●講 師 |
東京海洋大学 大学院 海洋科学技術研究科 研究院 海洋科学系 海洋生物資源学部門 助教 |
遠藤雅人 氏 |
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<講師紹介> 東京水産大学水産学部卒。同大学院水産学研究科博士課程修了。博士(水産学)。
2003年日本学術振興会特別研究員(東京水産大学)。
2004年東京海洋大学海洋科学部助手を経て、2007年同助教、12年組織改編により
同大学院海洋科学技術研究科海洋科学系海洋生物資源学部門助教、現在に至る。
専門は水族養殖学。特に養殖システムおよび養魚環境に関する研究に従事。
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●講 師 |
国立研究開発法人 水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所(屋島庁舎) 増養殖部 閉鎖循環システムグループ長 |
山本義久 氏 |
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<講師紹介> 海洋科学博士。東京水産大学大学院修了後、静岡県温水利用研究センター、
(社)日本栽培漁業協会勤務を経て現職。
専門は、海産魚介類の栽培漁業と閉鎖循環飼育システム開発。
マダガスカルやUAE等での国際技術協力にも従事。
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●講 師 |
(株)環境生物化学研究所 代表取締役 (株)夢創造 代表取締役 |
野口勝明 氏 |
●講 師 |
近畿大学 水産研究所 顧問 (株)ア−マリン近大 取締役 |
村田 修 氏 |
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<講師紹介> 近畿大学農学部水産学科卒業、博士(農学)、
近畿大学水産研究所教授、所長を経て現職。
主な研究は海水魚類の品種改良(選抜・交雑育種)に関する研究、
クロマグロ・クエ・マサバ・マアナゴ等新魚種の増養殖技術開発に従事。
近畿大学名誉教授。
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●講 師 |
元 ツルガシーフーズ(株) 社長 |
太田 威 氏 |
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<講師紹介> 工学院大学工学部工業化学科卒業。大学卒業後、東大 工学部 工業化学科
山口研究室にて3年間セメント研究に従事し秩父セメント(現太平洋セメント)に入社。
16年間セメントの基礎化学、特殊セメントの開発、技術センター業務等を担当。
営業を4年間経験後、新規事業開発を担当する経営企画室に移り、
植物工場や魚介類養殖などの一次産業やサービス業の企画と実践を担当。
経営企画2年目にアワビの陸上養殖技術を導入し、平成元年4月ツルガシーフーズ(株)
社長に就任、3年3か月アワビの種苗生産から成貝販売までを手掛けた。
その後、関係会社でISO取得コンサルタント事業を設立し太平洋セメントを退社。
以後、ISO、GAP、HACCP等の取得指導、生コンやコンクリート製品関連、
分析など各種のコンサルタントを担当し、平成21年10月から3年5ヶ月間、
閉鎖循環方式によるアワビ陸上養殖事業に参画。
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●日 時 |
2015年 12月 11日(金) 9:30〜16:50 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,680円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
<アカデミック割引> 【大学等の学校法人格を有している団体に在籍する方には割引制度がございます。 詳しくはこちらをご覧いただくか06-6358-0141までお問い合わせ下さいませ。】 |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
9:30 | 10:40
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T.陸上養殖事業の最新動向と失敗・成功事例
<講演要旨>
陸上養殖、特に閉鎖循環式養殖システムによる水産物の生産、加工、流通は立地を選ばず漁業権も必要ないため、新規参入が比較的しやすく、新産業としても各方面から注目を集めている。しかしながら、産業化にはいくつかの陥りやすい失敗があり、それをうまく克服できれば事業の成立性も向上する。この事業の成立には科学的に整備された安心安全を確保する技術、生物を熟知した飼育技術、最高の味を引き出す出荷前処理技術、販売戦略やニーズを考慮したブランドを形成するアイデアが必要不可欠である。そこでいろいろな要素技術と事例を交えながら、陸上養殖の事業性について解説する。
1.システム設計と飼育管理
(1)飼育魚介類の代謝と水処理から見たシステム設計
(2)種苗の導入と疾病対策
(3)給餌と成長予測
(4)リスク回避
2.出荷前処理
(1)無給餌蓄養
(2)浸透圧調節機構を利用した味上げ
(3)鮮度保持流通
3.販路開拓
(1)6次産業化
(2)アクアポニックス
(3)再生可能エネルギー、排エネルギー利用
(4)異業種・地域連携
(5)ブランド形成
4.失敗・成功から学ぶこと
5.質疑応答・名刺交換
(遠藤 氏)
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10:50 | 12:10
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U.閉鎖循環飼育システムの有効性の検証と 省エネ・省コスト化高機能型システムの開発
1.閉鎖循環飼育システム
(1)閉鎖循環飼育システムの構成
(2)物理ろ過装置の機能
(3)泡沫分離装置の開発
(4)生物ろ過装置の機能
(5)間歇ろ過方式の生物ろ過装置の開発
(6)高機能型閉鎖循環飼育システムの開発
2.閉鎖循環飼育システムの有効性と検証
(1)外部リスク回避効果
(2)疾病防除効果
(3)高生残効果
(4)高成長効果
(5)高密度飼育効果
(6)省エネルギー効果
3.次世代型陸上養殖システムへの高度化
4.質疑応答・名刺交換
(山本 氏)
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13:00 | 14:10
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V.温泉水利用陸上養殖への取組み
〜過疎に悩む地域を救うか?
『温泉トラフグ』など(温泉サクラマス)の事業動向と展望〜
過疎に悩む地域を救うか?『温泉とらふぐ』
<講演要旨>
海なし栃木県で、温泉水を海水代替えとし完全閉鎖循環養殖によりトラフグの養殖に日本で初めて成功し栃木県の特産品として現在、年間25000尾の規模で生産されている。
また、当養殖技術を基に全国10カ所で「温泉トラフグ」の養殖が行われている。
本セミナーでは、地域資源活用、地域産業活性化の視点を交えつつ、温泉水養殖技術と事業への取り組み、今後の展望を解説する。
1.地域活性化
(1)過疎地域の現状
(2)地域資源の発掘及び創造
2.陸上養殖技術
(1)基本的システム
@構造 A管理項目
(2)温泉水養殖の特徴
(3)低塩分環境水の生理的メカニズム
(4)トラフグ養殖における成長曲線
(5)養殖収支「採算性評価」
(6)新規取組事項
@トラフグ幼魚段階での雌雄判別法の確立による白子生産の効率化
A性格遺伝子判別による噛み合い減少研究
B低塩環境でのサクラマスの創出の可能性について
C温泉トラフグ完全養殖のための種苗生産技術の確立開発
D余熱利用による『熱発電所』『熱帯植物園(南国フルーツ栽培)』
『海洋牧場(養殖事業)』『レジャー施設(食材提供)』
エネルギー循環連携事業計画
3.全国展開中の養殖場の問題点と今後の展望
4.質疑応答・名刺交換
(野口 氏)
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14:20 | 15:30
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W.近畿大学における陸上養殖への取り組み
<講演要旨>
近畿大学における陸上養殖の取り組みは、1965年のヒラメ人工孵化種苗生産に成功して以来、50年を過ぎる。当時は水槽形状、大きさ、材質など全てが手探り状態であった。掛け流し式養殖に適した対象魚を模索しながら、近畿大学水産研究所富山実験場における現在の取組みを紹介する。
1.ヒラメの人工孵化仔魚飼育
2.ヒラメ養殖の取り組み
3.陸上養殖対象魚の模索
4.富山実験場における陸上養殖施設
(1)海水の取水設備
〜100m層および14m層汲み上げ水温などの比較〜
5.マアナゴ養殖の取り組み(掛け流し式)
(1)天然レプトケファレスからの養殖
〜飼育水温の違いが成長に及ぼす影響〜
(2)天然稚魚からの養殖
〜成長、生残率、商品サイズなど〜
6.サクラマス養殖の取り組み(掛け流し式)
7.質疑応答・名刺交換
(村田 氏)
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15:40 | 16:50
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X.経験が教えてくれた「アワビ」・陸上養殖のポイントについて
<講演要旨>
平成元年、夢の一次産業「アワビ陸上養殖事業」に参入し、施設の建設、種苗生産、種苗の移動、飼育管理、営業活動、製品出荷まで、アワビの一貫生産から販売までを経験し、設備面や飼育管理でたくさんの改善点や改良点が明確になった。さらに平成21年コンテナハウス利用の閉鎖循環型飼育方式によるアワビ養殖を経験し、かけ流し型養殖にない長所、閉鎖循環設備ゆえの欠点や問題点も明確になり、将来を志向する新しい閉鎖循環飼育設備の開発を経験させてもらった。この方式の基本的な考え方は、@アワビの飼育では適正水温維持が最重要。A酸素量は飼育水中の溶存酸素濃度だけでなくエラ周りを流れる水量確保、すなわち酸素の絶対量が大事。B飼育水中のCO2やアンモニアなどの有害ガスを減らすことができる脱気能力の高い泡沫分離装置の設置が必須。C人件費削減に効果がある自動清掃方式採用。などを導入した新方式の閉鎖循環養殖設備を提案した。また、アワビの生育に適さない高水温や低水温の期間だけ閉鎖循環方式を組み合わせることで、より効率的な陸上養殖が実現できること、すなわち、温暖地域では深層水やLNG、LPG生産工場などの冷熱、寒冷地域では温泉水や発電所、ゴミ焼却場などの温熱を利用することで、死亡による減耗を抑え年間生長量として30mmを大幅に超えられる可能性が高い。
1.かけ流し方式とコンテナハウス利用閉鎖循環方式によるアワビ事業計画
(1)養殖設備の概要
(2)飼育管理項目
(3)種苗の移動
(4)長所と改善点
2.アワビ陸上養殖の事業性について
(1)改良方式飼育システムでの事業性
(2)事業性向上のポイント
3.質疑応答・名刺交換
(太田 氏)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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