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<セミナー詳細>

セミナーコード:20161017   このセミナーの受付は終了しています


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★大型の発電目的から小型の熱利用を主としたシステムまで、様々な可能性をもつ「風力熱発電(WTES)」技術
 について、その概要から関連技術の最新状況、経済性試算ならびに、発熱機・熱媒体・蓄熱など要素技術と
 応用展開に至るまで、斯界の第一線でご活躍中の岡崎講師に詳説頂きます。

〜安定発電が可能でコストも低く、世界に通用する技術として注目される〜
風力熱発電の要素技術と最新の開発動向、経済性試算・応用展開
●講 師 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所
プロジェクト試験研究部 主管研究員
Ph.D.(英国・バーミンガム大)
岡崎 徹 氏
  <職歴>
1987年住友電気工業入社、磁場解析を主担当として金属系超電導から
酸化物系高温超電導まで超電導機器の設計開発に従事。
シンクロトロン放射光リング用マグネットの設計では三次元磁場解析による
粒子軌道計算を実施。
超電導ケーブルでは理論的均一電流化設計を担当。
その後一時期は全く別のプラズマ岩盤破砕装置の事業化を担当。
異業種・異分野間での事業化の困難さを経験し、超電導応用機器開発に戻る。
その中で風力熱発電の概念を着想。
検討の結果、超電導は風力熱発電に有効ではあるが必須ではないとわかり、
従来型の機器を活用したシステムとして検討を続行。
2012年より公益財団法人国際超電導産業技術研究センターに出向
(普及啓発・国際部長、主管研究員)。2016年から現職。
●日 時 2016年 10月 19日(水) 10:20〜16:20
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む

<アカデミック割引>
【大学等の学校法人格を有している団体に在籍する方には割引制度がございます。
 詳しくはこちらをご覧いただくか06-6358-0141までお問い合わせ下さいませ。】
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【習得知識】

再エネ導入に関する国内外の現実(一次データ確認・評価の重要性)
太陽熱発電の最新状況、蓄エネルギーの実態
風力熱発電のしくみ、経済性
分散型風力熱発電の可能性
様々な熱利用周辺技術、知財権確保の機会認識

【講師の言葉】

 温暖化対策のため、再生可能エネルギーの大量導入が求められていますが、そうするとこれまで先延ばしにされてきた不安定発電への対策が大きな課題となります。この課題に経済的に対処するために電力系統全体を俯瞰的に見た最適化を行うと、高温蓄熱に経済的な効果があることがわかりました。例えば海外では太陽光発電と比べるとコスト高となりますが安い高温蓄熱を利用する太陽熱発電を組み合わせて対処しようとしています。同様に高温蓄熱を利用する風力熱発電が従来型風力の不安定性を補完するものとして期待されます。風力熱発電は概念が新しく、様々な新しいアイデアの導入も可能です。特に熱への変換機には様々なアイデアがあります。世界に通用する技術であるため強力な知財権確保が重要です。大型の発電目的から小型の熱利用を主としたシステムまで、様々な可能性を示します。
【プログラム】

T.風力熱発電(WTES)の概要

 1.はじめに
 2.風力発電の課題 〜最も重要な課題の根本的解決方法が必要
 3.風力熱発電の概要 〜極めてシンプルな革新的システム
  (1)超軽量ダイレクトドライブシステム
  (2)安価な高温蓄熱
  (3)着想の原点
 4.先行技術、特許関連 〜全く意外な事に、前例が無かった


U.再エネ大量導入に関する世界の状況

 1.欧州の状況 〜再エネ導入先進国の実態を統計から分析する〜
 2.米国の現状、その他
 3.電力自由化や系統接続問題 〜待機火力の課題、n-1問題なども〜


V.太陽熱発電、風力発電の最新状況

 1.太陽熱発電の歴史
 2.太陽熱発電の種類 〜トラフ、タワー、フレネル、ディッシュ〜
 3.太陽熱発電の課題
 4.太陽熱発電の現状 〜バブル開始か?中国。一方ハードランディングの米国
 5.米国風力産業展AWEA2016から
 6.風力発電の新しい流れ 〜三枚羽に代わる風車


W.大型風力熱発電の経済性検討

 1.経済性試算の前提 〜電力系統全体を見て、消費者が支払う費用の観点から〜
 2.系統接続コスト 〜国別の風力・太陽光導入比率差の一因か?〜
 3.経済性試算
  (1)コストの根拠
  (2)単純モデルでの試算
  (3)実風況を利用しての試算
  (4)米国基準での試算 〜米国で風力が主電力源となる条件に倣って
  (5)従来風力とヒータとの比較 〜風力熱発電の最適領域がある〜
 4.太陽熱発電との併設 〜従来型風力と太陽光(PV)併設との比較
 5.経済性未検討の項目 〜風車稼働率向上、高密度配置、騒音対策など〜


X.発熱機 〜容量・サイズで革新的発明の可能性あり〜

 1.発熱機の原理
  (1)ダイレクトドライブが必要な理由
  (2)電磁誘導式
  (3)超高温を狙う超電導発熱機
  (4)流体攪拌式
 2.発電発熱型の風力熱発電
  (1)動作原理
  (2)系統余剰電力吸収による他の再エネ導入促進効果


Y.熱媒体、蓄熱、熱電変換など関係周辺技術

 1.熱媒体
 2.蓄熱技術
  (1)顕熱蓄熱
  (2)潜熱蓄熱
  (3)化学蓄熱、燃料製造
 3.実績に基づく各種蓄エネルギーシステムとの比較
  (1)コスト比較
  (2)体積エネルギー密度比較
  (3)敷地面積エネルギー密度比較
  (4)蓄エネルギーシステムの将来
  (5)事故対応、解体
 4.熱電変換技術 〜小型から大型まで
  (1)タービン型の現状
  (2)各種バイナリ発電
  (3)熱電発電
 5.大型風力熱発電のバリエーション
  (1)発熱機との組み合わせ
  (2)ヒートポンプ式
 6.蓄熱発電所 〜米中で検討進む


Z.中・小型の風力熱発電 〜バリエーションは広い〜

 1.発電発熱型の分散型応用
 2.レトロフィット
 3.淡水化
 4.バイオマスガス化・リサイクル用途
 5.農業応用
 6.冷暖房応用・吸収式冷凍機など


[.今後の展開

 1.風力熱発電の課題
 2.他技術との協調
 3.国際協力関係
 4.コモディティ/ブランド部分を見極め事業の確保


\.質疑応答(適宜)
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。