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<セミナー詳細>

セミナーコード:20150216   このセミナーの受付は終了しています


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★原油価格の下落が続く中、シェールガス・オイル開発の現状と今後を探る!!
★本セミナーでは、シェールガス、シェールオイル開発と米国からのLNG輸出プロジェクトを含めた最新状況と今後の
 開発の進展を左右する技術的要件ならびに具体的な課題、技術展望、また注目される二酸化炭素フラクチャリング
 技術など、ソフト・ハード両面について、斯界の第一線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。

シェール開発の最新状況及び対日LNG輸出プロジェクト動向と
シェールガス・オイル開発の技術課題、CO2フラクチャリング技術
●講 師 牧エネルギー工学研究所代表
(元)帝国石油(株) 代表取締役副社長
牧 武志 氏
  <講師紹介>
昭和42年4月帝国石油(株)入社。
平成3年8月テイコク・オイル(U.S.A.)社長。
平成7年3月帝国石油(株)取締役新潟鉱業所長。
平成17年4月帝国石油(株)代表取締役副社長。
平成18年4月兼国際石油開発帝石ホールディング(株)取締役技術本部長。
平成20年10月磐城沖石油開発(株)代表取締役社長。
平成22年12月同退任。 現在に至る。
●講 師 石油資源開発(株)
技術本部 技術研究所 所長
手塚和彦 氏
●講 師 京都大学大学院
工学研究科 社会基盤工学専攻 教授
石田 毅 氏
●日 時 2015年 2月 24日(火) 10:30〜16:15
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:30
|
12:30
T.米国のシェール開発最新状況と今後の展望
 〜原油・天然ガスの価格はどうなる?〜


 2014年11月の米国の石油生産量(原油+NGL)は12.3百万バレル/日で、サウジアラビアを抜き世界第一位となっている。2011年7月にガスバブルが弾けて(シェールガス生産量の急増による天然ガス価格の急落)以来、シェールガスからシェールオイルへのシフトが急激に進み、米国の石油生産量は毎年、約1百万バレル/日以上増加し、特に直近の一年では1.8百万バレル/日と急増し、原油価格の急落を招いた。一般にシェールオイルの採算限界は80ドル/バレルともいわれるが、これは油田によって、また同じ油田でも地域によっても異なってくる。主なシェールオイルフィールド毎に、現在の開発状況を確認し、原油価格を踏まえた今後の開発の行方を探る。また、本年末に米国からのLNG輸出が始まる予定で、米国内の天然ガス価格が、早晩世界のLNG価格に影響を与えるようになるのは必至と思われる。そこで、今後の米国内の天然ガス価格の行方を探るため、やはり主なシェールガスフィールド毎に、現在の開発状況を確認すると共に、その開発の行方を考える。今後のシェール開発の行方を考えるには、その価格だけでなく、技術革新にも注目する必要があり、特に新しいフラクチャリング技術ついて述べる。

<講演議題>
 1.世界の石油・天然ガスの需要と供給:現状とその推移
 2.石油・天然ガス価格:現状とその推移
 3.米国のシェール開発概要
 4.米国のシェールガス開発事例
 5.米国のシェールオイル開発事例
 6.シェール開発の採算限界
 7.新しいフラクチャリング技術
 8.米国からのLNG輸出計画
 9. まとめ
 10.質疑応答・名刺交換
(牧 氏)
13:30
|
14:30
U.シェールガス・オイル開発の技術と課題

 1.当社が取り組むシェールプロジェクト
  (1)米国Eagle Fordシェールプロジェクト
  (2)カナダシェールガス・LNGプロジェクト
  (3)国内女川タイトオイルプロジェクト
 2.シェール開発における技術課題と最新技術
  (1)フラクチャリング技術
  (2)モニタリング技術
  (3)モデリング技術
 3.環境対策の現況
 4.質疑応答・名刺交換
(手塚 氏)
14:45
|
16:15
V.CO2フラクチャリングによるタイトリザーバー増進回収技術の開発

<講演要旨>
 CO2(二酸化炭素)で直接岩盤を破砕してシェールガスを採掘しようとするプロジェクトに向けて我々が実施した、花崗岩供試体を用いた実験結果について主に紹介し、この分野の研究の現況について解説します。墓石によく利用されている花崗岩を17p角の立方体に整形し、中心に直径2cmの円孔を穿孔しました。 その円孔の中に密閉区間をつくって流体に圧力にかけ、供試体に亀裂をつくる実験を行い、亀裂が発生する際に発生するAE(Acoustic Emission, 高周波の破壊音)を測定して、亀裂の特徴を調べました。実際のシェールガスやシェールオイルの採掘では、水を加圧して地下のシェール(頁岩)を破砕してメタンガスや石油を生産していますので、これを模擬した実験です。我々は、破砕流体に超臨界CO2、液体CO2、水、粘度の大きな油の4種類を用いましたが、水より粘度が小さいさらさらしたCO2で破砕すると、シェールガスやシェールオイルの生産に有利な、分岐の多い細かい亀裂が広範囲に広がる傾向が見られました。さらにシェールはメタンガスよりCO2に親和性が強いため、CO2で破砕するとCO2と入れ替わりにメタンガスを放出するため、メタンガスの増産も期待できます。従って、水圧破砕に現在使用されている水の代わりにCO2を用いれば、シェールガスの増産と二酸化炭素の地中貯留が同時に実現できる可能性があり、今後有望な技術であると思います。
 我々の研究成果の一部を、米国の地球物理学会誌 Geophysical Research Letters(Vol.39, L16309,2012)に発表したところ、英国の科学雑誌 New Scientists Magazine(2012年8月31日付)と米国の科学雑誌 MIT Technology Review(2013年3月22日付)がこの研究の有用性を自社のWeb Siteで紹介してくれました。また国内では、京都新聞(2013年9月14日付朝刊第26面)、読売新聞2014年4月15日付夕刊第1面、日本経済新聞2014年4月15日付朝刊第14面(科学技術面)、The Japan News(読売の英字新聞)2014年4月16日付第1面で紹介されています。

 1.研究の背景
  (1)地球温暖化とCO2地中貯留プロジェクト
  (2)さまざまな新たなフラクチャリング技術の提案
 2.花崗岩を用いたCO2フラクチャリング実験
  (1)供試体と実験方法の概要
  (2)流体圧入方法
  (3)載荷方法
  (4)実験結果
  (5)破壊メカニズムに関する検討
  (6)顕微鏡による亀裂観察結果
  (7)考察とまとめ
 3.釧路産シェール供試体に対する水圧破砕実験
  (1)供試体と実験方法の概要
  (2)実験結果
  (3)破壊メカニズムに関する検討
  (4)顕微鏡による亀裂観察結果
  (5)考察とまとめ
 4.今後の研究計画と実用化に向けた課題
  (1)技術の有用性と解決すべき課題
  (2)今後の研究計画
  (3)過去技術の蓄積と実用化への期待
 5.質疑応答・名刺交換
(石田 氏)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。