第1章 | リビング重合技術概論 |
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第1節 | 連鎖重合 |
1.1 | 連鎖重合の素反応 |
1.2 | 連鎖重合の種類と特徴 |
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第2節 | リビング重合 |
2.1 | リビング重合の定義 |
2.2 | リビング重合の開発 |
2.3 | リビング重合の特徴 |
2.4 | リビング重合の立証 |
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第3節 | 高分子精密合成 |
3.1 | 末端官能性高分子(end-functionalized polymer) |
3.2 | ブロック共重合体(ブロックポリマー) |
3.3 | グラフト共重合体 |
3.4 | ランダム共重合体(リビング共重合) |
3.5 | グラジエント共重合体 |
3.6 | 交互共重合体 |
3.7 | 星型高分子(多分岐高分子) |
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第2章 | リビング重合技術および反応場における技術開発動向 |
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第1節 | リビングラジカル重合の技術開発動向 |
1. | ラジカル重合 |
1.1 | ラジカル重合の素反応と特徴 |
1.2 | ラジカル重合のモノマーと開始剤 |
1.2.1 | ラジカル重合のモノマー |
1.2.2 | ラジカル重合の開始剤 |
1.3 | ラジカル重合の制御と課題 |
2. | リビングラジカル重合 |
2.1 | リビングラジカル重合の開発 |
2.2 | リビングラジカル重合の展開 |
2.2.1 | 物理的方法 |
2.2.2 | 化学的方法-触媒反応 |
2.2.3 | 化学的方法-可逆的連鎖移動 |
2.2.4 | リビングラジカル重合の開発動向-総括 |
3. | リビングラジカル重合による高分子精密合成 |
4. | リビングラジカル重合の応用展開 |
4.1 | 基礎技術の開発から応用展開へ |
4.2 | 基礎技術の開発-学術論文の発表動向 |
4.3 | 応用技術の展開-特許の出願動向 |
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第2節 | リビングカチオン重合の技術開発動向 |
はじめに |
1. | カチオン重合の基礎 |
1.1 | 重合の素反応と重合制御の基本メカニズム |
1.2 | モノマーと開始剤 |
2. | リビングカチオン重合の基礎 |
2.1 | 比較的弱いルイス酸を単独で用いる系 |
2.2 | 様々なルイス酸と添加物を組み合わせた系 |
2.2.1 | 添加塩基(ルイス塩基)の系 |
2.2.2 | 添加塩の系 |
3. | シーケンスの精密制御・新たなシーケンスを有するポリマーの合成 |
4. | 環境低負荷を志向した触媒系の開発 |
4.1 | 金属触媒を用いない重合系 |
4.1.1 | 可逆的付加開裂型連鎖移動(RAFT)機構によるリビング重合 |
4.1.2 | 有機分子触媒による重合 |
4.1.3 | 光照射によるカチオン重合:重合反応のオン・オフ |
4.1.4 | 酸性プロトンを持つ有機化合物の一成分リビング重合開始剤 |
4.2 | その他の環境低負荷型重合系 |
5. | 立体選択的カチオン重合:配位子の設計,対イオンの選択 |
6. | リビングカチオン重合を用いた種々の機能性高分子合成 |
6.1 | 近年の工業的利用 |
6.2 | 植物由来モノマーから新しいバイオベース材料へ |
6.3 | 刺激応答性材料 |
6.4 | 多分岐星型ポリマーの精密合成と機能制御 |
まとめ |
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第3節 | リビングアニオン重合の技術開発動向 |
1. | リビングアニオン重合とは |
2. | リビングアニオン重合の基礎 |
2.1 | リビングアニオン重合 |
2.2 | リビングアニオン重合系を構築する化学種 |
2.2.1 | 開始剤 |
2.2.2 | モノマー |
2.2.3 | 停止剤 |
2.2.4 | 反応溶媒 |
2.2.5 | 添加剤 |
2.3 | リビングアニオン重合の実用化例 |
3. | リビングアニオン重合に適用可能な新規モノマーの開発 |
3.1 | 官能基を有するポリマー |
3.2 | ミクロ構造の制御 |
4. | 新規重合系の開発 |
4.1 | 添加剤を加えたリビングアニオン重合 |
4.2 | アクリレートGTP |
5. | 特殊構造ポリマーの開発 |
5.1 | 立体が制御されたポリマーの合成 |
5.2 | 複雑な構造を有するポリマーの合成 |
5.2.1 | 末端官能基化ポリマーの合成 |
5.2.2 | 多分岐ポリマーの合成 |
5.2.3 | 環状ポリマーの合成 |
6. | ポリマー中のモノマー配列の制御 |
7. | ポリマーの修飾例 |
8. | 今後の課題と展望 |
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第4節 | リビング重合の制御性向上に寄与するフローマイクロリアクターシステム |
はじめに |
1. | フローマイクロリアクターを用いたリビング重合反応制御の概要 |
1.1 | リビングアニオン重合 |
1.2 | カチオン重合,ラジカル重合 |
2. | 官能基化モノマーのリビングアニオン重合 |
3. | 官能基化された開始剤を用いたリビングアニオン重合 |
4. | 連続運転によるスケールアップ合成 |
おわりに |
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第3章 | リビング重合の各種用途分野への適用・製品化、課題と今後の展望 |
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第1節 | 有機テルル化合物を用いたリビングラジカル重合(TERP)の応用展開 |
はじめに |
1. | 顔料分散剤 |
1.1 | 顔料分散剤の概要 |
1.2 | TERPLUSの顔料分散剤への応用 |
1.2.1 | TERPLUSの顔料分散剤としての特長 |
1.2.2 | インクジェットインク用途への展開 |
1.2.3 | インクジェットインクの再分散性 |
1.2.4 | 耐擦過性 |
2. | 粘着剤 |
2.1 | 粘着剤の概要 |
2.2 | TERPLUSの粘着剤への応用 |
2.2.1 | ネットワーク構造 |
2.2.2 | 温度特性 |
2.2.3 | 伸縮性 |
3. | エポキシ樹脂改質剤 |
3.1 | エポキシ樹脂の概要 |
3.2 | TERPLUSのエポキシ樹脂改質剤への応用 |
3.2.1 | エポキシ樹脂改質剤の設計 |
3.2.2 | 力学物性 |
4. | 高分子ゲル |
4.1 | 高分子ゲルの概要 |
4.2 | TERPLUSの高分子ゲルへの応用 |
4.2.1 | 架橋反応の制御による高分子ゲルの強靭化 |
4.2.2 | B-DNゲルによる高分子ゲルの強靭化 |
5. | 抗血栓材料 |
5.1 | 抗血栓材料の概要 |
5.2 | 生体適合性高分子 |
5.3 | TERPLUSの生体適合性高分子への応用 |
5.3.1 | 濡れ性評価 |
5.3.2 | 溶出試験 |
5.3.3 | 血小板粘着試験 |
おわりに |
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第2節 | リビング重合による高分子合成プロセスの開発と工業化 |
はじめに |
1. | リビングカチオン重合技術の実用化 |
1.1 | 革新的重合技術の確立・工業化プロセス技術確立への道のり |
1.1.1 | 研究開始初期におけるポリイソブチレンのリビングカチオン重合 |
1.1.2 | 工業化処方への革新 |
1.2 | 重合技術の応用展開 |
1.3 | イソブチレン系合成樹脂(液状樹脂およびエラストマー)の工業化で獲得したコア生産技術 |
1.3.1 | イソブチレン系合成樹脂プロセスフロー |
1.4 | 実用化事例 |
1.4.1 | 軟質ガスバリアエラストマーコンパウンド |
1.4.2 | 粘着フィルム用粘着剤の開発 |
1.4.3 | 今後の展開 |
2. | リビングラジカル重合技術の実用化 |
2.1 | ATRPとの出会い |
2.2 | 合成技術の開発 |
2.3 | 工業化プロセスの開発 |
2.3.1 | 合成研究者と生産技術者の協業体制による技術開発 |
2.4 | KANEKA XMAP®の実用化事例 |
3. | コア技術戦略に基づく研究開発マネジメント |
3.1 | コア技術戦略によるプロセス強化と新製品開発 |
3.2 | ケミストとケミカルエンジニアの連携体制による研究開発 |
おわりに |
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第3節 | リビングラジカル重合を用いたブロックポリマー化によるフッ素系界面活性剤の高性能化 |
はじめに |
1. | フッ素系界面活性剤による表面特性の発現機構 |
2. | リビングラジカル重合を用いたブロック化によるフッ素系界面活性剤のレベリング性の向上 |
3. | フッ素系界面活性剤の添加による撥水撥油性の向上 |
4. | リビングラジカル重合を用いたブロック化による UV反応性フッ素系界面活性剤の撥水撥油性の向上 |
おわりに |
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第4節 | リビングアニオン重合によるスチレン類、ポリブタジエン類の合成と用途展開 |
はじめに |
1. | 連鎖重合概要 |
2. | アニオン重合 |
3. | リビングアニオン重合の工業化 |
3.1 | リビングアニオン重合精製方法 |
3.2 | アニオン種,ラジカル種の安定性 |
3.3 | ブタジエン類重合ユニットの位置選択性 |
4. | ポリブタジエンの位置異性体生成機構 |
4.1 | リビングアニオン重合法 |
4.2 | ラジカル重合機構 |
4.3 | 1,2-ポリブタジエンの架橋反応 |
4.4 | 硬化物の物性評価 |
5. | スチレンブタジエンスチレン共重合体(SBS) |
6. | ポリスチレン類への応用 |
6.1 | PHS類へのリビングアニオン重合法の提案 |
おわりに |
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第5節 | 高膜厚化濃厚ポリマーブラシの工業的製造方法とその性能 |
はじめに |
1. | 濃厚ポリマーブラシ(CPB) |
2. | 高膜厚化CPBの作製方法 |
2.1 | 表面開始リビングラジカル重合 |
2.2 | ATRP法によるCPBの工業的製造 |
2.3 | CPB作製の具体例 |
2.3.1 | 構造と物性 |
2.3.2 | 膜厚の制御 |
3. | CPBの特性評価 |
おわりに |
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第6節 | チオアミド類のC=S二重結合の直接ラジカル重合: 分解性を有するビニルポリマー類縁体の合成 |
はじめに |
1. | ラジカル重合におけるC=S二重結合 |
2. | チオアミド類の直接ラジカル重合 |
2.1 | モノマーの設計と合成 |
2.2 | チオアミド類の単独ラジカル重合 |
2.3 | 種々の汎用ビニルモノマーとチオアミド類のラジカル共重合 |
2.4 | ビニルモノマーとチオアミド類のRAFT共重合 |
3. | ビニルモノマーとチオアミドの共重合体が示す性質 |
3.1 | 分解性 |
3.2 | 熱物性 |
3.3 | その他の性質 |
おわりに |
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第7節 | リビングラジカル重合によるPVAの合成と機能化設計、その応用 |
はじめに |
1. | リビングラジカル重合によるPVAの合成 |
1.1 | 構造制御された高分子の合成方法 |
1.2 | PVAを含有する高分子の合成事例とその特徴 |
2. | リビングラジカル重合によるPVAの機能化設計とその応用 |
2.1 | 機能性PVA 材料の開発 |
2.2 | 医療,航空宇宙,発電など拡大する応用分野 |
おわりに |
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第8節 | リビング重合技術による高分子ゲル網目構造の精密設計・機能創成 |
はじめに |
1. | モノマーと架橋剤の共重合によって得られるゲル |
1.1 | フリーラジカル重合 |
1.2 | リビングラジカル重合 |
2. | 構造の制御された前駆体高分子の架橋によって得られるゲル |
2.1 | テトラ−ポリエチレングリコール(tetra-PEG)ゲル |
2.2 | 4 分岐ポリマーの末端架橋系におけるビニル系高分子ゲル形成の検討 |
2.3 | テレケリックポリマーと分岐架橋剤の反応によって得られるゲル |
2.4 | トリブロックポリマーを前駆体とした架橋ドメイン構造を持つゲルの合成 |
3. | マクロ開始剤を用いたリビング重合によって得られるゲル |
3.1 | PISAを利用したナノドメイン構造の形成 |
3.2 | 分岐状マクロ開始剤や多分岐星型ポリマー架橋剤を用いたゲル合成 |
おわりに |
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第9節 | リビング重合によるブロック共重合体の合成技術と有機半導体材料・デバイスへの応用 |
はじめに |
1. | 高分子半導体の基礎 |
1.1 | 高分子半導体の電荷移動度の概要 |
1.2 | ポリ(3-ヘキシルチオフェン)(P3HT)の概要 |
2. | ブロック共重合体の合成と応用展開 |
2.1 | rr-P3HTを成分とするブロック共重合体の概要 |
2.2 | 有機薄膜太陽電池への展開 |
2.3 | OLED用のその他のブロック共重合体 |
おわりに |
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第10節 | リビング重合によるDDSをはじめとした生体に優しいポリマーの精密合成技術の開発動向とその応用 |
はじめに |
1. | ポリアンホライトの合成と溶液物性 |
2. | ポリアンホライトによるタンパク質吸着抑制効果 |
3. | ポリアンホライトシェルを持つポリイオンコンプレックス(PIC)ミセル |
おわりに |
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第11節 | リビングラジカル重合による側鎖結晶性ブロック共重合体の創成と 難改質性高分子の化学的表面機能化 |
はじめに |
1. | リビングラジカル重合法を用いたSCCBC の重合 |
2. | SCCBCの基本物性とPEへの吸着ならびに改質機能 |
3. | その他の難改質系高分子への適用例 |
3.1 | PP,PET |
3.2 | PTFE |
まとめ |
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第12節 | 精密重合による高分子バイオ界面の構築と相互作用解析 |
はじめに |
1. | 構造明確なポリマーブラシ表面におけるタンパク質吸着と化学構造の影響 |
2. | 構造制御されたカチオン性ポリマーブラシにおけるタンパク質吸着と殺菌性 |
2.1 | 構造制御されたカチオン性ポリマーブラシの合成と物性・タンパク質吸着量解析 |
2.2 | 殺菌性の評価とポリマーブラシにおける吸着状態の解析 |
3. | ナノ相分離表面におけるタンパク質吸着:吸着ドメインとタンパク質の大きさの関係 |
4. | まとめと今後の展望 |
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