●講師の言葉
ここでのトラブルは、いわゆる「事故」、「不具合」、「故障」などと呼ばれているものを包含し、何らかの原因で運転できなかったり、使用できなかったり、或は、短期に壊れてしまったり、目標通りの性能や機能が得られなかったりするなど、ユーザーに不利益をもたらす諸々の技術的欠陥を指します。
配管技術とは、裏を返せば、配管装置において、これらトラブルが起きない様に、「配管を設計、製作、据付ける要領の集積」と言うことができましょう。
本講習会では、典型的なトラブルを先ず提示し、それらは何を怠ったために起きたのか、何を理解しどのように実践すれば、その種のトラブルを未然に防止できるか、について説明します。トラブルという「失敗」の話から入ることにより、その技術は何のためにあるのか、その技術が存在する意義をより深く認識、理解できるようになると考えます。尚、講習会前半(午前)では、トラブルを未然に防止するための、共通する“コツ”についてお話します。
本講習会はどんなトラブルがあったかという講習会ではありません。トラブル事例を材料に、配管技術をより深く理解していただくための講習会です。
なお、明らかに誤った採用や使い方などによって生じるトラブルは、取り上げれば際限がなくなり、かつ取り上げる意味があまりないので、取り上げません。
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●テキストとプレゼンについて
・テキストは「トラブルから学ぶ配管技術」(日刊工業新聞社刊)を使います。
上記書籍を既にお持ちでしたら、受講料より2,916円引かせて頂きますので、
お申込み時にその旨お知らせ下さいませ。
・講義には、パワーポイントと白板を使います。
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●プログラム
T.配管トラブルの未然防止と再発防止のために【10:00〜12:00】
1.直感を働かせる
2.バランス感覚が大事
3.イメージ力を高める
4.仮想演習
5.想像力と恐怖心
6.メリットの裏にデメリット
7.技術変更管理
8.配管を横から見る
9.トラブル記録を残す
10.トラブルの共通点抽出、他
U.トラブルを通じて学ぶ配管技術(1)エンジニアリング編【13:00〜14:45】
1.圧力損失
2.荷重・圧力・差圧
3.流れの偏流と乱れ
4.重力流れ・飽和水の流れ
5.振動
6.ウオータハンマ
7.熱膨張と相対変位
8.劣化・疲労
9.腐食・浸食
V.トラブルを通じて学ぶ配管技術(2)配管コンポーネント編【14:55〜16:30】
1.配管接続
2.配管配置
3.調達・製造・据付
4.バルブ
5.ストレーナ
6.ベローズ式伸縮管継手
7.スチームトラップ
8.計装
9.ハンガ・サポート
W.質疑応答(適宜)
※時間の配分に多少の変更があるかもしれません。
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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