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プラント配管工事工数の
合理的な見積法
〜配管溶接継手当たり工数法〜
大原 宏光 著
[コードNo.20190781]
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■著者/ |
大原宏光(大原シーイー研究所 代表) |
■体裁/ |
A4版 220ページ |
■発行/ |
2019年 7月 1日 初版/大原シーイー研究所 |
■定価/ |
28,600円(税・送料込価格)
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著者紹介
大原シーイー研究所 代表 大原宏光 氏
(略歴)1959年三井造船株式会社入社、主にプラント事業部門で見積業務を担当、2000年3月退職。
現在は、企業の見積業務支援・指導、セミナー講師など実施。
著者のことば
プラント建設プロジェクトにおいては、その建設費を適正に見積ることはなかなか難しい。その中でも工事額も大きく注目される配管工事費の見積は特に難しい。その見積の精度を高めるためには工事工数をいかに算出するかが鍵となる。工数は様々な要因によって変化する。実務ではこの点をよく理解し当該プラントの仕様および工事条件を反映した工数を見積らねばならない。
配管工事工数については公表資料があるが、各種作業を複合化した歩掛(メートル当たり法、インチメートル当たり、ダイアインチ当たり、トン当たり)で示される例が多い。その内容を理解しさらに実際に利用するのは長年の経験による調整が必要で、経験の浅い技術者にとっては難しい作業である。著者は初心者にも分かりやすくかつ合理的な内容をもつ国内工事向け「配管溶接継手当たり工数」を考察し一つの指針を作成した。近年の工事工法においては自動溶接機の導入などで変化が見られるが、本書での工数検討では基本的な工法をベースにしていることを承知願いたい。
工事工数表は入札などの見積だけのものでない。設計段階の比較見積、外注工事費の査定、変更・追加見積、工事工程管理および動員計画など建設プロジェクトを効率的に遂行するために必要なデータである。ご参考になればと願っている。
2019年6月 著者
お願い:本書の図表類の諸データなどは、ほとんど解説のための参考資料として示しています。実務では必ず最新の専門書や資料を参照されるようお願いします。
・・・・・・・・・・用語「工数」の表現いろいろ・・・・・・・・・・
工数は、モノを「製作」あるいは大型構造物などの「工事」を実施するに要する現場技能作業員の作業量を時間的な単位で表したものである。例えばある作業を「2人で2日」要する作業は、2人×2日=4人工で通常4工数という。
日常「工数を表現する単位」は下記のように様々な表現が使われている。
@1人の1時間作業を1単位とする場合
マンアワー、Man Hour(s)、MH、Hr、H、時間
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A1人の1日作業を1単位とする場合
(1日の実働時間の定義が必要、通常は8時間)
工数、工、人工、人、マンデイ、Man Day(s)(略:MD)
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B1人の1か月作業を1単位とする場合 (1か月の実働時間の定義が必要)
人月、Man Month(s)(略:MM)
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C工事量単位当たりの工数表示例
H/m、H/m2、H/m3、H/Ton、H/個、H/個所、H/枚、H/回
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D工数表タイトルの用語例
標準工数、基準工数、作業時間、標準歩掛、歩掛、ベースマンアワー、
Base MH、Unit Man Hour(s)
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目次
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第1章 | 全般・基礎知識 |
1.1 | 工数の重要性 |
1.2 | プラント配管の加工・工事場所について |
1.2.1 | 配管プレファブ工場 |
1.2.2 | プラントサイトの工事現場の配置 |
1.2.3 | 配管工事材料・部品の種類と調達時の形状 |
1.3 | 配管工数を左右する要因と工数見積の難しさ |
1.3.1 | 工場作業とプラント現地作業 |
1.3.2 | 直接的な工数要因 |
1.4 | 配管工事量の単位 |
1.5 | 伝統的なマンアワー(MH)見積法と長所短所 |
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第2章 | 見積における配管工事工数の対象 |
2.1 | プラント建設費の中の配管工事工数の位置付け |
2.2 | 配管工事費と配管工事工数 |
2.3 | 配管工事の施工手順 |
2.4 | 配管工事工数の対象範囲 |
2.5 | 配管工事費の見積例 |
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第3章 | 配管標準工数の算定の考え方 |
3.1 | 配管標準工数の基本的な考え方 |
3.2 | 標準工数とは |
3.3 | 配管標準作業時間の設定方法 |
3.4 | 配管工事工数に関する文献 |
3.5 | 配管作業時間の区分 |
3.6 | 直接作業時間の要素 |
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第4章 | 吊上げ・運搬作業の標準工数 |
4.1 | 吊上げ・運搬作業の標準工数の算定条件 |
4.1.1 | 吊上げ・運搬作業の標準工数の作業内容 |
4.1.2 | 作業時間割合 |
4.1.3 | 労働生産性MH係数 |
4.2 | 吊上げ・運搬作業MHの原単位 |
4.2.1 | 作業1回当たり取扱い平均パイプ長さ |
4.2.2 | 出庫作業1回当たり正味時間 |
4.2.3 | 吊上げ作業1回当たり正味時間 |
4.2.4 | 運搬作業1回当たり正味時間 |
4.3 | 吊上げ・運搬作業のベースMHの計算(基準肉厚、作業場所別) |
4.4 | 吊上げ・運搬ベースMHから各種肉厚MHを算定するための係数 |
4.5 | 吊上げ・運搬作業標準MH(施工場所別) |
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第5章 | 配管溶接継手加工標準工数 |
5.1 | 配管溶接継手加工標準工数の算定に関する共通条件 |
5.1.1 | 溶接継手の形式と加工作業内容 |
5.1.2 | 作業時間割合 |
5.1.3 | 加工作業場所と労働生産性MH係数 |
5.1.4 | 配管材質区分と作業別材質係数 |
5.2 | 罫書作業の標準工数(工場プレファブケース) |
5.2.1 | 罫書作業の標準MHの算定条件 |
5.2.2 | 罫書作業の標準「MH/個所」の計算 |
5.3 | 切断作業の標準工数(工場プレファブケース) |
5.3.1 | 切断作業の標準MHの算定条件 |
5.3.2 | 切断作業の標準MH算出の基礎データ |
5.3.3 | 切断作業の標準「MH/個所」の計算(ベース材質:炭素鋼) |
5.3.4 | 切断作業の標準「MH/個所」の纏め(炭素鋼) |
5.4 | 開先加工の標準工数(工場プレファブケース) |
5.4.1 | 開先加工の標準MHの算定条件 |
5.4.2 | 開先加工の標準「MH/個所」の計算(ベース材質:炭素鋼) |
5.4.3 | 開先加工の標準「MH/個所」の纏め(炭素鋼) |
5.5 | 仮付作業の標準工数(工場プレファブケース) |
5.5.1 | 仮付作業の標準MHの算定条件 |
5.5.2 | 仮付作業の標準MH算出の基礎データ |
5.5.3 | 仮付作業の標準MHの計算(ベース材質:炭素鋼) |
5.5.4 | 仮付作業の標準「MH/個所」の纏め(炭素鋼) |
5.6 | 溶接作業の標準工数(工場プレファブケース) |
5.6.1 | 溶接作業の標準MHの算定条件と計算手順 |
5.6.2 | 溶接作業の標準MH算出の基礎データ |
5.6.2.1 | 溶接開先の形状と溶着金属体積計算式 |
5.6.2.2 | 鋼管の寸法・質量 |
5.6.2.3 | 溶着金属の体積 |
5.6.2.4 | 溶着金属の質量 |
5.6.2.5 | アーク1時間当たり溶着金属質量(溶接棒径別) |
5.6.2.6 | 管の肉厚と溶接棒径の関係 |
5.6.2.7 | 呼径・肉厚別のアーク1時間当たり溶着金属質量 |
5.6.2.8 | TIG溶接のアーク溶接時間 |
5.6.3 | 溶接作業の「アーク時間/個所」の計算 |
5.6.4 | 溶接作業付帯時間 |
5.6.4.1 | 溶接作業の付帯時間率(非アーク時間率) |
5.6.4.2 | 溶接作業の付帯時間(基準品質・基準材質(炭素鋼)) |
5.6.5 | 溶接作業正味時間(基準品質・基準材質(炭素鋼)) |
5.6.6 | 溶接品質MH係数とアップ時間 |
5.6.6.1 | 溶接品質MH係数の設定 |
5.6.6.2 | 溶接品質アップ時間 |
5.6.7 | 材質係数と材質アップ時間 |
5.6.7.1 | 材質係数と各材質特有の付帯作業 |
5.6.7.2 | 材質アップ時間 |
5.6.8 | 溶接作業時間割合(正味時間率と余裕率) |
5.6.9 | 溶接工の作業場所移動時間 |
5.7 | 溶接作業正味時間と標準MHの纏め(工場プレファブケース) |
5.7.1 | 溶接作業正味時間(各材質)の纏め |
5.7.2 | 溶接作業の標準「MH/個所」(各材質)の纏め |
5.8 | 配管溶接継手加工標準「MH/個所」の集計(工場プレファブケース) |
5.8.1.1 | スケジュール管(14B以下、SGP含む) |
5.8.1.2 | 板巻管(16B以上) |
5.9 | 配管溶接継手加工標準「MH/個所」総括表(工場プレファブケース) |
5.9.1.1 | スケジュール管(14B以下、SGP含む) |
@ 配管加工標準MH |
A 配管加工標準MH比率 |
5.9.1.2 | 板巻管(16B以上) |
@ 配管加工標準MH |
A 配管加工標準MH比率 |
5.10 | 配管溶接継手加工標準「MH/個所」総括表(現地仮設ショッププレファブケース) |
5.10.1.1 | スケジュール管(14B以下、SGP含む) |
5.10.1.2 | 板巻管(16B以上) |
5.11 | 配管溶接継手加工標準「MH/個所」総括表(現場取付けケース) |
5.11.1.1 | スケジュール管(14B以下、SGP含む) |
5.11.1.2 | 板巻管(16B以上) |
5.12 | 溶接継手形式MH係数 |
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第6章 | バルブ・アクセサリー類の取付け標準工数 |
6.1 | バルブの取り扱い工数の計算 |
6.1.1 | バルブ取扱い工数の算定条件 |
6.1.2 | 標準工数設定のためのバルブ質量 |
6.1.3 | バルブ取扱い標準工数の計算 |
6.1.3.1 | バルブ取扱い標準MH(ゲートバルブ、150Lbフランジ付) |
6.1.3.2 | バルブ取扱いMHの計算(ゲートバルブ、各種Lbフランジ付) |
6.1.3.3 | バルブ取扱い標準MH纏め |
6.2 | バルブのフランジ締結工数の計算 |
6.2.1 | フランジ締結工数の算定条件 |
6.2.2 | フランジ締結付帯作業正味時間 |
6.2.3 | フランジ締結標準MHの計算 |
6.2.4 | フランジ締結標準MHの纏め |
6.3 | バルブ現場取付け標準MH |
6.4 | アクセサリーの取付け標準MH |
6.5 | 銅管スチームトレース配管標準MH |
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第7章 | 配管テスト標準工数 |
7.1 | 配管テスト工数の作業内容 |
7.2 | 配管テスト工数の考え方 |
7.3 | 配管テスト工数の見積法 |
7.4 | 配管テスト工数の見積例(BM当たりMH法) |
|
第8章 | 配管サポート製作・取付け標準工数 |
8.1 | 配管サポート工数の考え方 |
8.2 | 配管サポートの概算質量 |
8.3 | 配管サポート製作・取付け標準MH |
|
第9章 | 配管工事用仮設足場の標準工数 |
9.1 | 仮設足場の工事量の計算 |
9.2 | 仮設足場工数の見積法 |
|
第10章 | 配管材料荷卸しの標準工数 |
10.1 | 荷卸し標準工数の範囲 |
10.2 | 配管材料の質量(Ton) |
10.3 | 荷卸し作業の標準MH |
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第11章 | 標準工数の評価 |
11.1 | 日本の工数基準との比較 |
11.1.1 | 配管MH比較(バルブ取付け、サポート製作据付およびテストは除く) |
11.1.2 | バルブ取扱い・ボルト締め工数の比較 |
11.2 | 米国の工数基準との比較 |
11.3 | 比較結果の評価 |
|
第12章 | 標準工数での見積例 |
12.1 | 配管アイソメトリック図単位の工数計算例 |
12.1.1 | アイソメトリック図と材料リスト |
12.1.2 | 工事量と工数計算 |
12.1.3 | MH集計とMH分析 |
12.2 | モデルプラント配管工事量での工数計算例 |
12.2.1 | モデルプラント配管工事量について |
12.2.2 | モデルプラント配管工事量と工数計算明細 |
12.2.3 | MH集計とMH分析 |
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