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コスト見積の実際<追補版>

[コードNo.20230481]

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■著者/ 大原宏光(大原シーイー研究所 代表)
■体裁/ A4版 189ページ
■発行/ 2023年4月1日 大原シーイー研究所
■定価/ 37,400円(税・送料込価格)
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著者紹介

大原シーイー研究所 代表 大原宏光 氏

    (略歴) 1959年三井造船株式会社入社、〔現社名(株)三井E&Sエンジニアリング〕
         主にプラント事業部門で見積業務を担当、2000年3月退職。
         現在は、企業の見積業務支援・指導、セミナー講師、書籍執筆発行など実施          

著者のことば

 この追補版は2009年にプラント詳細見積の解説書として出版した本編版「コスト見積の実際」で書き尽くせなかった部分を補いたく執筆したものである。追補した内容は,本編版の一部に詳細解説を加えたものもあるが新規項目を多数追加した。
 特に第4章保温冷工事費の材工別詳細見積では,材料費と工費を分離して見積る「材工別詳細見積法」を詳しく解説した。特に保温冷工事費の大半を占める労務費のベースとなる工事工数の標準化を試みた。合理的な工数算出基準の一つとして参照して頂きたい。
 第8章プロジェクトリスクマメネージメントとそのコストは,プロジェクトコントラクターの立場から,予測し分析したリスクファクタをプロジェクトの進展に沿ってどのようにコントロールしマネージしていくか,そしてこれらの処理に関わって発生すると考えられるコストはどの程度か,また予測し得ない要因は何か,その定量化(コスト策定)はどのような考えの基に行えばよいのかについて検証した。第9章プラントの経済評価の9.1項<ケーススタディ>合成樹脂プラン トの評価については、市場ニーズの多様化は進み,品種数は益々増加し,これに応じて品種切り替えのための稼働率の低下,コストの上昇が大幅に進むと考えられるが多品種化に向けて設備の経済性をどう評価していくか,又,設備設計上の課題は何か等について検討した。9.2項のキャッシュフローによる経済性評価では、近年経済活動のスピード化が要求されるとともにプラントの立地もグローバル化し,案件の経済評価も複雑となってきている。このような状況下で一連のフィージビリティスタディ(FS)をいかに進めるかを解説した。
 ぜひ一読願いたい。見積業務上の参考書として本編版と合わせご利用いただければ大きな効果が得られるのではないかと考えている。
 執筆にあたっては,本編版と同様に実務経験の少ない若手技術者の方にも理解し易いように努めた。至らぬ点もあると思うが,より有益なものが提供できるように今後心掛けたい。
 最後に本書執筆に際し,多くの方々にご協力頂きましたことに御礼申し上げます。
                                                              2023年2月 著者


内容目次

第1章機器費の見積
1.1製作機器の詳細積上げ見積法による見積
1.1.1トレイ塔本体の見積例
1.1.2槽(圧力容器)の見積例
1.1.3熱交換器の見積例
1.1.4コンルーフタンクの見積例
1.2コンピュータ見積システムによる製作機器の見積
1.2.1急速ろ過機見積システムの概要と見積例
1.2.2円形中央懸垂汚泥かき寄せ機見積システムの概要と見積例
1.3ポンプの見積
1.3.1ポンプの見積のための基礎知識
1.3.1.1ポンプの種類
1.3.1.2ポンプの機種選定と仕様書の作成
1.3.1.3ポンプの価格構成
1.3.2ポンプの見積照会及び見積法
1.3.2.1ポンプベンダーへの見積照会
1.3.2.2ポンプ見積法の種類
1.3.2.3ポンプ見積法の解説
1.3.2.4ポンプの能力指数を考察
1.3.2.5ポンプの能力指数表
1.3.2.6ポンプの見積で能力指数乗則法を利用する場合の留意点
1.3.3ポンプのコストインデックス
1.3.4ポンプ見積関連の文献紹介
1.4大型機器の浜出し・船積み・海上輸送費の見積
1.4.1海上輸送するケース
1.4.2大型機器の浜出し・船積み・海上輸送費の見積例
1.4.3現地荷揚げ・現地輸送費の考え方
第2章配管数量集計作業の簡略化と推算資料
2.1配管材料・工事数量に関する基礎知識
2.1.1配管材料・工事に関する数量表の種類
2.1.2配管材料費・工事費の対象となる品目
2.1.3配管材料費の割合から見る数量集計作業簡略化の対象
2.1.4配管材料部品数の分布から見る数量集計作業簡略化の対象
2.2配管材料数量拾いの基本
2.2.1配管材料数量拾いの要領
2.2.2新規プロジェクトの配管材料数量集計の手順
2.3配管材料数量の分布傾向と推算資料
2.3.1パイプ数量の概略構成割合
2.3.2パイプ数量とコストの詳細構成割合
2.3.3配管継手とバルブ数量の推算資料
2.3.4配管アクセサリー数量の推算資料
2.3.5配管フランジ数量の推算資料
2.3.6配管ダイアインチ数の推算資料
2.3.7配管重量の推算資料
第3章機器据付・配管工事工数の詳細
3.1機器据付工数(MH/Ton)の詳細
3.1.1スカート付ドラムの据付工数詳細
3.1.2横型ドラムの据付工数詳細
3.1.3遠心ポンプ(横型)の据付工数詳細
3.2配管工事工数の詳細
3.2.1配管溶接継手当たり工数法の考え方
3.2.1.1吊上げ・運搬工数(MH/m)の算定
3.2.1.2溶接継手加工工数(MH/溶接継手個所)の算定
3.2.2溶接継手当たり工数法の見積例
3.2.2.1配管アイソメトリック図と材料リスト
3.2.2.2工数計算
3.2.2.3工数計算結果の評価
第4章保温冷工事費の材工別詳細見積
4.1基礎知識
4.1.1保温冷工事の施工対象
4.1.2保温と保冷の施工上の違い
4.1.3保温冷の構造
4.1.4保温冷の構成材料
4.2配管保温冷の部位別材料数量の構成
4.3保温冷材料の工事予備率
4.4保温冷工事費の費目と金額構成
4.4.1保温冷工事費の費目
4.4.2保温冷工事費の概略金額構成
4.4.3保温冷材料費の金額構成
4.5保温冷工事費の見積法
4.6保温冷工事費の見積手順(詳細見積の場合)
4.7保温冷工事数量表の作成
4.8保温冷材料費や工数算出のための施工面積(m2)・体積(m3)の計算要領
4.8.1機器(塔・槽・熱交換器)保温冷工事数量(m2)の計算要領
4.8.2配管保温冷工事数量(m当たりm2・m3)の計算要領
4.9保温冷工事費の材工別積上げ法による詳細見積
4.9.1材工別積上げ法による見積要領
4.9.2保温冷工事材料費明細例
4.9.3保温冷材料の価格情報
4.9.4保温冷工事の標準工数
4.9.4.1保温冷工事工数の区分と基準歩掛の考え方
4.9.4.2保温工工数の基準歩掛
4.9.4.3保温工工数の調整係数
4.9.4.4保温工の工数計算
4.9.4.5保冷用防湿材塗布の概略歩掛
4.9.4.6板金工工数の基準歩掛
4.9.4.7板金工工数の調整係数
4.9.4.8板金工の工数計算
4.9.4.9保温冷工事用足場の概略歩掛
4.9.5保温冷工事の材料費及び工数明細表の作成
4.9.6保温冷工事の概略歩掛
4.9.7保温冷工事見積の文献紹介
第5章プラント価格動向予測の視点
5.1プラント価格動向予測に関する基礎知識
5.1.1プラント価格予測の必要性
5.1.2プラント見積における価格動向予測を行う期間
5.1.3プラント価格形成の構図
5.1.4プラント完成までの価格波及経路
5.2プラント資材の価格形成について
5.2.1鋼材価格とその原材料価格の関係
5.2.2ステンレス鋼価格とその原材料価格の関係
5.2.3銅価格とその原材料価格の関係
5.2.3.1銅の製造フロー
5.2.3.2銅地金価格と伸銅品価格の動向
5.2.3.3伸銅品の価格の決め方
5.2.3.4銅地金価格と電力ケーブル価格の関係
5.2.4産業連関表で見る原材料価格の影響が企業収益に与える影響
5.2.4.1輸入原油価格が10%上昇した場合の影響
5.2.4.2輸入鉄鉱石価格が10%上昇した場合の影響
5.2.4.3非鉄金属製錬・精製の販売価格が10%上昇した場合の影響
5.3プラントコスト変動実績から予測する方法
5.3.1日本のプラントコストインデックスと労務単価の推移
5.3.2米国のプラントコストインデックス
第6章回帰式によるプラントコスト動向予測システムの構築事例
6.1プラントコストの動向予測手法としての回帰分析
6.2プラントコストの変動と経済指標との関連
6.3回帰分析(1例目)の試行
6.4回帰分析(1例目)の回帰式による予測値の計算と考察
6.5回帰分析(1例目)の回帰式の評価と問題点
6.6回帰分析(2例目)の試行
6.7回帰分析(2例目)の回帰式の評価
付表1独立変数4種類
付表2従属・独立変数の原データ一覧表
第7章スカレーションの見積
7.1エスカレーション見積の対象
7.2プラント詳細見積のエスカレーションの見積
7.3プラント概算見積のエスカレーションの見積
第8章プロジェクトリスクマネージメントとそのコスト(掲載許諾論文)
はじめに
1.リスクの定義
1−1Risk(リスク)
1−2リスク分析の欠如
1−3リスクのレベル
1−4リスクの変化
2.リスクマネージメント
2−1リスクマネージメントの定義
2−2プラントプロジェクトにおけるリスクマネージメント
2−3Low Risk High Return
2−4コントロールが不可能なリスク
2−5リスクの削減/回避/分散
2−6契約形態
3.プロジェクトリスクを構成する要因
3−1プロジェクトリスクの分類
3−2当事者として管理不可能なリスクアイテム
3−3リスクアイテムの分類
1)カントリーリスク
2)契約条件に関するリスク
3)プロジェクト推進に関わるリスク
4)経済状況/為替に関わるリスク
4.リスク要因対応のためのコスト(リスクの経済的な定量化)
4−1カントリーリスク
4−2技術に対するリスクフィー
4−3プロジェクトマネージメントに対するリスクフィー
4−4契約一般条件に対するリスクフィー
4−5為替変動に対するリスクフィー
5.Fault / Mistake(過失)とリスク
第9章プラントの経済評価(掲載許諾論文)
9.1<ケーススタディ>合成樹脂プラントの評価について
1.概要
2.従来の大量生産型プラントについて
3.多品種少量生産型プラントについて
3.1品種切り替えの稼動率に与える影響
3.2品種切り替えに要する費用
3.3在庫コストについて
3.4品種数と製造コストについて
4.多品種少量生産プラントの評価について
4.1大量生産型プラントと多品種少量生産型プラントのコスト比較
4.2DCFによる評価
5.塩ビプラントの多品種化における課題
9.2キャッシュフローによる経済性評価
1.概要
2.キャッシュフローの定義
3.キャッシュフローによる評価
4.表計算ソフト上での計算例
5.まとめ
付録コストエンジニアリング関係の論文紹介
付録1国内定期刊行誌掲載のCost Engineering 関係の論文(120件)
付録2米国CHEMICAL ENGINEERIG誌の連載「CE Cost File」(183件)
付録3米国定期刊行誌掲載のCost Engineering 関係の論文(117件)



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