セミナーコード:20160415 このセミナーの受付は終了しています
★天然ガスの主成分であるメタンは世界的に石油よりも埋蔵量が多く、化学品の製造では二酸化炭素の生成も
少ない。メタンを化学品原料としたメタンケミストリーの取り組みが活発になってきている。
★本セミナーでは、メタンケミストリーの潮流から、具体的な技術開発と研究開発動向について、斯界の第一線で
ご活躍中の室井氏、馬場氏、両講師に詳しく解説頂きます。
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●講 師 |
アイシーラボ 代表 |
室井高城 氏 |
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<経歴> 1968年 福島高専工業化学科卒業後, 住友金属鉱山(株)入社
1969年 日本エンゲルハルド株式会社 (旧エヌ・イーケムキャット株式会社)出向
1998年 化学触媒事業部長
2002年 事業開発部長(燃料電池・ポリオレフィン触媒)
2003年 執行役員 事業開発担当
2005年 執行役員 化学触媒担当
2006年 触媒学会副会長
早稲田大学招聘研究員
2007年 エヌ・イーケムキャット常勤顧問
神奈川大学非常勤講師
2008年 アイシーラボ設立
BASFジャパン 主席顧問
2009年 日本ガス合成執行役員
2014年 NEDO 技術戦略研究センター フェロー
<著書> 2003年『工業貴金属触媒』JETI社
2008年『工業触媒の劣化対策と再生、活用ノウハウ』 S&T社
2010年『エネルギー触媒技術』監修 S&T社
2013年『新しいプロピレン製造プロセス』監修 S&T出版
2013年『工業触媒の最新動向』CMC出版
2013年『シェールガス・オイル革命の石油化学への影響』S&T出版
2014年『シェールガス革命 “第二の衝撃”』日刊工業新聞社
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●講 師 |
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 化学環境学専攻 教授 |
馬場俊秀 氏 |
●日 時 |
2016年 4月 21日(木) 13:00〜17:00 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
43,200円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき37,800円) ※テキスト代、消費税を含む
<アカデミック割引> 【大学等の学校法人格を有している団体に在籍する方には割引制度がございます。 詳しくはこちらをご覧いただくか06-6358-0141までお問い合わせ下さいませ。】 |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
●セミナープログラム●
13:00 | 15:45
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T.メタンケミストリーの潮流と技術開発動向
この1年、原油価格の低迷が続いているが、需要と供給量の差は僅か1〜2%である。2020年にはオイルピークが来る。2030年にはサウジアラビアの国内需要は輸出量を上回る。2017年には石油価格は$50/bblを超えると予想されている。太陽光などの再生可能エネルギーを用いた水素社会の実現は2050年でも困難とも言われている。一方、メタンを主成分とする天然ガスは、シェールガスの他、在来ガスでもモザンビークに大規模なガス田が見つかっている。資源埋蔵量は石油よりも多い。エネルギーは石油から天然ガスにシフトし始めている。化学品は炭化水素である。天然ガスは、最もCO2の発生が少なく、将来とも低価格が予測されている。世界の石油化学は、ナフサの熱分解からメタンケミストリーに替わる可能性がある。日本も例外ではない。メタンケミストリーについて解説する。
1.原油価格低迷とシェールガス革命の日本及び世界の化学産業への影響
1.1世界の石油資源
1.2世界の天然ガス資源
1.3シェールガス革命のその後
1.4中国の石炭化学
1.5日本の石油化学の今後
2.メタンケミストリー
2.1メタンの二量化
2.2メタンからメタノール合成
2.3メタンから直接化学品の合成
2.4メタンのガス化
2.5新たなC1化学
2.6メタノールケミストリー
〜MTO, MTP, MTA〜
3.メタンから液体燃料の合成
3.1生成分布を制御したFT合成
3.2コンパクトFT合成
4.メタンの製造
4.1余剰電力による水素を用いたメタン製造
4.2石炭のガス化によるメタン合成
5.メタンによるCO2削減技術
5.1ドライリフォーミング
5.2CCU
5.3炭素循環
5.4メタンによるCO2を生成しない水素製造
6.質疑応答・名刺交換
(室井 氏)
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16:00 | 17:00
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U.メタンの活性化と化学原料への転換
採掘技術の進歩に伴い、シェールガスの利用が可能になっている。シェールガスの主成分であるメタンを燃料として単に使うのでなく、有用な化学原料に直接変換することは重要な課題である。最も不活性な炭化水素であるメタンを、直接化学原料に変換するのは、そう簡単ではない。メタンの活性化を単にC-H結合活性化と捉えることなく、メタンそのものを反応させる基礎研究に取り組んだ。発表では、特にゼオライト触媒を用いたメタン活性化の動機とメタンとエチレンとの反応によるプロピレン生成反応ついて講演する。
メタンのみならず、低品位の炭素資源を今まで以上に効率よく化学原料に変換することが求められている。そこで、バイオマスの有効利用の観点から、エタノールや単糖をそれぞれ原料とした1,3-ブタジエン合成反応についても講演する。
1.メタンから化学原料の製造
2.ゼオライトを触媒とするメタンからのプロピレン合成
2.1 気相水素からの活性プロトンの発現
:銀イオン交換ゼオライトによる水素の可逆的不均等解離
2.2 銀イオン交換ゼオライトによるメタンの活性化
2.3 メタンとエチレンとの反応によるプロピレン合成
3.タルクを触媒とするエタノールから1,3-ブタジエンへの一段転化反応
4.質疑応答・名刺交換
(馬場 氏)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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