最も卑な金属であるリチウム…資源リスクを回避し安定的に高性能二次電池を開発するために本書籍ではポストリチウムイオン電池として「ナトリウムイオン電池」「多価カチオン電池」「マグネシウムイオン電池」「有機二次電池」「空気二次電池」についてそれぞれの専門化が詳解すると供に次々世代電池についても展望。
| |
総論 次世代・次々世代電池の研究動向 荒井創 |
1. | はじめに |
2. | ナトリウム電池 |
3. | 多価金属電池 |
4. | 空気電池 |
5. | その他の次世代・次々世代電池 |
6. | おわりに |
|
第1章 | ナトリウムイオン電池 |
[総 説] ナトリウムイオン電池の展望と課題 藪内直明/駒場慎一 |
1. | はじめに |
2. | ナトリウムインサーション材料と層状酸化物 |
3. | 鉄・マンガン系層状酸化物 |
4. | 炭素系負極材料 |
5. | おわりに |
[1] 錯体水素化物を用いた新規ナトリウムイオン伝導体開発のための材料学的アプローチ 松尾元彰/大口裕之/折茂慎一 |
1. | はじめに |
2. | ナトリウムイオン伝導の実証:Al − H 系錯体水素化物 |
3. | ナトリウム高速イオン伝導材料の開発:B − N − H 系錯体水素化物 |
4. | おわりに |
[2]ガラス結晶化法によるリン酸鉄ナトリウム正極の合成 本間剛/小松高行 |
1. | はじめに |
2. | 既存の活物質の構造とその特徴 |
3. | ナトリウム電池におけるリン酸系活物質 |
4. | Na2FeP2O7 結晶の構造と特徴 |
5. | おわりに |
[3]高容量型Na イオン二次電池の研究開発 境哲男/向井孝志/片岡理樹/幸琢寛 |
1. | はじめに |
2. | 高容量合金系負極材料の開発 |
3. | 高容量固溶体系正極材料の研究開発 |
4. | 固溶体系正極/ Sn − Sb 硫化物系負極のNa イオン電池の開発と安全性評価 |
5. | 高容量で長寿命な硫黄系正極の研究開発 |
6. | 今後の展望 |
|
第2章 | 多価カチオン二次電池 宮山勝 |
1. | はじめに |
2. | 特徴と課題 |
3. | マグネシウムイオン電池材料 |
4. | カルシウムイオン電池材料 |
5. | 3価金属イオン電池材料 |
6. | おわりに |
|
第3章 | マグネシウムイオン電池 |
[1]マグネシウム蓄電池の研究開発の現状とその問題点 八木俊介/市坪哲/松原英一郎 |
1. | はじめに |
2. | マグネシウム蓄電池用電解液の開発とその問題点 |
3. | マグネシウム蓄電池用正極活物質開発の指針と問題点 |
4. | おわりに |
[2]金属マグネシウム二次電池におけるイオン液体の電解質利用 柿部剛史/森田昌行 |
1. | はじめに |
2. | アルキルマグネシウム錯体 |
3. | イオン液体の構造最適化 |
4. | 電解質の固体ゲル化の試み |
5. | おわりに |
[3]金属マグネシウム二次電池の研究開発事例 嵯峨根史洋 |
1. | はじめに |
2. | 電解液とマグネシウムの析出溶解反応 |
3. | インサーション材料におけるマグネシウムイオンの挿入脱離反応 |
4. | まとめ |
|
第4章 | 有機二次電池 |
[総 説]有機二次電池の研究開発動向 八尾勝 |
1. | はじめに |
2. | 高分子材料 |
3. | 低分子性材料 |
4. | ポストリチウム二次電池 |
5. | 有機活物質の評価方法 |
6. | 課題と展望 |
[1]有機分子スピンバッテリーの開発 西田辰介/森田靖 |
1. | はじめに |
2. | 低分子量の有機分子の電極活物質への活用 |
3. | 開殻グラフェンフラグメント |
4. | 6−オキソフェナレノキシル誘導体(6OPO)の正極活物質への応用 |
5. | トリオキソトリアンギュレン(TOT) |
6. | TOT を正極活物質に用いた高容量二次電池−「分子スピン電池」 |
7. | TOT の化学修飾によるサイクル特性の向上 |
8. | まとめ |
[2]キノイド化合物を用いた有機二次電池 青沼 秀児 |
1. | はじめに |
2. | 有機正極活物質の開発指針 |
3. | キノイド化合物の電池特性 |
4. | おわりに |
[3]複合レドックスユニットを持つ有機ラジカル電池の開発 中辻慎一 |
1. | はじめに |
2. | ニトロキシドラジカル置換フェロセン系化合物類 |
3. | ニトロキシドラジカル置換キノン系化合物類 |
4. | ニトロキシドラジカル置換ナフタレンジイミド系化合物類 |
5. | おわりに |
|
第5章 | 空気二次電池 |
[総 説]空気二次電池の研究開発動向 石原達己 |
1. | はじめに |
2. | 空気電池の歴史 |
3. | Li −空気二次電池 |
4. | 空気電池の今後の課題 |
5. | おわりに |
[1]亜鉛−空気二次電池 〜一次電池の高性能化技術と二次電池化へのアプローチ〜 大ア隆久 |
1. | はじめに |
2. | 亜鉛−空気一次電池 |
3. | 二次電池化へのアプローチ 〜課題と展望〜 |
4. | おわりに |
[2]新しい鉄−空気二次電池 石原達己/猪石篤 |
1. | はじめに |
2. | アルカリ電解液を用いる鉄−空気二次電池 |
3. | 新しい固体電解質を応用した鉄−空気二次電池 |
4. | おわりに |
[3]光−空気二次電池 阿久戸敬治 |
1. | はじめに |
2. | 光−空気二次電池の概要 |
3. | 光吸収による再生(充電)を可能にする空気二次電池系 |
4. | 光−空気二次電池の展望と課題 |
5. | おわりに |
|
第6章 | 各種次世代型二次電池 |
[1] ハロゲンレドックス反応を利用したキャパシタ型蓄電池 石川正司/山崎穣輝 |
1. | はじめに |
2. | 臭化物イオンのレドックス反応を用いた水系EC の構築 |
3. | 臭化物イオンのレドックス反応を用いた非水系EC の構築 |
4. | 臭化物イオンのレドックス反応を用いたリチウムイオンキャパシタの構築 |
5. | おわりに |
[2]光で充電できる二次電池(光蓄電池) 野見山輝明/堀江雄二 |
1. | はじめに |
2. | 光蓄電池に要求される蓄電特性と電極設計 |
3. | TiO2 − PANi 複合電極 |
4. | 光蓄電池開発の課題と展望 |
[3]分子クラスター二次電池 吉川浩史/阿波賀邦夫 |
1. | 分子性正極活物質を用いた次世代二次電池の開発動向 |
2. | 分子クラスター電池とは? |
3. | 分子クラスター電池の充放電特性 |
4. | 分子クラスターの電子スポンジ機能 |
5. | ナノカーボンとの複合化による分子クラスター電池の改良 |
6. | 分子クラスター電池の将来動向 |