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<セミナー詳細>

セミナーコード:20100704   このセミナーの受付は終了しています


★本セミナーでは、塗膜の乾燥とコーティング(塗布)技術について、経験豊富な白井講師にシミュレーションのデモを交え、
 詳しく解説頂きます。

塗膜乾燥プロセスの最適化技術
●講 師 白井コンサルティングオフィス 代表
(元)旭化成(株)
技術士(繊維部門)
白井達郎 氏
  <講師紹介>
旭化成(株)に勤務し、主にエンジニアリング部門、生産技術部門で高分子加工や
合成繊維設備の設計、建設、プロセス開発、プロセス改良等の職務を担当し、
繊維、高分子加工、FA関係のエンジニアリング部長、生産技術部長を歴任。
その間に業務上必要とする多くのシミュレーションソフトの開発を行い、実務に役立てた。
後年、技術情報の交換・共有のためのインフラ作りを目的とした化学関連業界の
研究組合に出向し、事務局長をつとめ、STEP(ISO 10303)AP227(3次元プラント
設計情報規格)の国際共同開発プロジェクトに参加し、ISO規格の開発を行った。
現在は、コンサルタント業を営み、コーティング、高分子加工、繊維形成関連の
技術コンサルティング、エンジニアリング業務を行うとともに、関連した分野の
各種シミュレーションソフトの開発とカスタマイズを行っている。

●日 時 2010年 7月 1日(木) 10:00〜16:00
●会 場 東京・新お茶の水・総評会館・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,980円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,730円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●プログラム●
−講演要旨−

 コーティングによって最適の製品を得るためには、コーティング(塗布)と乾燥の両方を考慮して最適化
する必要がある。
 本講では、ウェットコーティング法で塗布した塗膜から、溶剤を蒸発させて均一な乾燥膜を得るための
方法について、塗膜の乾燥に主眼を置きながら説明をするが、それだけでは十分とは言えないので、
コーティングについてもその要点について説明を加える。
 塗膜乾燥に関しては、乾燥方式と乾燥装置の代表的なものについて、先ずその概要を説明する。
次いで、乾燥理論のベースとなる熱移動と物質移動について、塗膜乾燥に必要となる理論の基礎部分
を説明した後に、塗膜の各種乾燥理論の説明を行う。乾燥理論にはそれを適用する用途と目的により、
いくつかのレベルのものがあり、それらの違いを概説後、個々の乾燥理論について説明をする。
さらに乾燥理論の適用例の説明として、乾燥理論に基づくシミュレーションプログラムを用いた乾燥欠陥
の解析と乾燥条件の最適化について述べる。最後に、塗膜乾燥シミュレーションのデモンストレーション
を行う。
 コーティングに関しては、先ず各種コーティング方式の概要を説明した後、代表的なコーティング方式
を取り上げて、夫々に関する適正な塗布条件(コーティングウインドウ)について述べる。さらに、
近年高精度コーティングに広く用いられるようになったスロットダイの均一吐出設計の方法について、
非ニュートン流体を前提とした実戦的な方法について説明する。最後に、スロットダイ設計シミュレーション
のデモを行う。
1.塗膜乾燥の基礎



2.乾燥方式とその特徴



3.気流乾燥装置の概要

 3−1 気流の吹き付け方法
 3−2 ウェブの走行


4.塗膜乾燥プロセス

 4−1 乾燥プロセス概要
 4−2 乾燥システム例


5.乾燥理論とシミュレーション

 5−1 乾燥の支配要因
  (1)熱移動
  (2)物質移動
 5−2 共通的な必要事項
 5−3 各種乾燥理論とシミュレーション


6.塗膜乾燥における欠陥発生と最適化



7.塗膜乾燥シミュレーションのデモ



8.各種コーティング方式の概要

 8−1 自由引き上げコーティング
 8−2 後計量コーティング
  (1)ブレードコーティングとナイフコーティング
  (2)ロールコーティング
  (3)ロールコーティングの計量部
 8−3 前計量コーティング
  (1)スロットコーティング
  (2)スライドコーティング、カーテンコーティング
 8−4 グラビアコーティング
 8−5 各種コーティング法の比較


9.コーティングウインドウ

 9−1 ブレードコーティングのウインドウ
 9−2 リバースロールコーティングのウインドウ
 9−3 スロットコーティングのウインドウ


10.スロットダイの高精度化設計

 10−1 非ニュートン流体の粘度特性
 10−2 円形キャビティ、指数則流体の場合
 10−3 非円形キャビティ、上限付指数則の場合
 10−4 非円形2段キャビティ、上限付指数則の場合


11.スロットダイ設計シミュレーションのデモ



12.塗膜の塗布および乾燥に関する参考図書の紹介


13.質疑応答
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。