●講 師 |
東北大学 多元物質科学研究所 プロセスシステム工学研究部門 教授 (社)日本粉体工業技術協会 粉砕分科会 コーディネータ 工学博士 |
齋藤文良 氏 |
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<講師紹介> 昭和47年山形大学大学院工学研究科修士課程を修了。
山形大学助手、横浜国立大学講師・助教授、東北大学選鉱製錬研究所
(改組再編により現在は多元物質科学研究所)助教授を経て、平成3年より同教授。
平成20年、(財)ホソカワ粉体工学振興財団ホソカワKONA賞受賞。
平成20年4月、(財)仙台市産業振興事業団地域連携フェロー。
平成22年7月、仙台市国際産学連携フェロー。
<主な著書> 「最新 粉砕技術とエコ・リサイクル」(エヌジーティー、監修)、
「ナノパーティクルテクノロジーハンドブック」(日刊工業新聞社、共著)、
「先端粉砕技術と応用」(エヌジーティー、監修)、
「すぐに役立つ粒子設計・加工技術」(じほう、共著)、
「粉砕・分級と表面改質」(エヌジーティー、編集委員長)、
「粉 −粉を知り、粉と親しみ、粉と未来へ−」(培風館、共著)ほか多数。
<研究紹介> 研究活動は3つに大別される。
1つは粉砕であり、ここでは粉砕現象をより理解しやすいように現象把握することと
そのための粉砕機内媒体運動のシミュレーションである。
2つ目は、粉砕や超音波照射によって発現するメカノケミカル現象を活用した材料合成、
材料創製、廃棄物からの有価物回収、有害物の無害化などのプロセス開発である。
3つ目は、アークプラズマ法によるナノサイズ複合化微粒子粉体の製造と特性評価である。
これらの研究を通して健全な社会の発展に貢献したいと考えている。
(齋藤先生研究室:http://www.tagen.tohoku.ac.jp/modules/laboratory/index.php?laboid=28)
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●日 時 |
2011年 6月 8日(水) 10:30〜16:30 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・総評会館・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,980円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,730円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
【受講対象】
主に粉砕機の利用(ユーザ)・開発(メーカ)および粉体に関連する操作に関わるエンジニア・技術・研究・設計・設備担当者の方々等。
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【予備知識】
上記対象者であれば専門知識は特に必要ございません。
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【習得知識】
固体を砕くとは?粉砕を効果的に行うには?の課題への回答(粉砕の基礎)
微粉砕を行うには強力な力ではなく、優しく撫でるようにが効果的(太陽と風?)
粉砕という目的以外で起こる現象を利用した化学反応とその活用による資源処理(メカノケミストリー)
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【講師の言葉】
粉砕は、小規模では家庭にて、大規模では鉱山などで行われている。ただ、現状では、そのエネルギー効率は1%にも達せず、その改善が強く望まれている。では、何故、このようにエネルギー効率の低い粉砕がかくも広い分野で行われているのであろうか?また、かつては粉砕は誰でもできるので、固体を細かく砕くのにただ力任せに強い力で砕いていた時代があった。しかし、粉砕で細かい粉を得るには、力任せではうまくいかない。それはどうしてだろう?これらの問いかけに対して本講義では明快に回答するヒントを与えてくれる。さらに、最近は、化石燃料枯渇の危機?が叫ばれ、また、燃焼によるCO2排出抑制(地球温暖化防止のため?)の機運が高まっており、エネルギー効率向上がどの分野でも急務である。これらの状況を踏まえ、本講義では、粉砕の原理を理解し、粗砕から微粉砕の機構、エネルギー法則、乾式と湿式粉砕の特長、粉砕機の最適操作に関する基本的事項を解説し、効果的粉砕に対する考え方を述べる。また、粉砕は生成する粉体を活性化させるが、この現象(メカノケミカル効果)を概説し、それを利用し粉砕後の処理プロセス(溶解や加熱処理)を効果的に進める上で重要な役割を担っている。その代表例を列挙し、粉砕の役割を認識する。更に、粉砕のエネルギー効率向上や、普遍的な最適な粉砕機構造やスケールアップ法構築のためのDEMシミュレーションの効用について解説する。これにより、粉砕とその工学的利用についてもこれまで以上に理解度が高まることが期待できると確信する。
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T.粉砕及び粉砕操作の基礎知識
1.粉砕のメカニズムと基礎
2.砕成物とその粒度評価
3.乾式粉砕と湿式粉砕
4.粉砕助剤とその効果
U.粉砕機の特徴と選び方
〜粉砕機の分類・特性と使用目的に合った装置選定〜
1.乾式粉砕機の分類と特性
(1)圧縮、せん断、高速衝撃等による粉砕機
(2)自生粉砕機
(3)媒体(ボールなど)利用粉砕機
(4)気流粉砕機(無媒体粉砕機)など
2.乾式粉砕機選定のポイント
〜粉砕動力の予測、粉砕機のスケールアップ、
スケールアップ時の粒度分布に関する留意点、粉砕助剤使用、コンタミなど〜
3.乾式粉砕機の最近の技術動向
4.湿式粉砕機の分類と特性
(1)媒体利用粉砕機
(2)流体利用粉砕機
5.湿式粉砕機選定のポイント
〜処理品質、運転条件(低速か高速)、洗浄性、乾燥、コンタミなど〜
6.湿式粉砕機の最近の技術動向
V.粉砕の効率化のためのDEMシミュレーションの利用
1.ミル内媒体運動のDEMシミュレーション
2.粉砕における媒体運動シミュレーション情報の利用
3.最適化操作因子の導出
4.ミル構造の最適化とスケールアップ
5.シミュレーションによる粉砕の予測
W.粉砕におけるトラブルと対策
1.粉砕における摩耗と対策
2.コンタミネーションとその除去
3.超微粒子製造とトラブル対策
4.異物の検出方法と除去対策
5.付着の原因とその評価、防止対策
6.粉砕操作と粉塵爆発の防止
X.粉砕に伴う固体の活性化 〜メカノケミストリー〜
1.メカノケミカル(MC)法の基本原理
2.材料の構造変化利用、材料の固相反応利用
3.レアメタル等有価物の回収
4.有害物質の分解・無害化と再資源化
5.機能性材料(触媒など)の創成
6.粉砕と化学的処理(溶解)による有価物回収(資源処理)
7.粉砕と物理的処理(加熱)による有価物回収(エネルギー回収)、など
Y.質疑応答
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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