●講 師 |
東京理科大学 工学部 工業化学科 教授 博士(工学) |
杉本 裕 氏 |
●講 師 |
福岡伸技術士事務所 所長 元旭化成(株) 新事業本部 技術アドバイザー 博士(工学) 技術士(化学部門) |
福岡伸典 氏 |
●講 師 |
早稲田大学 創造理工学部 環境資源工学科 准教授 博士(工学) |
所 千晴 氏 |
●講 師 |
東京工業大学大学院 理工学研究科 化学専攻 教授 博士(理学) |
岩澤伸治 氏 |
●講 師 |
アタカ大機(株) 執行役員 産業装置事業本部 技術本部長 企画開発本部 産機開発部長 |
熊谷直和 氏 |
●講 師 |
千代田化工建設(株) 技術開発ユニット 研究開発センター センター長代行 博士(工学) |
八木冬樹 氏 |
●日 時 |
2013年 9月 6日(金) 9:30〜17:30 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
|
●受講料 |
49,980円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,730円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
9:30 | 11:00
|
T.CO2の有効利用技術の動向と事業展望
1.CO2の有効利用の考え方
(1)CO2についての基礎
(2)CO2利用の現状と有効性
(3)CO2変換の考え方と用途展開
(4)CO2の反応メカニズムとプロセスの比較
2.CO2の化学的利用の概観と事例紹介
(1)古典的な化成品製造
(2)メタノールの製造
(3)炭酸エステルの製造
(4)ポリマーの製造
(5)その他
3.CO2を直接原料とする脂肪族ポリカーボネート製造の詳細
(1)基礎的な知見とこれまでの開発状況
(2)研究開発課題と進捗
4.工業化・実用化に向けた研究開発動向と経済性
(1)日本の取り組み
(2)諸外国の取り組み
(3)事業性
5.今後の展望
6.質疑応答・名刺交換
(杉本 氏)
|
11:10 | 12:40
|
U.CO2を原料とする非ホスゲン法芳香族ポリカーボネートの工業化製造プロセス
<講演要旨>
旭化成が開発した、世界で初めての「CO2を原料とする非ホスゲン法芳香族ポリカーボネート製造プロセス」は、台湾での工業化成功(2002年合弁: 5万トン/年、現在15万トン/年)に引き続き、2008年ライセンシー3社(韓国2社、ロシア)が商業運転(各6.5万トン/年)を開始した。4社ともポリカーボネート事業の新規参入に成功している。韓国1社は2012年に16万トン/年に増強した。2011年サウジアラビアで26万トン/年の大型プラントが稼働した。合計70万トン/年(世界シェア―15%以上)の高品質ポリカーボネートが市場に供給されている。
芳香族ポリカーボネートはこれまで全てCOを原料として製造されており、しかもその殆どが毒性の高いホスゲンと、溶媒として発がん性の懸念がある塩化メチレンと水を大量に使うホスゲン法である。本講座ではGSC(グリーン・サスティナブルケミストリー)を実現しているこのプロセスの概要を紹介する。
1.芳香族ポリカーボネート樹脂( PC )とは?
(1)プラスチックの種類とエンジニアリングプラスチック
(2)芳香族ポリカーボネートの用途
(3)芳香族ポリカーボネートの性能
2.芳香族ポリカーボネート樹脂(PC)の工業化の歴史
3.芳香族ポリカーボネート樹脂(PC)
(1)製造法と生産能力
(2)究極の理想的製造プロセス
4.芳香族ポリカーボネート樹脂(PC)をどうやって造るか?
(1)ホスゲン法
(2)非ホスゲン法
5.旭化成法非ホスゲン芳香族ポリカーボネート製造プロセス
(1)原料CO2とEO
(2)非ホスゲン法プロセスの開発を阻む技術の厚い壁
(3)旭化成法非ホスゲンプロセス開発の歴史
(4)旭化成法:究極の理想的プロセスに近づく夢のプロセス
(5)モノマー製造工程におけるブレークスルー
(6)樹脂製造(重合)工程の壁とブレークスルー
6.旭化成法芳香族ポリカーボネート樹脂の特徴
7.旭化成法芳香族ポリカーボネート製造プロセスの経済性
8.旭化成法成功の波及効果・発展性と社会への貢献
9.旭化成法芳香族ポリカーボネート製造プロセスのライセンス
10.質疑応答・名刺交換
(福岡 氏)
|
13:30 | 14:10
|
V.高効率フェントン法によるCO2還元アルコール化技術と今後の展望
1.CO2アルコール化の既往研究
2.フェントン法の概要
(1)フェントン反応の概要
(2)高効率フェントン法の概要
3.高効率フェントン法によるCO2還元アルコール化
(1)フェントン法によるCO2還元アルコール化の反応機構
(2)最適反応条件の検討結果の紹介
(3)生成汚泥とフェントン反応効率との関係
4.各種触媒の影響
5.今後の展望
6.質疑応答・名刺交換
(所 氏)
|
14:20 | 15:10
|
W.二酸化炭素と炭化水素からのカルボン酸合成への展望
1.二酸化炭素の化学的性質
2.二酸化炭素を一炭素源としてもちいる合成反応の概要
3.二酸化炭素への求核付加を利用するカルボン酸合成
4.炭化水素類からのカルボン酸合成の新手法
5.今後の展望
6.質疑応答・名刺交換
(岩澤 氏)
|
15:20 | 16:20
|
X.再生可能エネルギーによるCO2のメタン転換技術について
1.再生可能エネルギーをめぐる国内外の情勢
2.再生可能エネルギー先端国のドイツの状況
3.再生可能エネルギーの余剰電力
4.グローバル二酸化炭素リサイクル構想とPower to Gas
5.二酸化炭素をメタン化するために必要な技術
6.メタン化触媒
7.高効率水素製造技術
8.炭素源をどうするか?
9.実用化へのロードマップ〜再生可能エネルギーで自立
10.まとめ・質疑応答・名刺交換
(熊谷 氏)
|
16:30 | 17:30
|
Y.CO2を原料として合成ガスを製造するCO2リフォーミングプロセス
1.千代田 CO2リフォーミングの特徴
(1)基本反応と反応条件
(2)カーボン析出反応及び条件
(3)プロセス優位性及び適応範囲
2.CO2リフォーミング触媒
(1)触媒物性
(2)触媒性能(炭素析出抑制機能)
3.プロセス検討
(1)設計ツール(反応モデル/CFD)
(2)経済性検討(建設費/運転費/CO2排出量)
4.中長期的な展望
(1)高温空気燃焼炉(HiCOT炉)との組み合わせ
(2)太陽熱(CSP)を利用した熱交換型リフォーマー
5.質疑応答・名刺交換
(八木 氏)
|
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
|