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<セミナー詳細>

セミナーコード:20170207   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、粉末冶金の用途例や成形・焼結といった基本工程、付加価値を付けるための後処理など一連の工程と
 焼結工程の主な仕様や原理から、省エネ事例・トラブル事例といった具体的事例を織り交ぜ、斯界の最前線でご活躍中の
 植田氏、本郷氏に詳しく解説頂きます。

粉末冶金の基礎と焼結技術の応用・実践活用
〜粉末冶金の各種原理から、焼結の雰囲気・真空焼結炉の仕様、
省エネ・トラブル対策まで〜
●講 師 (株)ファインシンター
開発生技部 開発室 室長
植田義久 氏
●講 師 (株)ファインシンター
品質保証部 保証室 室長
本郷淳一 氏
●日 時 2017年 2月 24日(金) 13:00〜17:00
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 43,200円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき37,800円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【講演要旨】

 粉末冶金(Powder Metallurgy:以下P/Mと略記する)は、焼結(金属やセラミックスなどの粉末から特異な性質を引き出すために融点以下の高温にて粒子同士を接合するもので、成分系によっては液相を介する焼結もある)という現象を利用した金属加工法であり、高度工業社会における素材や製品の製造法の1つとして重要な役割を果たしている。
 P/Mの最大の魅力は粉末を成形・焼結することによって直接最終製品形状に成形(Near Net あるいは Net Shaping)できることであり、材料特性、組成、熱処理および微細組織においてかなりの自由度を持っていることから、溶製法では発現し得ない特性が得られるとともに経済的に量産できることも利点である。このような特徴を有するP/M法により、ギヤやベアリング、コネクティングロット(自動車用)などの各種機械構造用部品をはじめとして、超硬チップや金型などの切削・耐摩耗工具材料、WやMoなどの高融点金属材料、フィルターや生体用インプラントなどの多孔質材料、電気回路開閉器やパンタグラフすり板などの電気接点・集電材料、磁性コアやセンサーリングなどの磁性材料が生産されている。
 従来より、高密度で高性能なP/M製品を目指して、粉末の製造から成形、焼結、後加工に至る各プロセスの改良や新しい技術の開発が多種多様な形で行われている。
 そこで本講では、前半部で粉末冶金製品の使用用途例の紹介や、成形・焼結といった基本工程、さらに付加価値を付けるための後処理など、粉末冶金の一連の工程を講義した後、後半部では焼結工程に焦点を絞り、その主な仕様や基本的な原理から省エネ事例やトラブル事例といった具体的事例で焼結手法を講義する。
【プログラム】

T.粉末冶金の基本工程と応用例

 第1章 粉末冶金の沿革
  1.1 粉末冶金の歴史
  1.2 粉末冶金製品の使用例紹介
  1.3 粉末冶金の使用状況

 第2章 粉末冶金の一般工程
  2.1 混合
   2.1.1 原料粉末
   2.1.2 各添加元素の影響と添加方法
  2.2 成形
   2.2.1 成形設備
   2.2.2 金型構成
   2.2.3 成形の仕組み
   2.2.4 成形体の密度
   2.2.5 温間成形法
  2.3 焼結
   2.3.1 焼結の仕組み
   2.3.2 焼結炉
   2.3.3 応用技術

 第3章 付加価値をつける後工程
  3.1 サイジング・コイニング・機械加工
  3.2 熱処理
  3.3 水蒸気処理・含浸処理
  3.4 鍛造・転造
  3.5 粉末冶金の特徴と特殊工法の紹介
   3.5.1 粉末冶金の特徴まとめ
   3.5.2 粉末射出成型(MIM)、積層造形(3Dプリンター)


U.焼結工程に特化した講義

 第4章 焼結炉の種類と特徴
  4.1 代表的な焼結炉
  4.2 代表的な雰囲気ガス
  4.3 代表的な焼結温度と時間

 第5章 雰囲気焼結炉
  5.1 基本仕様の考え方
  5.2 稼働条件
  5.3 品質

 第6章 真空焼結炉
  6.1 真空焼結の基本
  6.2 炉の構造と条件

 第7章 省エネ事例
  7.1 雰囲気炉
  7.2 真空炉
  7.3 品質関係

 第8章 トラブル事例
  8.1 雰囲気炉、真空炉


V.質疑応答
−名刺交換会−
セミナー終了後、ご希望の方はお残り頂き、講師と参加者間での名刺交換会を実施させて頂きます。