●講 師 |
九州大学大学院工学研究院機械工学部門 教授 工学府ものづくり工学教育研究センター長 (一社)粉体粉末冶金協会 会長 |
三浦秀士 氏 |
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<委員・学会活動等> (一社)日本鉄鋼協会 理事、創形創質工学部会・部会長、
(一社)日本機械学会 フェロー、機械材料・材料加工84期部門長、
American Powder Metallurgy Institute, Member of Program Committee
Asia Powder Metallurgy Association, Member of International Committeeなど。
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●講 師 |
(株)ファインシンター 開発生技部 開発室 室長 |
植田義久 氏 |
●講 師 |
(株)ファインシンター 開発生技部 開発室 1G グループ長 |
本郷淳一 氏 |
●日 時 |
2014年 6月 18日(水) 10:00〜16:40 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,680円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
【講演要旨】
粉末冶金(Powder Metallurgy:以下P/Mと略記する)は、焼結(金属やセラミックスなどの粉末から特異な性質を引き出すために高温(融点以下の温度)にて粒子同士を接合するもので、成分系によっては液相を介する焼結もある)という現象を利用した金属加工法であり、高度工業社会における素材や製品の製造法の1つとして重要な役割を果たしている。
P/Mの最大の魅力は粉末を成形・焼結することによって直接最終製品形状に成形(Near Net あるいは Net Shaping)できることであり、材料特性、組成、熱処理および微細組織においてかなりの自由度を持っていることから、溶製法では発現し得ない特性が得られるとともに経済的に量産できることも利点である。このような特徴を有するP/M法により、ギヤやベアリング、コネクティングロット(自動車用)などの各種機械構造用部品をはじめとして、超硬チップや金型などの切削・耐摩耗工具材料、WやMoなどの高融点金属材料、フィルターや生体用インプラントなどの多孔質材料、電気回路開閉器やパンタグラフすり板などの電気接点・集電材料、磁性コアやセンサーリングなどの磁性材料が生産されている。
従来より、高密度で高性能なP/M製品を目指して、粉末の製造から成形、焼結、後加工に至る各プロセスの改良や新しい技術の開発が多種多様な形で行われているが、まず本講では、成形・焼結技術に焦点を絞り、それらの基本的な原理から斬新でかつユニークなレーザーや電子ビーム、プラズマ、マイクロ波などを使った新しい焼結技術について紹介するとともに、とりわけMIM(金属粉末射出成形)や今流行りの粉末積層造形(3Dプリンター)等の先端粉末造形技術について、講演者の永年の経験をもとに詳述する。
また、鉄系の焼結部品に用いられる雰囲気焼結炉、およびステンレス材・MIM部品の生産に用いられる真空焼結炉について、主な仕様要件決定の考え方と特徴、また省エネ対策やトラブル対策事例についても紹介する。
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【プログラム】
1.粉末冶金とは
2.新しいプレス成形技術
2.1 CNC粉末成形
2.2 温間成形
3.バインダを利用した成形技術
3.1 金属粉末射出成形(MIM)
3.2 超音波粉末成形
4.静水圧成形技術
4.1 冷間静水圧成形(CIP)
4.2 熱間静水圧成形(HIP)
4.3 擬静水圧成形
4.4 反応熱間静水圧成形
5.粉末鍛造
6.その他の成形技術
6.1 粉末圧延
6.2 爆発成形
6.3 噴霧成形
7.粉末焼結の原理
7.1 単一成分系固相焼結
7.2 多成分系固相焼結
7.3 液相焼結
7.4 反応焼結
8.新しい造形・焼結技術
8.1 プラズマ焼結
8.2 マイクロ波焼結
8.3 粉末積層造形(3D)技術
<三浦氏:1〜8ご担当。10:00〜13:50(途中昼食休憩+質疑応答含め)>
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<三浦氏:1〜8ご担当。13:30〜16:40(途中小休止+質疑応答含め)>
※恐縮に存じますが、講演の順序を入れ替えさせて頂くことになりました。
9.焼結炉の種類と特徴
9.1 代表的な焼結炉
9.2 代表的な雰囲気ガス
9.3 代表的な焼結温度と時間
10.雰囲気焼結炉
10.1 基本仕様の考え方
10.2 稼働条件
10.3 品質
11.真空焼結炉
11.1 真空焼結の基本
11.2 炉の構造と条件
12.省エネ事例
12.1 雰囲気炉
12.2 真空炉
12.3 品質関係
13.トラブル事例
13.1 雰囲気・真空炉
<植田氏、本郷氏:9〜13ご担当。14:00〜16:40(途中小休止+質疑応答含め)>
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<植田氏、本郷氏:9〜13ご担当。10:00〜12:40(途中小休止+質疑応答含め)>
※恐縮に存じますが、講演の順序を入れ替えさせて頂くことになりました。
14.質疑応答(適宜)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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