T.OHラジカルの生成法と化学的特性
1.OHラジカルについて
1.1 なぜ、OHラジカルか
1.2 OHラジカルの酸化力について
1.3 ラジカルとは
(1)電子のスピン
(2)原子、分子の電子の状態
(3)パウリの排他律
(4)フントの原理
(5)軌道への電子配置
1.4 比較的容易に生成されるラジカルと電子構造
1.5 OHラジカル反応の類型
2.OHラジカルおよび酸素原子の生成方法
2.1 気相オゾンの熱分解による酸素原子生成
2.2 気相オゾンの紫外光分解による酸素原子生成
2.3 オゾン/水の紫外光分解によるOHラジカルの生成
2.4 過酸化水素の分解によるOHラジカル生成
2.5 水中オゾンの自己分解によるOHラジカル生成
2.6 過酸化水素とオゾンの反応によるOHラジカル生成
2.7 触媒/オゾンによるOHラジカル生成
2.8 Fenton反応
2.9 光触媒
2.10 水の真空紫外光分解
2.11 放射線照射
2.12 放電
2.13 オゾンと有機化合物の反応
3.OHラジカルの測定方法 〜プローブを用いる方法〜
3.1 直接測定
3.2 ラジカル補足剤
4.OHラジカルの効果
4.1 オゾン/過酸化水素処理
4.2 オゾン/紫外線照射処理
5.反応モデルとシミュレーション
5.1 気相オゾンの熱分解速度と酸素原子濃度
(1)熱分解反応モデル
(2)計算方法
(3)計算結果
5.2 気相オゾンの熱分解を利用したホルムアルデヒドの酸化シミュレーション
(1)反応モデル
(2)低圧水銀ランプが放射する光量とオゾンの光分解速度について
(3)計算結果
5.3 気相オゾンの光分解を利用したホルムアルデヒドの酸化シミュレーション
(1)反応モデル
(2)低圧水銀ランプが放射する光量とオゾンの光分解速度について
(3)計算結果
5.4 水中オゾンの自己分解によるOHラジカル生成
(1)純水中オゾンの自己分解速度実験式
(2)自己分解反応モデル
(3)反応モデルによるシミュレーション
1) 自己分解速度のpH依存性
2) 自己分解中間生成物
3) 重炭酸/炭酸イオンの影響
5.5 水相オゾンへの過酸化水素添加
(1)過酸化水素添加の効果
(2)初期オゾン濃度の効果
(3)pH効果
(4)OHラジカルと被酸化物の反応
1) プロファイル
2) オゾン利用効率のpH依存性
3) 過酸化水素濃度
4) 無機炭素
5) エタノール
6) エタノールの酸化機構
5.6 オゾン/紫外線
(1)紫外線照射および強度の効果
(2)pH効果
U.OHラジカルの環境浄化への応用
1.浄水の高度処理
1.1 農薬の分解
1.2 臭気物質の除去
(1)オゾン/過酸化水素による臭気除去
(2)有機物とオゾンの反応により生成したOHラジカルによる臭気除去の検証
2.下水処理水の高度処理
2.1 オゾン/過酸化水素による二次処理水の高度処理
2.2 オゾン/紫外線による二次処理水の高度処理
2.3 環境ホルモンの除去
2.4 微生物の殺菌、不活化
(1)芽胞
(2)大腸菌ファージ
(3)E-coli
3.産業廃水等
3.1 電着塗装廃水のCOD除去
3.2 ダイオキシン分解
(1)埋立地浸出水のUV/O3およびUV/O3/H2O2処理
(2)焼却炉洗浄水処理
4.オゾン/触媒による環境浄化
4.1 酸化チタン
4.2 V-O
4.3 均一触媒および不均一触媒
4.4 遷移金属イオン
5.その他の応用 〜排ガス処理、室内空気浄化、脱臭・殺菌〜
V.OHラジカルの環境浄化への応用の意義と課題
W.質疑応答
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