●講 師 |
東京理科大学 理工学部 機械工学科 教授 工学博士 |
菊池正紀 氏 |
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<講師紹介> 1971年 東京大学工学部精密機械工学科卒業
1976年 東京大学工学系大学院精密機械工学専攻博士課程修了 工学博士
1976年 東京大学助手
1978年 東京理科大学講師
1980-1981年 米国、ジョージア工科大学研究員
1992年 東京理科大学教授
所属学会:日本機械学会、日本計算工学会、日本材料学会、
日本実験力学学会、米国機械学会
学会での役職:日本機械学会フェロー、日本計算工学会評議員、
日本実験力学学会評議員
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●日 時 |
2014年 8月 29日(金) 9:45〜16:45 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,680円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円) 〈昼食・お茶代1,500円(税込)を含む〉 ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
【習得知識】
1) 材料力学の基礎知識
2) ミーゼス応力と降伏条件
3) 有限要素法の要素について
4) 有限要素法解析結果の見方
5) 有限要素モデルに対する考え方
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【講師の言葉】
現在、機械の設計のためには有限要素法が不可欠の道具となっています。しかしこれを正しく使うためには二つの面での基礎知識が必要です。
一つは材料力学の基礎的な考え方を理解することです。材料力学の基本的パラメータである応力とひずみを理解したうえで、材料強度とは何か、安全率とは何か、応力集中などの基礎知識を学ぶ必要があります。そのうえで、有限要素法解析結果として提示されるミーゼス応力について正確に理解することが求められています。
本講座の前半ではこれらについて説明します。
二つ目は有限要素法そのものについての基礎的理解です。現在広く利用されている汎用ソフトは誰もが容易に使うことができますが、正しい知識を持たずに使うと誤った使い方をしてしまうことも無きにしも非ずです。
本講座の後半は、いくつかの失敗事例も交えて、有限要素法を正しく理解するためのポイントをお話しします。特に、解析結果の応力分布がグラフィック表示された時、これをどのように理解すべきかについて説明します。また有限要素法モデルとは何か、についてその考え方を説明します。最後に有限要素法のエキスパートになる方法を説明します。
また最後に材料力学の最先端の知識としての破壊力学について、基本的な考え方、必要な基礎技術、その利用法等について解説します。
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【プログラム】
T.基本的考え方
1.応力とひずみ
2.材料試験
(a)弾性域
(b)降伏点、降伏応力
(c)塑性域
(d)引張り強さ、破断点
3.許容応力と安全係数
(a)静荷重
(b)繰り返し荷重
(c)クリープ
U.棒に作用する種々の力とそれへの応答
1.棒の引張りと圧縮
2.はり、軸、柱
3.熱応力
V.多軸応力
1.三次元場での応力とひずみの定義
2.一般化されたフックの法則
3.二次元場への近似―平面応力と平面ひずみ
4.応力の座標変換―主応力
5.降伏条件―ミーゼス応力
6.応力集中とその対策
W.材料力学、材料強度学に有限要素法を正しく使う
1.要素の選択
(a)定ひずみ要素
(b)アイソパラメトリック要素 −セレンディピティ要素
2.応力はどのように計算されるのか
(a)変位の連続性について
(b)応力は要素内のどこで計算されるのか
(c)節点での応力はどのように計算されているのか
(d)応力分布図はどのようにして描かれているのか
(e)解析結果はどこまで信用できるのか
3.解析モデルとは何か
(a)形状モデルの作成 −失敗例の紹介
(b)物理モデルとは何か
(c)有限要素法の解析結果は実験結果と一致するのか
(d)物理モデルの改良
4.有限要素法に習熟するために
(a)良いユーザーになろう
(b)エキスパートになるために
X.破壊力学の考え方
1.破壊力学の立場
2.破壊力学パラメータ
3.機器の保守のための破壊力学の利用
(a)き裂検出法
(b)応力拡大係数の計算
(c)破壊靭性値の測定
(d)疲労寿命予測
(e)破壊事故解析
4.損傷許容設計
Y.質疑応答<適宜>
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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