Ⅰ.海水設備・機器における海生生物付着対策
~事例と新しい生物付着防止技術~
1.海水設備・機器の海生生物に関するトラブル
(1)フジツボ等貝類の付着によるトラブル事例
~ポンプ設備、取水設備等におけるトラブル事例~
(2)クラゲ等の海生生物によるトラブル事例
2.フジツボ等貝類付着、クラゲによるトラブルとその防止手法
(1)どうして海生生物付着が発生するのか
①貝類付着のメカニズム
②貝類付着が起こる箇所と起こらない箇所
(2)貝類付着対策
①貝類付着検査の進め方
②除貝装置の効果的使用
(3)フジツボ等貝類の付着を防止する新手法
~付着防止機能の低下を防ぐには~
①海中構造物(ポンプ、管、船底等)の表面処理
~キプリス幼生の付着動作、吸着できないようにする工夫とは~
②コーティング
~塗料選択のポイント、塗料に含まれる有害物質の海中流入防止のポイント~
(4)クラゲ等海生生物によるトラブル対策
3.質疑応答
(小茂鳥 氏、勝山 氏)
Ⅱ.海水設備・機器における腐食・防食の実際
~事例を検証し、防食に活かす~
1.海水と海水腐食に関する基礎知識
(1)海水成分とその腐食性:何が腐食に一番影響が強いのか。
(2)海水の地域性:日本周辺と中東の海では何が違うのか。
(3)海生生物と腐食:付着の影響と殺菌剤の影響は?
2.材料別に見た海水腐食損傷と防食のポイント
(1)ステンレス鋼の腐食損傷
①ステンレス鋼の鋼種と耐食性:不動態保持に効く合金元素は?
②孔食損傷:なぜ孔食が起こるのか、そして防止には?
~材料の耐孔食指数、孔食臨界電位、表面状態と加工(圧延、溶接等)の
影響~
③すきま腐食損傷:どんなすきまが問題か、防止には?
~すきま腐食再不動態化電位、すきま腐食臨界温度、ガスケットの影響、
付着物の影響~
④粒界腐食・選択腐食損傷:組織依存腐食が起きるのは?
~不純物元素の影響、溶接・熱処理の影響、加工の影響~
⑤応力腐食割れ損傷:応力、環境、鋼種がマッチすると。
~常温海水ではあまり問題にならないが、高温の海水では?~
(2)銅・銅合金の腐食損傷
①エロージョン・コロージョン損傷:限界流速とは?
~銅の表面皮膜と流れ、鉄イオン添加による防食~
②汚染海水による腐食損傷:清浄海水との違いは?
(3)異種金属接触腐食損傷と電気防食
①異種金属接触の電気化学
~電位差、面積比、距離の影響とは?~
②電気防食の実際:外電か犠牲か?
(4)微生物腐食
①微生物腐食損傷の実際:腐食形態、腐食速度は?
②バイオフィルム・特定細菌の影響:細菌はいかに金属をアタックするのか?
③防食対策:フィルタリング、殺菌剤注入、電気防食
3.質疑応答
(石川 氏)
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