
■ISBNコード/ 978-4-86043-260-7


※ 正誤表(PDF) ※
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●空気の清浄化、温度・湿度、におい、換気等などから「空気環境の改善・快適性」を追求すると共に、
 昨今、ニーズが高い“省エネ型健康空間”、また“知的生産性を向上させる新しい空間作り”に至るまでを
 空気質、光、温熱、音など様々な角度から詳解します。


著者紹介

池田耕一日本大学
野崎淳夫東北文化学園大学
岩下剛 東京都市大学
神宮英夫金沢工業大学
斎藤満 (株)大林
山口一 清水建設(株)
櫻川智史静岡県工業技術研究所
岩本靜男神奈川大学
山崎憲 日本大学

構成および内容

第1講室内空気質の改善と快適空間の作り方
1 はじめに
2 「良い空気」とは
3 室内空気環境がもたらす人の健康・快適性への影響性
4 「良い空気」のイメージと定義
5 室内にある空気汚染物質の発生源
6 シックハウス症候群
6.1 シックハウス症候群の定義
6.2 化学物質過敏症とシックハウス症候群との違い
6.3 シックハウス症候群と化学物質過敏症の違い(続き)
7 シックハウス対策
7.1 シックハウス症候群の技術的対策
7.2 空気清浄機の効果
7.3 ベイクアウトの効果
7.4 光触媒やオゾンの効果
8 微生物汚染
8.1 化学物質汚染から微生物汚染へ
8.2 小さい粒子ほど具合が悪い
8.3 最も大事なのは湿度コントロール
8.4 インフルエンザウイルスを不活化させる相対湿度は40〜50%以上
8.5 相対湿度と風邪の引きやすさ
9 ダニアレルゲンについて
9.1 床材と掃除のダニアレルゲン低減効果
9.2 布団の丸洗い乾燥と布団たたきの効果
9.3 空気清浄機のアレルギー症状改善効果
9.4 その他の微生物汚染の対策
10 ラドン
11 アスベスト
11.1アスベスト対策
11.2アスベスト除去後の問題
12 マイナス空気イオンと酸素について
13 紛争の特徴と調停の要点
第2講室内空気質の実態と清浄化技術
1 はじめに
2 室内空気汚染の実態とその原因および人体影響
2.1 シックハウス症候群とは
2.2 発生源発生量の解明−芳香消臭剤
2.2.1芳香・消臭剤の化学物質の検証
2.2.2芳香・脱臭剤の化学物質除去性能の検証
2.3 発生源・発生量の解明−家電製品
2.3.1パソコン・オイルヒータ・空気清浄機の化学物質発生量
2.3.2発生源の解明−家電製品(暖房機器)
2.3.3発生源の解明−開放型燃焼器具
2.3.4発生源の解明−事務機器
3 汚染対策のポイント
4 各種対策製品の比較と評価
4.1 空気環境実験室
4.2 室内空気汚染対策製品の化学物質除去性能
4.2.1家庭用空気清浄機
4.2.2吸着建材
4.2.3グラフト重合化学吸着材
4.2.4光触媒
4.2.5換気システム
5 今後の展望−室内濃度予測手法の開発
第3講室内のにおい対策・知覚空気質の評価と知的快適空間の作り方
1 はじめに
2 必要換気量の変遷
2.1シックビルディングシンドローム
2.2におい
3 必要換気量の変遷
4 知覚空気質と作業効率
4.1実験概要
4.2実験結果
5 おわりに
第4講“空気質・快適空間”の計測法と人の感覚特性
1 はじめに
2 快適性・心地よさの評価
2.1 オノマトペ
2.2 市販乳液による調査
2.2.1手順
2.2.2主成分分析
2.2.3工夫
2.2.4感嘆詞
2.2.5気持ちの評価
2.3 冷凍コロッケによる調査
2.3.1手順
2.3.2総合食べたさ指数
2.3.3食べたさの評価
3 時系列性
3.1 1回の評価
3.2 行動での評価
3.2.1乳液使用による心地よさの評価
3.2.2異感性間マッチング
3.2.3年齢による影響
3.2.4ストレスの影響
3.2.5製品開発の手がかり
3.3 グラフィカル・モデリング分析
3.3.1ガムの時系列評価
3.3.2特徴
3.3.3分析結果
3.3.4グラフィカル・モデリング結果
4 空気質の評価
4.1 評価の階層性
4.2 整理・脳機能との対応
4.3 閾下知覚
4.3.1音楽療法
4.3.2方法
4.3.3形態
4.3.4分析方法
4.3.5結果
4.3.6回数
4.3.7考察
5 香りを扱う際の問題
6 今後の展望
7 まとめ
8 おわりに
第5講快適光環境の作り方
1 はじめに
2 知的生産性と快適空間
3 建築照明の構成
4 光と人の生理
5 快適な光環境を測定する測光量と新JIS
6 快適空間の照明設備
7 快適空間の昼光照明
8 環境配慮(省エネ)と照明
9 まとめ
10おわりに
第6講新しい省エネルギー型健康快適空間の作り方
1 健康快適環境の評価〜整備〜維持
1.1 計測・評価技術
1.2 予測技術
1.3 計画・設計技術
1.4 施工・管理技術
2 省エネルギー技術の事例
2.1 地域冷暖房
2.2 コジェネレーション
2.3 蓄熱技術−トリマックス蓄熱空調システム−
2.4 PHS 位置情報利用省エネルギー制御システム
2.5 設備モニタリングシステム
2.6 再生可能エネルギーの利用
3 快適健康創造技術の事例
3.1 全面床吹出し空調(フロアフロー)
3.2 パーソナル空調技術
3.3 自然光の採光技術
3.3.1採光システム
3.3.2採光ブラインド
4 新しい環境創造のためのテクノロジー事例
4.1 クリーンルーム技術
4.2 微生物対策技術
4.3 脱臭技術
5 今後のテクノロジーの展望
5.1 健康な環境づくり
5.2 均一でない環境づくり
5.3 統合型の環境づくり
5.4 高齢化・少子化(健康弱者)対策
第7講温熱環境からみた快適空間評価法とその活用事例
1 はじめに
2 温熱環境からみた快適空間の評価法
2.1温熱環境の数値化
2.2熱流束による接触温冷感の評価
2.3生理指標による熱ストレスの評価
3 事例紹介
3.1木材の接触が人に及ぼす影響
3.2夏期暑熱時における高齢者施設の温熱環境
4 製品の開発、空間づくりのポイント
5 おわりに
第8講空気環境・温熱環境の制御による快適空間の作り方
1 はじめに
2 人体の温冷感の予測方法
2.1 温熱環境の評価指標
2.1.1人の寒暑感の感じ方
2.1.2暑さ・寒さに対する人体の反応
2.1.3室内温熱環境の評価指標
2.2 温熱環境における快適性の評価法
2.2.1快適感指標
2.2.2人間の行動様式と温冷感
2.2.3空間分布と時間変動
2.3 冷暖房室内における温熱・空気環境と温冷感の予測法
3 空気環境・温熱環境の制御による快適空間の作り方
3.1 通風・換気〜機械換気と自然換気
3.1.1換気設備の分類
3.1.2換気設計の考え方
3.1.3通風・自然換気の利用
3.2 涼感・暖感のコントロール
3.3 空調と省エネルギー
3.3.1空調におけるエネルギーの流れ
3.3.2空調設備
3.3.3ペリメータの温熱環境改善策
3.3.4自然通風を利用
3.3.5省エネルギー対策
4 おわりに
第9講快適音環境の作り方
1 はじめに
2 音とは何か
2.1 音の大きさ
2.2 音の高さ
2.3 人間が聞くことのできる音の範囲
2.4 マスキング効果
2.5 音が脳へ伝わる経路
3 潜在的騒音
3.1 耳の順応性
3.2 騒音の種類
3.3 音の伝搬経路
4 騒音の制御
4.1 不快な音を排除するには
4.2 遮音
4.3 吸音
4.4 アクティブノイズコントロール
4.5 共鳴管を用いた吸音の一例
4.6 縮小モデルによるアクティブノイズコントロールの一例
5 騒音の評価
5.1 騒音の評価法
5.2 主観的評価指標と客観的評価指標
5.2.1主観的評価
5.2.2客観的評価生理指標
5.3 騒音と作業効率
5.4 聞きたい音をより良い音で聞く
5.5 快適な音作りのポイント
5.5.1音量について
5.5.2音質について
5.5.31/fゆらぎ
5.6 音の主観的要素と客観的要素
6 新たな音環境作りの試み
6.1 自然界の音と人工音の評価
6.2 渓流の音による脳波(α波)の検討
6.3 渓流の音の超音波含有量とα波の検討
6.4 渓流の音の可聴音+人工超音波による快適性の検討
6.5 脳波の反応部位の検討
6.6 超音波と聴覚の検討
6.7 音楽CDに人工超音波を付加した検討
6.8 まとめ
7 おわりに



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