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プラ容器vs紙包装vsパウチ包装市場の現状と展望
〜棲み分けから素材競合へ〜

[コードNo.23STR013]

■体裁/ A4判 並製本 152頁
■発行/ 2023年 9月 1日 S&T出版(株)
■定価/ 82,500円(税・送料込価格)
■ISBNコード/ 978-4-911146-00-2

著者

S&T出版企画チーム

書籍趣旨

 現在、日本国内で流通するパッケージとしては、フィルム・シート、リジット容器、紙器、金属缶、ガラス瓶、プラスチックチューブなど多岐にわたっている。近年特に叫ばれてきたのが「地球環境へ配慮するパッケージ」や「資源保護を促進するパッケージ」への高い意識を持つこと。東南アジアの場合は、まだそうした意識がやや立ち遅れている感があるが、日本の場合はかなりの加速度でそれらに対する取り組みが進められている。
 一方では、食品ロスの低減や包装材としての利便性の追求、パッケージ内容物の品質保持期間の延長要求なども、ニーズとして非常に大きなうねりとなっている。地球環境全体がかつてないスピードで温暖化へと向かうことで、日本の気候も大きく変化し、夏場などはあたかも亜熱帯のような様相を呈している。そのため高温・多湿という気候から製品(パッケージ内容物)を保護するために、包装材料の変化が多くの食品・非食品分野で起きている。  このように現在の日本は、環境対応を最優先として考えなければならないパッケージと、内容物保護(食品ロス防止や賞味期限延長など)を最優先として考えなければならないパッケージを、同時に想定する、あるいはあえてどちらかに舵を切らなければならないという局面になっている。
 ただ、これら両要素を同時に満たすパッケージというものは、残念ながら現時点では示されていない。欧米の場合は、特に包装材料のサプライヤー(フィルム・シートメーカー及びコンバーター)を中心に環境対応包材の開発が活発化し、最近の一つの潮流として「モノマテリアルパッケージ」がある。これは同一素材からなるパッケージを採用することで、リサイクルなどし易くし、地球環境にかかる負荷を減らそうとするもの。ただ弱点もあり、同一素材を組み合わせるため、どうしてもバリアー性に限界がある。欧米市場の考え方としては「それでもモノマテリアル化は推し進めるべき」ということで一致しているようだ。
 日本の場合は、特にエンドユーザーから聞こえてくるのは「モノマテリアルパッケージは、まだピンとこない。最優先すべきはフードロスの低減であり、そのためには内容物保護の強化による賞味期限延長などを行うべき」というもの。
 本レポートは、そのような日本市場の中で食品、非食品の多くの用途別にどのようなパッケージ素材が採用され、それぞれがどのように競合しているのかをアイテム別に整理した。また主要なエンドユーザーの、包装材料に対する代表的な施策を紹介している。

2023年8月
S&T出版株式会社

目次

収録年月(第1章、第2章)
2021年推定、2022年推定、2023年見込予測(需要量または販売量)
第1章各包装需要量は2020年も掲載
第1章素材別パッケージの市場動向
1. プラスチックシート・ボトル・紙器・金属缶の市場動向
1.1スチレン系シート
1.1.1 PSPシート
1.1.2 HIPSシート
1.1.3 OPSシート
1.1.4 耐熱PS発泡シート
1.2PP系シート
1.2.1 透明PPシート
1.2.2 PPフィラーシート
1.2.3 耐熱PP発泡シート
1.2.4 EVOH系PP多層バリアーシート
1.3PET系シート
1.3.1 A-PETシート
1.4飲料用PETボトル
1.5多層バリアーボトル
1.6チルド飲料プラカップ
1.7紙器
1.7.1 液体紙容器
1.7.2 飲料用紙カップ
1.8飲料缶
1.8.1 スチール飲料缶
1.8.2 アルミ飲料缶
2. パウチ(軟包装)・チューブの市場動向
2.1詰替えパウチ
2.2スパウトパウチ
2.3フィルムタイプ・バッグ・イン・ボックス
2.4食品用口栓付きパウチ
2.5業務用チャック袋
2.6押出チューブ
第2章主要食品・非食品のパッケージ形態別採用動向
1. 清涼飲料
1.1コーヒー飲料、茶系飲料、紅茶飲料
1.2炭酸飲料
1.3果汁飲料
1.4野菜飲料
1.5スポーツドリンク
1.6ミネラルウォーター
2. 牛乳・乳飲料
2.1牛乳、加工乳、乳飲料
2.2発酵乳
2.3乳酸菌飲料
3. 酒類
3.1日本酒
3.2焼酎
3.3果実酒
3.4スピリッツ、リキュール
4. 農産加工品
4.1野菜惣菜
4.2漬物
4.3ジャム
4.4スプレッド
4.5はちみつ
5. 水産加工品
5.1辛子明太子
6. 乳油製品
6.1マーガリン
6.2バター
6.3クリーム
6.4練乳
7. 調味料
7.1マヨネーズ
7.2半固形ドレッシング
7.3液状ドレッシング
7.4ドレッシングタイプ調味料
7.5ケチャップ
7.6食用油
7.7醤油
7.8みりん
7.9味噌
7.10食酢
7.11ソース
7.12つゆ
7.13たれ
8. 育児用食品
8.1ベビー飲料
9. デザート、冷菓
9.1ドライデザート
10. 洗剤
10.1衣類用洗剤
10.2ドライクリーニング洗剤
10.3衣類用柔軟剤
10.4衣類用漂白剤
10.5洗濯糊
10.6キッチンクリーナー
10.7風呂用洗剤
10.8風呂用防カビ剤
10.9トイレ用洗剤
10.10住居用クレンザー
10.11住居用クリーナー
10.12靴用クリーナー
11. インバス用品
11.1シャンプー
11.2リンス
11.3トリートメント
11.4入浴剤
11.5石鹸・ハンドソープ
11.6ボディソープ
11.7洗顔料
12. 化粧品
12.1頭髪用品
12.2ヘアーセット
12.3パーマ、縮毛修正
12.4染毛剤
12.5シェービング剤
12.6化粧水
12.7芳香剤
13. メディカル
13.1輸液
14. 産業材料
14.1農薬
14.2肥料
14.3飼料
14.4接着剤
14.5ワックス
第3章主要エンドユーザーの包装材料に関する対応
1. アサヒ飲料
2. 味の素
3. 伊藤園
4. 大塚製薬
5. 亀田製菓
6. キッコーマン
7. キユーピー
8. キリンビール
9. サントリー
10. J-オイルミルズ
11. 日清食品
12. 日本ハム
13. ブルボン
14. 明治
15. 森永製菓
16. ロッテ
17. 資生堂
18. 無印良品
19. ユニ・チャーム
20. ライオン



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