1.バルブの基本構造と主な用途・使い方
〜玉形弁、仕切弁(ウェッジゲート、ナイフゲート)、
逆止弁(リフト、スイング、ライン、デュオ、ティルティング)、
ボール弁(弁体が球形、半円形)、バタフライ弁(ゴムシート、メタルシート)、
ピンチバルブ〜
2.バルブの選定
〜用途・目的にあったバルブの選び方、留意点、トラブル事例など〜
2.1 水系の流体
2.1.1 一般用水
@純水
A上水、工水、給水、河川水
B海水、ブライン
2.1.2 スラリー
〜下水汚泥、パルプスラリー〜
2.1.3 蒸気関係
@飽和蒸気、過熱蒸気
Aドレン、ドレン混じりの蒸気
2.1.4 高温水
2.2 石油系の流体
2.2.1 第一、二石油類
〜ガソリン、ベンゼン、灯油(ケロシン)、軽油、ナフサ、
タービン油(#80以下)、原油〜
2.2.2 第三、四石油類
〜重油、潤滑油、作動油、コールタール、ピッチ、
タービン油(#90以上)〜
2.2.3 熱媒油
〜KSKオイル、ダウサーム、サントサーム、サーモS、モービルサーム、
エッソサーム等〜
2.2.4 アルコール類
〜エチルアルコール、メチルアルコール、プロピルアルコール〜
2.3 ガス系の流体
2.3.1 不燃性
@空気、窒素、アルゴン、ヘリウム、フレオン(フロン)
A炭酸ガス
2.3.2 可燃性
@イソプレン、エタン、エチレン、ブタン、ブチレン、プロピレン、
ノルマルヘキサン、メタン、アクリロニトリル
Aアセチレン(銅系禁止)
B水素
CLPG、LNG、都市ガス、コークス炉ガス、廃ガス
Dエチルエーテル、ブタジエン、メチルエーテル、アセトアルデヒト、
アセトン、エチルベンゼン、キシレン(キシロール)、スチレン、
トルエン、MEK(メチルエチルケトン)
2.3.3 支燃性
〜亜酸化窒素(一酸化窒素)、酸素〜
2.3.4 有毒性
@エチレンオキサイド(EO酸化エチレン)、
プロピレンオキサイド(PO酸化プロピレン)
A二酸化エチレン(EDC) 乾ガス、亜硫酸ガス、塩素乾ガス、
硫化水素乾ガス
Bアンモニア(NH3)、一酸化炭素(CO)
C塩化エチル(エチルクロライド)、塩化ビニル(PVC)、
塩化メチル(メチルクロライド)乾ガス、臭化メチル、燐酸エステル、
塩ビモノマー、スチレンモノマー
2.4 腐食性流体
@苛性ソーダ、ボイラー缶水
A黒液、緑液
B塩酸、硝酸
C濃硫酸95%以上
2.5 粉体
〜粉塵、鉄粉〜
3.バルブの基本設計
〜バルブの弁箱肉厚、弁棒径、シート幅、漏れ止め係数、弁棒推力などいずれの
バルブ設計にも必要な基本事項を述べる。バルブの設計に携わる者として最低
必要な知識であるとともにバルブの選定、保守保全、事故解析をする者にとっ
てもこの基礎知識を取得することによって、より明確に、より正しく業務を推
進することを願っている。〜
3.1 弁箱肉厚
3.1.1 薄肉円筒の式
3.1.2 厚肉円筒の式
3.1.3 ケロッグの式
3.1.4 複雑な形状の最高許容圧力を求める方法
3.2 弁座幅と弁棒推力
3.2.1 弁座の漏れ止め係数
3.2.2 逆止弁の弁座幅
3.2.3 玉形弁(安全弁)
3.2.4 仕切弁
3.2.5 ボールバルブ
3.2.6 バタフライバルブ
3.3 ねじの計算
3.3.1 曲げ強度
3.3.2 面圧
3.3.3 剪断
3.4 操作力(ハンドルトルク)
3.4.1 弁棒回転
3.4.2 弁棒非回転
3.5 リフト
3.5.1 フラットシート
3.5.2 コニカルシート(テーパシート)
3.6 弁体厚さ
3.7 パッキン押さえ
3.8 アイボルト(パッキン押さえボルト)
3.9 ユンオンナット、ツバ
3.10 ヨーク(門型ヨーク、可撓ヨーク)
3.11 各種の摩擦係数表
4.バルブに多い事故と設計対策
4.1 逆止弁関係
4.1.1 事故例とその防止法
4.1.2 逆止弁の種類と用途・性能比較
@スイング逆止弁(弁体回転防止、カウンターウエイト、
ダッシュポット、軽量弁体、ねじりばね、横ピン)
Aティルティング逆止弁(ノンスラムチェック)
Bリフト逆止弁(ばねなし、ばね入り、ラインチェック)
Cボールチェック
Dデュアルプレート(蝶型)
Eスモレンスキー
4.1.3 チャタリング、フラッタリングの発生限界の計算
4.2 ハンマーブローハンドル
4.2.1 ハンマーブローハンドルによる事故例
4.2.2 ハンマーブローで発生する力
4.2.3 蓄積エネルギーの計算
5.質疑応答
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