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正しいALCOA原則・実践から
治験Quality Managementと適合性調査
〜原資料マネジメントとRisk based monitoring/CAPA対応〜

[コードNo.13STP083]

■体裁/ B5判並製本 146ページ
■発行/ 2013年11月28日 サイエンス&テクノロジー(株)
■定価/ 24,750円(税込価格)
■ISBNコード/ 978-4-86428-088-4

国際共同治験に対応した原資料の治験効率化/オーバークオリティの関連性を解説!!

ALCOAを具体的にどのように実践に反映させるか、また、今のマネジメントからなにを変更すればよいのか!

現在のQC/QAからの脱却とスキルアップ
ALCOA-CCEAの問題点と現場に落とし込んだ時の対処法事例多数掲載
Risk based monitoring(On/Off-site monitoring)と臨床試験でのCAPA対応

執筆者

大澤智子 (独)医薬品医療機器総合機構
宇井英明 (独)医薬品医療機器総合機構
水井啓広 EFPIA臨床部会
中外製薬(株)
平山清美 MSD(株)
渡邊真由美日本大学医学部附属板橋病院
池田江里 リーバー(株)
清水亜紀 (独)医薬品医療機器総合機構
山口光峰 (独)医薬品医療機器総合機構
鈴木徳昭 シミック(株)
北澤行富 ノバルティスファーマ(株)
松下敏 外資系製薬企業 開発監査部門所属

書籍趣旨

【ICH-GCPに対応したGCP文書の信頼性確保・保証とGCP適合性調査対応】
・難しいと言われるALCOA対応について、分かりやすく解説します。
・原資料のQCとオーバークオリティの問題点
・付箋ってどうなの?
・手の甲へのメモはどうするの?
・カルテシールってどうなの?
・Note to File/ワークシートにはどこまで残せばいいの?
・Word やExcelへ記録したデータはどうするの?
・電子カルテを使用している時のALCOAは?
・破棄してしまったメモは?
・感熱紙等、長期の保管に耐えないものはどう対応する?
・Risk based monitoring(On/Off-site monitoring)の活用時に留意点
・適合性調査からみる臨床試験で必要となるのCAPA対応

目次

第1章データの“good quality”実現のために 〜ALCOA-CCEA、QC、信頼性調査〜
はじめに
1 ALCOA-CCEA
1.1 ALCOAとは
1.2 ALCOA-CCEAとは
1.3 日本におけるALCOA-CCEA?
2 ALCOA-CCEAの意味を考えてみよう
2.1 ALCOA-CCEAという呪文?
2.2.1個々の要素を適用するポイントは正しいか?
2.2.2全ての要素はいつでも同等に実現可能?
2.2 ALCOA-CCEAの独り歩き
2.3 ALCOA-CCEAの実現のために
3 Quality Controlについて考えてみよう
3.1 QCで保つべき品質のレベルとは?
3.2 データのqualityを高めるのはALCOA-CCEAとQCだけか?
3.3 データ収集方法の標準化
3.3.1標準化と電磁的方法の利用
3.3.2標準化で懸念される信頼性上の問題点
4 信頼性調査について考えてみよう
4.11信頼性調査/調査員に関する誤解?
4.1.1調査員と調査対応者が持っている情報
4.1.2調査員はしつこい?
4.1.3その小さなエラーが問題か?
4.1.4調査員のコメント、照会事項、指摘事項について
4.2 データに係る発見事項について
おわりに
第2章国際共同治験でのALCOAの具体的事例とBest Practiceを目指した医療機関での取り組みと将来像
1 はじめに
2 ALCOA原則
2.1ALCOA原則とは
2.2ALCOA原則が必要とされる理由
2.3ALCOA原則の具体的な13の事例
2.4透明性の高い記録を残すためのボーダーライン
2.5原資料の記載者 〜何を誰が残すべきか〜
2.6原資料の特定
3 Best Practiceのための医療機関での取り組みと将来像
第3章医療機関が知っておくべきA.L.C.O.A概念と文書記載の留意点
はじめに
1 “Attributable”とは?
1.1監査証跡(Audit Trail)
1.2患者日記・質問票
1.3署名者と日付
1.4口述筆記
1.5印鑑の使用可否
1.6電子システムの信頼性
2 “Legible”とは?
2.1保証付き複写(certified copy)
2.2スキャンした文書
2.3院内用語
3 “Contemporaneous”とは?
3.1口述筆記の活用
3.2特別な試験実施計画書や手順書への対応
4 “Original”とは?
4.1ICH-GCPとJ-GCPの定義比較
4.2J-GCPの解釈
4.3原資料からの転記
5 “Accurate”とは?
5.1行き過ぎた要求:完全一致
5.2バックデイト
6 追加要求事項:C.C.E.A
6.1“Complete”とは?
6.2“Consistent”とは?
6.3“Enduring”とは?
6.4“Available when needed”とは?
7 Note to File
まとめ
第4章実施医療機関からみるALCOAの現状と企業間差について〜さまざまな企業に対応するための組織作りとその課題〜
はじめに
1 当院の現状
1.1 Attributable(帰属/責任の所在が明確である)を守るために
1.1.1ワークシート/カルテシール
1.1.2臨床検査結果報告書
1.1.3心電図
1.2 Legible(判読/理解できる)を守るために
1.3 Contemporaneous(同時である)を守るために
1.4 Original(原本である)を守るために
1.5 Accurate(正確である)を守るために
1.6 Signature の見直し
1.7 CRC記録の活用
1.8 データマネージャーの導入
2 企業間差について
2.1 企業による見解の異なり
2.2 オーバークオリティと思われる治験依頼者(CRO含む)の要求
2.3 ALCOAの考え方を実施するにあたり阻むもの
2.3.1医師のALCOAに対する認識
2.3.2診療上の体制
2.3.3依頼者のALCOAに対する認識
3 今後の課題
3.1 ALCOAを浸透させるために医師に対してどのようなCRCのサポートが必要か?
3.1.1contemporaneous(同時性)かつconsistent(一貫性)のある診療録のために
3.1.2医師、他職員への啓発
3.2 原資料マネジメント
3.3 依頼者との事前の打ち合わせ
3.4 データマネージャーの導入
おわりに
第5章ALCOA原則・実践事例〜原資料マネジメントとオーバークオリティの考察〜
はじめに
1 原資料マネジメントの歴史
2 ALCOA の現状
2.1 Attributable(帰属/ 責任の所在が明確である:署名)
2.2 Legible(判読/ 理解できる)
2.3 Contemporaneous(同時である:情報は観察、評価された時点で記録)
2.4 Original/ Accurate(原本である/ 正確である:転記等による誤りがない)
2.5 Complete/Consisten(t 完結している/ 矛盾がない)
2.6 Enduring/Available when needed(永続的である/ 必要時に取り出せる)
3 ALCOA の実践にむけて
4 ALCOA 原則に則った原資料マネジメント
4.1 病歴
4.1.1記録間で矛盾がある際の対応
4.1.2保険病名の記載・対処法
4.2 併用薬
4.2.1併用薬のCRF への転記
4.2.2用法容量に関する記載
4.3 有害事象
4.3.1看護記録
4.3.2メモへの対応
4.4 測定値
4.4.1測定方法と記載
4.4.2自動測定機器
4.4.3感熱紙の保管
おわりに
第6章国際共同治験におけるALCOAに対応する作業者教育〜依頼者/医療機関が知るべき治験データの信頼性の確保〜
はじめに
1 治験成績の信頼性とは
1.1 治験成績の信頼性
1.2 日本人が陥りやすい誤解
1.3 原資料作成マネジメント
2 日欧米の規制におけるALCOAの位置付け
3 我々日本人がALCOAを苦手にする理由
4 そもそも原データ/原資料とは何か(ALCOAから離れて考えてみる)
5 監査証跡としての付箋
6 Enduring
6.1 破棄することを前提とした記録は原データ/原資料ではない
6.2 感熱紙上の記録
7 日本型品質管理の見直し
7.1 治験関連資料作成マネジメント
7.2 治験実施医療機関における原データ/原資料マネジメント
8 教育訓練
8.1 治験依頼者側の教育訓練
8.2 医療現場におけるALCOA教育
8.2.1ALCOA教育の講師
8.2.2ALCOA教育の受講者
8.3 ALCOAの教材
第7章国際共同治験での治験実施計画書からの逸脱〜逸脱防止策と逸脱への対応方法〜
はじめに
1 治験実施計画書に関して
1.1 治験実施計画書に対する合意
1.2 国内治験と国際共同治験:記載事項の違い
2 モニタリングの目的
3 治験実施計画書からの逸脱に対するGCP等の規定内容
3.1 逸脱者の対応
3.1.1逸脱への事前対応
3.1.2逸脱への事後対応
3.1.3緊急の危険回避等のやむを得ない場合
3.1.4治験の事務的事項の変更の場合
3.1.5盲検法による治験(予定時期より早い段階での開封)
3.2 逸脱発見者の対応
4 国際化の観点からの逸脱防止策
4.1 基本的な逸脱防止策
4.2 治験関係者ごとに対する逸脱防止策
4.2.1治験実施者に対して
4.2.2被験者に対して
4.2.3モニターに対して
4.2.3.1コミュニケーション能力・交渉力・管理能力
4.2.3.2教育担当
4.2.3.3語学力
5 国際化の観点からの逸脱への対応方法
5.1 日本の現状
5.2 グローバルレベルの逸脱への対応方法
5.2.1是正措置
5.2.2根本原因の究明
5.2.3再発防止策(予防措置)
5.3 原因究明の練習問題
5.3.1問題1:被験者による逸脱
5.3.2問題2:SAEの報告遅延
6 “記録”の重要性から
6.1 モニタリング報告書の作成ポイント
6.2 その他やり取りの記録類
おわりに
第8章国際共同治験におけるデータ収集システム利用時の留意点
はじめに
1 趣旨
2 電磁的記録を利用する上での留意事項
2.1電磁的記録を利用する上での一般的な留意事項(電磁的記録の特性)
2.2ER/ES指針について
3 データ収集システムを利用する上での留意事項
3.1EDCとは
3.2データ収集システムを利用する上での留意事項
3.3データ収集システムで収集すべきデータ
3.4データ収集システムに入力するタイミング
4 適合性調査における確認方法について
4.1データ収集の仕組み及び手順にかかわる確認方法
4.2データ収集システムを利用した場合の適合性調査における確認内容
4.3EDC管理シートの構成
4.4EDC管理シートに記載する事項
4.5EDC管理シートを用いた適合性調査
4.6国際共同治験におけるEDC管理シートの利用
4.7EDC管理シートを利用した適合性調査に関する今後の方向性
おわりに
第9章欧米査察を見据えたQuality ManagementとGCP適合性調査
はじめに
1 企業に求められるQM
1.1 従来のQC/QAからの脱却
1.2 QM活動の定義と意義
1.3 モニタリング活動におけるQM
1.3.1事前準備
1.3.2実施中
1.3.3終了後
1.4 QMとQAの関係性
1.5 改善計画の策定と実行管理
1.6 治験におけるCAPAの策定と管理
2 ALCOAの現状
3 FDAの調査官が求める原資料マネジメント
4 日本の信頼性調査では
5 総合的なリスクマネジメント
まとめ



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