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<セミナー詳細>

セミナーコード:20140819   このセミナーの受付は終了しています


      ※別画面で開きます
★本セミナーでは、2014年7月上旬現在、史上最高値を更新する勢いで高騰しているパラジウムなど貴金属の
 回収・精製・リサイクル技術に焦点をあて、午前中は、回収・精製・新技術を含めた貴金属リサイクル技術の
 現況・ポイントから、使用済み電子部品・触媒からのパラジウムなど白金族金属及び金のバイオ回収技術を、
 午後は各手法【新規パラジウム回収剤(Pdの高選択的分離と回収技術)、木質系バイオマス由来タール、
 微細藻類、臭化銅有機溶媒、ペロブスカイト型酸化物】による貴金属類の回収・リサイクル技術について、
 斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。

〜価格が高騰しているパラジウムなど〜
貴金属の回収・精製・リサイクル技術
〜微量含有貴金属回収、バイオ回収、新規パラジウム回収剤ならびに、
各種(木質系バイオマス由来タール、微細藻類、臭化銅有機溶媒、
ペロブスカイト型酸化物)技術について〜
●講 師 田中貴金属工業(株)
化学・回収事業部 湘南工場 工場長
奥田晃彦 氏
●講 師 大阪府立大学 大学院 工学研究科
物質・化学系専攻 化学工学分野 教授
小西康裕 氏
●講 師 東ソー(株) 南陽研究所
環境化学グループ 主任研究員
増田隆洋 氏
  <講師紹介>
1998年4月東ソー(株)入社。
1999年4月〜2006年5月:南陽研究所にてポリウレタン用
副資材の研究開発に従事。
2006年6月〜2010年6月:日本ポリウレタン工業に出向し、
新MDIプラント建設及び製法改良業務に従事。
2010年7月〜現職。
●講 師 (独)産業技術総合研究所 環境管理技術研究部門
吸着分解研究グループ グループ長
加茂 徹 氏
●講 師 東京電機大学 工学部 環境化学科 教授 保倉明子 氏
●講 師 東京大学大学院 工学系研究科
マテリアル工学専攻 准教授
松野泰也 氏
●講 師 千葉工業大学 機械サイエンス学科 准教授 永井 崇 氏
●日 時 2014年 8月 27日(水) 9:30〜17:55
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
9:30
|
11:00
T.貴金属の回収・精製技術について

 貴金属の用途とそのリサイクルフローの概要を説明し、従来より用いられている沈殿法等の古典的な回収方法とともに、これらの方法に取って代わる溶媒抽出法や他の回収技術を説明し、貴金属のリサイクル技術について概説する。

 1.貴金属の用途と回収例
 2.貴金属の回収精製の手順
 3.貴金属の回収技術
  (1)貴金属の溶解
  (2)貴金属の回収
  (3)希薄溶液からの貴金属の回収
  (4)乾式法による回収
 4.貴金属の精製技術
  (1)沈殿晶析
  (2)溶媒抽出法
  (3)その他
 5.新技術を用いた貴金属回収について
 6.質疑応答・名刺交換
(奥田 氏)
11:10
|
12:40
U.使用済み電子部品、触媒からのパラジウムなど白金族金属および金の
  バイオ回収技術


 微生物(金属イオン還元細菌)が、常温・常圧下、高速・高収率で、溶液中の白金族金属(PGM)イオンや金イオンを還元し、細菌表面に金属ナノ粒子を産出する現象を発見した。このバイオミネラリゼーション現象をベースに、使用済み製品(自動車排気ガス触媒、プリント基板)の溶解液から、PGMおよび金を分離・回収するバイオ技術を開発した。また、リサイクル現場での微生物ハンドリングを簡便にする実用化技術として、PGM回収用の「還元細菌を内包したカプセル」を森下仁丹(株)と共同開発した。
 バイオ利用リサイクルは、従来技術に比べて、低エネルギー型技術であるとともに、希薄溶液中のPGMイオン等を効率よく、経済的に回収できる新技術である。この新規バイオ技術は、簡便な方法で迅速にPGM回収が完了することから小規模設備でも実現可能であり、使用済み製品が集積するオンサイト(地域の現場)でリサイクル事業を起こすビジネスチャンスを拓くものとして期待できる。


 1.金属イオン還元細菌とそのバイオミネラリゼーション機能
 2.遊離菌体による貴金属の還元・回収
 3.バイオカプセルによる貴金属の還元・回収
 4.使用済み電子部品からの金のバイオ回収プロセス
 5.使用済み触媒からの白金族金属のバイオ回収プロセス
 6.コスト、回収事例紹介
 7.質疑応答・名刺交換
(小西 氏)
13:30
|
14:40
V.新規パラジウム回収剤
 〜パラジウムの高選択的分離と回収技術〜


 パラジウム(Pd)を高選択的に分離・回収する新規Pd回収剤(吸着剤、脱着剤)を開発した。本剤を用いれば、各種金属の混合水溶液から低濃度のPdを高選択的かつ高効率的に回収できる。また、回収剤は繰り返し使用できる為、NaCl水以外の廃液は発生せず、環境に優しく経済的である。

 1.開発の背景
 2.新規パラジウム回収剤の概要
 3.回収剤を用いたPd回収プロセス
  (1)Pdの高選択的分離(吸着)
  (2)吸着したPdの脱着
  (3)Pdの還元析出
  (4)脱着剤の再生利用
  (5)経済性
 4.まとめ
 5.質疑応答・名刺交換
(増田 氏)
14:50
|
15:40
W.木質系バイオマス由来のタールを用いた電子基板の可溶化と
  貴金属・レアメタルの回収


 1.使用済み電気電子機器からの資源回収
  (1)使用済み電気電子機器の現状
  (2)回収システム
  (3)従来の資源回収技術の概要とその課題
 2.バイオマス由来の溶媒を用いた熱硬化性樹脂の可溶化と有用資源の回収
  (1)熱硬化性樹脂の可溶化の特徴
  (2)バイオマス由来溶媒を用いた可溶化法
  (3)循環溶媒を用いた使用済み電子機器からの資源回収
 4.まとめと今後の展望
 5.質疑応答・名刺交換
(加茂 氏)
15:45
|
16:25
X.微細藻類を用いるパラジウムの回収およびその蓄積機構の解明

近年、植物や藻類、バクテリアを用いたレアメタルの回収に関する研究が盛んに行われるようになっています。本講演では、単細胞藻類に高濃度に蓄積されたパラジウムや白金の化学形態分析について紹介します。

 1.単細胞藻類の培養
 2.放射光を用いる化学形態分析
 3.藻類における金ナノ粒子生成
 4.藻類におけるパラジウムの蓄積
 5.今後の展望
 6.質疑応答・名刺交換
(保倉 氏)
16:30
|
17:10
Y.有機溶媒を用いた新たな貴金属回収プロセスの開発

 1.国内の小型電気・電子機器中に含有される金の物質フロー
  (1)物質フロー分析(Substance Flow Analysis, SFA)とは?
  (2)国内の小型電気・電子機器中に含有される金のSFA解析結果と考察
 2.有機溶媒を用いた新たな貴金属回収プロセスの開発
  (1)都市鉱山から貴金属回収の現状と課題
  (2)有機溶媒を用いた貴金属回収プロセスの既存研究とその課題
  (3)グリーンケミストリーと新たな貴金属回収プロセスの開発
   ・炭酸プロピレン(PC)やジメチルスルフォキシド(DMSO)を用いた事例紹介
   ・反応(溶解および析出)のメカニズムとサイクリックプロセスによる環境調和と
    コスト低減

 3.まとめと今後の展望
 4.質疑応答
(松野 氏)
17:15
|
17:55
Z.ペロブスカイト型酸化物を用いた白金族金属のリサイクル

 ペロブスカイト型酸化物が、白金族金属の酸化物を吸蔵することが報告され、この特性を用いた白金族金属の新しい回収法が検討されている。本講演では白金族金属の分離・回収方法について最近の研究を紹介する。

 1.研究背景
 2.各種ペロブスカイト型酸化物の白金族金属酸化物の吸蔵特性
  (1)Pt, Rhについて
  (2)Pdについて
 3.吸蔵メカニズムの推定
 4.まとめと今後の展開
 5.質疑応答・名刺交換
(永井 氏)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。