■講師より
ファインバブル(マイクロバブル、ナノバブル)は医療、環境、農業、化学工学など非常に幅広い分野での応用が期待されているが、その反面、認識不足による誤解も多く招いている。本講座ではこれらの微小気泡の基礎特性について紹介するとともに、その計測評価法や各種応用技術について広範なデータをベースに説明を行う。また、受講者それぞれの質問にも応じる予定。
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■受講対象者
・化学、半導体、機械、水処理・環境・リサイクル、食品、医療などでの応用を検討されている方。
・ファインバブルについての情報を求めている方。
・大学等研究機関で微小気泡の利用を考えられている方。
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■受講して得られる知見、情報
・ファインバブル(マイクロバブル、ナノバブル)の発生方法とその特徴
・ファインバブルの作用メカニズム
・ファインバブルの計測評価方法
・ファインバブルの各種応用事例とその効果
・ファインバブルの将来展望、今後の可能性
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■プログラム
1.ファインバブルとは?
(1)マイクロバブルやナノバブルの定義
(2)マイクロバブルの発生方法
(3)マイクロバブルの発生原理
(4)マイクロバブルの発生装置
@二相流旋回方式
A加圧溶解方式
Bキャビテーション方式
Cそれぞれの特徴と適した用途
D水質の違いによるマイクロバブルの発生状況の変化
(5)マイクロバブルの電気的特性・測定方法
(6)マイクロバブルの帯電とそのメカニズム
(7)マイクロバブルの圧壊を利用した有機化学物質の分解
(8)フリーラジカルの発生とそのメカニズム
2.マイクロバブルの応用事例
(1)排水処理への応用
@工場排水の酸化分解
Aエマルジョンやペットボトルなどの浮上分離
B生物処理との適応性
Cパーム油工場排水からのパーム油回収
D石油随伴水処理技術
(2)洗浄技術への応用
@半導体ウエハーの洗浄試験
Aレジストの種類による除去性能の違い
B従来の洗浄技術との比較
Cその他の電子部品や各種工場配管の洗浄
(3)PVA(ポリビニルアルコール)の分解
3.ナノバブルとは?
(1)ナノバブルの定義
(2)ナノバブルの生成方法と安定化メカニズム
(3)ナノバブルの測定法
@目に見えない泡の不思議な特性
A光学的な方法(レーザー散乱や動的光散乱光度計など)
B直接観察(AFMなど)
4.ナノバブルの応用事例
(1)機械切削への応用
・超微細加工への実現(切削水にナノバブル水を適用)
(2)農業への応用 (育成効果、応用のためのノウハウ)
・植物工場でのレタス栽培
・イチゴ栽培
・小松菜の土耕栽培
(3)水産業への応用(水質の改善、育成効果などのノウハウ)
・チョウザメ養殖における効果
(4)医療分野での応用
・動脈硬化の予防
・臓器保存
・院内感染対策と洗浄
・オゾンナノバブルの殺菌効果の判定
・新たなる消化管洗浄法
(5)その他の応用
・発電所における付着生物対策(導水管経路内の貝付着防止)
・オゾンナノバブルの特徴と研究課題
5.今後の展開
〜技術開発のポイント・指針〜
6.質疑応答(適宜)
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−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。
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