●講 師 |
元 三菱マテリアルテクノ(株) 副社長 |
秋山義夫 氏 |
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<経歴> 2013年〜:JOGMEC・海底熱水鉱床開発委員会委員を始め、
資源量評価、環境影響評価、採鉱、選鉱・製錬の各WG委員
2010〜2012年:資源地質学会会長
2008年〜:JOGMEC・海底熱水鉱床開発委員会・資源量評価
及び環境影響評価のWG委員
1999〜2007年:三菱マテリアル(株)資源環境リサイクル統括室長
として、マンガン団塊、コバルトリッチクラスト、海底熱水鉱床に
関するJOMGECの検討委員会委員
1972年三菱金属(株)入社以来、細倉鉱山(宮城県)、明延鉱山(兵庫県)、
マムート鉱山(マレーシア)、ハックルベリー鉱山(カナダ)での14年間の
鉱山現場勤務を含めてベースメタル、貴金属、レアメタル等鉱山の
探鉱・開発及び技術・経済性評価業務に従事
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●講 師 |
秋田大学 客員教授 兼 国際協力機構 資源開発アドバイザー 経済学博士/鉱業技術者 |
細井義孝 氏 |
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<講師プロフィール> 1971-1972 アフリカ銅鉱山開発に従事
1976.4 政府関係特殊法人 金属鉱業事業団 入団
1986-1990 金属鉱業事業団マニラ事務所長(在フィリピン、アジア地域担当)
1993-1996 国際機関 南太平洋応用地球科学委員会 (SOPAC)(在フィジー)
鉱物資源探査専門家
1997-1999 財団法人 国際鉱物資源開発協力協会 (JMEC) 調査部長
2004.2 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 (JOGMEC)
金属資源技術開発グループ(現 金属資源技術部)審議役
2007-2008 東京大学 大学院非常勤講師 を兼任
2005-2011 深海資源開発株式会社 (DORD) 資源調査部長
2004-現在 秋田大学 客員教授・大学院非常勤講師 を兼任
2011-現在 独立行政法人 国際協力機構 (JICA) 資源開発アドバイザー
2013-現在 大阪大学大学院、北海道大学工学部・大学院 非常勤講師 を兼任
学位他
2009年 クイーンズランド大学(オーストラリア) 経済学博士
1989年 サント・トーマス大学(フィリピン) 経済学修士
1979年 パーデュー大学(米国) リモートセンシングコース研修・客員研究員
1974-1976 東京大学工学部資源開発工学科 研究生 兼 技術補助職員
1968-1974 秋田大学鉱山学部採鉱学科 工学士
(在学中、アフリカ銅鉱山開発に従事)
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●講 師 |
(株)フグロジャパン 代表取締役社長 |
山野澄雄 氏 |
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<経歴> 1970年−2006年、住友商事(株) 勤務。主として海洋開発担当。
その間、住友海洋開発鰹務取締役、日本深海鉱業(株)常務取締役等も。
深海鉱業プロジェクト関係ではOMIプロジェクト(INCOグループ)のスタート
から解散に至る迄参画、OMI社(米国シアトル)での事務局業務にも従事した。
マンガン団塊の太平洋の鉱区に関する国際ジョイント・ベンチャー間の
鉱区調整等にも参加。
2006年―現在、(株)フグロジャパン代表取締役社長。
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●講 師 |
東京大学 生産技術研究所 海中工学国際研究センター 特任教授 (2014年3月末まで) |
川真一 氏 |
●日 時 |
2014年 4月 25日(金) 10:00〜16:30 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,680円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
10:00 | 11:20
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T.海洋資源開発の事業展望と経済性
<講演要旨>
深海資源は昭和50年にハワイ東方沖でのマンガン団塊の調査以来、海底熱水性鉱床、コバルトリッチクラストと30年以上にわたり調査が実施されてきたが、過去10年近い金属価格の高値推移に伴い海底熱水鉱床の開発が現実味を帯びてきている。我が国の取組の現状について述べるとともに、PNG(パプアニューギニア)領海内で海底熱水鉱床の調査・開発を進めようとしているNautilus(ノーチラス)社Solwara1の例を参考に深海資源の開発の事業展望と経済性について述べる。
<質疑応答・名刺交換>
(秋山 氏)
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11:30 | 12:50
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U.海底鉱物資源開発への期待と日本近海・南太平洋の動向、開発機器の動向
〜ノーチラス社の動向・技術も含め〜
<講演要旨>
中国、インドなどの急速な経済成長は、ベースメタルの需要の急激な拡大を招き、需給がタイトになると同時に、資源争奪戦、金属価格の高騰を招いた。また、技術開発は、携帯電話、電気自動車、液晶テレビなどの開発・高性能化をもたらし、普及拡大するとともに、原材料に欠かせない、レアメタル、レアアースの需要拡大をまねき、資源争奪戦、価格高騰へと繋がっている。中国のレアアース戦略は、尖閣諸島漁船逮捕の報復という形にまで表れ、世界全体で供給先の開発・多様化が進んできた。
そういった中で、深海に眠る未開拓な豊富な資源が国際的に注目を集めてきた。日本においてもその探査・採掘に産官学連携で取り組んでいる。一方海底資源は、運航・軍事も含めた海洋の権益と併せ、中国が積極的な動きを見せ、牽制するように米国、韓国、東南アジア各国が対抗していっている。
資源権益の争奪戦は陸上・海底において南太平洋でも展開され、熱くなっている。採掘・商業化に視点を移すと、様々な難しい問題も抱えている。しかしながら、資源に恵まれない日本においては、海に囲まれている有利性と近年の調査で、海底資源賦存の高い可能性が指摘され、そのビジネスチャンスは大きいと考えられる。
1.ベースメタルの世界・レアメタルの世界・レアアースの世界
2.鉱物資源の世界で今何が起こっているか
3.海底資源の世界
4.海底資源の魅力と開発の課題
5.日本の事情と期待
6.南太平洋の事情と期待
7.ノーチラス社の挑戦と日本企業への期待
8.質疑応答・名刺交換
(細井 氏)
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13:50 | 15:10
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V.深海底鉱物資源(マンガン団塊)の開発の歴史から学んだことと
海洋海底資源調査の民間事業について
<講演要旨>
深海底鉱物資源のひとつであるマンガン団塊の開発の為の動きが1970年代から90年代まで世界で色々とありました。一体、何故、そのような動きがあったのだろうか、振り返ってみれば自分自身その動きの中に長年身を置いたわけですが、それから暫く時間が経った今、自分なりに、マンガン団塊開発の歴史とは何であったかを振り返り、それから学んだもの、そして将来の課題などを考えてみたいと思います。
また海洋資源調査で一番重要なことは、探査目的の実現に最適システムとして何を考えなければいけないかということの明確な概念規定であります。例えば、探査機器を開発する場合においても、経済性を考慮しながら民間のプロジェクト手法や技術を積極的に取り入れることが大切であり、すべて日本で今から開発すればいいということではなくて、国内外の民間企業の開発能力を積極的に利用することが効率的と思われます。
Fugro(フグロ)はオランダに本社がある世界最大級の調査・コンサルティング会社で、地質工学分野、測量分野それに地球科学分野を統合した陸・海・空の調査・コンサルティングを50 年以上に亘り提供しています。
当日は、フグロ社の海底資源に関する調査技術・事例を含め民間企業からの視点も交え、大体以下のようなことをお話するようにしたいと考えています。
1.日本の海洋開発の中におけるマンガン団塊開発の位置付け
2.マンガン団塊開発の歴史
(1)マンガン団塊の商業化に着目した人達
(2)米系コンソーシアムの動き
(3)米系コンソーシアム以外の動き
(4)そして日本はこう動いた
(5)結局どうなったのか
3.マンガン団塊開発の歴史から学んだもの
(1)資源論として考えると
(2)プロジェクトマネジメントの課題
(3)将来の課題
4.Fugroの深海底鉱物資源開発プロジェクトへの関り
5.海洋海底資源調査の民間事業について
6.質疑応答・名刺交換
(山野 氏)
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15:20 | 16:30
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W.海中ロボットの開発とその動向
1.海中ロボットに求められる基本的な機能
(1)耐圧・均圧・浮力
(2)位置の認識
2.海中ロボットの特徴
(1)有人潜水艇
(2)ROV
(3)AUV
3.AUVと人工知能
4.AUVの開発状況
5.AUVの利用状況
6.質疑応答・名刺交換
(川 氏)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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