T.人の感性と色・光沢の見た目・高級感・質感の感じ方
1.人の感性とは
〜人は、何をもって高級と感じるのか
:感性価値創造(日本感性工学会、日本デザイン学会の紹介)〜
2.色の見え方
(1)色が感じられてゆく経路
(2)色と光の定義
(3)色の光学的要因と光源の区別
(4)色が問題になる工業分野
3.光沢について
(1)光沢、光沢度、つや、反射率の意味
(2)光源と開き角、受光角、反射角と入射角
(3)光沢度の影響因子
〜各種の表面粗さなど〜
4.高級感・質感の感じ方
(1)高級感とは
(2)質感とは
〜上質感とは、どういったものか〜
5.日本と海外の比較(感性(嗜好)の差異、高級感の考え方)
〜欧米、中国、インド、その他〜
U.色・光沢・表面加飾による高級感の出し方・質感の高め方
〜繊維、プラスチック、金属、ガラス、セラミックス、木、紙、ゴム、
表面処理した品物(塗装、めっき、アルマイト、ブラストなど)
:「色彩感覚 データ&テスト」(専門家による詳細な資料を配布)〜
1.色による高級感の出し方・質感の高め方
(1)配色の基本的な考え方
(2)高級基本色
(3)高級感・質感を表現するための配色のポイント
2.光沢による高級感の出し方・質感の高め方
(1)物体の表面性状
(2)表面処理法
〜電解研磨、機械研磨、圧延素材の成分・性質〜
3.表面加飾による高級感の出し方・質感の高め方
(1)表面加飾の考え方
(2)表面加飾の留意点
(3)表面加飾の具体的な進め方
4.各材料における高級感の出し方・質感の高め方の実際
(1)繊維の表面改質のポイント
@画像解析
A同時対比効果
B同時生起コントラスト
CGretagMacbethのColorCheckerを展示
(2)プラスチックの表面改質(表面処理、表面保護)のポイント
〜つや消し、メタリック、ハーフミラー、パール、乳白、スモークなど
100種類以上のサンプル((社)日本インダストリアルデザイナー協会
(JIDA)で販売)を展示〜
@塗装
Aめっき
B成形加工
C金型の表面処理
(3)金属の表面改質のポイント
@めっきによる高級感・光沢感の付与
A塗装による表面改質
Bステンレス・アルミニウムの電解研磨・陽極酸化発色・染色による質感向上
Cマグネシウム合金の陽極酸化・塗装
Dチタン・ニオブの着色(資料展示)
(4)ガラス・セラミックス・木材の表面加飾技術
V.高級感・質感の評価方法と製品開発への活かし方
1.高級感・質感の測定と評価法
(1)測定・評価の留意点
@測定手順とその進め方
〜何を、何で、どのように測ればよいか〜
Aデータ収集のポイント
(2)試験・測定方法
@目視観測者の色彩識別能力を試験する方法
〜人による眼の良し悪しを検査するやり方
(100色相配列検査器−旧色彩弁別器−を展示して実験)〜
A新しい光沢測定法
〜光輝面とつや消し面の写像性、着色光輝面とつや消し面の写像性測定結果〜
B色と光沢の測定法の将来
〜曲面の測定、測定値の無線記録と解析〜
(3)評価データの解析法
2.高級感・質感の製品開発への活かし方
〜如何にして製品価値を向上させるか〜
(1)専門家の育成
(2)関係者のチーム編成と組織的活用
〜デザイン、営業、マーケット調査、品物の材料、成形加工、
表面処理などによる専門家のチーム編成〜
(3)色・光沢・照明に関する情報収集
〜自分の専門外の広い分野に目を向ける〜
@色・デザインの研究所
A測色機器メーカによる講習
B公立試験研究機関の色彩部門の利用
W.質疑応答
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