| 【受講対象】 工場やプラントなどの配管、圧力容器などにおいて比較的圧力の高い流体を扱う業務に携わっておられる、
 エンジニア・設計・技術・研究・施設・工務ご担当の方。
 
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  | 【予備知識】 上記対象者であれば専門知識は特に必要ございません。
 
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  | 【習得知識】 ・最近のガスケットの種類・特徴を習得できます。
 ・ガスケットの密封特性に関する考え方を習得できます。
 ・フランジ締結体における漏えい防止対策を習得できます。
 ・フランジ締結体に関する国内外の最近の動向を習得できます。
 
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  | 【講師の言葉】 近年、環境汚染防止のために、工場施設、プラントなどの配管系のフランジ締結体からの微少漏えいを抑制することが求められています。しかし、石綿ガスケットの使用が禁止された後、多くの新しい材質・形式のガスケットが開発されていますが、それらの密封性能・特徴は十分明らかにされていません。
 そこで本講座では、最近の非石綿ガスケットに関する基礎知識、ガスケットの密封特性、さらに微少漏えいを抑制するために必要なボルト荷重の決定方法など、フランジ締結体の密封性向上のために必要な最新の情報を提供します。
 
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  T.ガスケットの種類 
 A.ガスケットの分類
 1.ソフトガスケット
 2.セミメタルガスケット
 3.メタルガスケット
 B.ガスケットの材質
 1.ジョイントシートガスケット
 2.フッ素樹脂系ガスケット
 3.膨張黒鉛ガスケット
 C.ガスケットの形式
 1.シートガスケット
 2.うず巻形ガスケット
 3.波形・のこ歯形ガスケット
 4.カンプロファイルガスケット
 5.被覆ガスケット
 
 
 U.ガスケットの選定
 
 A.選定の手順
 1.流体区分
 2.圧力−温度範囲
 3.フランジとの組合せ
 4.選定上の注意点
 B.必要ボルト荷重の計算
 1.ガスケット係数(m, y)による計算
 2.最小締付圧力による計算
 
 
 V.ガスケットの機能と密封メカニズム
 
 A.ガスケットの機能と諸特性
 1.ガスケットの機能
 2.機械的特性(変形特性,粘弾性特性)
 B.漏えいの分類
 1.漏えいの分類(大規模漏えい,微少漏えい)
 2.漏えいの形態(接面漏えい,浸透漏えい)
 3.漏えい流体の流れ(粘性流と分子流)
 C.漏えい量の定量化
 1.密封性能(漏えい量)の定量化
 2.漏れのないレベルの判定
 3.気体と液体の漏えい量の換算
 
 
 W.ガスケットの密封性能試験と評価
 
 A.欧米の試験方法と問題点
 1.アメリカ試験方法 ROTT
 2.ヨーロッパの試験方法 EN13555
 3.試験方法の問題点
 B.ガスケット試験方法JIS B 2490の解説
 1.試験方法の概要
 2.変形特性
 3.密封特性
 C.各種ガスケットの特性比較
 D.ガスケット特性の近似方法とデータベース化の方法
 
 
 X.フランジ締結体における漏えい防止対策
 
 A.密封性基準のボルト荷重の求め方
 1.JIS B 2490試験結果によるボルト荷重の計算
 2.ガスケット係数(m, y)によるボルト荷重の計算との比較
 3.必要ガスケット締付圧とボルト応力
 B.JIS B 2490による密封特性と実フランジの密封性能の相関
 1.小口径フランジの場合
 2.大口径フランジの場合
 C.フランジ変形の影響
 1.フランジの変形特性
 2.ガスケット変形特性の影響
 
 
 Y.シーリング技術の動向
 
 A.密封性基準のフランジ設計法
 1.欧米の設計方法
 2.日本で検討されている新しい設計方法
 B.多数本ボルトの効率的な締付け方法
 1.対角締付け法
 2.一方向締付け法
 C.低呼び圧力フランジ締結体へのうず巻形ガスケットの適用
 1.低呼び圧力フランジ締結体における問題点
 2.シートガスケットとうず巻形ガスケットの漏えい特性の比較
 3.実フランジでの漏えい特性比較
 D.フランジ締結体のコンパクト化
 1.ヨーロッパの動向
 2.日本の動向
 E.今後の課題
 1.高温におけるガスケット特性の把握
 2.フランジ締結体の寿命予測方法の開発
 3.密封特性を考慮した施工方法の確立
 
 
 Z.質疑応答
 
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  | −名刺交換会− セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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